乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

怪談新耳袋 / 劇場版

2006-07-26 | 映画
     怪談新耳袋
          [劇場版] 
 







           満足度   ★★☆☆☆

           怖さ    ★★☆☆☆





           「ヒサオ」 ★★★★☆







         2004年 日本 1時間32分
         原作  木原浩勝
             中山市朗
         角川文庫 
         脚本  三宅隆太 






 全国から集めた体験談を古典ともいうべき『耳袋』形式でつづる。

 全九十九話現代版『新耳袋』

 5分を基準にした短篇、オムニバス形式の映画。







 
「夜警の報告書」

           満足度   ★★★☆☆

           怖さ    ★★★★☆



           監督    吉田秋生

           キャスト  竹中直人 他



「気のせいなんですよ~」
の台詞が妙に耳から離れない…







「残煙」


           満足度   ★★☆☆☆

           怖さ    ★★★☆☆

            
           監督    鈴木浩介

           キャスト  坂井真紀 

 記録のみ








「手袋」


           満足度   ★★☆☆☆

           怖さ    ★★☆☆☆



          監督     佐々木浩久

          キャスト   高岡早紀
                 大沢樹生   他

 記録のみ








     「重いッ!」


           満足度   ★★☆☆☆

           怖さ    ★☆☆☆☆




           監督    鈴木浩介

           キャスト  井上晴美
                 北村一輝  他

 
 多少知りきれトンボ的に感じたのは私の見方が甘いせいだと思います。

 私の完成が鈍ってるんだな…

 記録のみ








     「姿見」


           満足度   ★★☆☆☆

           怖さ    ★★★☆☆



           監督    三宅隆太

           キャスト  上条 誠
                 内野謙太   他


 展開はわかっているのに、鏡からてが出たところで…

 怖かったべたな私。

 記録のみ。






    「視線」


           満足度   ★★★☆☆

           怖さ    ★★☆☆☆


           監督    豊島圭介

           キャスト  堀北真希  他


 主人公の女のこの顔が印象的。

 記録のみ。





     「約束」



           満足度   ★★★☆☆

           怖さ    ★★☆☆☆

           展開    ★★★★☆


           監督    雨宮慶太

           出演    曽根英樹
                 小野寺昭



 旅行に出る叔父の部屋に留守の間だけ住まうことになった青年。

 出発前叔父から念を押された約束事。

 それは『呼ばれたら返事をすること』であった。



 ここで話の展開としてはの約束事は、 『見るなのパターン』が来ると思っていたのですが、見事にはずれ、単なる 『返事』というところがこの話のポイント。

 上のような理由で『展開 ★★★★☆』としたのです…








     「ヒサオ」





           満足度   ★★★★★

           怖さ    ★★☆☆☆

           影像美   ★★★★☆

           構成力   ★★★★☆

           せつなさ  ★★★☆☆

           全体    ★★★★☆




           監督    平野俊一

           キャスト  烏丸せつこ




 母と息子の深いきずなと切なさを感じました。

 京都弁の中での影像美。

 心理描写の巧みな表現。

 色彩・構図・光と影・そして水の使い方が効果的で的確。

 また烏丸せつこの熱演は吸い込まれるようで、初めの六編とは異色であり、また芸術性をも感じさせられました。

 完成度の高い短編の秀作だと感じます。




 平野俊一という監督のほかの作品も見てみたいと感じさせてくれる作品でした。

 
 
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LAST / 石田衣良

2006-07-24 | 読書全般(古典など以外の一般書)
記録のみ
     LAST  




            著者  石田衣良

            直木賞受賞第一作

           (株)講談社

            第一刷発行  2003年9月25日

           (小説現代)

            1600円+税


 満足いたしました。

 面白かった…

            






 
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オネーギンの恋文

2006-07-23 | 映画

     オネーギンの恋文





          映像美    ★★★★★+★

          満足度    ★★★☆☆

          感動度    ★★☆☆☆

          



          監督   マーサ・ファインズ

          1999年 イギリス 106分


          キャスト
               レイフ・ファインズ
               リヴ・タイラー
               トビー・スティーヴンス
               レナ・ヘディ
               マーティン・ドノヴァン
               アラン・アームストロング   他





 ロシアの文豪プーシキンの私小説を映画化した文芸ロマンス。

 ロシアの風景や室内、女性の美しさはレンブラントを思わせる。

 色彩は重厚で構図もぴったりと決まり、まさしく名画の一場面の連続をコマ送りに見ているような感じがいたしました。

 私はこの映画を見ながら、先日大阪で開催された『プーシキン美術展』の好きだった絵の数々を思い浮かべていました。

 あれだけの名画を集めたロシアの文豪プーシキンの財力は素晴らしく偉大なものなのですね…

 一度行ってみたいなぁ…





 ペテルブルグの社交界で空虚な日々を送るオネーギンは、伯父の死による遺産相続のため田舎へ行く。

 彼はそこで隣人の美しい娘タチアナに惚れる。

 彼女も彼の知性と紳士的行動と美しい容姿にひかれ、告白の恋文を送る

 だが…

 オネーギンは愛するがゆえ不幸な前途を悲観して彼女を退け、津敵生活の身を送りたいと思う自分に抑制する。


 


