珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

Vienna Acoustics LISZT試聴

2014-04-20 08:13:01 | オーディオ
昨日、ウィーンアコースティックスの新SPの試聴会に参加してきました。場所はAVACの秋葉原本店です。これまでマイナーチェンジ等はありましたが、新SPは久々の投入となります。同社のSPには大きく、ハイエンドのKlimt Seriesと中堅クラスのConcert Grand Seriesがありますが、新たにImperial Seriesが加わります。ナスペックによると、正式リリースは5月下旬だそうです。新SPの名称は、LISZTです。作曲家の名前を冠するのはConcert Grand Seriesと同様ですが、使われているユニットやスタイルはKlimt Seriesとも重なります。噂を耳にしてから2年、ようやく現物を見ることができました。

会場は湯島駅の近くです。13:00からの開始でしたので、腹ごしらえは外神田の花ぶさにしました。ここも池波正太郎が通った店として有名ですが、これまで行く機会がありませんでした。昼のランチであればリーズナブルな値段で楽しめます。土曜日なので比較的空いてました。おそらく平日の昼はランチ、夜は接待でビジネスマン中心でしょう。いくつかランチの選択肢がありましたが、筍ごはんと天ぷらにしました。しっかりした味に満足しました。筍と木の芽の組み合わせに旬を感じます。いつかは池波さん命名の「千代田膳」をと思いますが、何かの区切りに家内と行くのが賢明のようです。


スタートまで間がありましたので、不忍池まで散歩しました。蓮はこの時期でもまだ枯れ姿なんですね。


AVAC秋葉原本店です。試聴会参加者は5人でした。やはりマイナーなSPということです(苦笑)。以前こちらで開かれたOctaveのデモに参加したことがありますが、その時も数名でした。


LISZTの全体像です。トップのユニットは向きを自由に変えることができます。これはフラッグシップのThe Musicと同じ構造です。The Musicは前後のあおりも調整できますが、LISZTはコンパクトなこともあり、水平方向のみの調整です。2年ほど前に、プロトタイプの話題がありましたが、当時は調整機構はありませんでした。逆に当時あったスーパーツィーターは無くなっています。検討期間中にいろいろあったのでしょう。ウーハーは3発は見た目に迫力がありますが、実際にはサランネットで覆うことになると思います。実は音より、大きさを気にしていました。許容範囲でしたので第一段階クリアといったところです。


拡大図です。奥行きは435mmです。後ろ壁から離すことを考えると、拙宅だとギリギリです。


送り出しもナスペック取扱いの製品です。プライマーのユニバーサルプレーヤーBD32は、ブルーレイに記録されたハイレゾ音源の再生が可能です。プレイバックデザインはDACの印象が強いですが、今回はプリメインアンプIPS-3です。USBのデジタル入力もあるので、DAC兼プリメインアンプとなっています。アメリカではこのようなスタイルが増えているとのことでした。


約2時間、クラシック中心の試聴となりました。出だしは音量の問題もあったようです。何か軽くて硬い、ちょっと拍子抜けの印象でしたが、調子の出てきた後半は重厚感に納得しました。交響曲独特の凄味、ピアノの明快さ、ヴァイオリンの柔らかさ・・・バランスとれてました。定番のスティーリー・ダンの『Gaucho』はキレも十分です。冒頭、ナスペックの方からSPの設計者はクラシックだけでなく、AC/DC(リフ中心のメタルバンド)も楽しんでいるといった話がありました。LISZTもその点は心配ないようです。ヴォーカル像は大き目ですが、これは試聴環境の影響もあると思います。そこは試聴会に求めず、導入後の追い込みでしょうね。

と、あたかも購入するような書き方ですが、価格は気になるところです。正式リリース前なので記しませんが、想定より高かったです。他のシリーズも円安の影響で大幅に値上げされてます。アベノミクスはオーディオファンには厳しいです。アナログプレイヤーの時もそうでしたが、1年、2年かけてじっくりLISZTと向き合いたいと思っています。なお現有のSPはとても気に入っていて、メインを譲ったとしてもリビングで活用する算段です。
コメント (2)
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