VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

東芝「Tortona地区で最も美しいインスタレーション」

2010年04月15日 | ミラノ・サローネ10
東芝はLED照明事業のグローバル戦略として昨年からミラノ・サローネへ参加。
TORTONA地区でインスタレーション「Luceste」造語で‘空の照明’というタイトル。
東芝の新照明システム事業統括の大胡氏とデザインサンターの伏見氏にお話を伺った。
 
手に持って頂いたのは地元紙、初日のミラノ・デザイン・ウィークの記事に
東芝が「TORTONA地区で最も美しいインスタレーション」と高い評価を報じられたもの。
「東芝がクリエイター達に‘光の価値’へチャレンジする姿勢を伝えたかった」
フランクフルトの見本市は商品紹介を中心にしたビジネスの場
ミラノはブランディングと役割を明確にし、建築家の谷尻まこと氏を採用し
日本の強みである‘きめ細やかさ’で‘ダイナミック’な対応もできる事を表現したかったと。

中に入ると足元から天井までシームレスに見えるような白空間。
天井に空いた大きな穴にLEDのLightingが展開。
良く見ると、雲のようにスモークが漂っている・・・幻想的。
下で手を叩くと、その音の波動が天井に時間差で伝わってスモークが揺れる。
静寂の空間に、見学者から驚きと感嘆の声があがった。見えないけどつながっている事を実感。
  
確かに優しく感動を生む、日本人的センスでヨーロッパ人が好むシンプルなデザイン
高感度の高いインスタレーションだった。

見学者から投稿されたメッセージを映し出すインタラクティブな仕掛けも。外に出ると、あのスモークが建物から流れ出ていた!
 
東芝ではLED事業をフランスで4月に開始し、今後ドイツ・英国と展開するという事であった。

Zona TORTONA は ますますHotに!

2010年04月15日 | ミラノ・サローネ10
Fuori Salone(街中展示)のメインエリアである[TORTONA地区]。
プレスルームはPCまでピンク・・・
   
レンタル自転車がここにも(M-Bikeとは別)、路上ゲーム場も出現(PCゲームでないのがイイ)
大きな屋台もイロイロ出てます・・・・ソーセージの焼ける匂い、おいしそ~!
 
TORTONA地区の中でも中心スポットである[Surper Sutudio Piu]は見逃せない。
「Temporary Museum For New Design」とエントランスGateに掲げられ

 
アプローチにはメリーゴーランドのインスタレーションも!(馬でなく座椅子的クッションが回ってます)
  
建物中には、いつものTOM DIXONなど大御所も。有機EL照明も彼にかかるとロボット・フィギャーに。

こちらは、ジーンズの「DIESEL」がMOROSOなどとのコラボでファニチャーや照明を展示。
 
  

FLOSの展示で面白いランプを発見! ランプの縦に文章(文字)が流れるデザイン
  
 
F.STALKのデザインだ。シェイプはクラッシックでハイテクと融合させる、流石~

圧巻のプレゼンテーションはBarobier&Toso。青い木製のエントランス外観
  
鮮やか&リッチなBLUEな空間が展開されている。(3mくらいあるシャンデリア)これもガラス細工!
   
内装の天井・壁にもナチュラルWoodが使われ、今年っぽい空間に演出。
   






世界のジャーナリスト達 @ミラノ プレスルーム

2010年04月15日 | ミラノ・サローネ10
[i Saloni]フィエラ見本市会場のプレスルームはカフェが併設されて快適。
朝や午後にクッキーなどスナックも用意してくれる。(今までのスポサーはillyだったのに今年はNonブランドで)

私はここで各国のジャーナリストと情報交換するのを楽しみにしている。
こちらはフランス人のAnnickとVirginieさん。「Cuisines & Bains Magazine」表表紙キッチン・裏表紙バスの構成。
 
バスルーム出展社で必見の会社を挙げてもらって意見交換をした。

こちらはインドの雑誌「Living etc」IMAGES社のCOO、Gopinathさん(左)。
右は米国人記者「彼女の雑誌はとても美しいのよ」
ちなみに、日本企業の事を各国の記者に聞いてみたりするのだが
TOTOの事はインドでも有名(住宅にはあまり入っていないようだが)フランス人は知らなかった。 

と、プレスルームで寛いでいたのだが・・・・火山噴火の新聞記事、不穏な気配が漂い始めたのであった。


sozo_comm @ Salone del Mobile

2010年04月15日 | ミラノ・サローネ10
ミラノ・サローネの中核、家具見本市会場には1473社の家具メーカー等が出展。
とても全てを見ることはできず、その一部を見て終わる事になる。
(家具だけで15万㎡以上、キッチン・バスなどを入れると全53万㎡!!!)