 一方友人のフィアンセであるタチアナの妹の自信と虚栄心に満ち溢れるが故の内面に秘めたみだらな隠された正確を見抜く。

 オネーギンは友人への思いやりから忠告する。

 友人も一時フィアンセの性格的恥部を疑うのだが、フィアンセの甘い言葉にとろけてしまい自分を見失う。

 友人は正式にオネーギンに決闘を申し込む。







 タチアナはその瞬間を見てしまい、泣き崩れ家路に向かい母と妹とともに泣き崩れる

 このひと時の間、音声は完全に無音。

 決闘前にはゆっくりでいつもとつい合う動き方で右回りだった水車は、決闘後回転は速くなり、左回りに変わる。

 まるで彼の人生が狂い始めた瞬間のように…

 相手から望んできた正式な決闘ではあるが、その友人を射殺してしまい、オネーギンは当地を立ち去る。

 二人は完全に引き裂かれてしまう。





 六年後…




 ペテルブルクに戻ったオネーギンは、舞踏会の会場で美しいレディに出会う。

 タチアナであった。





 皮肉にも彼女はオネーギンの従兄の妻となっていた。

 衝撃を受け苦悩するオネーギン。

 日増しにかのきょに対する思いは彼の中で多くな存在となってしまう。

 六年間大切に肌身離さず持ち歩いていら彼女からの手紙。

 彼は遅すぎた恋文をしたためる。




「うそでもいいから愛しているといってくれ。」
「愛してるは…でも今となってはもう遅すぎるのよ。私は伯爵の妻として、貞操を守り続けるは…」

 二人が互いに抱き合い、自分たちの運命の定めをうらみながら、泣き崩れる。

 オネーギンの思いは果たされることもなく、タチアナも苦しむ。




 人生の目的を失ったオネーギンは朦朧とした面持ちで、凍て付く真冬の街をさまよい歩く・・・






 話はかなりわかりやすく単純といえるかもしれない。

 一言にいえば美しい恋愛絵物語。





 ただこの映画はロシアといった国の各地位に対する重圧なども見事に描いている。
 貧富の差や都会と田舎、各自の価値観の違い…

 知的生活を描き求める文豪プーシキンのる層と現実の羽佐間の中で、見事に水車のように歯車が狂い始めた一個の人生を明確に描いた映画といえるのではないでしょうか。






 この映画は初めにも少し触れましたように、映像の美しさという点ではは目を見張るものがあり、結構好きな映画でした。

 最近こういった美しい映画にめぐり合える機会が度々あり、絵画の四季な私はとても幸せです… 


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妖精画談 / 水木しげる

2006-07-20 | 読書全般(古典など以外の一般書)
妖精画談 / 水木しげる




      著者    水木しげる

      1996年7月22日  第1刷
     
      岩波書店

      岩波新書(新赤本)455

      980円(本体851円)





 記録のみ。

 水木しげるの画が中心で、文は説明程度にとどめられていました。

 これで図書館にある水木しげるさんの画中心の新赤本4冊は全て終わり。

半時間から小一時間で見ることができますが…

 楽しんだあと、ほっといたしました。

 
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KABUKIことば帖

2006-07-20 | 読書全般(古典など以外の一般書)

     KABUKIことば帖




            著者   服部 幸雄

            岩波書店
 
            1999年4月20日  題1刷発行

            岩波新書(新赤刷)611

            700円+税




 記録のみ。

 興味深く読めました。
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映画とイチゴジャム『21グラム』の重さ

2006-07-18 | 映画
           21gのイチゴジャム↑



21Grams

     21グラム 




              満足度  ★★★☆☆







   今日はこの映画における21グラムとは何かを考える

    映画とイチゴジャム『21グラム』の重さ










        2004年  アメリカ  124分



     製作・監督  アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
  
        脚本  ギジェルモ・アリアガ



      キャスト   ショーン・ペン
             ナオミ・ワッツ
             ベニチオ・デル・トロ
             シャルロット・ゲンズブール




