和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

大阪名物の古本屋。

2014-03-13 | 本棚並べ
ときに
古本屋のことに言及されていると、
つい、パラパラ読みでも興味をもって見るのでした。
たとえば、
谷沢永一著「本はこうして選ぶ買う」(東洋経済新報社)の
最後の九章は「古本屋と昵墾になる法」とあり、
カズオ書店・天地書店・尾上蒐文洞・浪速書林・黒木書店と
目次に書店名が並びます(笑)。
そういえば、
向井敏著「傑作の条件」(文藝春秋)にもありました。
題して「古本屋一代」(p163~165)。
はじまりは
「大阪育ちで書物にいくらかでも
興味をもつほどの人なら、天牛書店と聞くと、
きまって昔をなつかしむ顔つきになる。
天牛はテンギュウと読み、大阪名物の古本屋である。」

なかごろにはこうあります。

「私なども学生のころ、しばしば
道頓堀や千日前の店に通ったが、
いつもささいな売り買いばかりなのに
腰をかがめて応対されて、かえって
こちらが恐縮したものだった。
のちに、東京に出て神田の古書店を
経めぐったとき、ひどく敷居の高い感じがして
長くなじめなかったのも、天牛書店での
売り買いの記憶と重ね合せていたせいかもしれない。
大阪出の読書人が天牛書店と聞いてなつかしげな
顔をするのも、たぶん同じ理由からではあるまいか。」

う~ん。そういえば、
私が読む本のブログは、関西出身の方が多いような(笑)。
古本もネットで購入していると、近頃は、気のせいか、
関西の古本屋さんが多くなってきているような(笑)。
コメント (2)
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