(写真は合歓の木です。花が小さくてごめんなさい。)
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「ねむは流れろ、豆の葉 止まれ~。」
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写真は合歓の木です。
この合歓の木、ねぶた祭のねぶた(ねぷた)には学者によっていろんないろいろな言い伝えがありますが、その一つとして、『合歓の木』(眠気)があります。
ねぶた祭は青森。旧暦の七夕頃です。
この頃は夏の暑さで体も疲れ眠りたくなる。人々は、
「ねむは流れろ、豆の葉 止まれ~。」
と言い、眠気を川に流したと言うのです。これが『ねぶた流し』、つまり『眠流し』として同音の『合歓の木』を使ったようです。
この時期、こういった風習は日本各地で認められます。秋田竿燈や仙台七夕はめぶた祭とあわせて東北三大祭です。川に笹谷人形を流し邪気を払う。また、今では環境問題もあり少なくなったでしょうが、七夕の飾り終えた跡の笹を川に流していたのも同様の意味合いがあります。これら川に流す行事や俗習を考えると、七夕の天の川のイメージをもかねあわせているのではないかと思われます。生活に密着した呪術的な要素と織り姫・彦星のロマン。考考えると、先人も合理的且つ夢見御故知の小粋さが読み取れますね。
あと三週間もすれば現代の暦では七夕ですね。七月と旧暦の七夕には是非晴れて欲しいものです。織り姫と彦星の逢瀬の日ですもの、ね!
流石!しし様、すごいですね。奥の細道、一部しか読んでないです#^^#
ねぶの花 が雨に打たれるとどんな感じなのでしょうか。細くて美しい花びら(雄しべ?)が一塊になってたれるのでしょうか?しし様から教えていただいたように 国を傾けてしまうという悲劇の美女にぴったりなのでしょうね。
合歓の木って、美しいだけではなく不思議な感じを受けました。
芭蕉さんが奥の細道最北の地として秋田県の象潟’きさかた’を訪れたのは今から320年も前ですね。芭蕉は雨にうたれるネムの花に、中国の美女西施(越と呉の国が戦い、戦いに敗れた越王は、降伏の印として差し出したのが西施で、美貌に心を奪われた呉王は、逆に国を傾けてしまうという、悲劇の美女ですネ)を思い浮かべて詠ったのでしょう。芭蕉さん、当時どうやって中国の美女西施のことを学んだのでしょう。
乱鳥さまの合歓の木の記事を読んで、奥の細道を思い出し、ひっぱり出し読み返しました。