          ヴェネチア映画祭で3部門受賞
          ナショナル・ボード・オブ・レビューのトップ10作品賞主          演男優賞を受賞
          






 別の世界に生きる3人の運命を引き寄せたのは、ひとつの心臓だ。




 余命1ヶ月と宣告されて、心臓移植以外に助かる道のないポール。

 ドラッグ依存の過去を断ち切り、今では優しい夫と2人の幼い娘と幸せに暮らしているクリスティーナ。

 信仰に救いを求め、心の平静を得ようとする前科者、ジャック。

 上のような3人。






 ある日、ジャックが運転するトラックが、クリスティーナの夫と娘たちの命を奪う。

 男の心臓を移植されたポール。

 心臓提供者を知りたい…

 ポールの願望から始まり、事実として着実に3人の運命を狂わせ始める。





 各自との格闘、人間愛の始まると別れ、憎悪、そして色々な出来事を経て、彼らが最後にたどり着く運命の皮肉さ。




 最後にとったポールの行動は、人間の極限の苦痛や恐怖からの解放

 そこのはきれいごとや精神上のたわいない揺れ動き感情の全てをも否定してしまう。

 ポールは信念や思いやりを飛び越えて、苦痛という神の前ではそれらを投げやり、自分の為だけの苦からの解放のために『死』を選ぶ。

 男と女がもめあっている中で、それは余るにも二人にとってポールの行動は予想外であり、あっけない死の選択であった





『人は死ぬと誰でも21グラムだけ軽くなるという。それはどんな人であっても…』






 この21グラムとは一体何を言い表したいのか…

 一般的に考えるならばこの21グラムは魂と考える方も多いだろう。

 しかし私は、『人間の苦悩』と考える。

 苦悩は各自さまざまでしょうが、心にに秘めた、或いは肉体に関する自分との戦いを万人が持ち合わせている。

 苦悩の程度こそ違え、それは第三者から見た比較の問題に過ぎず、各人にとっては最大の問題点であり苦悩であるのでしょう。

 人間は感情を持ち合わせており。その苦悩からの開放によって21グラム軽くなる。


 そして…

 その21グラムといった重みは宇宙万物から考えるととるにたりない数字(重みであり、かさ)であるのです。



 こうして考えるとこの21グラムは本の微量なのですが、人間の生きている証でもあり、21グラムといった重みは反対に宇宙よりも大きな数字とも考えられるのが不思議です。
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蝶の舌 / LA LENGUA DE LAS MARIPOSASBUTTERFLY TONGUES

2006-07-18 | 映画
蝶の舌 

      LA LENGUA DE LAS MARIPOSASBUTTERFLY TONGUES



  

             満足度  ★★★★★

             感動度  ★★★★★+★





             スペイン   1999年

             監督  ホセ・ルイス・クエルダ 

             原作  マヌエル・リバス 

             脚本  ラファエル・アスコナ 撮影: ハヴィエ・




             キャスト  フェルナンド・フェルナン・ゴメス 
                  マヌエル・ロサノ  
                  ウシア・ブランコ
                  アレクシス・デ・ロス・サントス 
                  ゴンサロ・ウリアルテ 
                  タマル・ノバス 







 グレゴリオ先生とモンチョ少年との出会いと人間愛。

 先生からは人生を左右し、大きく感化される。


 グレゴリオ先生はモンチョが繊細で敏感で好奇心と知性にある子供だと見抜き、注意深い接し方ます。 

 学識深く知性豊か かつ愛情深いグレゴリオ先生。 

 素直で利口なモンチョ。

 二人はいつしか師弟関係或いは年齢を超えた心の通じ合う人間愛に満たされていました。




 モンチョはいつしか少年から少しづつ背伸びし始めようとします。

 まるでさなぎから蝶に変わろうとする工程を見ているようです。

 そんなモンチョを先生は温かく見守り、自分の知識をできる限り少年に教え伝えようとします。

 見ていると時間に終われたようにさえ映る増すが、自分の身の上に起ころうとして居る最後の瞬間まで、純粋な少年に語り続けます。




 先生は自然や愛や世の中のことを生徒たちやモンチョに教えます。

 グレゴリオ先生は蝶の舌についても語ります。
「今は隠れていて見えないけど、蜜を吸う時に巻いていた舌を伸ばすんだよ…」

 先生は
『今はまだ訪れないが、やがて来る新しい時代への期待と希望が隠されたものなのかもしれない。その日が来るまで、のびのびと自然の中を生きていてほしい。そんな先生の願いは、彼の引退の日、生徒たちみんなに放たれる。自由に飛び立つんだよ。』
といった願いを蝶の舌に比喩して伝えたのでした。





