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四国の空と海へ

1997.5/3から 四国八十八ヶ所霊場 を巡拝させて頂いた事が
第二の人生のスタ-トに成った。

第四十六番 浄瑠璃寺へと

2006-04-05 19:31:18 | 宗教
45番さんから44番さんと、歩いていた事と、右足の事もあり
45番さんで、この巡拝の丁度半分を歩いた事に気が付かなかった。
(記録に無い)
今(2006 4/5)改めて、此処まで、巡拝をさせて頂いたことに
心よりお礼と感謝を申し上げます。
 南無大師遍照金剛  合掌
そして今朝の「閲覧数」を見て「ビックリ」しました。
何と4/4は、「238」の数字に驚き、感謝の気持ちで、一杯に成りました。
是からも、あった事を・・感じた事を・・考えた事を・・・有りの侭を
書いて行こうと思っていますので、宜しくご愛読下さい。
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1997 5/4 
夜中・・雨の音・・車の音も、いつもと違った。
起床 体操 湿布薬の張替え・・本当に助かって居る
久し振りに朝から雨・・・霧も立ち込めていた。
朝食は、簡単で量も、いやに少なかった。(ご免なさい。)

昨日 到着と同時に宿泊代金を、お支払いする事が出来なかったので
お願いをすると・・6.800円頂きます。
私の財布の中には、5.800円は有ったが・・後は一万円札しか無い。
一万円札をお出しすると、見ていたご主人は、内も細かいのが無いから
5.800円で良いですよと言ってくれた。
すみません・・・ありがとう御座います。ご接待をして頂く・・合掌。
奥さんは未だ寝て居られるのか、お顔を見せない。
ご主人にお礼と、奥さんに宜しくお伝え下さいと、申し上げて宿を立った。
     
AM7.20 スタート
雨は止んでいる。
久万町を出て三坂峠に向けて、登坂がズ~と続く・・・きつくなる手前に峠の
休憩所が在り休憩。 AM8.20
霧が山肌を上に・・上へと登って行く。

AM8.40スタート
三坂峠(標高720M)を越えると、後は下り坂が続く・・・・・霧が立ち込めて
来た・・・雨がやって来た・・小雨・・カッパを付け傘もさす・・視界は15M
・・標高600Mの標示あり。
歩いて行くと一台の車が止まっている。車の中に若い男性・・外に同年代の
女性・・・深刻な顔をして話し合っている・・女性疲れ切っている感じ・・
急に、私の歩いて行く方向に歩き出した・・・その女性に道を聞く(間が悪い)
皆さん遍路道を行きますと、指を指した。男性の事で頭の中は一杯だ・・・。

草茫々の道・・・しかも、急勾配の下り道!!??!この道は「歩けない」・・
滑り転ぶのが目に見えた。
少し行くと、売店が在ったので聞くと、その足では遍路道は無理でしょう。
この車道を行きなさいと、教えてくれた。  雨と霧・・見通しが悪い・・
急な下り坂・・右に左にとカーブが続く・・歩道無し・・右側は谷・・時には
千尋の谷・・トラック・バス・乗用車が走る。三坂峠しか無いのだ。
歩くのは私だけだ。ドライバーも迷惑だったろう。

標高 500Mで、人家・畑がポつポつと・・・。
AM10.40 休憩
廃屋の前のベンチで休む。上の売店で、食べる物を買えば良かった。
残っていたヤクルトを飲む。

AM11.00 スタート
雨はシトシトと降り続く・・・ひたすら・・下るのみ。 凄い道だ。
人が歩く道では無い。
あの娘さんはどうなったか・・思った。
ひたすらに下った・・所々に溜池があった。水面は「鏡」の様で周りの木々を
映していた・・息を飲む様な美しさだった。雨も霧も無くなっていた。

PM12.15 浄瑠璃寺さんに到着した。
参拝を済ませてから、納経所へ行くと初めて「納経代」を接待して頂いた。
参拝者も居なかったので、小母ちゃんと話す事が出来た。
歩き遍路さんには、そうしていますが、忙しい時には頂いてしまう時もあります。
  合掌
三坂峠越えは長丁場であった。四国を北と南に分ける分水嶺・・・越えてその
凄さが分かった。

 三坂越えれば 吹雪がかかり 戻りゃうま子が 泣きかかる

境内の石碑に刻まれていた。

浄瑠璃寺さんでの写真は、本尊・薬師如来様の「光」が入り不思議な物に成った。





 
















 



























第四十四番 大宝寺へと

2006-04-03 15:25:05 | 宗教
PM12.50 スタート
雨・・・又降り出す・・高い山の上部では、かなり降っている。
薄暗い道は、石畳に成っているが、滑るので、道端の落ち葉の所を
歩く様に努めた。歩く・・・目の前に「蛇」 45CM~50CM位 蛇行。
遍路道に入る時にあったマークも、何時の間にか目に付かなくなった。
下り坂が続く・・・・・。

