スパゲッティな日々

いわゆる「マカロニウエスタン」に翻弄される日々のことである。

「皆殺しのガンファイター」 TV放映作品

2009年08月21日 | Weblog
少し前のことですが、ついに国内版DVDが発売されました。

この作品をテレビで初めて見たのは、高校2年だったか、3年だったか…ちょっと忘れてしまいました。

とにかく文句なしに主題曲が印象的でした。
もちろん、カセットに録音して、我が血と肉になるくらい繰り返し聞きました。
そのメロディに適当なイタリア語っぽい歌詞まで創作してしまい、通学自転車をこぎながら、
けっこう大声で歌っていました。

静かな管楽器から、走り出すようなエレキギター、そしてクライマックスのオーケストレーション。
お決まりのニコライ節の炸裂なんですが、妙にセンチメンタルで、どこか心に響くメロディなんです。

ドイツやイタリアでは、すでにDVDが発売されていましたが、やはり、この作品の魅力は、その吹き替えにあります。

特に、ラストの「誰に会うって言った?」「シェイクスピアさ!」「それ、だあれ?」「海の向こうのガンマンかもな…」という
一連の吹き替えは、マカロニ吹き替え史上に残る名作だと思います。

ところで、この作品のクレジットですが、イタリア版、英語版ともに、「生きるべきか、死すべきか」
の名セリフの後は、セリフなしで音楽が進んでいきます。

しかし、音声が全くないワケではなく、かすかにセリフが聞こえているようです。
(意図的にセリフ音声が消されたか?)

その点、ドイツ版には、セリフがかぶさって臨場感があるのです。
やはり、流れとしては、「生きるべきか、死すべきか」の後のセリフもあったほうがうれしいところです。

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16 コメント

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ちゃっちゃかちゃっちゃか (オショー)
2009-08-21 07:40:27
ちゃっちゃかちゃっちゃっ というリズムが刻まれると同時に、ファゴットからエレキに主役が代わる分かりやすいテーマ。

ご無沙汰しております。
私も高校の時録音しました、月曜ロードショーでした。
ブラスバンド部だったので、楽譜に起こしました。
けど、ほかに乗ってくれる部員がいなかったので演奏までにはいきませんでした。
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ご無沙汰です (Garringo)
2009-08-23 22:08:54
オショーさん、こんばんは。
あ~、月曜ロードショーでしたっけねえ。

楽譜にまで起こして!
それは残念でした…
私がいたら、絶対に乗ってたんですけどねえ(笑)。

クレジットに「ブルーノ・ニコライ」という文字を見つけて、妙に興奮したのを覚えています。

CDが出た時も本当に嬉しかったです。
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これはもう (masa&haru)
2009-08-24 22:25:25
こんばんじー。

皆殺しのガンファイターに関してはもうみな感動秘話しかありませんのでは、というぐらいマカロニ大好き人間の頭をぶんなぐった作品ではないでしょうか(私だけかもしれないですが)
オープニングとエンディングだけででも大満足でございます。

「みんなに酒をおごってくれないか?」
「んにゃ、ダメだ」
という関係ないこともお話した思い出があるんですが...。

当時がなつかしいどぇす。

すんません、正晴H90226はやばそうなので
MASA&HARUと変えさせてくだんさい。


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感動のマカロニ (Garringo)
2009-08-25 01:06:28
masa&haruさん、ご改名されましたね。

なんでもOKでございますよ~

ともあれ、「皆殺しのガンファイター」には当時、脳天かち割られた感がありますね。

音楽がコメディ路線のメロディだったら、そんなに話題にならなかったかも知れません。

「んにゃ、ダメだ」
という最高の吹き替えにかぶさる主題曲のイントロ。
ニコライがコメディ路線を無視した音作りをしてくれたおかげで
歴史に残る名作となったような気がするのですがいかがでしょう?

