僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

愛することを教えてくれたあなた

2012-01-11 23:38:49 | 
「男はつらいよ」シリーズで寅さんは、数々のマドンナに想いを寄せては振られてしまうという繰り返しだった。
時にはリリーのように好いてくれる女性もいたが、彼の方から身を引いた。
彼、寅さんは決して成就しない恋愛に身を焦がし、その夢中になっている過程に溺れたのであろう。

古典的名作、スタンダールの赤と黒の主人公ジュリアン・ソレルは、ナポレオンに憧れ情熱的な野心を秘めた男性だった。
レナール夫人と道ならぬ恋に身を投じ、破局した後マチルドと恋仲になる。
しかしマチルドとの関係もある手紙が原因で終わりを告げる。


愛することを教えてくれたあなた。こんどは、忘れることを教えてください。(アイリス・マードック)

人生には別れはつきものである。
心惹かれる人に出会って、終生二人の仲が変わらずあってほしいと願う。
なぜ別れなければならないのかと悔やんだり追いすがったりしても
徒労に終わったり、別れに拍車をかけたりするのだ。

別れがあるなら、最初から好きにならないほうが傷つかなくてもすむだろう。
けれどそれでは人生が味気ないし人間性も磨かれないことだろう。
別れの苦しみ、別れた人との思い出を断ち切れず、涙に明け暮れてしまうのも
やむなし。
その苦しみ、懊悩が人を情け深い魅力ある人間性に高めるのだ。

諸君!
未知の人との出会いを恐れず、自分だけの小説のモチーフを探す旅に出よう!


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (春嵐)
2016-04-10 08:15:49
もう、諦めることにします。いつか、素敵な人が見つかると
いいのですが・・・・・・・
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春嵐さんへ (僕の感性)
2016-04-06 18:01:21
愛に拘泥しすぎると
過去しか見えず、後退していきます。

案外素敵な人がそばにいるかもです。
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Unknown (春嵐)
2016-04-01 07:55:22
好きな人がいましたが、永遠に私の前から姿を消しました。私はまだ、その人のことを愛していますが・・・・・・
まだ、次の人を見つけられません。永遠に忘れられないと思います・・・・・・
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おめでとうございます。 (僕の感性)
2012-01-12 13:19:19
天つ風さんは京都の前は関東でしたっけ?
いずれにしても古都に住まわれていることに
憧憬を覚えます。

山形は このところ寒さが厳しくて
雪も結構積もっています。
人よりも春を待ちわびている
といったところでしょうか。

今年も一年よろしくお願いいたします。
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あけましておめでとうございます。 (天つ風)
2012-01-12 12:19:52

この歳になると、少し話せば、気の合う人かどうか、分かってきますね~

新しい土地に住んでまだ1年たっていないので、なるべくこちらから話しかけるようにしています
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