 そして例の1936年スペイン内戦の幕開け。

 労働者階級や自由主義者たちの恐慌を恐れ、特権階級(地主や教会、資本家)が軍部にはたらき掛け、それぞれの地域で独自のクーデターへの準備が開始された。

 またグレゴリオ先生と司祭も険悪なムードが漂っていたのでした。





 モンチョの両親はとらえられ連行さ列ことを避けるために、家中の共産党関係の書物や新聞、ポスターなどの全てを焼き払ってしまいます。

 またモンチョには、
「グレゴリオ先生仁スーツを差し上げたことは誰にも言ってはいけないよ。」
「本当のことだもの。」
「本当でも言ってはいけない。」
モンチョはとても悲しい翔りを見せていた。



 とうとう知っている人たちがみんな『アカ』として連れて行かれる。

 何人か知っている人たち。

 母は家族の安全のために、
「アカ、裏切り者。さああなたも言うのよ。」
と夫にも促す。




 最後に出てきたのはグレゴリオ先生…

 複雑なモンチョ…

 グレゴリオ先生はモンチョの顔を見つけて安堵の顔をする。

 悲しみの後困惑を隠しきれないモンチョ…

 母はそんな彼の心の痛手も知ることもなく家族のためにモンチョに促す。
「アカ、裏切り者。アカ、裏切り者…さあ、モンチョも言うのよアカ、アカ…」



 困ったモンチョ。

 振り返るグレゴリオ先生。




 モンチョは一端地面に目をふしてシバラク考えた後大きなはっきりとした声でグレゴリオ先生を真正面から睦めていうのだった。

「アカ、裏切り者。アカ、裏切り者。」
そしてモンチョは一言、
「蝶の舌!」

 この最後の少年の言葉を聞いたとたんに涙が溢れ出してしまった…







 この映画を見ることができて良かったと思える瞬間でした。


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まる

2006-07-15 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
 



 まる、○、マル

 そして  

 ///変形///






          難波ウォークにて
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TOUJYUROU襲名披露口上

2006-07-15 | 舞台・音楽 雑感メモ
 七月しょうちく座
      とうじゅうろう襲名披露


            口上





 みなみざの時の厳粛な口上に比べて、和やかで楽しいものでした。

 祇園の舞妓はんや芸者はんが両脇に座っておられ、役者さんたちも心なしか嬉しそうでした。

 特にこの日のひでたろうさんは少しはしゃいでおられましたように感じますのは、私だけでしょうか。





 きくごろうさんはとうじゅうろうさんに対して、
「お互いに恐妻家を持った身の上…」
などといった冗談で会場中を笑わせてくださいました。



 好きな役者さんがたくさんおられましたので、幸せ感がいっぱい…

 ときぞうさんは女形で出ておられましたが、男前はわかるものですね…




 大好きなにざえもんさんは舞台向かって一番端。

 すんなりとした言葉を述べて次にまわされました。

 かっこよかったのでニコニコしておりましたら、両脇から家族に覗き込まれてしまいました。

(いとはずかし…)




 今回の公演の昼の部も満足のいく舞台で帰りに食べた家族全員でのお食事にハナが咲いたことは言うまでもありません。






 近々夜の部。

 三演目ともにとての期待いたしておりますが、特ににざえもんさんの『いっちじょうおおくらものがたり』は今から心はずませております。

 きくごろうさんの『さかなやそうごろう』も面白そうでカッコよさそうだし、おなじみの『きょうかのこむすめどうじょうじ』も面白そうだし…

 夜の部もかなり期待している私です。






 全く話は飛んでしまいますが、朝商店街で偶然にもたけさぶろうさんに出くわしてしまいました。

 たけさぶろうさんは素顔もとても男前で、髪のやつしておられ、さすがにかぶき役者さんだなあと感心してしまいました。

 顔も小さく、目鼻立ちの整った本当に美しい方でした。

 そんなこともあって『てるとら…』と『なつまつり…』が余計に楽しむことができました。

 やはり素敵な役者さんって普通に歩いておられても、華やかですぐにわかってしまうものですね。

 





 舞台禅演目が終わってしょうちく座を出ようとしましたところ、今度は出入り口付近に扇さん(とうじゅうろうさんの奥様)がご贔屓さんとご挨拶をされていました。

 美しく物腰の柔らかい方でしたが、客観敵に見ていると、目は笑っておられなかったのが印象的でした。

 小柄で聡明そうでとても目を引く美しい方でした。

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なつまつりなにわかがみ

2006-07-15 | 歌舞伎
   四、なつまつりなにわかがみ




     
     七月おおかぶき

     〈四代目さかたとうじゅうろう襲名披露興行〉



         【昼の部】








         序幕  すみよし鳥居前の場
         二幕目 つりぶね三婦内の場
         大詰  長町うらのば






        だんしちくろべえ  とうじゅうろう
        一寸とくえもん   にざえもん
        だんしち女房おかじ ときぞう
        傾城ことうら      たかたろう
        三婦女房おつぎ   たけさぶろう
        三河屋ぎへいじ   だんしろう
        釣船三婦       がとう
        とくべい女房お辰  きくごろう






