乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

興味深い清涼寺・・・『面』と『能装衣』も・・・京都嵯峨野

2006-10-20 | 舞台・音楽 雑感メモ

(写真は清涼寺の鬼(龍)瓦です。『清・涼・寺』 という三文字が刻まれています)

清涼寺にも『面』と『能装衣』がありました~♪

 

 九月下旬に清涼寺(別名『嵯峨釈迦堂』)を訪れ、また好きな寺がひとつ増えた。

 清涼寺は嵐電嵯峨野駅から自転車で四分、トホでも十分もあれば充分に着く。

 パンフレットやガイドブックにのっていることは省かせていただいて、ここでは気に入ったことだけを記したいと思っています。

 

 私やち親子が行った九月末頃はちょうど萩の季節、清涼寺の庭でも渡り廊下から見事な萩が咲き誇っておりました。

子どもの下宿に行き、その後『清涼寺』へ・・その日の日記です ↓

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/0677cd9fbcf0da7ec2017f4b55aa815a

 この寺は日本とインドと中国の影響を受けているそうで、いたるところにその特徴が現れています。

 この寺の本尊釈迦如来像は見事で周り全てを拝見いたしましたが素晴らしい。目が何かでできていると何かで読んだのですが・・・忘れちゃいました。

 東大寺の大仏の上のほうまで特別に何度か見せていただく機会があったのですが、どこかしら共通点がある。

 またぞうの上方の左右柱の組の部分は不透明泥絵の具で『藍色』『赤』『金箔』で雲のような文様が形とられ、シルクロードの影響を感じました。

 

 この『本尊釈迦如来像』の右には『大きな地獄絵のような屏風』が数枚立てられており、一枚一枚丹念に見ていますと、それだけで半時間程度は費やしてしまいました。

 しかしまだ観たらない私。

 紅葉の季節を幸いに、海外出張からやっと帰ってきた夫を連れ出してもう一度行きたいとたくらんでいます。

 

 この『大きな地獄絵のような屏風』の裏側、つまり本堂の最右位置のガラスケースの中にはこの寺の宝物が飾られています。

 中でも目をひいたのが、嵯峨野念仏の際に使用されていたであろう『面』(能面)二つと、古めかしい時代をうかがわせるオレンジの『能装衣』。

 このこなれた色彩に落ち着いた『面』と『能装衣』には脱帽。

 一気にこの寺に魅せられてしまいました。

 

 また本堂最左のガラスケースには布で作られた『五臓六腑』が展示してありました。

 中国の影響を受けているとのことですから、漢方医楽でも日本に取り入れられたのでしょうか・・・千年以上前から中国では体の構造は知られていたということくらいは思い出してはいたのですが・・・子どもと二人知らないもの同士が顔を見合わせて恥ずかしさのあまり笑っておりました。

 

 貴重な資料にもかかわらず、何となくつい先日しょうちく座で観た『そめもよう云々』のお芝居の切腹シーンでやはり布の『肝臓』『腎臓』『腸』(『かんじんちょう』)を思い出してしまったバカな私です。

カブキ『そめもよう・・・』の感想はこちらです ↓

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/4a1611889949fa1917e6d0eb2274b392

 

 基本的にはこじんまりとした庭など眺めて文庫本でも読めるような落ち着いた寺が好みの私なのですが、『日本とインドと中国』『本尊釈迦如来像の美しさ』 『大きな地獄絵のような興味深い屏風』『面』と『能装衣』 『五臓六腑などの医学的かかわり』『庭や寺の建築美』『その他貴重な宝物や資料』といった点で、好きになってしまったことを付け加えておきます。

 

 『清涼寺』の女人像写真を載せています ↓

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/59a9f30f9c72f46d625143ebb6fc8a43

『清涼寺』HPはこちら ↓

http://homepage2.nifty.com/cub/niwa/seiryoji.htm

『清涼寺』の『釈迦如来像』 ↓

http://www.k2.dion.ne.jp/~ty8817/newpage35.htm

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日牟礼八幡宮の能舞台/近江の旅⑤(ひむれはちまんぐう )

2006-10-20 | 舞台・音楽 雑感メモ

 

 バームクーヘンは阪神で購入して良く食べるので今回はパスして、向かいにある近江八幡老舗の『たねや』で栗饅頭を購入。

 限定品があったのかもしれないが、近江路は和風で・・・・・・といった変なこだわりの私たち。

 店先で三人仲良く 三つ入りの饅頭を分け合って食べた後、橋を渡り 日牟礼八幡宮 (ひむれはちまんぐう )に直行。

 

 

 ここは平安時代創建の古式ゆかしい神宮。

 1000年以上の歴史があり、古くから近江商人の絶大な信仰を集めており。地元と密着した深みを感じさせる。

 

