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四国の空と海へ

1997.5/3から 四国八十八ヶ所霊場 を巡拝させて頂いた事が
第二の人生のスタ-トに成った。

第二十八番 大日寺へと (2)

2006-02-12 12:44:57 | 宗教
1997 5/18 (16日目)AM5.20 起床 体操
AM7.30 スタート 宿から出る時に、お上さんから紅白の大福の
ご接待を受けた。 合掌・・・。

AM7.55 大日寺さんに到着した。
鐘楼で「鐘」を撞いた。 初めの頃は、大きな音をと・・かなりの力で
撞いていたが、いろんな方の撞き方を見ていて、教えられる所があり
一・・二回反動を付けてから、心を込めて静かに撞く・・・と、余韻が
嫋嫋と残り・・・自分の心に返ってくる事を知った。

叔父 滋吉さんの供養を、お札に書いてお願いをした。
私が東京に出るに当たって大変お世話に成った。 合掌・・・。

田園地帯を歩き続ける・・・遍路宿 都築さんで声を掛けて頂き
ご接待を受けた。 麦茶 菊水煎餅     そして話された
或る日、老僧が訪れ・・五十歳の時に「肝硬変」になり苦労したが
開き直って、座禅を続けると、突然お告げを聞いた。
直したる”人のために生きよ”・・・以来 二十年病も治り元気に
成りました。(七十歳)

田園地帯の道を歩く・・この辺は多毛作のせいか、稲の株が大きい!!。
流れる川の水が清い。












第二十八番 大日寺へと (1)

2006-02-08 15:26:13 | 宗教
1997 5/17(15日目)
AM5.00 起床 体操
鶏の鳴き声・雀の鳴き声・珍しく鶯の声なし!潮騒もなく・田舎の朝だ。

毎日良く歩くが、歩くに連れて、体・足・・・総てが強く成って行くのが分かる。
たまじ婆やん、まつ江おばちゃんに良く似た、おばさんにお礼を述べた。

AM7.15 スタート 民宿を出ると、国道五十五号が海岸沿いに伸びている。
真言を唱えながら、金剛杖の鈴も軽やかに、歩を進める・・・。
M君の事を思い出して、元気に歩いているだろうか?・・・気になる。

大山岬に小公園あり一休み。
曇天のため太平洋も冴えないが、湿度は少なく歩き易い。
安芸市の町中に、コインランドリーがあり二日分の生乾きの洗濯物を、乾燥機に投入し
乾かした。
安芸川に、大きな鯉が悠々と泳いでいる。
AM11.00 うどん屋さんがあり、少々早いが昼食にする。 お客さん多し。
 うどん(500円) おでん(200円)
店を出た所で休憩 足に太陽と空気を・・・。

PM12.20 スタート
天気回復 太陽ニコニコ・青い空・青い海・・・絶景が続く・・足も快調・・。
流矢の古戦場跡の、見晴台で太平洋一人占め!!! リンゴ一個マル噛り・・美味い。
途中で、今日の宿泊予定の民宿に、電話を入れるも満員!。
手前の「かとり」さんにOKを頂く。
風も出て来て、湿度少なく気持ち良く歩ける。 快晴!!。

岬が重なり合う先に”室戸岬”が見える。あそこから此処まで歩いて来たんだ。
一歩一歩の積み重ねが!!! 唯・・・驚きが胸の中に広がる。

打ち寄せる波が”エメラルドグリーン”波打ち際で散って行く・・・を繰り返す。
暫くの間・・・見とれた。
坂道を降りて行くと、反対側から車を降りて来て、ご接待させて頂きますと、五百円
を頂いた。 南無大師遍照金剛 合掌・・・。
私は足が不自由なもので、歩き遍路さんを見ると、こうさせて頂いています。
ありがとう御座います。 車に帰られる後ろ姿を見て、目頭が熱くなった。

ひたすらに歩く・・・「赤野」此処の海水浴場は素晴らしい。

芸西村の川を、一メーター余の大きな蛇が泳いでいた。
声を掛けると止まって、ジッと見ている。

PM2.00 バス停で休憩 二十一キロ歩く、後十キロ位か?
牛乳・緑茶を飲む・・美味い。快晴・そよ風・汗も出ず気持ちが良い。

PM3.00 頃 歩いていると、地元の人らしい方から声を掛けられた。
陽が強いので、この下に遊歩道があり、木陰も多く歩き易いですよと、教えられた。
民宿 かとり なら、月見で上に上がれば、55号に出るので分かり易いですよ。
私が歩いているのを見て、追いかけて来て教えてくれた。
南無大師遍照金剛 合掌・・・。

教えて頂いた道は素晴らしかった。木陰が多く・・・トンネルも二つあり、中は
冷っとして、気持ちが良かった。道沿えには、お花畑があり気が休まる。
人の親切が嬉しい。 自分も、日常生活の中で努めよう。
PM4.00 湿度アップ 汗が出る。民宿までは、後わずか。

