VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

米国の広告マーケット

2006年02月13日 | 社会・文化
アメリカのマーケティング会社AdvertisingAgeのレポートによると、
2003年(が最新データ)の国内広告出稿額の1位はGMの$3.43billions。
僅差で、P&GTimeWarnerと続く。
日本企業では9位にソニートヨタが顔を揃えていた。

興味深いのは、利用メディアのシェア。(写真、円グラフ)

1位は、DM(19.7%)。前年5%アップで新聞(18.3%)を上回る。
テレビ(17.1%)がケーブルテレビ(7.7%)と別になっているせいもあるが
米国ではDMが根強く効果があると言う事だろう。
7年前、私はリクルートのダイレクトマーケティング事業部で
DMサービスの営業をしていたが、その頃も外資系クライアントの方が関心を持ってくれたものだ。

更にこのレポートで気になるのは、ネット広告が2.3%と低い事。
雑誌の半分弱で、伸び率は15.7%とケーブルテレビと同じ程度。
06年現在、もちろん増加していると思うが

私が昨年調べた、米国住宅販売の広告マーケットでも同じように指摘したのだが
依然、広告クライアントは新聞など旧メディアへ圧倒的に投資している。

能動的に情報を取りに行くネットでは、目的外の広告に反応しにくいのか?
はたまた、広告レスポンスの有り無しが明確にクライアントへ伝わってしまうのが
ネット広告の弱点という事か?!


今回、私が調べていたのは雑誌広告の詳細なので、ネット広告自体は主旨ではないのだが
国民性・地域性で大きく違うものの、メディアの動向は各方面をWatchして行く必要がある。