PM1.50 大宝寺さんに到着。仁王門 凄い・・風格・・十分。
仁王門から境内に入ると、樹齢300年?近い杉・檜・・の老樹に圧倒された。
根元から1メートル位は「苔」に被われていた。
ベンチが在り、ひと目で分かる、神戸さんのリュックが置いてあった!!!。
私も、リュック・杖・菅笠を置いて、手順に沿って参拝を済ませた。
そして納経所に行くと、神戸さんが居た。
や~や~と再会の挨拶をした。
彼は44番さん・・・>45番さんと廻っている。今日は此処の「宿坊」で
お世話になります。
ご一緒したかったが、予約を取ってあるので、残念なり。
お互いに気を付けてと、言い合って別れた。

此処から民宿までの道のりは、下り坂が続き・・・堪えた。
やっとの思い出「民宿 ・・・」さんに、到着した。(時間の記録無し)

以下の事があり、名前は記せず・・・お許しを。

玄関の戸が開いていたので、声を掛けても応答が無い・・・。
暫くして、奥さんらしき方が来たので、挨拶をした。
奥さん、三つ指をついて「いらっしゃいませ」!!!
奥さんが、何か「ジョーク」を言う・・・私も「即」お返しをした。
(何であったか記録無し・・思い出せない)
と、急に奥さん「不機嫌」に成る。 拙いこと言っちゃったか!?。
  何か変な雰囲気の宿・・・!??。

・・・と、奥さん急に私の悪口を、たて続けに言い出した!!!!!。
頭が白い・背が短い・皺だらけ・目が小さい・耳が小さい・鼻の穴が大きい・
毛深い・手が大きい・足が大きい・眉毛が無い・と、指を折りながら
「十の悪口」を、言った。この人・・・変・変・変・・エヘン!??!?。

* 部屋に案内をしてから座り、話し出して止まらない。(内容の記録無し)
* 部屋の戸を開けると、かなり広い屋根つきの、洗濯物の干し場があり
  一杯に干してあった。
  誰が洗ったんですか?・・私です・・あっ、お婆ちゃんだ。
* お婆ちゃんは何所に居るんですか?・・病院でしょう。
* リュックの中身を減らそうと思い、この位のダンボールありますか?
  ・・暫くして、30CMX25CM 深さ5CMの箱を持って来てくれた。
  こんなに小さくては、入らない・・もう少し大きな箱をと言うと・・
  詰めてよ・・吝・けち・けち・・・詰めてよ~。

誰も居無い・・・凄い宿に来た。ジョークと真面目・・・正気と狂気・・・が、
入り混じっている。

話していると、急に私の頭触って!!!
指で触ると・・ビックリ・・陥没している。軟らかい!!!。
蜘蛛摸下出血の、手術の後に、こんなに成ったの。
 *どうしてこんな病気があるんだろう?  答えられず。

お客さんは誰も居無い・・・人の気配無し・・・。
他の民宿に行くか・・・昨日、「きくや」の小母ちゃんに紹介して頂いたのは、
二軒だったが、名前の感じで此処に決めた・・・よ~し、腹を据えて、お世話に
成るか。

 * お風呂に入れます・・どうぞ。・・・・・「水」ですけど・・!!!
 * 今日は暑いので「水」・・・ 五年経っても「湯」は出ないよ。
 * 今夜の食事は「沢庵」と「豆腐」だけですよ~~。

一人のお客さんが来た。隣の部屋に案内をして、暫く話していたが、相手に
されずに、私の部屋に来て話し続ける。
子供は五人、長男は就職したが会社が「倒産」 家に帰って来て、日雇いの土方
本人は元気でやっているよ。  良かったネ~~。

あんたって、本当に優しい人ね・・を、何度も繰り返す。 面痒い・・・。

風呂は、民宿にしては凄く「広く大きい」・・一人でゆったりと、ゆっくりと
入らせて頂いた・・・「水」では、無かった。足のマッサージも、欠かせない。
丹前を着て、寛いで居ると・・・丹前一枚では寒いよネ~と、綿入れの半纏を
持って来て・・・着て!!! 
ありがとう・・優しいね~と、言うと、ありがとう・・あんたって本当に
優しい人ネ。
こんなに褒められると・・面痒さ・・で、ツブレソウ!。
奥さんを見ていると、可哀相・・可愛そう・・可哀想・・合掌。
 南無大師遍照金剛・・・・・。

お客さんが相次ぎ、奥さん対応に出て行くが、直に返って来て話す。
相変らず「正」と「狂」が、入り混じるが、気に成らなくなった。
綿入れを着ていると、暖かい・・・これ誰の半纏? お婆ちゃんの・・・。
どう見ても、色柄を見ると、奥さんの物だと思う。

外に出て見ると、お爺さんらしき人が、暗い感じで佇んでいた。
倉庫の所に、ダンボールが在ったので一つ頂き、リュックの中身の整理をした。

何処かの工事現場の人らしき人達(6人)と、客は10人。
夕食の準備をするご主人一人で奮闘中。

配膳は奥さんも手伝う。
美味しく頂き、部屋に行こうと台所を見ると、ご主人、頭を抱えながら、椅子に
座っている。
嫁さんは、病気の後遺症で・・・お婆さんは病院で・・・お爺さんは落ち込んで
長男は日雇いで・・三人の子供は学校で・・・、頭を抱えたく成るな~~。

整理したボール箱1個を、明日の宅急便で出して下さいと、お願いをした。

 膝に湿布をしてから、就寝。 

ここの家族に・・南無大師遍照金剛・・・合掌。

* 宿泊代 5.800円

* 歩いた距離 21.2KM 累計 808.7KM























 



















第四十五番 岩屋寺へと (3)

2006-04-02 16:21:43 | 宗教
1997 6/3 (32日目)
AM5.00 起床 体操 湿布薬の効果あり。
今日も一歩一歩行こう。 梅雨入りも近いらしい?