 説明を読むと、大坂・堺の長屋裏で実際に起こった殺人事件をもとにした作品だそうです。




 なつまつりといっても、舞台は張るから始まります。

 桜の咲く中、だんしちくろべえは女将から解放されます。

 とくべえ(にざえもんさん)も出てきて心は沸き立つのですが、少し今回は省かれた場面が多かったように思います。

 ようはにざえもんさんをもっと見てみたかった…

 単なる客のわがままですね…





 本物の泥と水を使っておられ、迫力もありましたと書いておきましょうか…(笑)

 今回ぎへいじ役はだんしろうさん。

 以前に観た笹野たかしさんがあまりにもはまり役で、脳裏に焼きつくような地獄絵を作ってしまわれただけに、今回だんしろうさんはかなりやり辛い点があられたのではないかとお察しいたしております。

 だんしろうさんのぎへいじも品があって上品でよかったです…

 



 私の悪い癖で、このぎへいじ役をにざえもんさんかさだんじさんがやられても、それはそれでまた素晴らしい舞台になったのでしょうかなんてふと感じてしまいます。




「悪い奴でも舅は親」
の台詞は好きで、心の中でいっしょに言っておりました。




 凄惨な殺人を見得や立ち回りを使って様式美で表現する最後の場面もカブキを観たという満足感を感じます。





 今回もとうじゅうろうさんの襲名披露ということもあり、とうじゅうろうさんの演技の細やかさが好きでした。

 節々にとうじゅうろうさんの品のある艶やかな表情が見え、また手も動きも細やかで、素敵な演技をなさっておられ、私たちを楽しませてくださいました。

 あの感情移入した彼の技は大好きです。

 最後の花道を去るシーンも、彼の細やかさが出ていて入ってしまわれた後も名残惜しく、ずっと観ておりました。




 かんざぶろうさんの『なつまつりなにわかがみ』も好きですが、やはりとうじゅうろうさんもうまい。

 お二人の『なつまつりなにわかがみ』はまた別のもので、比較することはできないように思われます。

 ただかぶきらしさを求めるのであれば、とうじゅうろうさんの方がかぶきらしいといえるかもしれませんが、お二人ともに舞台としてとても満足のいくものでした。





 今回の『なつまつりなにわかがみ』はかなり省かれている場面が多かったので残念でした。

 続きを見たいと感じ、後に残された下駄が痛々しげで悲しく感じられたのは私だけでしょうか…


 続きが気になるほど楽しませていただいた演目に感謝いたしております。

 ああ、楽しかった…





 最後になりましたが、今回の釣船三婦役のがとうさんの河内弁(?)が素晴らしい。

 自然で迫力があり、きれときっぷもよく、見事でした。

 さぁすが、がとう兄ちゃん!



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れんじし

2006-07-15 | 歌舞伎
 れんじし



  七月おおかぶき

     〈四代目さかたとうじゅうろう襲名披露興行〉




            【昼の部】




 
       きょうげん師うこん 後に親獅子の精  カンジャク
       きょうげん師さこん 後に仔獅子の精  イチタロウ
        修験  アイノスケ





 れんじしも馴染み深いですね。

 結構興奮してきます。




 私はカンジャクさんもアイノスケさんも好きですので、楽しく拝見いたしました。

 イチタロウさんも頑張っておられて、気持ちが良かったです…





 修験役のアイノスケさんのメークが楽しくて、ついついほくそ笑んでしまいました。

 大好きなニザエモンさんのメークならこうなるかな…なんて一人で楽しんでおりました。

 最近アイノスケさんのもかなり素敵で実力のある役者さんになられたようで、お芝居を観るのが楽しみです。

 
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てるとらのはいぜん

2006-07-15 | 歌舞伎
  七月おおかぶき

     〈四代目さかたとうじゅうろう襲名披露興行〉




      (私が見た日の個人的な感想)

       満足度 ★★★★★

       感動度 ★★★★★

       役者  ★★★★★



      (今回の昼の部で一番印象に残った演目)





  【昼の部】



     (一)  しんしゅうかわなかじま

            てるとらのはいぜん

          



            ちかまつもんざえもん作





     キャスト   長尾てるとら    がとう
            直江山城守    しんのすけ
            勘助母越路    たけさぶろう
            お唐       たかたろう
            勘助妻お勝   ひでたろう   他







