珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

新府桃源郷

2017-04-22 06:05:05 | その他
16日の日曜日は、家内と山梨ショートトリップでした。向かった先は、桃の花真っ盛りの新府桃源郷です。満開、休日、好天の3つが揃うのは運次第ですが、この日は見事に重なりました。移動は、土日限定の特急「はまかいじ」号です。横浜線からそのまま中央本線に乗り入れる、私たちにとっては便利な特急です。笹子トンネルを抜け、勝沼ぶどう郷駅に着くと、甲府盆地と南アルプスの見事な展望が待っていました。この後、電車は塩山へ下り、大きく曲がって石和温泉、甲府方面へ向かいます。勝沼と言えばぶどう、ワインが有名ですが、私の中では白峰三山の遠望が一番、となります。


甲府で小淵沢行のローカル線に乗り換え新府まで移動しました。途中の韮崎は、少し前、ノーベル賞の大村智さんで話題になりました。最近、著書の「人間の旬」を読んだのですが、人間の旬は年齢とは無関係に訪れるそうです(独創力と実行力を失わなければ)。至言ですね。

新府駅を出て暫く坂を上り、南アルプスの鳳凰三山を仰ぎ見ます。この山は南アルプスの入門として人気の山です。ちょうど30年前の夏、縦走して夜叉神峠へ抜けました。右側にちょこんと突き出ているのが地蔵岳のオベリスクです。手前の小さい山、新府城跡を目指します。


歴史通の方であれば、新府城が武田家の終焉とゆかりがあることをご存じでしょう。織田・徳川の連合軍に追い詰められた武田勝頼は、家臣からの寝返りを次々に受けます。わずかの手勢で逃げますが、最後は笹子峠方面にある天目山で自刃します。


城跡の最上部には神社があり、ちょうど春祭りが行われていました。今年の桜は例年よりずっと長い期間楽しめました。その恩恵をここでも受けることができました。さすがにピークは過ぎていましたが、ご覧の華やかさです。桃と桜を同時に楽しむことができました。


さて、ここからは桃源郷散策です。この時期は甲府盆地自体が桃源郷となりますが、その中でも新府は、開花が一番遅いそうです。散策コースが明記されているわけではないのですが、農業用の道路を皆さん思い思いに歩いていました。遠景は八ヶ岳連峰です。


桃の花に近づいてみます。まだ蕾も控えていました。8分咲きといったところでしょうか。


三脚を持って本格的に写真を撮っている方から、お奨めの撮像アングルを教えていただきました。カメラの腕には問題ありますが、桃の花と鳳凰三山とのコラボレーションです。桃の花で人工物を隠しつつ、背景の山を撮りいれます。勉強になります。


黄色と桃色と緑、それに水色・・・甲斐の国にも春がやってきました。


八ヶ岳をズームで。権現岳(左)と赤岳(右)です。想像より雪が少ないです。


こちらは不名誉にも、ニセ八ヶ岳と称される茅ヶ岳です。これも立派な山です。


個人的に一押しの甲斐駒ケ岳が見えてきました。凛とした佇まいは南アルプスでも随一かと思います。柔らかい雰囲気の桃の花とのコントラストがつきます。穴山方面まで歩けば更に甲斐駒の迫力が増してくるでしょう。ただし時間の関係で、ここで折り返して新府に戻ります。


名残惜しいのでズームで。山頂の左下で型のように盛り上がっているのが摩利支天です。右にスパッと下る稜線が黒戸尾根です。標高差2200m、名うてのキツイ登りです。私が登ったのは黒戸尾根ではなく、山梨と長野の県堺の北沢峠からのピストンでした。


南に目を転じると富士山です。背景が雲なので写真ではインパクトが薄れますが、やはりこの山が見えると見えないでは大違いです。清里まで行くとかなり富士山が遠くなります。一方、甲府だと前景の山が裾野を隠します。バランス的にはこの辺りがいい、となります。


やはりズームで。左右対称という意味では静岡から見るより山梨から見る方に軍配です。海抜ゼロからの立ち上がり、迫力では静岡に軍配ですね。八ヶ岳、南アルプス、富士山をバランスよく拝めるこの一帯、季節を変えてまた訪れたいです。


新府から電車で山梨市へ移動、お昼はほうとう、にしました。約3年半前に登山帰りで食べたお店「歩成」です。満腹となった後は西沢渓谷方面へのバスで、はやぶさ温泉へ。100%源泉天然掛け流しの高アルカリ性単純温泉です。体にやさしく、肌も滑らかになります。十分緩んだところで帰路につきました。


前から行きたかった桃源郷巡り、ようやく実現しました。心配された天候も見事クリア、花と山を満喫することができました。さらに北上すると高遠の桜もあります。おそらく同じ日が見ごろで、賑わっていたことでしょう。いずれ訪れてみたいですが、混雑を避けて平日に行くのがいいかも知れません。
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