「他人は、自分を映す鏡である」
ここの小母ちゃんの様に、何も引っ掛かる物が無く、ス~と話が弾む人と、弾まない人
も居る。因みに、小母ちゃんの第一印象は、感じの良い人であった。
 つい、第一印象で人を見たり、計ったりする事が有り、後で修正をする事がある。
自分の心を、大きく広くしながら、人と接すると、相手も心を大きく広くしてくれる
・・・自分の姿を映してくれる「他人」を、小さな物差しで計る事は、止めよう。

今日は、45番さんから・・・>44番さんへと、歩く計画だ。
小母ちゃんに、一宿のお礼と、湿布薬のお礼を述べた。

AM7.00 スタート
右手に清流が流れ・・・時々藍色の「渕」が在り、川の姿を美しく、している。
全く久し振りに、逆方向から遍路さんらしき「お婆さん」がやって来た。
挨拶・・立ち話・・野宿をしています・・お金が無い~~~。
前に、ご接待で頂いた飴と千円を、遍路から遍路さんへご接待した!!。驚きの顔!・・

途中に公衆電話があったので、家に電話を入れる・・家内が出たので、近況を伝えた。

遂に雨が降り出した・・・大した事も無いので、其の侭歩き続けた。 
橋の手前で命拾い!!!!!・・・だった。
歩道の無い道の、右側を歩いている・・前から乗用車が来る・・反対車線をダンプが
二台走っている・・ダンプの後ろを走っていた「軽四輪車」が、ダンプを追い越そうと、猛スピードで反対車線に出て来て、私の左腕を掠める様に、接して走り去った。
「馬鹿もん」と、思わず怒鳴った!!! 幸いにも怪我には成らなかた・・良かった。
若い男だったが、彼もダンプを追い越そうと、反対車線に出たら前から車が来たので、
肝を冷やした事と思う。
  一瞬の事だったが、「同行二人」を強く感じた・・・合掌。
若者に、事故が訪れない事を祈る。

大きな木が在ったので、木陰でカッパを着用。
大した雨では無いが、杖を突き、傘も差し・・・難儀をした。ひたすらに歩くのみ・・。

岩屋橋の前の売店で、おばちゃん頼んでリュックを預かって頂いた。
ヤクルト五個200円・桃のジュース一個100円を買う。
急な坂道を登り行くと、老杉達も迎えてくれた。

山門を抜けて、木々の生い茂る中を登って行くと、眼前に岩山がそそり立っていた。
本堂は、垂直の岩山に抱かれる様に造られていた。
大師堂も、岸壁を切り込んだ中に抱かれている。
鐘楼に上がり、鐘を撞く・・・殷々と鳴り響いた・・・。納経所で頂いた「熱い麦茶」
は、格別に美味しかった・・・。
岩山を上手に使って、今まで見た事も無い・・・歴史の古さを感じさせる、お寺さんだ。

「山高き 谷の朝霧 海に似て 松吹く風を 波にたとえむ」 空海さんです。

岩屋寺の雰囲気を表現されています。(評をする資格は、ありませんが、お許しを・・)
岩屋寺の往復は、返りの道の方が凄かった・・・休みを繰り返して売店に着く。
おばちゃんに、お礼を言って44番さんに向けて、スタート。

AM10.30
登坂・・・>国民宿舎・古岩屋荘・・・>遍路マークがあった。
薄暗い山道・・・>雨で濡れていて、歩きずらい・・・登坂・・下り坂を、繰り返す。
杖が頼りの歩きだ・・・大師様ありがとう御座います。
一歩・・一歩ゆっくりと、滑らない様に歩き続ける。
PM12.30 二時間歩き続けた・・・昼食にする事にした。























第四十五番 岩屋寺へと (1)

2006-03-29 17:01:54 | 宗教
1997 6/1 AM5.00 起床 体操 快晴
昨夜打った膝が、少々痛むが・・・気は重いが、一つ一つが試練
噛み締めながら行こう。
AM7.30 スタート
荒法師の熊谷さんに会う・・昨日履いていた靴は代えていた。
昨日の靴は、釣りの時に岩場で履く地下足袋?で底には、円錐状の
鋲が在った。 そのため歩く度に、ざくざく・・・と音がして凄かった。
多分歩き難いと思った。
今日は、とび職の方が履いている、地下足袋を履いていた。
もう一人の熊谷さんとも、挨拶を交わした。
出発前に、支配人さんから遍路道のコピーを頂く・・・合掌。
巡拝予定を、45番ーー>44番ーー>46番の順番の方が良いですよと、教えて
頂いた。
AM8.20 番外霊場十夜ヶ橋(とよがはし)を参拝。
AM8.40 スタート
緩やかな上り坂が続く・・・。余り変化の無い道。
右膝が、出発時から痛かったが、歩き始めて膝に体重が掛かると痛さが
増して来た。休むと痛さは和らぐが、炎症のために疼いた。

内子役場近くで、昼食用に柏餅四個・ヨーグルト二個を買う。
休みを取りながら・・足に太陽と空気を・・・。
AM11.50 昼食
目の前は川・・鮎解禁・・釣り人一人。
自販機で、今日四本目の清涼飲料水を飲む。膝の所為か、いつもより多い。
痛いが、頑張ろう!!!。

PM12.15 スタート
右足に、体重が掛かる時間を少なく、する様に歩く。
ひたすら歩く・・・両側は山と、一本の川・・・が続く・・人家も疎らだ。
こんな地形の中で、生計はどうしているのだろう?

