わだつみの華

あなたの心という大海原を
心地よい風が渡っていきますように

(記事はリンクフリー)

宝について(6)

2022-12-30 09:57:58 | 癒し
     (前日からの続き)
合気道の植芝先生は、自分が宇宙だって
言ったんですね。
私も宇宙だって、あの先生に返したんです。
ということは、宇宙というのは競争者が
いないんです。
そして、人間というものは誰一人として例外
なく、この宇宙なんですね。
本当に誰とも競争しない、誰とも競合しない。
それはもう厳然としてそこに在る。
存在そのものだとね。
誰にも冒されない誰も冒していかない。
それでいてそこにキッチリ立っていて
光り輝いている。
一人一人がそういう存在なんですね。
その人間の本質に気が付いてゆくと、楽に
なるんです。
苦しまなくていいわけですよ。
苦しんでしまうと、無用な競争をしたり、
嫉妬心が起こったり、独占欲が出たりして、
そこで競争して疲れてしまって、ああ私は何で
出来ないんだろう、なんで私はこんなに
生まれついたんだろう─と思ってしまう。
だけれども、それはなんていうか、徒労
なんですね。
悩むことも一つの勉強だけれども、
そのことで振り廻されるほど人間はそんなに
小さく出来ていないんですね。
本当は、もっともっと人間というのは朗らか
なんです。
そりゃあ人の中に入れば、気を使わない
わけにはいけないけれど、気を使い過ぎて
クタクタになって、くたびれ切って、もう明日
から仕事するのはいやだ、生きるのはいやだ
という事になってしまうのも困るんですね。
          (つづく)


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