高知市まで二十キロの標識あり。

PM5.00 民宿 かとり に到着した。
即 お風呂へ。
洗濯(100円)洗剤(100円)乾燥機(100円) やる~~。

夕食は、美味しかった・・特に「鰹のたたき」が美味い。
その他の物も量が多かった。

部屋のまどを開けると、民宿があり海は見えず。静かだ。

明日の準備 OK PM8.00就寝 

 *宿泊代 7.000円   (野市町)

 *歩いた距離 30.5KM 累計 350.0KM






































第二十五番 津照寺へと

2006-02-03 12:00:15 | 宗教
風と雨と雷の、室戸岬から愈々、弓に弦を張った様な「土佐湾」に足を
踏み入れた。(後で聞いた事だが、室戸は「風の室戸」と言うそうな)

海を左に見ながら、津照寺さんへと歩を進めた。
右側には、多くの石碑が立ち並ぶ・・・漁業に携わって、遭難に遭われた
人達の石碑か?・・ご冥福を、お祈りする。

青空が広がり、陽が射し・・・暑くなる。
暫く歩く内に、雲が広がり風が吹き出した。涼しい!!。

AM11.40 津照寺さんに到着した。
本堂は、百八段の急な石段を登った所にあった。参拝を済ませる。

海に流れ込む、川が見える所で昼食にする。
風が吹き上がって来て寒い!!。

途中で、今日の宿泊地「うらしま」さんにお願いをする。OKを頂く。
歩いていると、五十歳代のご婦人から、五百円のご接待を受けた。
南無大師遍照金剛 合掌・・・。
その方は、お遍路さんを時々しており、六月に「結願」するそうな。
ご無事にどうぞと・・合掌して頂く。 ありがとう御座います。

PM1.20 民宿 うらしま さんに到着した。

















  

番外 鯖大師へと・・・(2)

2006-01-24 11:33:30 | 宗教
時がゆったりと流れている。
スタートしようと、していると四十歳代の男性が来て、清涼飲料のご接待を受けた。
 南無大師遍照金剛  合掌
その方曰く、今年の三月~四月「一気打ち」(一番さんから八十八番さんまで、一気に
巡拝をする事)で「結願」しました。
最初は足の豆で泣き、最後は嬉しさで泣きました。
色々と話してくれた後「頑張って」下さいと励まされた。ありがとう御座います。

出発前に、一人のお婆さんが来たのでご挨拶をする。
右目の下にバンソーコを張っている・・どうしました?
それがね・・こけてしもうたんです。
柔和な感じで、なんと八十歳!!!若い。 お若いですね・・気を付けて下さい。

鯖大師さんまでは、約五キロ位ですと励まされてスタートした。

トンネルが多い・・牟岐トンネル・・内妻トンネル・・・>を抜けると、真っ青の
「太平洋」が、眼下に現れた!!!!! 何だか分からないが、広大な海に感極まった。
古江トンネル・・福良トンネル・・> 海が美しい・・・もう直だ。
鬼ヤンマ セキレイが飛んでいる・・小川の水も綺麗だ。

PM3.30 鯖大師さんに到着した。 八時間三十分掛かった。
大師さんの方に聞くと、五時間と少しで着く筈です。
途中で会った人が言った「三キロ」は、三時間の事だった!!!
そう言えば、遍路マークが見えなかった。
ご苦労さんでした。何人かの親切な人達に、お会い出来た事に合掌。

隣の部屋にM君も着ていた。早かったネ~と挨拶をする。
鯖大師さんは綺麗な宿泊所だ。風呂に入り・・洗濯・・乾燥機もある。

夕食後、護摩供養の案内があり行く。
不動尊の前に壇があり、薄暗い中、火を焚いて大きな声でお経を唱える。
迫力満点・・・一座の者は、その雰囲気に引き込まれて行く。
その後、住職さんから法話があったが、記録も記憶も無い・・ご免なさい。

今日は良く歩いた・・・両足首が痛かった。(へんろ会館で宿泊)

 *宿泊代 5.750円

 *歩いた距離 30.3KM  累計 211.4KM



























第二十三番 薬王寺へと・・・(1)

2006-01-21 11:48:06 | 宗教
PM2.25 ブンタンを売る店の所で休んでいると、彼がやって来た。
店の横に、水道の蛇口があったので、おばちゃんにお断りして水を
頂く。・・・ボツボツ行こうかなと思ったその時に、彼は「爆発」
した。
愛知県の・・・から来ました。名前は・M・四十二歳です。童顔な
ためか、若く見える。
父親は元校長、退職後料理屋を始める。母親は痴呆症、兄は銀行員
自分は、その料理屋の板長の下で、十年以上働いています。
店は中々繁盛せず・・・父親ともうまく行かず、喧嘩ばかりしている。

