珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

シンガーソングライター、1978年

2011-06-01 18:06:24 | POPS(邦)
渡辺真知子の「かもめが翔んだ日」がヒットしていたのは、33年前の今頃です。当時、私は中学生になった直後で部活に明け暮れていましたが、それでも、ラジオから流れるヒット曲は気になっていました。いわゆるニューミュージックが支持を集めていた時代です。ユーミン、中島みゆきをフォローするように、渡辺真知子、八神純子、庄野真代が出てきたとき、歌謡曲とは異なる世界に魅力を感じたものです。

拙ホームページにも書きましたが、オーディオで彼女らの音楽を聴くとリラックスできます。今回のVoyage MPDのように、システムが大きく変わった時も、確認のために聴くようにしています。何せ耳に染みついていますので、いいリファレンスになるのです。上記3人を知ったのはいずれも1978年。70年代後半~80年代前半がニューミュージックのブーム期ですが、とりわけ1978年は思い入れの深い年となっています。

渡辺真知子の「迷い道」は小6の春休み前、近所のレコード屋で流れていた記憶があります。この曲の出だしの歌詞を聴くと、何となくそのレコード屋の雰囲気がオーバーラップすることがあります。写真のファーストアルバム『海につれていって』はリアルタイムで所有してはいませんが、現在CDとアナログを持っています。イントロのテーマ曲除いて自身の作曲で、明暗織り交ぜた構成になっています。私は2大ヒット含めて、「片っぽ耳飾り」「なのにあいつ」といった、影のある曲が好みです。


八神純子の存在を知ったのは「みずいろの雨」が最初でした。おそらく年の瀬がせまった頃の、ラジオのランキング番組だったでしょう。透明感溢れるヴォーカルもそうですが、多少ラテン色の入ったサウンドに惹かれました。昨年、NHKのSONGSで知りましたが、「みずいろの雨」の頃が本人とって音楽活動を続けるか正念場だったようです。後先、逆になりますが、デビューアルバム『思い出は美しすぎて』は、表題曲はもちろん「雨の日のひとりごと」「窓辺」「時のながれに」とホント粒が揃っています。


シングル曲の多くが他の作曲家の作品であるため、シンガーソングライターとしての印象が薄いですが、庄野真代を含めた3人が私にとってのシンガーソングライター3人組と言えるでしょう。写真のアルバム『ルフラン』には、自ら作曲した「風の街角」「あんず恋唄」「ルフラン」といった佳曲が入っています。筒美京平作の「飛んでイスタンブール」が、むしろアルバムのコンセプトから浮いています。庄野真代の場合、先の二人とは違って、明るめの曲の方が合っている気がします。


3人の作品はiPodでは懐メロ感覚で聴いていますが、オーディオではそのような感覚は弱まります。音の良さが音楽との距離を縮めてくれるような感じがするのです。音と音楽を両方楽しむ感覚・・・難しい課題ですが、案外、カジュアルに聴ける邦楽にヒントがあるかも知れません。

嬉しいことに3人ともまだ活動を継続されているようです。個別にリアルな姿を拝見するのもいいなと思っています。
コメント (2)
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