和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

WiLLは酸素ボンベか。

2014-04-28 | 短文紹介
テレビで、紅茶の入れ方を教わりました。
沸騰はイケナイ。
沸騰の前に、ヤカンの底から空気の泡が
ブクブクとつながって浮かび上がる頃合。
その頃合をみはからって。
それで入れる紅茶は、お茶の葉が踊るのだそうです。
沸騰させては、ただただ苦い紅茶となる。
なるほど、苦い紅茶を私は飲んでおりました(笑)。

そういえば、と思うんです。
新聞でも沸騰している記事はいけませんね(笑)。
雑誌「WiLL」6月号が届きました。
なんだか、ホッと息がつけた気分。
日下公人氏の巻頭随筆の最後は、

「・・・その他の、
新語が次々に誕生するから世界は
一体どうなるのかと心配になるが、
多分、実体が行き詰まると言葉の
世界が賑やかになるという、昔から
よくある転換が始まっているのである。
こういうときは、・・・・すべてを一身に
引き受ける人が頼もしく見えてくる。
分かりますか、皆さん。
今年は国際社会が日本を頼ってくる年です。」


曽野綾子の連載エッセイでは

「アラブ諸国で、私がやや意図的に、
状況を知ろうとして立ち寄ったのは、
主に骨董屋と本屋であった。・・・・
ことに骨董屋ほど、土地の人々が将来の
状況に関してどういう予測をしているか
を示す職業はなかった。骨董というものは、
戦乱が起こると、一番大きく被害を被る
商売である。商品はすぐに壊されて価値を失い、
しかもたやすく持って逃げることもできない
ものばかりだ。・・・・」(p125)

堤尭と久保紘之の「蒟蒻問答」には

堤】 たしかにそれは言える。
理研を「特定国立研究開発法人」にする法案を
通そうとしている時だったから、STAP細胞を
打ち上げ花火にしようとしてバタバタと焦って
発表したという事情もあるわけだ。
アベノミクスの第三の矢、成長産業促進の一環
として、先端科学に新たに一千億円が投入される。
その予算の分捕り合戦もある。ライバルは
山中伸弥の率いる京大だ。山中のiPS細胞より
優れた万能細胞発見となれば、理研としては
万々歳だ。だから極秘プロジェクトとして、
闇雲に彼女のユニット・チームの尻を叩いて
発表を急がせたんだろうね。
・ ・・(p106)

対談はこれ以降がおもしろいのですが・・・。

活字から私の体内に空気を入れてもらったような。
Willは酸素ボンベか(笑)。

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3 コメント

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Unknown (non)
2014-04-29 10:27:27
え~っ
そうなんですか~
私は学生時代に リプ○ンの方が来て
紅茶の入れ方を指導してくださったのですが
沸騰したてのお湯を使う~と教えてもらいました。
長年の間に 変わってしまったのですね(笑)
じゃあ 今度 沸騰直前(もっと前?)のを使ってみます。

今日の朝刊では
山中さんも槍玉にあがっていましたね~
私はあの人結構好きなので 
大変だろうなあと同情してしまいました。

理研の方のは
あまり同情してないのですが(笑)

返信する
うん。90℃。 (和田浦海岸)
2014-04-29 11:21:07
ちょっと、
テレビなのでうる覚えなのですが、沸騰してからはダメなのだそうです。また高いところから注ぐというのも空気が入っていいようです。
私も、入れるたびにいろいろ試しております(笑)。
返信する
失礼しました。 (和田浦海岸)
2014-05-02 20:38:28
湯の温度は、
95℃だったと思います。
失礼しました。
直接測らないので、
どうもアバウトになります。
返信する

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