珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

真空管、その後

2014-04-06 10:58:29 | オーディオ
真空管騒動から、早くも3週間ほど経ちました。秋葉原でEL34を購入したことは書きましたが、その後の状況を報告します。オフ会当日、何度か生じた自動プロテクションですが、真空管交換後はまだ一度も生じていません。急遽リリーフとなった、いたちょうさんのEL34でもプロテクションはかからなかったので、真空管が理由だったと推定しています。念のため使っていた真空管を購入先のダイナミックオーディオに送って調べてもらっています。今回の教訓でスペアの真空管の必要性も感じていて、球に問題あれば一部交換をしたいと思っています。


真空管アンプを初めて購入される方であれば、管の寿命はどれくらいなのか、当然気になりますよね。私も4年前に購入する際に購入店で確認しましたが、明確な答えは期待できないのも薄々は理解していました。球の個体差がありますし、ユーザーの使用状況も千差万別です。ざっくり5年くらいか、と見切りでスタートしました。結果的には2年で1本交換し、さらに4年でまた交換という結果ですから、まあ読みが甘かったと言えばそれまでです。勿論、これは一例であって実際に5年間あるいはそれ以上、問題なく使われている方も多いことでしょう。

真空管もアナログレコードのような側面があって、一旦、廃れるはずのものが、一部のオーディオファンやオーディオメーカーに支持されて現在に至っています。いずれも音が理由なのは明白です。ただ、初めてのユーザーからすればマニアックな世界は勘弁して欲しいところです。何年頃の○△製のヴィンテージ管と言われてもハードルが高くなるだけです。普通に、この瞬間に生産されている球でいい音を楽しめないと新製品の真空管アンプの商売は成立しないでしょう。いたちょうさんから、現代球であれば値段もそこそこ、といった話を聞いてましたので、光明はありました。

EL34特集を組んだ管球王国を昨年購入していたので、秋葉原に行く前に予習をしました。EL34自体、人気のある球のようで、同誌でも何度か特集が組まれています。当然ですが、ヴィンテージ管は有限の資源ですから、いずれは枯渇します。希少性が増して値段が上がる一方で、出所のあやふやな紛い物のリスクも高まります。特集では16種が紹介されましたが、うち13種が現代管でした。総評では現代管の遜色の無さも指摘されています。このこと自体は望ましいことだと思います。誌面で音が判るわけでもないのですが、いくつか目星をつけておきました。


結果的に今回選んだのはロシアのスヴェトラーナ製の球でした。同社の管にはSロゴ、Cロゴの2種類があるようですが、秋葉原ではCロゴを見つけられませんでした。誌面上の情報ではCロゴの評価が良かったのですが、値段はSロゴの倍します。最終的に購入したアポロ電子の親父さんに訊ねたところ、Cロゴ自体扱っていないようでした。無いものは買えません。アポロ電子で、対抗のスロヴァキアのJJ(TESLAの系統です)と聴き比べして、結局Sロゴを選択しました。JJは暖かみ、柔らかさがあってクラシック専門で聴くならば判断も変わったように思います。


導入もスムーズにいきました。音にまだ硬さがありますが、それまでの音と違和感はなく、ホッとしました。同じEL34でも、その表情が様々なところも面白いです。そして何より、プロテクションや球の寿命を気にせずに、音楽聴けるのは嬉しいです。バイアス調整はしばらく必要ですが、安心して音楽を聴けるのであれば苦ではありません。あとはスペアですが、これはダイナの調査次第です。気になるのはOctaveが標準の球をEL34から6550に変更したこと。仮に真空管に問題があったとして、フューレンさんが保証する差し替えの球を入手できるかどうか・・・結果を待ちます。


取りあえず一段落しました。一部の方にはオフ会を延期させていただきましたが、来週からスタートする見込みです。そう言えば、世間的にも4月に入り新たなスタートの時期ですね。
コメント (4)
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