週末にかけ、彼がギリ東京へ移転視察に行ってきた。
帰ってきたのは今朝の7時半。
料金の安い深夜の高速バスに乗り、電車で最寄りの駅まで
来て、自宅まで歩いてたどり着いた。
「おかえり、ご飯食べな。」って。
本当は昨日帰ってくるものだと思っていて、おでんやお刺身や
サラダを用意していたんだけど、それに納豆とごはんとお味噌汁を
出す。
まだ、娘が家を出る前だったので、混んだ話をするつもりはなかった
んだけど、
「ちゃんと食べてたの?」と聞くと
金曜日に持たせたおにぎりとあとはパンを食べていただけらしい。
「だって、お金使いたくなかったんだもん…。」って。
これだから…って。
薬はちゃんと飲んだみたいだけど、睡眠はよくとれなかったらしい。
まぁ、ある意味全部想定ないか…。
娘を玄関で見送って、二人でこたつに差し向かいで座ると、
「で、どうするの?」と聞くと、
「俺、決心したことだから…。」と言う。
「本当に、それでいいの?」とさらに聞くと
「だって…。」と泣き出す。
正直、彼が翻意するなら、このタイミングだと思っていた。
現実に向こう行って、目が覚める的なことがあるかもって。
でも、目が覚めるどころか、住まいも決めて、病院の目星をつけて
市役所の手続きもあれこれ…現実に着色がされていた。
彼は夜中のLINEで娘の写真を送ってきて
「ほんと、天使だよね…。」って。
きっと、その写真見ながら泣いてたんだろうに…って思うけど。
それでも、決心とやらは揺るがないらしい。
泣く彼の背中をさすりながら、
「本当に私と約束できる?
絶対にそういうことしない?
後悔させない??」って。
「うん、俺環境変えて、独りで頑張れるよ。」って。
「ずーっと心配してるし、ずーっと応援しているから。
ちゃんと生きててね。ちゃんと幸せになってね。
で、1年に1回くらい帰ってきて、3人で会おうね。」
って最後はこっちまで泣いちゃった。
言っていることはどこまでも甘やかしているかもだけど、でも、
本心から私そう思っているから…。
さてさてさて…。
とうとう私も覚悟を決めるタイミングが迫ってきたようだ。
何を今さら…と思われるかもしれないが、でも本当にリアリティが
持てずにきたんだ。
彼を見捨てる…私が何年も前に恐れていた最悪のケースだ。
でも、彼がそう望むのなら…そう思わせてくれるのが彼の最後の
やさしさなんだろう。
いいようにとりすぎかもだけど、そう思いたいって気持ちがあるんだろうな。