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音楽できまる (masa&haru)
2009-08-25 18:15:13
GARRINGOさん、その通りだと思います!
マカロニそのもの(というかニコライ節)の音作りでひきつけられたと思います。
ラストもこのいかにもエンディングというメロディで最高な印象に残るシーンに私の中ではなりましたです。
音楽の影響ってすごいですよね。
結構音楽でランクがあがるというか盛り上がるというか。
マカロニの音源の映像に対する影響度は、思い入れがあればあるほど、期待があればあるほど高いです。





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賛同!音楽できまる (ジェンま)
2009-08-25 20:49:37
Garringoさん、masa&haruさん、全くその通りですね。

同じ場面でももし音楽が違う方向だったら全然評価
が変わってた作品ってこれに限らずとても多いと思います。
パッと出てくるだけでも、続・復讐のガンマン・荒野の無頼漢シリーズ等等・・・

大作といわれる「続・夕陽のガンマン」でも、もしテュコが墓を探す場面でゴールドのエクスタシーでなく、あたふたした曲でしたら全然見方が変わっていたのではないかと。

まあ正直逆もありますよね。
あえて作品名は出しませんが音楽がよかったらもっとよい作品に思えるのではないかという物も。

本当に映画、特にマカロニでは音楽が作品の評価に大きくかかわってるとつくづく思います。
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Unknown (奈良のモリタロウ)
2009-08-25 21:28:14
みなさん、夏バテせず、お元気そうでなによりです。ところで、僕もこの音カセット録音して、何回も聞きました。いい音はさらにコピーして最初のテープはマスターテープとして保存した覚えもあります。それにしても、マカ炉には音楽ですべてが決定されると、未だに僕は思っております。もし「祈りの数分、死の一秒」がモリコーネやバカロフであったら、おそらく、超話題の作品になったと思うのですが、みなさんはどうでしょうか? これからも素晴らしい音源が発掘、CD化されることを大いに期待いたしましょう!
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確かに、「音楽で決まる」ですね (Garringo)
2009-08-25 23:56:00
masa&haruさん、さっそくサンキューです。
ジェンまさん、モリタロウさん、コメントありがとうございま~す!

いやあ、確かに「続・夕陽」の「ゴールドのエクスタシー」をルスティケリが
作曲してたらと思うと、ちょっとゾッとしますね(笑)。

モリコーネだったからこその名場面になり得たのだと思います。

「祈りの数分、死の一秒」の音楽は、私としてはルスティケリを評価しますが、
やっぱり一般的にはマカロニらしくないですね。
バカロフあたりが作曲していたら、本当に名作になっていたと思います。

でも、個人的には、この作品に限ってはルスティケリの音楽は映画にはぴったりかと思っているんですよ。

シベリウスの作品みたいな重苦しい旋律が、重苦しい主題の合っていたように思いますがどうでしょう?。

でも、これは嗜好の問題ですからねえ…

ただ、ルスティケリの作品で最も困ったのは、「Vado, Vedo e Sparo」(狙い撃ち)です。
あれは、どう考えても映画に合ってない!

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確かに! (奈良のモリタロウ)
2009-08-26 00:28:18
Garrngoさま、スペイン発掘の旅おつかれさまでした。アッと驚くフォト、これからも楽しみにしております。

ところで、おっしゃる通り、あの映像では、ルステェケリの重々しい曲感にぴったりなんですが。

ただ欲を言えば、バカロフの「権力の代償」当たりの重くても、心にしみる曲であったらとおもってしまうんです。

ルスティケリではやっぱり「荒野の3ドル銀貨」や「真昼の1匹狼」が大好きです!
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ニコライライライ (テレンス・ネロ)
2009-08-26 01:27:29
テレンス・ネロんちにもDVDが届いてまいりました!

ステファンが何を喋っていたのか?が気になります。もしかして口パクだったとか(笑) でもあそこで台詞の音声ありだったら、TV放映版は星空の用心棒が流れていたかもですね?(苦笑)

ニコライのエレキぎんぎんの音楽、カッコええわ~!でも、サルタナ…や大西部…、荒野のドラゴンとか、マカロニ後期の曲作りはよ~く似てますよね?悪く言えば「手抜き」「ワンパターン」なんでしょうが、カッコいいんだからOKですよね?!

えっ、サントラCDも既発売だったんですか?それにしても、ステファンを見るたびに布施明さんを思い出すのは私だけでしょうか? 
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