 鎌倉時代の木造神坐像などは有名ですが中でも目を引いたのは歴史こそ浅いが 明治初期に建築された能舞台

 舞台の木の色彩や描かれた松の色はこなれ、私たちの小さな雑念などは吸収してくれるほどの寛大さと趣があります。

 能舞台の形状は決まりごとがありましょうが、その中でもかなり美しい舞台のひとつのように感じたのは、回りの景観と日牟礼八幡宮( ひむれはちまんぐう)の本質的な気品と時の流れを感じさせる神秘的空間からなされるものなのかもしれません・・・・・・

 

 この能舞台は非常に心地よく、ためしに摺り足ならず すり手をしてみたのですが、音が素敵・・・・・・

 心はもう能装衣を着て、タイムスリップしていました・・・・・・

 この能舞台をは門をくぐって右手。

 

 

 左手すぐには真っ赤な目を引くものがあります。

 近づいてみると、藁で編んだ三角錐の松明(たいまつ)を胴体とし、赤紙やくす玉、扇などで飾った青竹(数メートル)がおかれています。

 また上を見るといくつかのなぎなたなど・・・・・・

 

 これらは盛大な祭りのひとつ、『どんど』(左義長まつりや八幡まつりともいう)で使用されるとのこと。

 毎年四月中旬に行われるそうです。

 三十本余の大小さまざまな松明と仕掛け花火が夜空を乱舞するなんて素敵・・・・・・

 少し奈良の東大寺の修二会を思い浮かべてしまうのですが、ここは女性も見られるのかな、と無知な自分を笑う。

 翌日には大太鼓などの音の祭典が行われるそうで、一度観てみたいナ。

 まあ一度きりに人生、ゆっくりと楽しんでいきましょうっと・・・・・・

 

 

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近江八幡の郷土料理・・・近江の旅�

2006-10-18 | お出かけ

 たまたま私が行ったそのときの問題とは思いますが・・・美味しかったのですが、今日はちょっと辛口でごめんなさい。

 

 近江八幡の 八幡堀沿いに位置する『喜○衛』というお店でお昼をいただきました。

 

 

 雰囲気のあるこの店は、江戸時代末期の商家をそのまま利用。

 情緒もたっぷりの古めかしい暖簾をくぐると、中もこじんまりとした歴史を感じさせる。

 あいにく客や予約で満席。

 客がいっぱいで数人の中井たちはばたばたしており、三度四度声をかけても出迎えに来ない始末。

 私たちは入り口で三分あまり呆然と立ち尽くしておりました。

 

 

 しばらくして私たちは入り口に面した床の間にあるお膳二つの客間(?)に案内されました。

 八から十畳そこそこの小さなその部屋には昔の商家の面影を残す『キャッシュ・ベッド』(今のレジ或いは金庫)や箪笥や他の古めかしい道具が見せるような隠すような形で置かれていました。

 壁や壁紙はしみが多く、『これが歴史の重み』といわんばかりに堂々と背筋を伸ばしていたのはいいのですが・・・・・・

 床の間の花は少し枯れかけている。

 また、その部屋には原色のレゴが置かれていたことには違和感を感じてしまいました。

 多分女将の孫が普段その部屋で遊んでいるのでしょうが、何となくお食事には適さない環境と商売気を感じました。

 

 

 

 さて気を取り直してお料理。

 郷土料理ということで

  『鯉の旨煮』・・・子の部分が特に美味しい

                子と白子が両方つめられている。 

                錦市場の『鯉の子持ち』とはまた味付けが違う

                                    錦市場の『鯉の子持ち』の日記 ↓

                    http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/0677cd9fbcf0da7ec2017f4b55aa815a

  『湖魚のあめだき』・・・滋賀は京都からは近いのでなじみの味

                     錦市場などで度々購入

   『海老豆』     ・・・なじみの味

                    昔は車を引いたおじさんが京都に

                          『鯛豆』『ごり飴だき』『子鮎飴だき』を売りに来た

  『近江牛の湯どうしのサラダ(ポン酢)』

  『鮎の酢じめ』・・・酢の物とはいえ、鮎の鮮度が少し悪かった

                                              

  近江八幡の名物 『赤こんにゃくの煮付けや串刺し』

          ・・・真っ赤な色彩で食感で食べるといった感じ

                結構楽しい味で好きでした

  同じく名物『丁字麩の酢のきいたにつけ』

          ・・・四角ではなくへらへらと形は崩れていました

                お麩の酢味は初めてで、一度家でも作ってみましょう。

  『こいもなどの煮付け』

          ・・・京料理に比べて少しこぶだしの味が薄め

                味付けの濃さはちょうどよい加減

  『菊やこんにゃくの白和え』

  『丁稚羊羹』・・・本場の丁稚羊羹は味が濃い目

               食感もしっかりしていて、美味しい

  『蜆の吸い物』

         ・・・それはないでしょう!!

