珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

Take It Easy My Brother Charles

2010-06-06 07:04:48 | ボサノバ/ラテン
ボサノバから入ったラテン音楽ですが、その後、いくつかのコンピレーションアルバムを買う中で Jorge Ben の存在を知りました。Jorge Ben をご存じない方でも代表曲の Mas Que Nada (Sérgio Santos Mendes が有名)を聴いたことがある方は多いでしょう。サンバがベースにありますが、軽快さと哀愁、そしてブラジルとアフリカがミックスされた独特な世界が展開されています。

Take It Easy My Brother Charles はタイトル通り、力の抜けた軽やかな曲です。1969年にリリースされたアルバム Jorge Ben に入っています。因みにジャケットのギターには、リオの人気サッカーチーム、フラメンゴのエンブレムが描かれています。Wikipedia によると、Jorge Ben はフラメンゴのジュニアチームに属していたようです。サッカー好きの私としては、思わぬつながりに、嬉しくなりました。熱狂的なサポーターにしてみれば、試合前は、とても気楽に行こうよ、とはならないと思いますが、敗戦後の慰めにはもしかしてピッタリかも知れません。

このアルバムでは8曲目の Bebet Vãobora も気に入っているナンバーです。バックのコーラス、ブラス、ギターとの一体感があり、それに少々のサウダージ感が混じっていて、個人的にはツボといった感じの曲です。


Astrud Gilberto もアルバム Now(1972年リリース)で Take It Easy My Brother Charles をカバーしています。こちらは、よりボサノバ色が出ています。曲の軽快さは変わらずで Astrud Gilberto のやや緩い歌声がマッチしていると思います。冒頭では語り口調も聴けます(オリジナルにはありません)。

このアルバムはAstrud Gilberto 自らがプロデュースしています。表題の曲以外にも ノリのいいZigy Zigy Za、しっとりと聴かせる Daybreak や Where have you been? などバランスとれた構成となっています。自身でも4曲を書いていて、彼女の別の才能を感じられる作品となっています。


2つのTake It Easy My Brother Charlesは、勿論 iPod にも入れてあります。忘れた頃に聴くと清涼剤のような感覚となります。
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