12月9日と10日、奈良・三重方面の忘年登山に参加しました。登ったのは、県境にある、高見山、三峰山(みうねやま)、倶留尊山(くるそやま)で、いずれも日本三百名山に入っています。名古屋まで新幹線で移動し、車組と合流、高見山のある東吉野村を目指しました。この地域は宇陀(うだ)、曽爾(そに)、御杖(みつえ)等と、珍しい名前の市や村が多いのも特徴でしょうか。近隣の室生寺は、高校時分の修学旅行の自由行動で訪れた他、新婚旅行でも再訪しました。そんなこともあって、楽しみにしていた企画でした。
初日は午後スタートで、高見山でした。さすがに関西でも、紅葉シーズンは終わっていました。すっかり冬山の風情となった登山道を登ります。途中、急登がありましたが、その分一気に高度をかせげました。
高見山からは360度のパノラマを楽しめました。この地域は霧氷が有名で、タ厳冬期は、手前の樹々が真っ白になります。明日登る、曽爾高原の倶留尊山方面が見えています。
初日は高見山のみでしたので、本日の宿の高見山荘へ向かう足取りは軽かったです。枯れすすきの光景に、秋が終わっていることを実感しました。
この日お世話になった、高見山荘です。旅館の周囲には養殖用の池があり、あまご等が飼われています。料理旅館という響きに、期待が膨らみます。
この日の夕飯はぼたん鍋でした。猪はコラーゲンが豊富だそうです。あまごの塩焼きは、身の甘さに驚きました。地元の日本酒も料理に合って美味しかったです。
翌日も天気に恵まれました。朝もやに加えて樹々から滴る夜露を見て、霧氷にも納得しました。女将さんに見送られて高見山荘を後にして、三峰山の登山口がある御杖村へ移動しました。
三峰山の登り始めの、不動滝です。白装束の方が、いろいろと手入れをされていました。関東からの登山客は珍しい様子でした。ここから沢を離れ、稜線まで一気に高度を上げました。
三峰山の山頂です。秩父にも同じ漢字の山がありますが、こちらは「みうねさん」です。
三峰山の山頂から、室生火山群を見下ろします。午後のメイン、倶留尊山の他、鎧岳、兜岳などユニークな山が多いです。中央奥の一段高い山が倶留尊山です。
三峰山のピークはフラットで、ご覧のような樹木が広がっていました。こちらも1月~3月は霧氷が広がるとのことです。帰りの新幹線を気にしつつ、次の倶留尊山方面へ移動しました。
倶留尊山の入口の曽爾高原です。斜面に広がっているのはススキ野原です。火山の火口のため、樹木が生育できません。ススキ野原を横切るように遊歩道を登って、山頂を目指しました。
遊歩道を登って、高原を見下ろします。お亀池と呼ばれる湿原が、陽を反射して眩しかったです。
ススキ野原を過ぎ、樹林帯に入った後、アップダウンを繰り返して、倶留尊山に到着です。標高1000mちょっとですが、2日間の疲れも蓄積して、最後は登り応えがありました。
下山途中のススキの群生です。曽爾高原を訪れる多くの家族客やカップルは、このススキ野原と夕景が狙いのようでした。下山後、すぐ近くの「お亀の湯」で汗を流し、帰路につきました。
名張駅で解散し、車組2名、関西行1名、関東行1名(私)に分かれました。近鉄の特急に乗るのは初めてかも知れません。アーバンライナー、新幹線とつないで横浜に戻りました。これで今年は、登り納めです。充実の忘年登山をありがとうございました。登り始めは1月7日の予定です。