VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

VALCUCINE @Brera地区

2010年04月14日 | ミラノ・サローネ10
まだまだミラノの夜は長い・・・ショールームでのオープニングパーティは11時頃までやっている。
Moscova駅近くに集まっているキッチン関連のショールームも沢山の人で賑わっている。Mieleの向こうにVALCUCINEが隣接(手前にはBINOVA)。
 
ウインドウにはキッチンと書籍?が飾られている。
 
VALCUCINE30周年の展示と共に、素敵な書籍展示(本屋とのコラボ・ショールーム)。
 
今年、Eurocucine会場でも沢山見られたプリント柄の面材。ガラストップなどの下地にポップなプリント柄で彩る。
 大型収納扉も 
お馴染みALESSIのキッチンも地下に展示。 冷蔵庫もプリント柄で楽しい、これイイかも!
  

TOYO KITCHEN 渡辺社長と @SICIS

2010年04月14日 | ミラノ・サローネ10
日本ではトーヨーキッチン&リビングが販売するベネツィアンガラス・モザイクのSICIS社で
サローネのカクテルパーティがあるという事で、渡辺孝雄社長に会いに伺った。(今日は3軒カクテルのハシゴ)
ウインドウには前衛的なチェアが・・・よく見るとモザイクタイルがあしらわれている。
  
巨大な手がモチーフ・・・日本人の私には大仏の手に見える。大きなオブジェを美しいガラスモザイクで彩ると迫力満点。
  
ベルベットとガラスの異質な素材感が新鮮なコンビネーション。美しい人を見つけたらPhoto! Milanese:7
 
モザイクを使ったペンダント照明、もうすぐOpneするSICIS東京ショールーム(トーヨーキッチン&リビング)にも展示予定。
  
モザイクパターンも面白いものが沢山あった!(右) 

さてミラノの渋滞からやっと到着の渡辺TOYOKITCHEN&LIVING社長。SICISの活況ぶりを見て
「こんな商売が欧州では成り立つんだよね。日本は大企業がマスマーケット=中流層しか狙えないから面白い商品が無いんだよね。
100セット売れれば成り立つ商売、それができる中小企業が頑張らないと日本はつまらない社会になってしまう」と。
昨日、喜多さんにも「日本は経営者が粗末な暮らしをしてるから、デザインの価値が企業で理解されない」
と聞いた話と通じるものを感じた。
  
社長の後ろにあるのは‘モザイクポートレート’。マリリンの顔はこんな風になってます。
「実は創業者(お父上)から‘絶対、銅像は作るな’と言われていたんだけど、
 このモザイクポートレートなら許してくれるんじゃないかと思って。作ってみらた悪くなかったよ」(こちらのHPで見れます
  
上のポートレートの女性は・・・・こちらSICIS社長のお嬢様でした!


Panasonic電工(standard)3ーsmart @Brera地区,ミラノ・サローネ

2010年04月14日 | ミラノ・サローネ10
717会場もあるFuori Salone(ミラノ街中の展示会場)は、ショールームや企画会場が固まっている地区がいくつかある。
このBrera地区もその一つ。店舗だけでなく通りもインスタレーションの場になっている。

その一角、Lanza駅近くの裏通りvia San Carpoforoでサローネ出展したPanasonic電工。
今年で3年になるFuoriSalone(キッチンのEurocucinaには2006年に出展)には、本社から竹安取締役(全社経営戦略企画、右)も来場し
電工社内において、サローネがグローバル戦略に有効な機会と理解されてきた様子。

キッチンやトイレ、照明商品をデザインした深澤直人氏も一緒に並ぶ。

会場デザインは今年もマルティノ・ベルギンツ氏(マッサージチェアに座って「君も座って休んだら?」と)。
コンセプトは『洞窟』、多様な電工商品を洞窟の中に点在させながら技術とエコをテーマに包括した空間にまとめ上げた。

今回のリビングステーション(キッチン、参考出品)、昨日のbulthaupに似てる・・・ 右はリーダーの益子デザイン部長。
「当初はデザイン部門の挑戦でしたが、今は全社の企業メッセージ発信の場に。日本文化から生まれる技術とデザインを表現したい」と。

来場者が興味津々で見るのはライフニティECOマネシステム。距離画像センサで手をかざすと操作できる。

電気・水・ガスの使用量をモニタリングし家の省エネを支援するシステム。(参考出品)


今回の会場はメイン素材に「ケナフボード」が使われている・・・で、Milanoでも河合住建新事業・商品企画部長に遭遇!
ケナフボード(構造用壁下地材)が環境に貢献しながら建築に有効な建材である事を熱く語られた。
成長力の高いケナフによる繊維

電工商品は照明やキッチンなどの建築関連商品の他、目に見えない制御システム系の商品があり
今回は10アイテムを企業の総合力と共に展示、表現する事の難しさはあるが
独自の世界を模索しながら、企業メッセージを伝えようとする姿が今年も見られた。

通りに出るとセグウェイを走らす女の子が(某メディアのプロモーション)

独キッチン最高峰bulthaup,新ショールーム in Milan by John Pawson

2010年04月14日 | 住宅業界
見本市会場Eurocucinaに出ない有名キッチンメーカーも多く
このドイツ・最高峰と惚れる専門家も多いbulthaup社も、自社ショールームでしか見れない高級ブランド。
丁度、Repubblica駅近くにショールームが新しくオープンするという事で見学させてもらった。
(ショールームは建築家JohnPawsonデザインで、当日は当ショールームで打ち合わせ中だった!)
 