そんな中、板長が「四国霊場」を回って来いと、必要なお金を出して
くれました。
父親の話の時は、あいつ・・あの男は・・としか言わない。涙・・・

この巡拝に出してくれた、板長の気持ち、お金を出してくれたのは
父親かもしれない、お兄さんの気持ちも、入っているかも知れない。

先ず、1・巡拝に何故、出されたかを考えて呉れ。
    2・今後どうゆう考えのもとで、生きて行くかを探しに来たんだ。 
    3・総て、人の所為にするな。
と、話す。(写真は 、海部川の橋上で5/13に写したものです。)               
 
(今想うと、彼に言った事は、私自身に言った言葉でした。)

彼は、一番さんからズ~と歩いて来て、胸の内を誰かに吐き出さないと
居られない状態に成っていたんだ。





























第二十二番  平等寺へと・・・

2006-01-20 14:10:40 | 宗教
1997 5/11 起床 体操 朝食AM6.00 天気良し
Am6.40 スタート
緩やかな坂道を登りながら「般若心経」の「起」の部分25字を
何度も繰り返して唱える。
所々に野良犬が居たので、声を掛けたが無視される。

鶯の鳴き声頻り・・・竹林の中の道は、竹の葉の落葉の時期なの
かクッションの様で気持ちが良い・・・初めてのことだ。
昨日の、難所の後の、この遍路道は気持ちが休まる。
  AM8.20 平等寺 到着
桑野川を渡ると、素晴らしい仁王門がある。
本堂は山の中腹にあり、途中に諸堂が立ち並ぶ。
人々を平等に救う為に「平等寺」とした。
万病に効くと言う、霊水が湧き出す井戸があった。
参拝中に、昨夜の岩田ご夫妻が来られたので、写真を撮りあう。

AM9.30 スタート
途中 鉦打トンネルに入るも、車が通ると・・ゴーッと音が反響
凄い。トンネルを抜けると、二十三番さんまで16KMとある。

一時間歩き十分の休み・・足に空気と太陽を与えながらを繰り返す。
福井トンネル・・星越トンネル・・>・星越茶屋があり休憩とした。
昨日会った、大柄の青年が居た。
龍山荘で用意してくれた弁当を食べる。茶屋で出してくれたお茶を
4~5杯・・水1杯 そして途中で買ったイチゴ、一パックを青年と
食べた。彼が言うには体重は101Kgと・・・。
この体で巡拝は大変と思うが、頑張っている様だ。

一足先に私はスタートした。
久望トンネル・・一坂トンネル・・緩やかな下り坂・・ひたすらに
歩く・・鶯の鳴き声頻り・・風景が変化して、や~と声が出るくらい
美しい!!!






















第二十一番 太龍寺へと・・・(3)

2006-01-18 12:54:29 | 宗教
昨年人と人との出会いを投稿しましたが、その中に入る出会いでした。
今 一緒に風呂に入っている方は、元時事通信の岩田さんと言われた。
私の、この巡拝を決めた「定年からは同行二人」の著者と、一緒に
働いていた方とは・・・小林さんの事を色々とお聞きした。
思った通り、小林さんは素晴らしい人だった。
こんなにお話を出来たのも、昨日からの事が有ったからと・・合掌。
人には「親切」にしよう・・・、家内や子供達にも、今までとは違う
気持ちで接して行きたい。

洗濯物が乾いたか外に出ると、宿の前の川の向こうの田圃で、代掻きを
していた人が来たので、挨拶をすると宿のご主人であった。

色々と話していると、ご主人曰く、この民宿も・田圃も・蜜柑畑も・・
後を引き継ぐ者が居ない・・蜜柑畑は「ほったらかしや」・・・
時代の流れか、悟った様な顔で言った・・・悲しい事だと思う。
中仙道を、塩さんと歩いていた時も、この様な話は良く聞いた。

夕食後、家内と塩さんに電話を入れた。お互いに近況を伝え合う。

この民宿は、隅々まで掃除が行き届いていて気持ちが良い。合掌
ショウケンも、泊まった記念に皆さんとの写真が居間に飾って
あった。

  PM8.00 就寝  明日は30KM余の行程 

  *宿泊代 5.500円
  
  *歩いた距離 15.6KM  累計 152.2KM
 




















第二十一番 太龍寺へと・・・(2)

2006-01-18 11:25:47 | 宗教
太龍寺まで、あと一息の所で広島から来た青年と会う。
遍路泣かせの道も、直に終ります。
AM10.45 樹齢数百年の老杉が立ち並ぶ中に、仁王門始め諸堂が有った。
江戸時代に再建されたと言う諸堂は、夫々に風格があり参拝者に訴える
物がある。 途中で、ビスケットを差し上げた方とも会う。
ゆっくりと見学させて頂いて、AM11.45お寺さんを後にした。
これからは、急な下り坂ばかりが続く・・・転がる様だ!!

