珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

Blasiliance! タンバトリオ

2010-10-21 23:27:53 | ボサノバ/ラテン
ブラジル音楽の魅力の一つに、その多様性が挙げられます。多様過ぎて全貌がわからない、何から聴いたらいいのか分からない、といった声も聞こえてきそうですが、コンピレーション作品から始めて好みのアーティストを見つける、のも一つの手だと思います。ジャズやクラシックとなると、どうしてもオリジナルアルバムに拘りたくなりますが、ラテンの場合、私は少々閾値を緩めています。

写真の2枚のコンピレーションアルバム BRASILIANCE! は15年ほど前に購入しました。ジャズとブラジル音楽の融合をテーマにしたアルバムで、アーティストは Elis Regina、Jorge Ben、Joan Gilberto など錚々たる面々となっています。ライナーを見ますと日本での発売は1993年で、かつてPHILIPS Records からリリースされた楽曲を集めたようです 。以前、当ブログで紹介した Jorge Ben を知ったのも、このアルバムがきっかけです。ボサノバ一辺倒だった私にとって、Jorge Ben のどこか牧歌的なサウンドは録音は古くても新鮮でした。


Tamba Trio の存在を知ったのも、やはりBRASILIANCE!でした。ジャズとブラジル音楽の融合という点ではこのトリオがぴったりだと思います。こちらの写真はデビューアルバムで、タイトルもそのまま Tamba Trio です。2曲目のBATIDA DIFERENTE や9曲目の Samba Novo に代表されるように、フルートが全面に出てくる曲が好きです。軽快なメロディにフルートの音色がマッチしています。Tamba Trio はその後、4人編成になり Tamba 4 としてアメリカに進出します。まだこのアルバムしか所有していませんが、これから両時代のアルバムを集めようと思っています。


まだ私が生まれる前の時代の、それも地球の裏側で演奏された楽曲を、日常生活で愉しむ・・・。時空間を超えたかのような感覚に浸れるのもオーディオの魅力です。音にリアリティがあると、その感覚はより高まります。そして、このような愉しみのきっかけとなったコンピレーションアルバムは、決して捨てたものではないと思うのです。
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