              蜆が生臭く飲めない

              胸が悪くなった

              多分吸い物を80度くらいの低温で保存しているせいかもしれない

              実は本当に気分が悪くなり・・・・・・いざ***へ

              こんな思いを料理店で感じたのは初めてでした

  『みかん』・・・小ぶりだが、甘くて美味しい

  『香の物』・・・赤蕪など3種類

          美味しかった

  『近江米のご飯』

       ・・・ご飯とおかゆの中間くらいの固さ

            甘みが少なく、べちょべべちょごはん

  他・・・・・・

などの地元の食材を使った季節のお料理がいただけます。

 

 以上が女将の勧める『喜兵○』というお料理でしたが、せっかくですから

  『鯉のあらい』(二人)・・・たいへん美味しかった

  『近江牛のたたき』(一人)        

               ・・・たいへん美味しかった

  『秋あかり』(近江のお酒/一本)

              ・・・うまくなかった

                     冷酒に耐えない味

を追加したコースにいたしました。

 

 

 全体を通してうまい料理とあまり感心しない料理が複雑に絡み合っていた。

 この料理は結構びわこの湖魚のあめだきなどを専門店で購入し、松花堂に並べれば簡単で昼には出しやすいメニュー。

 それゆえに店で作った『鮎の酢じめ』などは鮮度が悪かったり、吸い物やご飯の塩梅が悪いのだろう・・・・・・

 

 一人前3650円ということを考えると、珍しい 近江八幡の名物『赤こんにゃくの煮付けや串刺し』も味わえたし、『鯉の旨煮』や『鯉のあらい』や『近江牛のたたき』は美味しかったので、良かったのではないかと思う。

 ただ冷酒(レイシュ)はその店の顔。

 もう少しうまい酒を出さないことには、店としては言い逃れできない。

 

 

 急がしそうであったが、神のランチマットは裏表反対。

 料理の盛り付けは、皿の絵付けが逆。

 料理の置き方は不思議な程に無秩序。

 

 大学生の子どもたちと入ったせいかと思いきや、すぐに思い過ごしに気づく。

 どうもどのグループにもそういった接し方らしい。

 神戸からこられた隣の席の 三人の身なりのよいご婦人方などには、仲居が松花堂弁当の三段(三人分)を畳の上にじかに置いていかれたのには閉口した。

 

 

 美味しいという満足感と多少の後悔が残ったお昼。

 店を後にしてしばらく歩くと天然うなぎに香ばしいたれの匂い・・・・・・

 後悔あとにたたず。

 私は複雑な思いを胸に、その場を足早に去った・・・・・・

 

 

 

 

   今日は乱鳥乱調乱文乱舌にて失礼いたしました・・・

 

 

 

 

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『オボロのモリに住む鬼』のパネルを見つけました

2006-10-17 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
 

 素敵なポスターを見つけました。

 オーレオリンで色付けされたこのポスターは迫力もあって好きだナァ。

 これは来春2月、新橋エンブジョウやショウチク座で公演される『オボロのモリに住む鬼』のポスター。

 写真中央はソメゴロウさん。

 アベサダオさんやフルタシンタさんも出演されるゲキダン☆シン感センの芝居で、子どもが「是非みたい」と、今から楽しみにしているものです。

 写真がいっぱいの宣伝用パンフレットを一部頂戴いたしましたが、やはり迫力満点の写真で見とれてしまいました。

 帰るなり子どもの分をもらってこなかったので、しかられてしまいました・・・・・・ショボン。

 

 

ちょっと長ったらしい 『そめもよう ちゅうぎのごしゅいん』の感想です 

 http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/4a1611889949fa1917e6d0eb2274b392

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通し狂言 そめもようちゅうぎのごしゅいん (二幕)

2006-10-17 | 歌舞伎

 通し狂言 『そめもようちゅうぎのごしゅいん』 (二幕)

   細川の男敵討 (ほそかわの かたきうち)

       満足度 カブキとして・・・★★☆☆☆

    〃   演劇として・・・・★★★★☆

 

 三世河竹新七 作

 今井 豊茂 脚本

 奈川 彰輔 演出

 前田 剛 美術

 柏倉 純一 照明

 出演者  イチカワ ソメゴロウ

        カタオカ アイノスケ

        ウエムラ ヨシヤ

        バンドウ シンシャ

        オモダカ屋の一部の役者さん(複数名)     他   

 

 ソメゴロウさん、アイノスケさんの『そめもようちゅうぎのごしゅいん』を観る。

 今回もしょうちく座。開演を待つ人は平日ということもあり、いつもよりは心なしか少なめ。

 ソメゴロウさん、アイノスケさん、オモダカ屋さんの出番とあってか、いつもより平均年齢が若く感じる。

 