製材所らしき所で、一人のご老人が居たので、ご挨拶。
腰を下ろして話す。
昭和三年生まれの六十九歳・子供二人を大学に行かせた・・その為に山の木を
売った。杉・檜・・1.200本残っただけ・・子供達は帰って来ない・・家内と
二人だけ・・ごま塩の頭髪・・日焼けした顔に刻まれた皺・・淋しそう・・。
胸の中に溜まっていた物を、ぼそぼそと吐き出された。
その内、きっと良い事が在りますよと励ました。

お爺さんに水を乞うと、自分の飲みかけの麦茶を分けてくれた。
奥さん自家製の麦茶か? 美味しかった。
お礼を言い・・スタート・・と、製材所の横に自販機!!!出口は蜘蛛の巣が
張っている?誰も買う人が居無いのか・・此処で買わないと・・と思い、コイン
を入れてボタンを押すと・・出た!!! 冷たい・・良かった。

上下・平ら・上下と続く遍路道を、歩き続けた。痛いのは耐えるしか無い。
PM2.15 休憩
途中で、九十歳のご老人と出会い、話をお聞きした。
孫二人とカナダに行って来た。・・お金は俺が全部出した。・・九十年も
生きていると、変な事もある・・一度死にそうに成ったが、生き返った。
家内は痴呆症で、車椅子に縛られている。・・毎日お墓参りをしている。
・・・一緒に歩きながら話は絶えない・二十分・・お元気なお爺さん!!!
お別れの岐路に来た・・握手・・・お互いに手を振ってバイバイ・・合掌。

PM2.30スタート
膝 最悪!!!。
痛さを耐えながら・・一歩一歩・・・。
川を挟んで両側は田圃に山々・・農業をしていた男性に水を乞う。
気持ち良く応じてくれた・・水道もあるが「湧水をやるけん」と、家の裏に
案内された。
裏は直に、山に繋がっていて・・この家を建てた時に、山を削ったら「湧水」が
出た。削って崖になっていて、その下に湧水こんこんと湧き出ていた。
岩石で囲んであり素晴らしい。ビール瓶が二本入っていた。
大きな柄杓で頂いた!!!!! 美味い・・美味い。
水は表現の仕様も無い程・・美味しかった・・感謝。

未だ新しい大きな家・・・若い人が居無いけ~ 二人暮しですと、奥さん・・。
子供さんが居たんだろうが?・・・この様な自然環境の中に残って・・・家を
継ぐ事は・・此処まで歩いて来て、何度も見て来ている。
お礼を申し上げて、遍路道へ。

小田町まで、4.5Kmとある。
あの水を頂いてから、きつかった膝の痛さが少なく成った!!?
「聖水」か・・・不思議だ。

  *人情に 膝の痛さも 薄らぎて
  *廃屋が 草木に被われ やるせなし

小田川に沿って、遍路道は蛇行した。
歩き・・休みを繰り返しながら、今日の宿泊地「高橋旅館」に、到着PM5.30

今日の歩きは、32.1KM 歩道が少なく、危険を感じた所も多々あった。
巡拝を始めてから、一番きつい道程であった。
心経を唱え続けた。 水を頂いてから、痛みがスート薄らいだ・・不思議だった。

旅館は、築 何年に成るのか? 床の間・・・など、全盛の時があったんだ。
おばちゃん曰く、今の様に車の無い時代は、商人が沢山来てくれた。
歩き遍路さんも多かったが、今は車の方が殆どですと、嘆いた。

明日の宿泊予約を済ませた。
洗濯・お風呂・夕食を頂いてから、足全体を摩り・揉んだ・・・。
良く歩いてくれた、ありがとう・・・明日も頼んだぞ。快復を祈る。

 * 宿泊代 6.300円
 * 歩いた距離 32.1KM 累計 766.6KM




























































第四十三番 明石寺へと

2006-03-28 21:04:07 | 宗教
AM8.00
歯長峠を、越えて行く事に決めてスタート。
峠は、大変厳しい道であった。歯長トンネルを抜けると、そこからは下り坂
に成っていた。そこで尻餅を搗いた・・・濡れた所は気をつけよう。
AM9.10 休憩  足に太陽と空気を・・。
Am9.25 スタート
少し下ると、遍路道らしき入口があるも、草・・・茫々なり。
車道を行くべきか、遍路道を行くべきか、一瞬・・・迷った。

