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ruruBの極楽な日々

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やったね! 「おくりびと」

2009-02-23 15:00:17 | 映画
ついに、アカデミー賞の外国語映画賞を受賞したね!

おめでとう~~♪



この映画は11月に観た

先に観た友達が絶賛していた通り、全体に流れる崇高なテーマといい、映画の持つ品格といい、すべてが素晴らしく、かといって堅苦しくなく人間的で、クスッと笑えるところもあって、私の中では去年観た20本の映画で堂々の2位だった。

昼間のテレビで、この「おくりびと」にまつわる話が紹介されていて、すごく興味深かった。

主演のもっくん(本木雅弘)はいまから15年ほど前、27歳のときにインドへ1か月ばかりプライベートで旅行し、ガンジス川で遺体が流れる光景を目にしたそうだ。死が日常に溶け込んでいるさまを見て死と生の両方を想う体験をしたと語っている。

帰って来てから出会ったのが「納棺夫日記」という本で、その本を読んだとき、いつかそれを映画の形にしたいと思ったんですって。

そして、紆余曲折あって、ある人に脚本を書いてもらったものがこうして「おくりびと」につながったのだそうだ。15年かかって。

昨年11月からの糸井重里・中沢新一との対談(@ほぼ日)では、もっくん自身、「おくりびと」のきっかけは、インド体験と「納棺夫日記」に感じた「光」だったと言っている。

この全12回に渡るロングインタビューの中で、たいへんに興味深かったのが第10回のこれ

作品がなにかとてつもないパワーを持って出現し、存在するには、タイミングという「時(とき)」があるんだな~、と深いところで納得させられる話だった。

必ずしも爆発的な勢いや人間の強い情熱によるものだけが実を結ぶのではなく、もっとゆるくて地下水がジワジワ沁み出てくるように長い年月をかけて持続することで形作られるものもあるってこと。

逆にいえば、最初はほんの小さな「気づき」や「想い」みたいな種子が、色々なエネルギーを蓄えながら、あるタイミングで大きく羽ばたいていったんだな、とも言える。

おもしろいね~

私もかつてインドを訪れたことがある。21歳のとき、もうずいぶんと昔の話だ。半月ほどかけてインドを横断し、ネパールのカトマンズで1週間ばかり過ごしてふたたびインドのニューデリーへ戻ってから帰ってきた。

もっくんが死体が流れるのを見たというベナレスのガンジス川のほとりで私も死体を見た。

川のほとりに広場があっていくつかのやぐらのようなものが組まれていてそこに死体が置かれて火を放たれ、その中のひとつがボンボン燃えていた。

そうして焼かれた死体はガンジスの大いなる流れに流されるのだろう。

その同じ川で、人々は顔を洗い、歯を磨き、洗濯をし、そして沐浴をし、祈りをささげる。
生と死と神への祈りが同じ流れの中で渾然一体となっているのだ。

死体を焼くのは、少し離れた上のほうから見ていたから場所的に土手のようなところから見下ろしていたのかどうだったのか、はっきりとは覚えていない。

ただ、そのときに私が感じたのも、やはりもっくんと同じ、死の自然さだった。恐れたり、忌み嫌ったり、特別なことでもなんでもない、まったく生と同じような自然なことのひとつだったのだ。

それまでの私には、死はただただ怖いものというイメージしかなかったので、その死に対してそういう感覚を持ったことがとても新鮮だったのを今でも覚えている。私もきっと、メメントモリの一体験をしたんだろうな~。

死とは生と対極にあるのではなく、肉体を得て生まれて死ぬという生命のサイクルの中では死もまた生と同様に「大いなるやさしさ」の及ぶ範囲なのではないか。
死も生の一部、というぼんやりとした、でもあたたかな感覚…

もっくん、本当の納棺師の人に助手としてついて行って本当のお葬式にも立ち会ったというし、チェロも吹き替えにせず自分で練習して弾いたんだって。

すごいね、そういうことも映画に力(フォース)を吹きこんだんだね。


 
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ブロードウェイ・ブロードウェイ

2009-01-08 23:24:52 | 映画
友達Jちゃんの日記で観た映画。観たかったけどなかなか行けなくて、でも9日までなのでギリギリで観に行ってきた。

渋谷文化村のル・シネマでやっている「ブロードウェイ・ブロードウェイ」。今年の初映画だ。

16年ぶりに再演されることになったミュージカル「コーラスライン」のダンサーを決めるためのオーディションの様子が、1974年の初演時のフィルムととともにドキュメンタリー仕立てになっている。

19人の枠に3000人の応募があり、8か月にわたって熾烈なオーディションが繰り返されてふるいにかけられていく。

チャンスにかけて夢をつかもうとするダンサーたちの情熱と気迫がダイレクトに伝わってきてとても見ごたえのある映画だった。

構成もよくて緊張感があって間延びせず上手にまとまっていたのに、私ったら途中で何度か眠ってしまった。

あわわ、しまった。今朝4時ごろまで起きていて睡眠不足だったので一抹の不安はあったのだが、ヌクヌクした室内で心地よい椅子にうもれて観ていたら、やっぱり。だめじゃん、私。あ~あ。