 この作品は『蔦もようちぞめのごしゅいん』という外題(別名)で、明治22年に初演された歴史的には新しい演目。

 衆道(男色)内容があったり 本物の火を使う為、火事問題の解消ができなかったために 長い間演じられなかったとパンフレットに書かれていました。

 

 さてさて『そめもようちゅうぎのごしゅいん』は漢字にすると奇数七文字。決まりごとともいえる奇数文字に添った名づけ方。その制約の中にソメゴロウさん、アイノスケさんの『愛』を含ませるなんて、なんて心憎いこと・・・・・・

 

 

 あらすじはここでは詳しくは省かせていただいて、凝り固まった感想だけを書きなぐらさせて頂きます。失礼があればお許しください。

 

 

 講談師が好口調で語りだし、オモダカ屋さんたちが演じる。

 しばらくしてソメゴロウさん扮する友右衛門が数馬(アイノスケさん)に見初め、互いに見初め・・・・・・ここでも素敵な講談師が名調子。

 

 数馬(アイノスケさん)はものの見事に美しい美青年。

 藤紫の着物が上品で目を奪われる。

 手には一輪の杜若

 

 それに比べて初めは化粧も薄く控えめで、装いもまあまあの友右衛門(ソメゴロウさん)。

 

 そして見染め合い、二人は結ばれる・・・・・・

 いわゆる『見染めの場』というやつです。

 

 

 二人は幕の内側で着物を脱ぎ捨て、少し愛し合う。(後は想像といった余韻を残す舞台)

 例外なく『濡れ場』に移るんですね。

 このシーン、美しくもあり、アングラ的でもあるが決して品が悪くならないのはコウライ屋さんとマツシマ屋さんの風格なのも知れない。

 

 

 そして数馬の親の仇の為に、兄弟の義を結ぶ。

 互いの左手首に傷を付け、傷をこすり合わせ、最後に友右衛門が数馬の傷をなめる。

 文章にしてしまえば小汚く 少々エロチックですが、二人の演じ方は美しい・・・

 

 そして『仇討ち』

 この仇討ちってのは昔はとかく英雄視される。

 主君の細川候は二人の仲を認め、親の敵討ちを手助けする。

 ここのシーンの細川候のかすかな含み笑いはなんとも見事・・・・・・

 かなりの余韻と隠微な世界をかもし出す。

 

 

 余談ですが・・・・・・

 

 途中で出てきた親の仇演じるのはオモダカ屋のエンヤさん。

 人二人を殺した後に『かごのつるべ花街酔醒』のように

「○○のつるべは(よく)切れるなあ~~」 (名刀の名前は忘れちゃいました。)

と睨みをきかされ陶酔。

 (なおかごのつるべの方は 「かごのつるべは(よく)切れるナァ・・」 が決め台詞です。)

 エンヤさんって面白い演じ方で楽しいですね・・・・・・

 キタ、キタ~キタ~~

 キチエモンさんを思い出してしまい、私的には面白かった。

 いわゆるツボにはまったというやつです。

 

 

 

  さてと、本題に戻りまして・・・・・・

 

 花道から四人。『カブキおどり』で華やかなこと、おかしきことこの上なし・・・・・・

 このおどりは『どんつく』や『お祭り』『いもほり長者』のように横につらねて にぎやかに踊る。観ているこちらも心が騒ぐ・・・・・・

『そめもようちゅうぎのごしゅいん』はカブキの面白みの凝縮版。

 ただし本来のカブキから考えると、若干の物足りなさは感じないでもない。

 

 

 そしていよいよ待ってましたの火事場。女の嫉妬と男の悪あがきによる細川邸の大惨事。怖いですねぇ~

 この火事の表現が見事。

 

 

 光を跳ね返す舞台の緞帳(どんちょう=幕)の大きさの幕にレッドライトを当て幕を動かす。

 舞台全体が火事場。

 劇場(観客頭上)の上からはスモーク。

 左から右から、上から下から合計五回。

 好口調で語っている講談師が咳き込むといった演出ぶり。

 またもや上からはアカのきらきら(テープの切った)火の粉がこれぞとばかりに降ってくる。

 そこに真っ赤のライト屋やスモークでこれでもかこれでもかの演出。見事な痛々しい火事現場・・・・・

 

 

 花道からはまるまると着込んだ火の粉をおった(電球)ソメゴロウさんの名演技。

 立体舞台の火事場に上がったり降りたり、でたり入ったり・・・・・・

 実際あのような第三次に出くわしたならば、人間はあのようなうろたえ方をする場合もあるかもわからないといった演じ方。

 素晴らしい・・・・・・

 

 

 彼は立体舞台の上で息も絶え絶えの中、御朱印を見つける。

 とっさに彼は自らの腹を掻っ捌き、臓物を出す。

 