 先日家族四人で四代目さかたとうじゅうろう襲名披露を観てきました。

 演目はみなみ座に比べて心もち華やかに感じました。

 みなみ座の演目もとうじゅうろうのイメージにぴったりで昼夜ともに良かったのですが、しょうちく座も私の観たい演目が多く、良かったナ…



 この『てるとらのはいぜん』は最近観たくてたまらない演目の一つでした。

 特に配膳を刀で蹴散らかす場面と、琴を弾く場面。

 このに場面はまばたきもしたくないといった勢いで、芝居と格闘しておりました。

 とにかく素晴らしかった。

 



 特に琴の場面は今も心のひだに深く刻まれています。

 お勝役のひでたろうさんの演技は心が打たれ、身震いいたしました。

 琴の音といい、表情といい、身のこなしといい心に打たれてしまいましたが、あまりにも感動しすぎて、ひでたろうさんの表情が全く思い出せないのです。

 顔を覚えていない…こういった経験は初めてです。

 ただ、その場面の一コマが流れに乗って思い浮かんでくるのです。




 ここの場面は他の役者さんでもTVなどを通してみたことがありますが、どの役者さんもそれぞれにいい表情で演じておられました。

 ときぞうさん(この役者さんも好き)でも見たことがあるのですが、彼のお勝もまた違った持ち味で好きでした。

 このときの勘助母越路役はひでたろうさんさんでした。

 この演目もひでたろうさんがとっても気持ちよく演じておられるご様子で、お勝にせよ勘助母越路役にせよ、とてもぴったりな気がいたします。

 …っていうかひでたろうさんもおしばいが見事なので、どの演目でも素晴らしいですね…

 ただお芝居の途中に勘助母越路がたけさぶろうさんとひでたろうさんの顔がかぶってちらついてしまって、少し困りました。




 私たちが観に行った日はちょうど京都の祇園の舞妓はんや芸子はんが両脇に据わっておられました。

 こういった光景はよく目にしますが、華やかでよいですね。

 客席にまるで華が咲いたようです。

 真正面を見ればお芝居、左右には美しい着物姿…

 私たち四人はあこがれのため息をつくばかりです。




 この日は他の役者さんたち同様かそれ以上にひでたろうさんはにこやかで、気持ちのよい演じ方をして下さったことはいうまでもありません。

 口上のご挨拶でもいつもよりもはしゃいでおられたように感じたのは私だけなのでしょうか…


 

 この日も大向こうさんも何人かいらっしゃって、会場は活気づいておりました。

 そうそう、この日は一階に女性の大向こうさんもおられました…

 ちょっぴりあこがれちゃいます。





『てるとらのはいぜん』はとても良かったのでもう一度みたいのですが、家族にはいい出しにくいですね…

 三階か幕見でもう一度いってみたい、そんな心に残るお芝居でした。

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妖怪画談 / 水木しげる

2006-07-13 | 読書全般(古典など以外の一般書)
妖怪画談 / 水木しげる




      著者    水木しげる

      1992年7月20日  第1刷
     
      岩波書店

      岩波新書(新赤本)238

      850円(本体825円)





 水木しげるの画が中心で、文は説明程度にとどめられていた。

 鬼太郎も出てきました…

 12,13ページの田県神社は少し行ってみたい気もいたします。

 理由?

   それは…
 
     内緒です。

 


コメント (2)
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永遠(towa)の語らい / Um Filme Falado 

2006-07-13 | 映画
永遠(towa)の語らい

   Um Filme Falado 






       満足度   ★★★★☆

       感動度   ★★☆☆☆








        2003年

        ポルトガル・フランス・イタリア 

        1時間35分

        監督・脚本・台詞  マノエル・ド・オリヴェイラ 

            キャスト  レオノール・シルヴェイラ
                  フィリパ・ド・アルメイダ
                  ジョン・マルコヴィッチ
                  カトリーヌ・ドヌーヴ
                  ステファニア・サンドレッリ
                  イレーネ・パパス     








 ポルトガル人の母子ローザ=マリア(レオノール・シルヴェイラ)とマリア=ジョアナ(フィリパ・ド・アルメイダ)は、パイロットであるローザ=マリアの夫と落ち合うボンベイに向かう。

 歴史学者のローザは自分の目で各地を確かめたい思いから、地中海を渡る船に乗った。
 
 ローザは停泊する各地で娘に史跡を丹念に説明。




 マルセイユでは夫と同じ名前の魚屋(ミシェル・ルプラノ・ディ・スブラリオーネ)と出会い、ポンペイでは噴火により埋もれた文明を観る。

 ポンペイでの世界一といわれるモザイクの『狂犬注意』は、後々の物語の導きともいえよう。

 アクロポリスでは演劇を研究するギリシア正教の神父(ニコス・ハツォプーロス)に導かれてアクロポリスやディオニソス劇場を巡った。

 マリア=ジョアナは母の言葉にじっと耳を傾け、素朴な疑問を投げかけてくる。まるで自らの知識を吸収させるように、ローザ=マリアはゆっくりとその言葉に応えていった。




 各地を訪れ、共通点が二点。

 全てが最後は破壊の一途をたどっていることと、ローザがポルトガル人であるがためにどこのヨーロッパにも所属せずに、孤独感を味わうがために優位な立場を保とうと、各人各国各ガイドを小ばかにした冷ややかなまなざし。