東急本店の上でお昼を食べた後、東急や渋谷をブラブラして初買いをした。

ニットのマフラーと自分用のバスタオルと口紅を一本とロクシタンのハンドクリーム。

服や靴はいろいろ試着したんだけどけっきょく何も買わなかった。

買えばいいじゃんね、セールなんだし。
でもよほど気に入ったものでなければ買わなくていいような気がして。ホントに最近の私はそこらへんがシブいです。

とってもエコな体質になってしまった。

で、スタバでお茶だけ飲んで帰った。



ブーリン家の姉妹

2008-12-29 23:37:11 | 映画
渋谷BUNKAMURAのル・シネマで「ブーリン家の姉妹」を観てきた。

初めてピアノの先生とご一緒した。

10月からやっている映画なので都内でまだ公開しているのは3ヶ所だけ。しかもこのル・シネマでは午前中10時40分の一回だけである。

こんな暮れの午前中に、公開から時間のたった映画を観に来る人など少ないのかな、と思っていたら大間違いだった。

先生と私はわりと早めに着いたのだが、この映画を観るために集まっている人の多さに驚いた。

公開されたばかりのお正月映画より多かったんじゃないかな~

で、お話。ネタばれだけど、



16世紀のイングランド。国王ヘンリー8世の王妃には男の子が生まれず世継ぎがいない。新興貴族のブーリン家の主は自分の長女アンを愛人として男の子を産ませようと目論む。
しかしブーリン家を訪れた国王が気に行ったのは嫁いだばかりのアンの妹、メアリーだった。
夫ともども宮廷に召されたメアリーは国王の愛人となり男の子を産むが、そのころには国王の気はフランス帰りのアンへと移っていた。アンは現在の王妃と離縁し自分を王妃にするよう国王に迫る。
王妃となったアンは、のちのイングランド女王となる女の子エリザベスを産むが密告により処刑される。



時代が時代だからか、女は子供を産む道具みたいに扱われていて「誰が悪いって一番あんたが悪いでしょう」「無実なのに処刑しちゃいけないんじゃないの」とヘンリー8世に突っ込みたかったが、まぁ、当時だからそんなものだったんだろうね。

舞台となったイギリスの古城や姉妹の着る衣装が重厚な感じでステキだった。映画にも深みが出ていたと思う。


アン役のナタリー・ポートマン


メアリー役のスカーレット・ヨハンソン

どちらも美人だけど私はスカヨハのほうが好きかな。

ナタリー・ポートマンは12歳のときに「レオン」のマチルダ役で映画にデビューした。


12歳には見えないよね。美し~

ぜんぜん関係ないけどネットで見つけた

これはだーれだ?




シャイン・ア・ライト

2008-12-17 23:31:57 | 映画
めずらしく午前中からジムへ行き、ダンス系を2つ、筋トレをひとつ受けた。

途中で今日は映画のレディス・デイだと気づき、観たかった映画を見に行くことにする。

ローリング・ストーンズの映画「シャイン・ア・ライト」。

ケイタイで上映時間を調べ、13時55分からの回を見た。

この映画はマーティン・スコセッシ監督によるストーンズのライブ・ドキュメンタリーで、2006年にNYのビーコンシアターで行われたライブ映像がベースになっている。

いや~~~!

この映画、評判がいいのは知っていたけれど、ものすごくよかった。

ミック・ジャガーもキース・リチャーズもロン・ウッドもチャーリー・ワッツも、みんな60代だよ。

なのに、なに、あれ。

ミックは一瞬たりともじっとしてない。動きっぱなしだ。歌いながらパワフルに動き回って、その身のこなしの若いこと。細くて鍛え上げられた体は顔を見なければ10代に見えるって、だれかブログで書いてたな。

うん、たしかに。

ミックもキースもホントにかっこいい。ロッカーなんだよね。



クリスチーナ・アギレラなどゲストが3人出ていたんだけど、バディ・ガイっていう黒人のおじさんとのセッションがまたすばらしかった。

ギターが神がかり的に上手なのはもちろんなんだけど、それだけじゃない。なんだろう、とにかくすごくて鳥肌がたっちゃった。

このおじさんは70代だそう(!)
いやいや、びっくりした~



このビーコン・シアターは2800人収容だそうだ。この日はリハーサル中にクリントンとヒラリーとヒラリーのお母さんが来てストーンズのメンバーとハグしていた。みんなすっかりテンションが高くなっていた。アメリカ人にとってもストーンズは神だもんね。



この会場に居合わせることができた人は本当にラッキーだ。中でも舞台のそばで踊りながら観てる人たち、うらやましかったな~。

ケイタイで写真撮ってる人もいたよ。アメリカってそんなところも自由だね。

マーティン・スコセッシがライブ直前まで曲の順番を知らなかったり、ストーンズに振り回されるエピソードや映画の最後の演出、

ライブが終わって舞台裏へ出ていくミックの視線の位置がいつのまにかカメラアングルに変わって、シアターの上、マンハッタンの夜景へとつながっていくところは感動的で鳥肌ものだった。

は~、また2008年のうちに、いい映画を見ちゃったよ。





WALL・E(ウォーリー)

2008-12-13 23:57:33 | 映画
午後、急に思いたって、観たかった映画「WALL・E(ウォーリー)」を観に行ってきた。

字幕と日本語吹き替え、どっちにしようか迷ったけど吹き替えにした。
ほとんど会話がないし、ロボットの声の吹き替えもよくできているらしいし、スクリーンも会場も大きかったからね。大きな部屋を使っているのは吹き替えで観る人のほうが多いからだろうな。子供とか。



ウォーリーはひとりぼっちで暮らすお掃除ロボット



あれ、今日はこんなもの、見つけちゃった



友だちは虫クン。これ、ゴ…?



ある日、宇宙船が来て、気の強いロボットが



その名はイヴ。せっかく友達になれたのに



イヴは宇宙船に連れ去られてしまった。ウォーリーはあとを追い



初めての宇宙で、あれこれあって



あれこれあって



あれこれあって

そうなったのでした。


ウォーリーの感情のあるロボットぶりや映像は本当にきれいでよくできていた。

ストーリーはシンプルでそれほどひねりが効いていないので多少物足りなくもあったかな。

でもウォーリーが全面的に可愛かったから許す。

ウォーリーみたいなお掃除ロボット、我が家にも一台ほしいな。