厳しい峠を越えて来て、下っている車道を見て、意思とは逆の「車道」に、足を
踏み出し、下り始めるめた時、下って来た「ダンプカー」が止まり、運転手の
方が「遍路道」を、行った方が近いですよと・・教えてくれた。
数十メートル引き返し・・・蛇の居そうな草叢に、躊躇しながら足を踏み入れた。
その直後に又、尻餅を搗いた!!!・・右手の人指し指を、突き指・・痛~~。
楽な道を選んだ途端に、スッテンころり・・・痛い~~~。大師を感じた!!!。
山肌が出たり、木々が倒れている、急な下り道を、下りに下った。
道々で、地元の人に道を尋ねながら歩く・・・。

AM10.30 明石寺に到着した。
明石寺は、静寂な山の中に在った。仁王門始め諸堂は、一味違った風格が、
溢れていた。
昨夜同宿した、同年輩のご夫婦が来られて、お話をする。
長野市の吉田の方で、これから長野に帰ります・・お気を付けてと励まされた。
                                    
昼食は、境内にある食堂で「うどん」を食べた・・美味しかった。
二人のおばちゃん、一人は作る人、一人は接客と配膳・・・名コンビ!。

PM12.10 スタート
昨夜同宿の荒法師さんこと「熊谷」さんと、二時間ご一緒したが、歩く速度が
余りに違うので、別々に歩くことにした。
別れてから、古い家並みの中を歩いていると、道路の真ん中を、大きな「蛇」が
くねくねとS字形に曲がりながら「蛇行」している!!!。
近ずいて、車に轢かれるぞ~と、声を掛けた・・金剛杖でトントンと音を立てると、
家の庭の方に入って行った。
それからは、道が平らの所が無く、右に傾斜・・左に傾斜の道が続く・・・。
足首が・・・特に左足首が「痛い」~~。足首は、傾斜に弱い。

一時間毎に休みながら、今日の宿泊地「ビジネスホテルだいいち」に到着。
PM4.20 であった。
今日一日良く歩いた・・長かった・・足首に来た・・。
今日で五月も終る、何とか此処まで無事に来れた事に・・・合掌。
南無大師遍照金剛 同行二人を、強く感じた。ありがとう御座います。

家に電話を入れると、珍しく長男が出た。
今日、大洲市に達した。近況を話す・・お母さんの風邪はどうか?
お母さん待っているよ・・早く廻って帰って来て。
おいおい、未だ半分歩いた所だ・・・頑張るよ~。

ホテルは綺麗で、支配人ご夫妻も親切で、巡拝の相談にも快く応じてくれた。

何時頃だったか、奥さんに五階の洗濯場をお聞きすると、同行してくれた。
そこは、エレベーターを出てから、廊下?を歩いて、屋上の一角にあった。
洗濯物を投入。暫くしてから、乾燥機に入れようと五階に行き、薄暗くなった
廊下を歩いて行くと・・・「躓いた」!!!!! 体は一瞬で前に倒れた。
両腕は体に沿って「きおつけ」の感じだった。
顔が、廊下に向かって近ずき、ぶつかるのを、必死でこらえた。
が、・・・眼鏡のレンズが床で割れる寸前で・・・堪え切った。
後で見ると、眼鏡の鼻を支える部分が、ペシャンコに成っていた。
ピントが、合わなく成り不自由した。
右膝を、したたかに打っていた・・・立ち上がれなかった。

何故・・と、思い床を見ると、僅かではあったが、段差が在った!!?。
奥さんに案内された時には、明るかったので、気がつか無かった。

足を引き摺りながら部屋に戻り足を見ると、膝の皮が剥けて血が出ていた。
お皿の部分を見ると、赤く腫れ上がっていた。
お皿の部分を手で触れると、ゼリーの様な物が在りブヨブヨしていた。
それが、お皿を保護している物か?・・それが噴出したのだろうか?

大丈夫だろうか?この痛さ・・・明日から歩けるだろうか?
息を飲む思いだ・・・。

今日は、楽な道を選び尻餅・突き指・・荒法師の様な熊谷さんとの、道連れを
途中で止めて先を急いだ事・・・大師の、お怒りだったか?

これから待っている「遍路ころがし」の難所の数々・・・不安がつのる・・。

何とか成るだろう。 何としても歩き切ろうと「決心」した。

夕食時、もう一人の「熊谷さん」と出会い、夕食をご一緒した。
痩身・口髭・・・大洲では見物する所があり、二~三日逗留するそうだ。

それにしても、今日は盛り沢山だった!!!。
膝に持って来た「バンテリン」を塗った。良くなってくれ・・・合掌。
大洲市への道は長く、歩道が傾斜していて、足首を痛ませ大変だった。

 * 宿泊代 6.000円 朝食は、ホテル内の喫茶店で、900円
 *歩いた距離 36KM 累計 734.5KM





































            






第四十番 観自在寺へと

2006-03-19 16:56:08 | 宗教
観自在寺さんへと、ひたすら歩く・・・歩く。心経を唱えながら。
PM4.10 
観自在寺さんに到着した。
いつもの事だが・・・
私と家内、両家の祖先の供養と、私の一家の、家内安全・無病息災を
お願いした。
そして、巡拝が無事に「結願」出来ます様に、お導き下さい。
このような「機会」を、お与え頂いた事に、お礼を申し上げた。
  