「これが肝臓、これが腎臓、これが大腸。

 

    三つ合わせて これが本当のかんじんちょう。」

 

 

 キタ、キタ~キタ~~

 コウシロウさんのかんじんちょうが好きで名古屋まで行った私。もう我慢の限界。

 息子のソメゴロウさんのための講談師の台詞だと思うと、笑い(好み)のツボにはまり込んでしまった。  (かんじんちょう感想↓)

 http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/283b1b666620c985cbf5e7923265bcdb

 

 

 そしてぽっくりと空けたおなかの中に御朱印を入れて、守る。

 正義感と『忠義』で彼はこの世を去る。

 

 

 火事場も落ち着き、皆が友右衛門を探す。

 彼の死を知った数馬(アイノスケさん)はひらひらと歩き、友右衛門の姿を求める。

 舞台上からは一輪の杜若が降りてくる。

 数馬は友右衛門との出会いの思い出の杜若をまるで友右衛門であるかのように胸に抱く。

 数馬(アイノスケさん)の上では友右衛門(ソメゴロウさん)が手を差し伸べていた・・・・・・

 

 

 アイノスケさんは今回もお美しく素敵でした。

 何度も装いを変えられたり、難しい役柄をそつなくこなされていました。

 ただ 今回に限りメイクの違いからか、アイノスケさんがニザエモンさんのお顔立ちに似ておられなかったのが、少し残念。

 役柄必然的になされたメークっていうことはわかってるんですが・・・・・・

 

 

 

 関心した点は次の四点。

 

 『見染め』『濡れ場』『あだ討ち』『忠義』

などがたっぷりと堪能できる。

 『そめもようちゅうぎのごしゅいん』はカブキの醍醐味の凝縮であるかのような演目。

 

② お二人が美しい。難しい役柄を見事にこなしておられた。

 

 

③ 舞台づくりの見事さに目を奪われた。

 最近では油絵と日本画の境目が難しいように、カブキからいい方向で脱した 一歩間違うと難しいであろう 斬新な演出。

 

④ 先ほど書いていました『それに比べて初めは化粧も薄く控えめで、装いもまあまあの友右衛門(ソメゴロウさん)』の続きですが・・・・・・

 ソメゴロウサンは場面や出世に従い、メイクと表情と装いが変わっていく。

 初めは控えめのソメゴロウサンの目張りがだんだんきつくなっていく。

 素敵。

 そして目力やみえの切り方がコウシロウさんっぽくなっていく・・・・・・

 こうなるとインパクトは強い。

 まだまだ若いソメゴロウさんですが、素敵な役者さんだなあと今回も思ってしまいました。

 

 

 

 全体を通して笑いと涙を織り交ぜた芝居で、カブキをこれから見てみようと思う人にとっても 楽しめるわかりやすい内容。

 

 またカブキ歴の長い方にとっても劇中劇のパロディやちょっとした表情が余韻を残す感深い作品。

 

 三十一文字の折り紙の言葉も美しく、『大川、小(こ)川』といった掛詞も見事。

 

 最後のアイノスケさんが朦朧としてさまよい、杜若を見つけ抱く場面は、先日観た能楽の『杜若』の業平を思う花の精を思い浮かべた。

『杜若』 感想↓

 http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/7c324a87cb5db6b80310e6e43712821d

 最後の切り口があまりにも見事で感慨深く、私の場合は最後には涙があふれ出ていた。

 

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おうみはちまん 水郷めぐり/近江の旅�

2006-10-16 | お出かけ

 

 子どもたちの希望もあり、水郷めぐりをしてみました。

 元祖 水郷めぐりというだけあってモーターは無し。

 船頭さんが一人で櫂をこいでくださいます。

 

 

 船頭さんはにこにこと船をこぎながら、小一時間色々な話を聞かせてくださいました。

 彼は根っからの近江人とのこと。

 ここの土地の友人の話し方と同様の 少し笑ったような関西弁。聞いているとこちらまで楽しくなってしまいます。

 

 

「昔はこの船で嫁にでたんでっせぇ~~」

 

 思い出したようにつぶやく船頭さんの目じりは なんだかしんみりしていてほろりとさせる・・・

 

 

 秋空とグリーングレーの水面。

 枯れた葦やすすき。

 ホテイ(水草)の薄紫の花や狂い咲きの桜。

 秋桜、柿、アケビ。

 色々な種類の鳥、そして巣、子作り・・・

 

 

 静かに水路を進む船の漕ぐ音。

 葦にすれる しびれるほどに美しい船壁の音・・・・

 

 

 水面の変形的な波紋だけが多少挑発的に、我らを眺めていた。

 

 