 そんな彼女の心理状態に気づいた船長。

 彼はアメリカ人であるジョン・ワレサ船長。

 ポルトガルである彼女を含めて、ヨーロッパをまとめようとする。





 晩餐のあと、は船長に声をかけられた。

 船長は片言のポルトガル語を使って挨拶し、娘は好感を持つ。

 全員異なる言語のヨーロッパ三女性の中にマリアを誘う。

 実業家はフランス語、元モデルははイタリア語を、女優兼歌手はギリシア語。

 マリアは「娘とふたりで過ごしたいから」とやんわりと断る。







 たまたまベンチにいた三人は少し見下した視線を彼女に投げかける。

 この映画では、ポルトガルの位置を明確に示す。

 





 船旅はヨーロッパを出てイスラム圏に差し掛かる。

 親子はここで始めて娘の服を買い、着替えさせる。

 一方船長は女のこのために人形を買い求める。

 親子と船長はバザールから言えば目と鼻の先であるはずなのに、ここでもすれ違いを起こす




 夕食の時、船長は子どもへのプレゼントといって、自分のテーブルに半ば強引に進める。

 人形を手渡され、喜ぶ女の子。

 家族に恵まれない三人はそんな親子を複雑な思い出みつめ語る。

 しかし地位も名誉もある彼女たちは、露骨ないやみは言わない。



 

 マリアはそんな彼女たちの気持ちも考えず、夫自慢などを話し出す。

 ただ、今までは各国言葉で自由に話し合っていた彼女たちは、マリア同席によって英語に変える。








 船長はその場の空気を察し、女優兼歌手でギリシア神の女性に、
「古い歌を…」
と勧める。

 女性はしんみりと歌う。

 唄い続ける…



 途中船員が船長に連絡に来る。

 女性はしんみりと唄い続ける…


 
 緊急事態の様子で、船長は席をはずす。

 女性はしんみりと唄い続ける…




 女の子だけがマリアに尋ねる。
「千兆三はどうしたの?」

 女性はしんみりと唄い続ける…




 そして…

 舟に時限爆弾が仕掛けられたことを知らされる。




 あわてる乗客。

 直ちに部屋に戻り、救命装置をつけ甲板に出て船から脱出するという支持が下される。



 親子も同様、救命装置をつけ甲板に出酔うとしていた。

 人ごみの中、女の子はみんなとは逆流して部屋に戻る。

 船長からもらった人形を忘れてしまい、そてをとりに行く為に…



 母のマリアは急がせる。

 急いで甲板に駆け上がって、二人は愕然とする。

 予備のみんなを乗せた船はすでに出た後…






 船長の顔のアップ。





 船長は、
「船を戻せ。」
「時間が間に合いません」



「飛び込め!飛び込むんだ!!!」
叫びながら、彼は海に飛び込もうとする。



 そして…

 本船は二人を乗せたまま爆発。




 船長の顔のアップ。

 ここで初めて、ジョン・マルコヴィッチ特有の表情で幕を閉じる。







 興味深いのは中立役の船長以外の顔はぼやかせて映さない。





 あくまでも<全てが最後には破壊の一途をたどった運命の諸国を訪れた、孤立したポルトガル人の親子の非運的立場。

 ふとしたことから大きな出来事(歴史)に巻き込まれた皮肉な運命の一線上の人間(親子)を描いた深い映画でした。

 ポルトガルとは日本人にはなじみがないほどに、ヨーロッパから閉ざされた位置にありました。
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王は踊る / LE ROI DANSE

2006-07-13 | 映画

     王は踊る

      LE ROI DANSE







        満足度    ★★★★★

        感動度    ★★★☆☆

        俳優の素適度 ★★★★☆






        2000年  ベルギー・フランス・ドイツ

        原作   フィリップ・ボサン
                『リュリ、もしくは太陽の音楽家』より

        キャスト
            ブノワ・マジメル
            ボリス・テラル
            チェッキー・カリョ
            コレット・エマニュエル
            セシール・ボワ





 実話に基づいた作品。

 一見絢爛豪華だが、重厚へ気品があふれた秀作。





 バロック音楽に合わせて若い王がリュリの音楽に合わせて、美しく可憐に踊る。

 