    南無大師遍照金剛

PM4.40 今晩お世話になる「山代屋」さんに着いた。
白髪で、腰が曲がってしまって・・穏やかな顔をした、お婆さんが迎えてくれた。
私の祖母に良く似ていた!!!。
風呂に入り・・・洗濯・・二階の窓の外に干した。

夕食は、同宿の六十七歳の方と一緒した。話が弾み、一時間三十分続いた。
造船所の技術屋さんで、五十八歳で退職して、50CCのバイクで巡拝中・・・。
私の一人での、「一気打ち」に、ビックリされた。
 
PM8.00 就寝

  *宿泊代 6.000円

  *歩いた距離 31.2KM  累計 647.4KM










菩提の道場へ(土佐の国・・・>伊予の国へ)

2006-03-19 15:09:12 | 宗教
1997 5/28 (26日目)
AM5.30 起床 体操 毎朝両足を撫でながら揉む。
今日は、途中から「土佐の国」から「伊予の国」「菩提の道場」へと
進むことになる。 ここまで無事に、歩いて来れた事に感謝・・合掌。

朝食 昨夜 隣の部屋に居られた、お二人さんと一緒した。
二人のお爺ちゃん、漫才コンビで面白い。(車での巡拝)
食後、八十歳のお爺ちゃんから「金色のお札」を頂いた。
(五十回以上廻った人に、お寺さんから与えられる)

AM7.00 スタート
昨日歩いた道を、宿毛市まで4.5KMを戻った。
途中で牛乳を買って飲む。
地元の方に聞きながら・・・休みながら・・足に太陽と空気を・・・
を、与えながら・・・を、繰り返す。
遍路マークも見えずに、少々遠廻りしたかな? 貝塚に到着。
急な上り坂が待っていた・・・地面を見ながら・・喘ぎ・・喘ぎ登る。
遍路マークが見えた!!!ホットした。南無大師遍照金剛・・ありがとう御座います。

AM9.30 休憩
今朝、女将さんから頂いた「タウリング1000」を飲む・・美味い・・合掌。
AM9.45 スタート
前方に見える山・・松尾峠に向かって進む。関所跡の看板が有ったので読んで
いると、若い感じのおばちゃんが出て来て、寄ってお茶を飲んで行って下さい。
汗だくだったので、チョッと遠慮するも、何度も誘われ・・・厚かましいと
思いつつ・・お言葉に甘えさせて頂いた。

コーヒーが有りますが・・・すみません「お水」を頂けますか。
麦茶の冷えたのがありますと、大きなコップで持って来てくれた。合掌。
美味しい・・・二杯頂く。 ありがとう御座いました。

この家は、以前は関所だったのか・・・新しくはないが、立派な家だ。
母屋は、今風に改装されていた。
おばちゃん、お嫁に来た時のこと・・・から、今の事・・話が途絶えない。
聞き役になる・・・合いの手を入れる・・。
ご主人は、外で仕事中。

約30分・・・ゆっくり休ませて頂いた。お礼を申し上げて玄関(門)へ。
そばに、大きな「紀州犬」(エリカとノンちゃん)
腹に響くような声で「吠え」た。
例の「お呪い」を、言うと・・・静かに成った!!!。お利口さん!。
おばちゃんと可愛い娘さんに、見送って頂いた。

AM10.45 スタート
松尾峠は、きつい登坂が続いた。坂道からの眺めは、宿毛湾が一望されて
素晴らしかった。
AM11.45 休憩
  従是東土佐国   従是西伊豫国  の、苔の生えた「石碑」が、あった。

休憩用のベンチがあり、そこで昼食を取った。誰も居ない・・木々が鬱蒼と繁り
陽光も少なく淋しい感じが一杯だ。長い歴史を感じる。
この峠では、色んな事があったんだろう・・・霊気が感じられる。

PM12.15 スタート
愈々・・・伊予の国へ第一歩だ!!! 南無大師遍照金剛  
下りの遍路道を、下りに・・下る・・・。

 *遍路道 噴出す汗も 気持ち良く

山の中の道にしては綺麗に整備されている。
(後で聞いたが、地元の青年団が定期的に、やっています。)
下る・・・下る・・一本松の町にでた。
PM2.00 休憩
町中の公衆電話で、今夜の宿の予約を取った。
  *客が少ないので、もう何年も前から止めています。
  *一人のために、宿は開きません。
四軒目で、予約が頂けた。
一匹の猫チャンが、来たので頭を撫でてやる。
伊予の国に入ってから「遍路マーク」が目立つ。助かる・・ありがたい。
PM2.15 スタート
登坂が、是でもかと続く・・・喉が渇く・・やっと自販機が有った。
擂り下ろしリンゴ・バニラ一本 美味かった。

休憩を取りながら「観自在寺」さんへと・・・ゴ~。











第三十九番 延光寺へと (3)

