珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

にらさんを訪ねて

2023-12-24 12:05:42 | オフ会
16日の土曜日、高崎のにらさんのお宅を訪問しました。秋口より日程調整を行い、師走の訪問が実現しました。前回訪問はコロナ前の2019年ですから4年以上経過したことになります。システムは、機器ほぼ総入れ替えと言っていいほど変化していました。ご事情は割愛しますが、交流先の皆さんそれぞれにbeforeコロナ、afterコロナがあったことを感じます。先の快音レコードの会のに続いて、今回もいたちょうさんがご一緒でした。高崎駅の新幹線ホームでいたちょうさんと合流し、にらさんの待つロータリーへ向かったのでした。

早速、オーディオ部屋に通していただき、まず懐かしい感覚となりました。機器こそ変わっていますが、整然と配置されている様子は変わっていません。高い窓から入る自然光が、柔らかい空間を作っていました。部屋が同じで機器が総入れ替えという状況での再訪は、なかなかありません。一方で、オーディオの音は、機器によらずホストの好みの音になってしまう、という話も聞きます。果たしてにらさんが、どんな方向で音を作られているのか、訪問が楽しみでした。


変化の目玉はドイツのスピーカー、ムジークの導入です。ME25というブックシェルフです。ムジークは東ドイツで発祥したSPメーカーで、坂本龍一がスタジオやライブで使用していたことでも知られます。いわゆるモニター系のSPで味付けしない方向とのことです。にらさんのお宅を最初に訪問した2014年からすると、真逆の路線とも言えます。そのME25は、やはりサイドプレスのスタンドで空中に置かれています。前回訪問時のCONFIDENCE C1 より、随分と前に出し、かつ内振りです。正にニアフィールドリスニングとなっていました。


上流機器ですが、以下のように、軽量でスタイリッシュな機器、入れ替えとなっていました。
SACD/CDプレイヤー:エソテリックK-05xs
(メトロノームCD5 Signature からの変更)
アンプ:Nmode X-PM7 MKⅡ
(スペクトラル プリDMC-15SS、パワーDMA-150 からの変更)
アンプについては、後継のPM9の方が人気があるようです。実際に両方を聴き比べしてPM7を選ばれたとのことです。なお、オフ会当日は、PM7ではなく、より低音の出るPM100 MKⅡだったと、後から知りました。ご指摘ありがとうございます!


一方のアナログですが、こちらもRega Planer 8を導入されていました。それまではミッチェルエンジニアリングのGyroDec-UNV2 でしたので、こちらも軽量路線です。Regaと言えばKYLYN(キリン)さんを思い出します。ご同席のいたちょうさんもそうですね。ターンテーブルシートは、純正ではなくアコリバを使われています。そして光カートリッジDS003(DSオーディオ)の導入です。フォノイコは同社のエントリー機をカスタマイズして使われています。ここに来て交流先でも光カートリッジを聴く場面が増えました。


新しいルームチューニング材も加わっているようでした。壁、天井、コーナー部と気になりそうな箇所には、しっかり対策をされています。この辺り、総じて無頓着な傾向にある私からすると、頭が下がります。床をカーペットからフローリングに変えたり、SPの配置を見直したりと、これまでのご苦労も伺っているので尚更です。


いたちょうさんと交互にリスニングポジションを交換しながら、ジャズ、邦楽を中心に、にらさんの音源を聴かせていただきました。場の流れで、デジタル、アナログ問わず選曲いただく形式で、多様な音楽を聴かれているにらさんならではの進行でした。綾瀬はるかの歌を聴くのは初めてだったかも知れません。ユーミンのカヴァー「Hello, my friend」(2010年)は、その新鮮な歌いっぷりにびっくり。結局、歌ではなく女優の道を進まれました。懐かしい河合奈保子は、当時のLAサウンドを詰め込んだアルバムでした。


いたちょうさんの持ち込み音源と、にらさんのお持ちの音源が重なってしまいました。中本マリとアンリ菅野のコラボレーションアルバムです。このところ、レコード持ち込みのオフ会に、いたちょうさんと参加する機会が続いていて、中本マリを聴く頻度が上がりました。現行システムの気になる点として、低域の量の話が出ましたが、全般に、ジャズはしっかり低音が出ていたように思います。


さて、サウンドです。ムジークとNmodeの組み合わせから想像されるように、敢えて飾らない自然体の音という印象でした。SPまでの距離が前回より短くなりましたが、ヴォーカルは後方の壁の少し前に、定位します。全体とまとまりよの良さを感じました。2014年は音の濃さが印象的でしたが、その後の訪問では濃さを抑える方向性を感じました。今回、モニターSPを選ばれていますので、従来の路線を踏襲されたさらに濃さを抑える方に舵を切られたのだと思います。話の出た低域について、にらさんがどのような手を打つのか、楽しみにしています。

オフ会の方は早めに切り上げて、高崎駅の駅ビルにある水沢うどんの「水香苑」にて、感想戦としました。ビールと焼酎、つまみ、天ぷら、そしてメインのうどんをいただき、オーディオ談義、近況の話などさせていただきました。コロナ禍のご苦労など、いろいろと伺いました。帰りの新幹線に乗る前に、鶏めし(上州のソウルフードだそうです)のお土産までいただき、恐縮です。翌朝、美味しくいただきました。にらさん、いたちょうさん、師走のオフ@高崎ありがとうございました。楽しかったです。


コメント (4)
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