 話はベッドに横たわるリュリの回想から始まります。

 年老いた彼は追うの来ない室内音楽を指揮し、居らダリを抑えきれずに、槍のような杖のような指揮棒で荒々しく床をつき、自分の足を刺してしまいます。

 彼は破傷風になり、足を切らねば死ぬと宣告されますが、
「この脚は嘔吐踊った大切な脚。切るわけにはいかない。」
と、周りを困らせます


 そしてここから、若き日の思い出のの回想が始まるのです。






 イタリア人のリュリは心底したい愛するフランスの国王であるルイ14世のために、志の高いバレエ音楽を創作。

 王もフランスの為また王たる威厳、自分が自分自身である人間らしさを保つためにリュリの曲に合わせて踊る。

 そのバロック音楽の調べは人間の血液の流れをやや早くしたテンポの良さで心地が良い。

 私はバロック音楽も好きな尾で、かなりリズム仁乗りながら、この映画を楽しんでいました。




 若き王のために合計3,000曲余の曲ををつくり、一生と彼の精神を尽くす。


 リュリの王に対する愛情、芸術に対する信念、しきたりや宗教の矛盾に対するジレンマを表に出せない苦悩、彼の根本的男色、彼のイタリア人であるが故のコンプレックスとフランスへの憧れ、フランス人のイタリアに対する差別感、解雇及びイタリア強制返還に対する恐怖、表面上婚礼を挙げた妻に対する愛情のなさに対しての後ろめたさ、モリエールとの共感と行き違い…


 彼の苦悩は王室に従事する限り付きまとうのですが、王と芸術に対する愛に支えられて、作曲を続ける。


 



 5歳で王になったルイは、実権を母親や宰相たちに握られ、形ばかりの王。

 ルイに与えられた喜びは、踊ることとギターを弾くくらいのこと。

 類はいつしかバレエや音楽といった芸術で、フランスをまとめようという野望に燃える。




 ダンスそのものはかなり上手いとはいいがたいシーンもわざと作られていましたが、気持ちの良い踊りでした。

 ダンス部分は吹き替えらしいのですが、完璧な踊りでないところがまた、心憎いですね。

 ルイを太陽のように崇めたたえてつくった作品は見事で、彼自身の存在に芸術性を感じる。
 全身を70年代のアングラ劇のように金粉を刷くし、まじめに正面を向いて踊る姿は美しい。





 一端王の心は離れるものの、リュイの芸術の説得力にほだされ、ルイはまた、芸術性を求めたフランスオペラを志します。


 その一方リュイからみるならば、芸術論や社会批判を目指し語り合っていたモリエールは、今では観客を笑わせるだけの堕落した舞台に成り下がった金儲け主義の彼を裏切り、真のフランス芸術を目指そうとします。








 モリエールは舞台の上で自分の信念に基づいて喜劇を続け、その舞台で喀血し、
「とうとうお迎えが来たようだ…」
と静かに息を引き取ります。


 その顔は自分の仕事を着実に置かれた立場でこなしてきたという満足感に満ちていたように思います。

 死に行くモリエールがこれほどまでに美しく感じたのは、彼の仕事の功績と、役者の演技力によるものではないのでしょうか…





 色々な回想にさいなまされて、場面はリュイの寝室に戻ります。





 彼は思い出深い足、また今となっては抜け殻と化した精神苦から開放されるべく、脚を切り落とすことを強引に拒んだようです。





 妻は駆けつけたオペラ歌手であり姪である愛人仁向かって、
「間に合ってよかった。さっきから、嘔吐、モリエールの名ばかりを読んでいるのよ。」
と悲しく伏せ目がちに伝えます。

 姪は、
「本当に愛してらっしゃったのですね。」

 妻は床を離れ、姪は彼の元に駆け寄ります。

 そして、彼は息を引き取ります。





 一方王は、最近ではリュイの音楽に足を運ばなくなっていたにもかかわらず、音楽が始まる定刻に、窓に向かってつぶやきます。

「今日は音楽は始まらないなぁ…」

 王は僕を連れていつものように録かを静かに立ち去ります。










 ここで忘れてはならないのが…

 リュイ役のボリス・テラル。

 中世のバロック音が訓作曲家役なのですが、彼がとてつもなく美しい。

 衣装とヘア・スタイルがとても似合っていました。

 昔の作曲家はカツラをかぶっていたようですが、モーツアルトにしても他の作曲家にしても、両脇がくるくるよ回っていて、まるで名古屋巻きの変形のようなヘアスタイルが多い。

 ところが…

 リュイのヘア・スタイルはまるで70年代前半のハード・ロックのアーティストのようなかっこよさ。

 ロンゲでくるくる細かいウエーブでまるでクイーンや83年のボンジョビをみているよう。

 目元もくるくるしていて、男前で愛くるしい。

 とてもかわいらしい彼に見入ってしまったのであります。
 
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