VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

金子国交大臣、不動産・住宅政策を語る

2009年07月02日 | 住宅業界
緊急経済対策も一段落したが、政局の方が慌しい中
日本不動産ジャーナリスト会議に、金子一義国土交通大臣を招いて勉強会。

自民党、岐阜4区選出の金子大臣は昭和17年生まれの66歳。議員以前は日本長期信用銀行。
左、当会議の阿部代表幹事から紹介。背が高く麻呂系の顔立ちで上品なところが、いかにも二世議員の雰囲気。
 
住宅を内需の柱に置くことで、5400億円もの住宅業界関連の経済対策が施された。
ローン減税の拡充に始まり「フラット35の10割ローンは、金額が大きかったので良く決定できたと思う。贈与税非課税枠500万円増も今年12月までなので、是非アピールをお願いしたい」と。
長期優良住宅に関しては「団塊ジュニアは1-2割高くても支持と出ている。中古住宅の方も制度が導入できるようインスペクションの技術を開発して頂きたい」というご意見。

「公共事業は30%Up、その80%を上期に発注し55%は地域の中小企業へ発注する。これが都道府県、市町村へと徐々に寄与してゆく」と。
Jリートは8月中に官民ファンドで資金供給をしたいという事であった。
  
胸の青い羽根は何?と思ったら、水難救助支援の基金だった。
最後に政局について、この週末にある「静岡知事選が全て」と厳しい表情を見せた。



リノベーション住宅推進協議会、発足

2009年07月02日 | 住宅業界
中古住宅をリノベーション(リフォーム=修繕に対し、大型の生活提案型と差別化)した上で販売することで
住宅市場を活性化させようと住宅リフォーム会社や設計事務所などが集まり
リノベーション住宅協議会を発足させた。   (記者発表を、会の運営に関わっているリクルートにて開催)
協議会では、「優良リノベーション住宅」という基準を設けて適合認定することで
品質確保と情報開示で消費者に指示されるリノベーション市場を創造したい考え。
 
まずは中古マンションを対象に、優良リノベーション住宅を統一規準に基づき検査・報告・履歴・保証を行ってゆく。

記者発表後、会員企業109社が集まって発足式。山本協議会会長(インテリックス社長)が
「リノベーションが表面的なものでなく、消費者が安心できる良質なものに会員企業と共に努力したい」と挨拶。
 協議会のHPもオープン
発足式では国交省住宅生産課の楢崎企画専門官が
「既存住宅の流通の活性化に向けて 住宅産業界の革新/新たなビジネス展開」を基調講演。
 
社会資本整備審議会でも[既存住宅・リフォーム部会]を設置し、市場整備が進められるということ。

会員企業の中で副会長も務めるリビタ社は、東京電力グループのリノベーション・ディベロッパー。
丁度、旧知である東京電力の森尻さんが、リビタの常務取締役に就任していて発足式にも出席。
「是非、藤井さんもリビタの物件を見てくださいよ!」
リビタでは企業社宅などを1棟まるごとリノベーションして好評のようだ。

先行して、大手住宅メーカーが集まって設立された[優良ストック住宅推進協議会]など
住宅ストック市場へ向けて業界も本格的に動き出した。

「HAPPY HUGⅡ」大和ハウス×ベネッセ

2009年07月02日 | 住宅業界
大和ハウス工業xevo(ジーボ)」×ベネッセコーポレーションたまひよ」、のコラボレーションによる『HAPPY HUGモデルⅡ』が発表された。
大和ハウスの渦居取締役とベネッセの堀口執行役員が揃って挨拶。(堀口さん、実は元リクルート)
「2006年から『xevo』ブランドに統一し、認知が定着して紹介率が17%から5割増しになった」という渦居氏。
ママ人気NO1雑誌『たまひよ』とのコラボで、子育て層を取り込みを狙う。
 
モデルⅡの特徴は、日本の伝統的な子育ての良さを取り込んだ提案。
[きずなSPACE]ヒロマ&フキヌケ、エンガワドマなど。
[はぐくみSPACE]ワンルーム空間、マナビバなど。  ベネッセの人気サイト「ウィメンズパーク」などで調査を実施し評価を得た。
 
外断熱「xevo」(@53.7万円~)、約127㎡のモデルプラン。リビングは和室と共にヒロマとしてワンルーム感覚に。
 
畳の良さを見直し、キッチンの窓とつながった畳のちゃぶ台(?)ダイニング空間。
 
30代の親に人気の縁側・土間空間を設けて、ご近所との交流を誘う仕掛け(皆、妄想するんですよね・・・)。
  
今回は子供部屋まで畳敷きの提案に。「布団の上げ下ろしから躾ましょう」という事だが万年床にならない事を祈る・・・

斬新なアイデアなので、私のように疑問をもったりする人も多いと思う。
しかしその物議を醸し出すモデルこそが、顧客との対話、営業チャンスを生む巧い商品企画と言える。
その企画を生み出した、技術本部の佐伯部長と営業本部の金田次長。