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桶がいっぱい・・・近江の旅�

2006-10-16 | お出かけ

 近江八幡の裏道を歩いていると、改築中のおうちがありました。

 なんだか見たことのない桶がいっぱい積み上げられて、興味深い。

 多分土間かどこかにしまってあった桶を一時的に退かしてるのでしょうね・・・

 近江八幡の歴史の深さを感じ、どういうわけか懐かしささえ覚えたのは何故でしょうか・・・

 

 

 そういうと日本人って田畑を見ると妙にふるさととか感じちゃいますよね。

 でも田畑やあぜ道や水路などは全て過去に人間が自然を開拓して作り上げた人工美なんだっけ。

 今ではその溶け込んだ人工的な自然美。人間の血液の流れのように静かに時を刻んでいるんだね。

 なんて素敵なんだろう・・・

 山・川・・湖・・・田畑やあぜ道、水路に桶・・・全てがそれぞれのドラマを持っているんだね。

 

 

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近江八幡の八幡瓦の窯/近江の旅�

2006-10-16 | お出かけ

 

 近江八幡で八幡瓦の窯を見つけました。

 

 窯は一般的な陶器の窯とは違い、レンガは不使用。粘土質を固め作られたもののようです。なだらかな曲線美がなんともいえず女性的。

 

 この窯はかわらミュージアムのすぐそばに設置されており、焦げたような焼き焦げはありません。中を覗くと結構多い組閣の屋根瓦が規則正しく並べられており、その瓦の黒く光った美しさは少し威厳さえも感じました。

 

 私はこれまでにも神社や民家の鬼瓦などに興味を持っており、写真などを撮ってまいりました。今回近江八幡にて使用こそはされていないとはいえ、八幡瓦の窯の展示を見ることができて光栄です。

 

 かわらミュージアムの前では可愛らしい複数の幼児たちが 外国の指導者のもとに『♪むぅす~んで ひ~ら~いぃて~♪』を元気に歌っておりました。各自が手に手に鈴などを持っており、元気な様子にご年配の方々が微笑んでおられました。

 

 川沿いではのんびり散歩している人、油絵や水彩画、カップルやカメラを撮っておられる方も多くいらっしゃいました。また老夫婦の方が仲良くせせらぎを眺めながら、手作りのおにぎりを食べておられたのがなんともいえず微笑ましくて、いい感じでした。

 

 美しい景観をのんびりと楽しめた、そんな一日でした。

 

 

 

 

近江瓦の歴史 ↓

(私は近江瓦の回し者ではありませんが、鬼瓦の作り方や歴史などが書かれ、結構興味深い内容でしたので、紹介させていただきます。)

 http://www.80000.jp/

私の撮った萩焼の窯の内部の写真です↓

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/14f92c72ef820fcd166e686ca30e4b18

 

 

 

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ポセイドン 史上最悪の大転覆

2006-10-15 | 映画

ポセイドン 史上最悪の大転覆

 

  満足度  ★★★☆☆

  感動度  ★★☆☆☆

  アメリカ

  監督  ジョン・パッチ 

 キャスト  アダム・ボールドウィン

        ピーター・バトラー 他

 

 

 今日は短く、を目標に・・・・・・

 

 ① 2500人の乗客。

 ②テロリスト。

 ③大惨事。

 ④巨大な船体の横転。

 ⑤生きる努力においての葛藤やさまざまなドラマ。

 ⑥協力、愛、絶望・・・・・・

 ⑦そして10人程度の脱出。

 

 

 ①~⑦の話の流れで堪能いたしました。

 

 

 写真は神戸です。今は活気のある素敵な神戸ですが、震災の当初は痛ましさで身震いいたしましたことを憶えております。その名残を残すかのような湾を目の当たりにしますと、感慨深いものがあります。今の生活に感謝しております。

 

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やっとこなぁのぞんぞろり/椎名誠 と 雑談

2006-10-14 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 やっとこなぁの ぞんぞろり 記録のみ

  著者  椎名 誠

  平成15年月25日 初版発行

  角川文庫13084

  (株)角川書店

  522円+税  255ページ

 

 この『やっとこなぁの ぞんぞろり』も気軽で面白かったです。

 

 またまた話は脱線しますが・・・・・・

 

 表紙の写真は『やっとこなぁの ぞんぞろり』文中にも出てくる沖縄の『うりずん』で、たまたま居合わせた客人(宴会名人の議員さん)が乱入してきた時のものだそうです。

 

 このうりずんという店は沖縄本島にあり、とうふようで有名な店。

 学生時代に離島に惹かれ、独り或いは友人と色々な島巡りをしていた。当然のことながら、沖縄にも数度行ったことがある。  

 開口健氏の味覚の確かさを信じていた私は このうりずんという店にも行った。

 開口氏の言う『とうふよう』は当時 小皿に3~4センチ立方体ひとつで150円といった手ごろな値段。

 ただしオヤジの行きつけのような店で、大学生の私にはちょっと居心地は微妙だったことを覚えている。

 

