映画 『博士の愛した数式』
思えば假の宿に、思えば假の宿に。普賢菩薩と現れ~ありがたくこそ思ゆ
9★/10
映画 『博士の愛した数式』を見る。
映画に出てきた能楽は
思えば假の宿(かりのや)に~ 思えば假の宿に~
の少し前から始まった(気がする)
演目は何かと調べてみると おそらく『江口』
映画を見終わって『観世流謡曲百番集』を読む。
思えば假の宿に、思えば假の宿に。
心とむなと人をだに。
諌めしわれとなり。
これまでなりや帰るとて
即ち普賢菩薩と現れ舟は白象となりつつ。
光とともに白妙の白雲にうち乗りて
西の空に行き
ありがたくぞ覚ゆる
ありがたくこそ思ゆれ
(『観世流謡曲百番集』 539ページより)
行を変えて,うつす
能楽を見ている間に博士は愛していた(る)義姉の手を握る。
Eπi+1=0
そして,………
男女の愛ではなく、もっと大きな人間愛を感じ、感動した。
この映画は,わたくしは好きだ☆
室町時代から京都市上京区千本閻魔堂にあったとされる 普賢象桜(フゲンゾウサクラ)長岡天神にて (4景)
象の上に乗った菩薩
普賢象桜はシベ二本が象の牙のように見える。
わたしの写真ではそこのとことがはっきりしないm__m
監督・脚本:小泉堯史
原作:小川洋子
出演:寺尾聰 深津絵里 齋藤隆成 吉岡秀隆 浅丘ルリ子
2005年
118分
カラー
第一回本屋大賞に輝く大ベストセラー、芥川賞作家・小川洋子の同名小説を詩情豊かに映画化。監督は「阿弥陀堂だより」の小泉堯史。 80分しか記憶が持たない天才数学博士と、若い家政婦母子の心の交流を描いた人間ドラマ キネマ旬報ベスト・テン第7位、日本アカデミー賞優秀男優賞、毎日映画コンクール音楽賞(加古隆) 数学教師のルート先生は、新しく受け持ったクラスで、自分の名前の由来を語り始める。それは幼い頃、彼が大好きな博士が名づけてくれた仇名だった。シングルマザーだったルートの母は、事故の後遺症で記憶障害を負った数学博士の家で、家政婦として働き始めた。ある日、彼女に10歳の息子がいることを知った博士は、家へ連れてくるように告げる。その日から、博士と母、ルートの3人の和やかな日々が始まるのだが…。