そんな中で、日本のグループ出展《sozo_comm(国際家具産業振興会)》も慎ましやかに展開。
経産省の支援による事業で今年が3年目で最終年。
マルニ木工の山中洋取締役にお話を伺った
maruniでは以前、単独でギャラリー展示を行っていたがsozo_commに参加して見本市会場Fieraへ出たことで
一気にビジネスモードでのアプローチが増えたと言う。(昨年は10カ国から) 
展示されていた深澤直人の[HIROSHIMA]は輸出すると国内価格(7.9万円)の2.5倍にはなるが
欧米の消費者は「材料、加工技術の価値を分かってくれる」ので、説明無しに売れる事が多いようだ。
今後海外での地産地消も含め積極的に検討し、
現状売上10%ほどの海外を将来は50%を目指したいとグローバル戦略を語ってくれた。

こちらでは和紙のプレゼンテーションを和服で外人に説明中。
  
ヤマカワラタンやカリモク家具が出展、右は加藤知成カリモク家具相談役「あっちは若いもんに任してます」と
  
カリモク家具のように、当会場とは別途、街中でのインスタレーションにも出る動きも生まれ
sozo_commは、その成果を出しサローネ出展を終える事になる。




‘BLUE’&‘OutDoor’ in FENDI , Milan i-Saloni

2010年04月15日 | ミラノ・サローネ10
サローネ会場では必見のFENDI。(敷居の高いブランドでは名刺確認で入場拒否も)
 関門の受付(アジア人には厳しい・・・) 
朱色のような赤系も珍しいが、前半のMinottiで見た今年の‘青’をここFENDIでも発見!セルリアン・ブルーと表現。
  
FENDIらしい照明。右はアウトドア・ファニチャー。プールやビーチサイド、ガーデン用と今年は各社充実していた。
  

ちなみに高級ブティック街モンテナポレオーネ通りでも、靴屋のウィンドウを鮮やかな青が飾っていた。
(流行はファッション→インテリアの流れでやってくる)


FENDIのお隣のブースはKENZO maison。(同じ企業グループ) このCowBellが付いたスツール、カワイイ!!
  
 
刺繍などKENZOデザインを感じる所もあるが、高田賢三がデザインしてるのかなぁ(聞くと「そうよKENZOよ」と言ってましたが)

EUROCUCINA 2010、 照明やファニチャーも注目

2010年04月15日 | ミラノ・サローネ10
今年、キッチンカウンターテーブルが低くなっているデザインが増えたようだ。
 
左から、Arclinea社・SALVARANI社。 今までキッチン台と面イチのカウンターが多かったが敢えて低く多層に。
ソファー形式のpoggen pohl社やVarenna社でも。外人は足が長いので不向きなはずが・・落ち着く空間にはなる。
 

素材で今年、面白かったのはプリント材。
キッチン面材に色んなデザインで登場。ラミネート材やガラス下地材などにイラストや写真をプリント!
  
水回りとファブリックが同柄という展開が可能に。  お馬好きの方に!?
  
極めつけ、ベニスの写真がトールキャビネット全面に!これは分割して収納でき、キッチンが現れる。
 

フレンチ・カントリーっぽいデザインもイタリアン・モダンと融合。
 
この写真ホルダー式キャビネットは素敵!デコ好きの日本人ウケしそう。

お船好きにはこちら・・・ボート型キッチン!?
  

照明はLEDが多用される中で、キラキラ系も健在。換気扇もクリスタル!?
  
   
      右、低いテーブルになれば、こんな縦長の照明が効いてくる。

LEDで手元を照らす。  クリップライトも効果的に。
       

EUROCUCINA 2010、 HighTech in Kitchen

2010年04月15日 | ミラノ・サローネ10
Arclinea社。Antonio Citterioデザインのキッチン、シンプルで清潔感ある中に青白い光・・・吊り棚でLEDによるハーブ栽培!
他社でも散見

SieMatic社では、【Miele@Home】によるキッチン設備によるネットワークシステムのプレゼンテーション。
 
エネルギーコントロールだけでなくPCキーボード収納ラックやiPod用オーディオシステムもキッチンにビルトイン。
 









EUROCUCINA 2010 @Rho Fiera 見本市会場

2010年04月15日 | ミラノ・サローネ10
見本市会場2日目、今日も朝からワンサカ人が押し寄せる(これでも正面西口より人が少なめの南口から)
 
今日はビエンナーレ開催のキッチン見本市「Eurocucina」パビリオンを回る。
出展社数144社は前回08年を3社上回っているが、各社のブース面積が小ぶりになっているのか空きスペースも見られた。

メタリック素材でビルトン機器を提供するALPES-INOX社。自社キッチンユニットも展開。
白の木製キャビネットが新鮮。
コンロが下のように上げられ、カウンターを有効利用できる。

生ごみスペース、これはイイなぁ。


snaidero社は展示ブースがこのようなビルの外観プリントで覆われ、本当のビル街のように 
   
流線型が特徴的、ウォールキャビネットの取手やキッチンに連続したテーブルも。(何故かテーブルに並ぶのは急須)

白木で小物入れを設置したり大判の無垢材をカウンターに。


こちらは、ARMANI/Dada社のブース。
シックな格子デザインのキャビネット
男っぽさがARMANIっぽい?

開閉式で完全に隠すタイプも

キッチン上のコンセント、隠すならデザインにもう少し工夫が欲しい・・・


EUROCUCINA、まだまだ続く・・・