 うりずんの『とうふよう』は確かに美味かった。

 それはまるで『雲丹』を濃厚にしたような味わい。

 今から考えると、箸や楊枝でほちほちとつまみながら 泡盛(私は当時あまり酒が強くなかったので、恥ずかしながら水割りでした)をちびちびと唇にたらすと 非常に大人になったようなそんな背伸びした美味さでした。

 

 豆腐を調味し、泡盛につけ熟成させていると店のオヤジは説明してくれた。

 上機嫌のオヤジさんは大学生に気を良くしてか(?)70度の泡盛を振舞ってくれたことを憶えている。

 その後なは空港や大阪やデパートで豆腐用を購入する機会が合ったが、うりずんの『とうふよう』のように美味い代物に出会ったためしがない・・・・・・

 

 椎名誠さんの文中に突然出てきた『うりずん』は、先日の『とぼけたカブキ役者のような顔』と同様に、親しみが沸きます。

 

 また椎名さん自らが書かれたイラストの中に、カブキ風(荒事)のものがありました。

 この方もかなりお芝居がお好きなようです・・・・・・

 

 

 付けたしですが・・・・・・

 

 先日書き忘れていたのですが、HANA組芝居の『スミダ川』はカブキのパロディが多く練りこまれていると書いていましたが、具体的には 尾上が、

「こりゃ~~便所下駄ではないかぇ~?」

といったカブキ口調などは、実際のカブキでは『加賀見山旧錦絵』という演目の中で『廊下の内下駄』としてでてきます。

 

 先日の中途半端な『スミダ川』はこちら↓ 『新橋烏守口青春篇』/椎名誠 

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/faec35c54878a5770f54778ad197b109

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ボリス・ゴドゥノフ/モデスト・ムソルグスキー(ロシアオペラ映画)

2006-10-13 | 映画

ボリス・ゴドゥノフ

感動度 ★★★★★

満足度 ★★★★★+おまけ★

衣装  ★★★★★+おまけ★★

音楽  ★★★★★

色彩  ★★★★★+おまけ★

構図  ★★★★★

立体的遠近感★★★★★+おまけ★

装飾品 ★★★★★+おまけ★

 

 1954年  旧ソ連 モスフィルム製作

 作曲   モデスト・ムソルグスキー

 原作   アレクサンドル・プーシキン

       ニコライ・カラムジーン

 脚本   N.ゴロヴァーノフ

       V.ストロエヴァヤ

 監督   M.アンジャパリーゼ

 演出・監督  ヴェラ・ストロエヴァヤ

 衣装   L.ナウーモフ

 美術   P.キセリョーフ

       E.セルガーノフ

 装飾   S.ヴァロンコフ

 

キャスト             

 ボリス・ゴドゥノフ               

 N.ハナーエフ グリゴーリイ G.ネ-レプ               

 I.コズローフスキイ     

 A.クリフチェニャ        

 V.シェフツォーフ         

 A.トゥールチナ マリーナ・ムニシェク     

 L.アヴデーエヴァ        

 N.クリャーギナ 皇太子フェオードル   他    

 

 

 音楽、衣装、色彩、構図、立体的遠近感、装飾品などどれをとっても素晴らしい作品。

 衣装、色彩、構図、立体的遠近感、装飾品にいたっては上質な写実主義の絵画のコマ送りのようで、観ていてたいへん落ち着く。

 室内の光の加減もあるときは 空気で揺らめく暖炉のようなオレンジ、また部分的には寒色(特にブルー系)をかけてあったり細部にわたって細やかな配慮が心憎い。

 無地の壁の場合は透明色を掛け合わせ、深さを出している。この場合ブルーが基本であった。

 また一見イランのモスクの中を思わせる変形的で四角をかたどっていない特徴ある室内の壁面一体には、泥絵の具でフレスコ画のように描かれた絵は不透明色

 この透明色と不透明色の使い分けが見事。

 

 

 また先ほど書いたフレスコ画のようのような壁面は植物中心で、イスラム文化と共通するとすれば、この植物は子孫或いは家、名誉等の繁栄を願って描かれたのであろう。

 ただ遠くからながめていると一見『唐草文様』に見える模様も実はもう少し複雑で、ロシアだけに文様的に考えて、シルクロードの特徴からはかけ離れている。

 

 また建物室内の構造的特徴は似てはいるものの、イランのようなイスラム圏とは違い、複数のキリスト絵画窓には青系のステンドグラスがはめられていることが特徴といえる。

 毎回諸外国の映画を観て思うのですが、日本に比べてロシアを問わず 彼らの生活に根づいた宗教観には脱帽する。

 