2006-03-18 16:52:46 | 宗教
朝食はご飯3杯・・・満腹。おばちゃんの、娘さんの自慢話を聞いてやる。
三階から、神戸さんの歩いて行くのが見える。
おばちゃんが、ウーロン茶を二缶御接待してくれた・・・合掌。
AM7.00スタート
マイペースで歩きに歩く・・・心経を唱えながら・・金剛杖の鈴の音も軽やかに・・
中学生が自転車で学校に行く・・・挨拶をして行く人、しない人、挨拶を返す・・。
気持ちが明るくなる。両側は山と水田の村が続く・・・。
AM8.05 休憩 足に太陽と空気を・・・。

AM8.20スタート
前方に山が立ちはだかる。両側は水田・・水の調整をしている農婦がいた。
挨拶をすると、腰を上げて挨拶をしてくれた。帽子をかぶり、布で両頬を覆っていた。
ビックリ!!! した。眼鏡をしていて、私の母親にソックリだ!!!!!話した。
六十歳代・・目・口・顔かたち・・・良う似ている・・感動。

お四国さんをしていると、過去の人と出会うと聞いていたが、まさか、お袋さん似
の人と出会うとは・・・嬉しかった。

山道を登りながら、晩年の母親に何故、モット頻繁に帰って励まし、話を聞いて
やらなかったか、悔やまれる。 大きな重石と成っている。一生抱えて行く重石だ。

 *母に会い 母の重石 抱きつつ
         
          いつまで続く 遍路の道は  

桜浜から十六キロ位来た時、民家から突然大きな犬が飛び出して来て、吠え付く・・。
ヨ~シ・・ヨ~シお利口さん・お利口さん・・・吠えて良いよ・・泣いて良いよ・・
を、何度も繰り返す・・・と、自然と静かに成った!!!。

阿波の国では、何度も吠えつかれたが、恐いと思った事は無い。
(恐がらずに、このおまじないを言う事を、お勧めします。)

谷川に沿って歩いていて、流れを見ると「岩魚・・山女・・」?が、泳いでいた。
道を下って行くと、主婦が洗い物をしていたので、水頂けますか。
どうぞ、どうぞとホースごと水を出しながら、持って来てくれた。美味い・・合掌。

AM10.40 休憩
田圃のあぜ道で、腰を下ろして、ゆっくりと休む。
目の前は檜の山・・鶯の鳴き声が絶えない・・・至福の時が流れる。
先程のご婦人が来て「ま~ま~日当たりの良い所で・・・」と、言う。
 
 足に太陽と空気を・・・今日 三回目だ。
AM10.55 スタート
福良川が蛇行して・・村落が、一緒に続く・・・。
金剛杖の先が、少し開く様に成って来たので、杖を突かずに引き摺りながら、
先端四面を丸い状態にした。
(アスファルトの道で、引き摺ると直に綺麗に成る。)
川の瀬音・・鶯・・雀・・烏・・の鳴き声・・美しい山並み・・ひたすらに歩く。

AM11.55 昼食
ホテルで作ってくれた、オニギリ二個・リンゴ・牛乳・おばちゃんのウーロン茶
で満足した。
絹製の五本指のソックス一足を、寿命が来たので土に返してやった・・合掌。
その時、足に小さな「豆」が一つ出来ていた!。今夜 処置しよう。

PM12.35 スタート
美しい風景の中を、心経を唱えながら、歩きに歩く・・・。
小筑紫に出た・・桜浜以来の「海」だ。
小売店で牛乳をお願いするとご主人、ご接待してくれた・・合掌。美味しかった。

休憩をしながら、ひたすらに歩く・・・。

PM3.40 休憩
遍路マークを頼りに歩いていて、地元の方に会うと、後何キロ位ですか?聞くと
人によって、答はマチマチだ。 仕方ないよな~。
先程、道端で自家製のアイスクリーム(シャーベット)を、売っているおばちゃん
どうですか・・一個百五十円・・立ち食い。
味はどうですか?と、言うので・・・美味い!と、返事。 

人は「まずい」と、言うんですよ・・。 !!! 本当の事を言った方が良かったか?

自家製のせいか、魚の匂いがして甘さが足りない・・。道を教えてくれた。

Pm3.50 スタート
途中 喫茶店のママが居たので、延光寺さんを聞くと、新宿毛大橋を渡ると
4~5キロですよ。
ひたすら歩いた・・・登って・・登って・下って・平らの道を・・延光寺さん
の方向から来た、若い女性のお遍路さんに出会った。
丁度そこは、延光寺さんへ行く分岐点であった。
危うく通り過ぎる所だった。 暫く話をして道順を教えて貰う。

そこから、ゆるい上り坂をハイピッチで歩く・・・五時前には「若松屋」さんに
到着したい。
PM4.30 今日の宿泊地「若松屋」さんに到着した。
荷物を預けて「延光寺」さんへ行く。
山門を入ると、本堂・大師堂と並ぶ・・・大師が霊水を湧かせ「宝医水」と
名付けた、目洗井戸があったので、目を洗わせて頂いた・・気持ち良い。
近くに居た方に、写真を撮って頂いた。

宿に帰り、洗濯を済ませた時に、若奥さんからお風呂をどうぞと言われて・・・
長身の男が、奥さんに何か話している・・・。
奥さんが、内の人が入るので、少し待って頂けますかと、はなはだ「恐縮」している。
どうぞ・・どうぞ・・と、言ったが・・??!!だった。