途中で、朝食の残飯と梅干二個で昼食を済ませた。
足に空気と太陽を与える。 谷川の音・・鶯の鳴き声・・新緑の囁き・・
木陰で無くとも、陽の光りが心地よい・・・
急な下り坂を、転がる様にひたすらに下った。

PM1.00今夜の宿泊地「龍山荘」に到着した。
熱いお茶を頂く・・自家製のお茶です !!! 美味しかった。
洗濯物を投入の後、近所を散歩していると、昨夜、宿が一緒だったご夫妻が
車で到着した。 車の接待を受けられたそうだ。
暑くなく、寒くなく春一杯に包まれた中の「龍山荘」!!!こんな中に家内
や子供達と一緒だったらと想う。至福の時が静かに流れた。未だPM3.30

宿には二人の女性、女将さんとその妹さん・・感じが良く親切なり。
お風呂に入れますよと案内があり、風呂に行くと先程着いた旦那が脱衣所に。
色々と話していると、内の会社の者が「四国霊場巡拝」の本を出して・・・
云々・・・ もしかしたらそれは、小林 淳宏さんではないですか?
そうです。なんと言う奇遇!!!ビックリした。
















第二十一番 太龍寺へと・・・ (1)

2006-01-17 19:20:52 | 宗教
1997 5/10 AM5.00 起床 体操
AM7.15 スタート  四国に来て八日目になる。
今日は、阿波の国三番目の難所だ! 左足のテーピングを取った。

四国に来てから「禁酒」7日!!!が過ぎた。遍路道を歩いていて
お酒の販売店を見ても、あ~飲みたい~という事も無くなった。
晩酌が、生活習慣に成っていたが、飲まなくなって出る物が少な
く成っていたが、今朝は初めて OK だった。
体調良し。今日の歩く距離は、17KMの予定だ。

那珂川に掛かる水井橋を渡り、石碑のある所で休憩。                
両足の小指にテーピングをする。
ゆったりと、清流が流れて時々鮎が跳ねている。
鶯の鳴き声・・・良いなあ~。
同年輩の男性が歩いて来た。朝食抜きで来たが販売店も
無くて・・・と言う。
非常時用に持っていた、リッツのビスケットを差し上げた。
喜んでもらい、嬉かった。

金剛杖の鈴の音も軽やかに歩きに歩く。
蜜柑畑が、こんな所まで良くぞ植えたもんだと感心した。
きつい登坂が、これでもか・・・これでもかと続く。
    
金剛杖に書いてある「般若心経」を見ながら唱えつつ登る。
この巡拝が終るまでに、覚えられるだろうか?

*太龍寺さんでの写真は、撮って頂く人が誰も居ないので
 自分で撮りました。 こわ~!










                 

第二十番 鶴林寺へと・・・(4)

2006-01-16 17:39:55 | 宗教
AM10.00 二十番さんへと向かう。犬二匹が近寄ってきて、手を舐めてくれた。
標高570m 胸突き八丁の遍路道を、真言を唱えながら、喘ぎ喘ぎ登る。
舗装された道だが、石が埋め込んであり歩き易い。
風が下から吹き上げてくれて・・・後を押してくれる様だ。

AM10.20 休憩 足に空気と太陽を与える。一気に足の蒸れは消えた。
AM10.35 スタート
急な上り坂も、木陰が多く助かる。
両足の小指の豆が、毎日の歩きでぐずついて中々直らない。

AM11.30 運慶の作と言われる仁王像さんの居る、山門を入ると本堂の前に
阿吽の表情の二羽のお鶴さん・・・(お寺さんの名前の由来)
こんな表現をした、お寺さんは初めての事だ。
参拝を済ませて、昼食をと思ったが風が強く吹き寒いので、下山する事にした。

PM12.35 水呑大師さん着 昼食にする。
足に空気と太陽を与え、ゆっくりと休む。

帰り道は、急勾配の下り坂なので足首が痛む。
PM1.40
金子屋さんに帰る。洗濯 民宿のお風呂(失礼だが)としては大きいので
ゆっくりと入らせて頂く。
隣の部屋には、年配のご夫婦が居て足の豆が痛いと言う声が聞える。
失礼とは思ったが、ドア-をノックして、お話が聞えたので宜しかったら
これを使って下さいと「キズ ドライ」を差し出す。
予想以上に、お二人さんに喜んで頂き、返って恐縮した。

この民宿も、ご夫婦で頑張っておられるが、巡拝のコースとして通過地点
に成るのか大変そうだ。合掌

 *宿泊代6.300円
 *歩いた距離 18.5KM 累計136.6KM