 

 ムソルグスキーの曲やオペラ歌手たちの力強い声も見事で、心にずしんと入り込んでくる心地よさだ。

 またそれに見合ったプーシキンの文体(字幕ですが・・・)や詩的表現は鮫肌が立つ程に素敵であり 面白い展開でとりこになってしまう。

 

 ロシアのオペラ映画は初心者ですが、社会的問題や歴史を表現しつつ、貴族や民衆といった立場に違いを心情的に上手くとらえているものに何本か当たったことは光栄である。

 封建社会から近代国家へ移り変わる中、貴族も民衆も各自が自分なりの葛藤しているとことが興味深い。

 基本的にはボリショイ劇場使用だが、赤の広場やクレムリンといったロシアの名所に場所は移り、映画ならではの演出に目を奪われる。

 

 ボリス・ゴドゥノフの心地用太い声は安定していて、心地が良い。

 そして民衆(群集)の力強い数多くの方々の歌手の訴えるような精神的湿度の高い声、声そして声は、プーシキンの心憎い詩的歌(台詞)と同様、今も私の心に響いている・・・・・・

 

ムソルグスキー/プーシキンの『オネーギン』感想です ↓

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/74cb16d9eed04afc51abad0f31c5c3ad

プーシキン美術館展感想です ↓

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/2f1c84fc5bcec4ae46548290c6eccac9

 

 

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近江路 古道紀行/小山和

2006-10-12 | 読書全般(古典など以外の一般書)
  記録のみ 近江路 古道紀行

  著者  小山和

  平成3年十二月31日  発行

  (株)保育社

  1900円+税 186ページ


 近江路に言ってみたくなりました……



コメント (4)
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グリム童話の中のぞっとする話/金森陽一

2006-10-12 | 読書全般(古典など以外の一般書)
グリム童話の中のぞっとする話 (記録のみ)

  著者  金森陽一

  大和(だいわ)書房

  1999年4月5日 第1版発行

  1700円+税  206ページ

 十一日四冊目は『グリム童話の中のぞっとする話』

 古い本ですがたいへん興味のある内容でした。

 ああ、面白かった~♪



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『新橋烏守口青春篇 』/椎名誠

2006-10-12 | 読書全般(古典など以外の一般書)

新橋烏守口青春篇  (記録のみ)       

  著者  椎名誠         

 新潮文庫 しー25-5         

 平成3年5月25日発行         

 平成8年6月05日12版        

 438円+税  272ページ  

 

 楽しく今回も読みました。

 十一日はカブキチャンネルでタマサブロウさんを2つ(『ヒダカ川』&『スミダ川』)みた以外は 本ばかり読んでいました。

 後一冊読んだので合計四冊。

 十一日に限っては冊数だけは多いな……これが本との乱鳥乱読ですね…  

 

 

 話はそれますが・・・・・・

『新橋烏守口青春篇』の文中に出てくる『とぼけたカブキ役者のような顔…』といった記述と 十一日にみた『スミダ川』にちなんで雑談を・・・・・・

 

 

先月(九月)はテレビでHANA組芝居の『ザ・スミダ川』を五~六回は観てしまいました……とにかく面白かった……  

 特にカブキや狂言やその他の芝居のパロディ部分が上手く構成されていて見事でした。

 八月にはテレビでカンザブロウさんの『こくーんカブキ(『ヨツヤ怪談』)』と HANA組芝居の『ヨツヤ怪談』がありました。  

 カブキの好きな私にはカンザブロウさんの『ヨツヤ怪談』を見た上でHANA組芝居の同演目を観たものですから、かなりのってしまいました。

HANA組芝居の『ヨツヤ怪談』の場合、カブキの台本に基づいた脚本エォ参考にされている。

 同じ台詞が多々出てきますが、カブキとはまた違った構成力が素晴らしい。  

 HANA組芝居のパロディや演技力も魅力的ですね……    

 

 

 ところで『とぼけたカブキ役者のような顔…』なんていう表現をされた椎名誠さんって 、私にとっては何となく親しみがわきますね。 

 それにしても『とぼけたカブキ役者のような顔…』のカブキ役者って、一体だれなんだ???           

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お医者さんの書いたダイエットの本

2006-10-11 | 読書全般(古典など以外の一般書)
記録のみ 

 本当のダイエットを知っていますか?
   お医者さんの書いたダイエットの本


  著者  井上 修二

  1997年7月20日 初版発行

  1998年1月1日  3版発行

  (株)保険同人社

  1500円+税


 単なる偏ったダイエット書ではなく、医学的見解の上で科学的に書かれた安心して楽しめる一冊。

 今までに細切れに唱えたれてきたダイエットの終結された自分の知識の再確認書物といった点で、お勧めできるまともなダイエット本でした。
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