風呂は、今まで見た事も無い、デザインで「唸った」。面白い・・現代の物では
無いが、アイデア-が面白い。
湯船のお湯で、洗顔・洗頭・・・全部するのは、困るが・・・。

夕食は、何人も居て、話しながら美味しく頂いた。
宿の、お爺さん・お婆さん・奥さん親切で、その気配りが嬉しかった。
PM9.00 迄、明日の計画を立てた。

床に就けど、隣が田圃せいで「蛙の大合唱」!!! 凄い。  

 * 宿泊代 5.000円

 * 歩いた距離 36.8KM 累計 616.2KM  今日も良く歩いた。



















第三十四番 種間寺へと

2006-02-17 16:39:26 | 宗教
一時間毎に、足に太陽と空気を与えながらピッチを上げた。

PM5.30種間寺さんに到着した。
納経帳への、記帳の時間は過ぎていて誰も見えない。
ベルを鳴らして、歩き遍路ですが・・・遅くなり申し訳有りませんが
記帳をお願いします・・・。
ご住職が来られ、無表情・・無言で記帳をしてくれた。 合掌・・・。

境内で楽しそうに遊んでいる子供達に、写真を撮ってくれる人は?
と声を掛けると、私が撮る~と一番小さな子供!撮って貰う・・ありがとう。
PM5.45 スタート
此処からのスパートは、今までで一番凄かった。一日中天気が良かったのが
風が出て来て、空模様がおかしく成って来た。
途中で、今日の宿泊地「白石屋」さんに電話を入れると、おばちゃん今何処に
居るの? 場所を言うと・・分かりました七時過ぎには着くね。

今迄だと、この時間は風呂・洗濯・食事も済んで、ゆっくりして居る時間だ。
雨も来そうなので、休みも無くひたすら歩きに歩いた。
大きな川にぶつかった。「仁淀川」だった・・・素晴らしい河だ!!!
夕暮れの暗さが来始めている中、橋を渡ると「土佐市」だった。
四国にも、こんなに大きな河があったんだ。 
川上の遠い方で、あめが降っているのが見える。美しさに見取れていると、
軽四輪の車が近ずいて来て、白石屋さんに行くんですか? え~え!!
この道だと、車が多くて排気ガスが多いので、この河の土手の水防小屋まで
歩いて、そこから降りた所の道を行くのが近道です。 合掌・・・。

遂に「雨」が降って来た!! ハイピッチで歩く・・小屋に着いた。
土手を降りると、雨がかなりの勢いで降って来た。アンブレラを出す。
そこに高校生が自転車で来たので「白石屋」さんを聞くも「知りません」。
暫く行くと、ガソリンスタンドがあり、聞くと教えてくれた。
凄い雨に成った!!!

と・・・先程の生徒が、傘も差さずに分厚い電話帳を持って来てくれた!!!。
あッ ありがとう・・・今そこで聞いて分かったョ。
ありがとう~と、重ね重ねお礼を言った。 合掌・・・。

ずぶ濡れの彼・・・この親切は一生忘れない。
このような子に育てた、祖父母・ご両親・・に感謝・ありがとう御座いました。
私は、二人の男の子を、このような事が出来る子に、育てただろうか?反省。

PM7.30 激しい雨の中、やっと「白石屋」さんに着いた!!!。
雨で大変だったネ~と、おばちゃんと、お上さんが出迎えてくれた。
風呂に、どうぞ、どうぞと勧められ、荷物を部屋に置いて、即 風呂へ・・・。
一日の疲れを取った。 良く歩いた。

部屋は十五畳!!に一人。 洗濯・乾燥をセットして夕食に行く。
食堂で若いグループと一緒だ。
出して頂いた物は、総て美味しく頂いた。明日の力だ。
若者達は、食い散らして残す・・・。

今日は、今迄で一番歩いた「38.5KM」 足大丈夫!

お上さんが、洗濯物を綺麗に畳んで持って来てくれた!!!。

すみません・・・ありがとう御座います。 連発・・・。

 *親切が 重なり合って 胸熱く  

 * 宿泊代 6000円  (気風が良いおばちゃん・温厚なお上さん)

 *歩いた距離 38.5KM 累計416.1KM








































第二十九番 国分寺へと

2006-02-12 15:50:01 | 宗教
AM11.10 国分寺さんに到着した。
美しい田園風景の中にあった。歴史の古さを感じさせる仁王門を入ると
静かな境内の正面に、優雅な本堂があった・・・素晴らしい。
豊かなお寺さんだと思う。

参拝を済ませて、境内を見ていると、焼山寺でお見受けしましたと
老夫婦が挨拶に来られた。合掌・・・。
PM12.40 昼食

田圃道をひたすら歩く。 サラリーマン風の男性に、道を聞いていると
自転車に乗った、オッちゃんが来て二人で教えてくれた。
四国の人達は本当に親切だ。
PM2.00休んでいると、車が近ずいて来て女性の方が降りて来られて
声を掛けられる・・・車の窓が開き、かなりのご老人からお札の
ご接待を受けた。(錦織の紫色のお札)(九十三歳)
「家に良い事が有りますよ」と言って頂く。
お気を付けて下さいと女性。 ご老人、車で二百回以上巡拝をして
います。 南無大師遍照金剛 合掌・・・。