贅沢な空間に、家具を含めてトータル提案するショールーム。

バウハウスの流れを汲むというミニマルデザイン。キャビネットを開くと現れるツールセットに溜め息がもれる。
 
全てbulthaupブランドのツール、キャビネットからコンテナを取り出しキッチンのホルダーに掛ける。お料理はかどりソウ~
    
ゴミ箱やナイフ・野菜ストッカーもSmart!
 
シームレスに仕上げる高度な技術が、リッチで静寂な空間を作り出す。
 
地下には、サウナ(右)や家具の展示もあった。
    
見本市会場の喧騒から離れ、自社ショールームでプレゼンテーションをするブランドの意図を実感したのであった。




MODERNパビリオン2階では @ミラノ・サローネ2010

2010年04月14日 | 住宅業界
MAGISから深澤直人は鳩時計などを発表。
   
TOM DIXONやMrcel Wonders、Sefano Giovannoniなどのスターデザイナーと並びメインの新作に。
   

MOROSOではカラフルな作品が並ぶ。吉岡徳仁の新作が会場では見られなかった(ショールームだけかな)
 
  

観葉植物の鉢ごとパーテーション・カーテンに飾られたdriade store。
 
樹脂製アウトドアのラインナップが並ぶ中、「灰皿?」と気になったアルミの小さなスタンド。
  
実はBookホルダーでした。      (「こう使うのよ」と教えてくれた)
 

edraの作品&空間は斬新なもの。African?な被り物の中に棚。テーブルは焼き物でヒビ割れ分割のデザイン。
  これは宇宙的

MISSONI HOMEの花柄に目を引かれた。
  
これもインテリア家具!?ジム機器もスタイリッシュでなくては。(TechnoGym)
 
この書棚のデザイン、プレゼンテーションも素晴らしい!(arketipo)
  
Kartellのブースはブラックで暗く、男性的なプレゼンテーション。
 
ちなみにKartellショールームでは吉岡徳仁の'the invisibles' チェアの大々的なインスタレーションが評判に。エライ人集りタクシーで通り過ぎた・・・

昨今、アウトドア・ファニチャーの充実が面白くなってきた。開発の余地があるマーケットである。
BONACINA/PIERANTONIO、アウトドアのブラックも素敵。EGGもブラックで。
  

I Saloni 見本市会場へ突入! @Rho Fiera

2010年04月14日 | ミラノ・サローネ10
ミラノ・サローネの見本市本会場のRho Fieraは今日14日が初日。
今年のPress用Bagは、キャリーバッグ型。(毎年、型が変わって楽しみ)
    
今年色を探りに、MINOTTIへ。グレーやアイボリーベースのソファに、青が目に入った。‘コバルト・ブルー’が新色らしい。
  
こちらもハイエンド、GIORGETTI。左は白黒写真では無くグレー色。右のテーブル、センターに芝入り!?
 
重厚なデザインが多いGIORGETTIから珍しく、モダンなデザインのチェアが新作登場「Arabella」と女性の名前が付けられた。
 
色んな座り方ができるようソフトでフレキシブルな構造になっている。
新作チェアはMR.Giorgetti氏の共同デザインで肝入り。

FREXFORMでVIPに遭遇、Emma Marcegaglia女史(Confindustria会長。イタリアで最もパワフルな女性、初の女性大統領か!)
FLEXFORMオーナー(左)と。沢山のSPを引き連れていた
網のソファがアフリカンな雰囲気のリビング。小さめの書斎風スペース、ハイバックなソファが素敵。
OSCAR 

FEGでは黄(からし)色がアクセントに。やはりグレーとの組み合わせ。
 
家具ハンドルを建築家・デザイナーがデザインしたもの。日本人では左が喜多俊之氏。右は隈研吾氏、馬のシッポ?

 




ミラノも自転車システム‘bike Mi’ @Giardini Pubblici

2010年04月14日 | ミラノ・サローネ10
朝のジョギングは中央駅近くのホテルから、Giardini Pubblici公園へ。
ミラノの空気はFreshでは無いが、公園の中に入れば木々や池に囲まれて救われる。
 
今回気がついたのはミラノ市内のゴミ箱が草木の写真で囲われていた事。取って付けた感じだが市の努力が見られる。
   
公園内も犬でイッパイ。この一体は柵で囲まれたドッグランとは別に
犬をフリーにできるエリアで(看板)大型犬も小型犬も仲良くじゃれ合っている!犬の躾と理解が日本より進んでいる。
 

さて地元逗子市で[歩行者と自転車のまちを考える会]会長をしている私は、ミラノの自転車事情にも注目。
仏パリ「Velib」と同じセルフレンタル・システムの「bike Mi」が稼働していた。このようなステーションが市内中心部に103箇所。
 
登録費用はdaily (24 hours) 2,50ユーロ weekly (7 days) 6,00ユーロ とパリに比べて高めだからか、道路を走っている数もまだ少なめだった。

歩道上にあった自転車駐車用ラック、シンプルでGood。 ミラノもお巡りさんは自転車で。