乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『パイドロス』プラトン著 9 (ソクラテス 「魂は全て不死なるもの」→「さて、魂の不死については、これでじゅうぶんに語られた。」

2021-05-07 | 哲学

カッパドキア近く(隣町)のアバノス (トルコ 行き方:カッパドキアからタクシー)

 

 

 『パイドロス』プラトン著 9 (ソクラテス 「魂は全て不死なるもの」→さて、魂の不死については、これでじゅうぶんに語られた。

 

P.56-58 

ソクラテス

 魂は全て不死なるもの

 常に動いてやまぬもの

    ↓

 自己自身で動かすもの

    ↓

 動の源泉、始原

    ↓

 資源とは、、、

    ↓

 他方は必然的に滅びることがないもの ???

    ↓

 資源がなければ、他のものも生じない

    ↓

 もし、資源があるものから生じるとすれば、

 始原でないものからものが生じるであろう。

    ↓

「始原」 の話が長く続く

 ・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・

    ↓

 さて、自己自身によって動かされるものは

 不死であるということが・・・・・・・・

    ↓

 ・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・

    ↓

 自分で自分を動かすものというのが、すなわち魂にほかならないとすれば、魂は必然的に、不正不死のものということになるであろう。

    ↓

  ページをめくり、

  P.59

    ↓

 さて、魂の不死については、これでじゅうぶんに語られた。

 

 プラトンが書いたソクラテスの弁論内容が龍著で言い負かされた気がするが、言い返せないこのモヤモヤ感は何だろう。

 私の誤読か?

 家人に質問すると、

「個々の読み方でいいじゃないか?それだけ楽しめれば、いいじゃないか。」

と多少含み笑いをされた><

  

 それにしても

   さて、魂の不死については、これでじゅうぶんに語られた。

 は、洒落ている。

 私的には、プラトンが描いたソクラテスの言葉は、テレビを見ているよりも、面白いんだけど。

 多分、やっぱり、誤読であろうな。

 哲学を知らない鳥(乱鳥:Rancho)がプラトンを楽しむと、楽しすぎる読み物になるから、あら!不思議^^;;(汗)

 

 鳥は鳥なりに

    ♪ソ、ソ、クラテスか、プラトンか〜♪

                である^^

 

 

 

  参考

『パイドロス』

 プラトン著 

 藤沢令夫訳

 岩波文庫 青01−5

Wikipedia

 

『パイドロス』プラトン著 1 (ソクラテスがパイドロスと出くわすところから話は始まる。「やあ、パイドロス、どこへ?そしてどこから来たのかね」)

『パイドロス』プラトン著 2 (パイドロス 「ケパロスの息子のリュシアスのところから来ました。・・・・・・・」)

『パイドロス』プラトン著 3 (パイドロス 「アクノメスの言に従って、大道を闊歩(かっぽ)することにしています。・・・・・・・」)

『パイドロス』プラトン著 4 (パイドロス 「自分を恋しているものより、恋して無い者こそ、むしろ身をまかせるべきであると」ソクラテス「おお、心けだかき男よ!」)

『パイドロス』プラトン著 5 (パイドロス 「われ、汝に誓う」ソクラテス「さらば、調べ高きムッサの神たちよ、いざ、われをみちびきたまえ。」)

『パイドロス』プラトン著 6 (ソクラテスの言葉memo 「ニュンフ」(ギリシア神話:精霊あるいは女神)「ディテュランボス」(古代ギリシアの讃歌の一種))

『パイドロス』プラトン著 7 (ソクラテス P.40-41:安部公房氏の「弱者への愛には、いつも殺意がこめられている」を思い浮かべる。)

『パイドロス』プラトン著 8 (ソクラテス 「よわい同じからざれば、たのしみも同じからず」・・・・・・・・・・飽きが来る)

『パイドロス』プラトン著 9 (ソクラテス 「魂は全て不死なるもの」→「さて、魂の不死については、これでじゅうぶんに語られた。」

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『パイドロス』プラトン著 8 (ソクラテス 「よわい同じからざれば、たのしみも同じからず」・・・・・・・・・・飽きが来る)

2021-05-07 | 哲学

 

 

 『パイドロス』プラトン著 8 (ソクラテス 「よわい同じからざれば、たのしみも同じからず」・・・・・・・・・・飽きが来る

 

P.42 

ソクラテス

 「よわい同じからざれば、たのしみも同じからず」

よわい同じからざれば、たのしみも同じからず

ここでは

 齢(年頃)が同じくらいであれば、互いに似通っているため同じ楽しみへと誘われて親しみが湧くであろう。しかし、それにもかかわらず、こういう人たちの交わりさえも、飽きが来るくらいなのだ

というくらいの意味で書かれている。

 

 

 

  参考

『パイドロス』

 プラトン著 

 藤沢令夫訳

 岩波文庫 青01−5

Wikipedia

 

『パイドロス』プラトン著 1 (ソクラテスがパイドロスと出くわすところから話は始まる。「やあ、パイドロス、どこへ?そしてどこから来たのかね」)

『パイドロス』プラトン著 2 (パイドロス 「ケパロスの息子のリュシアスのところから来ました。・・・・・・・」)

『パイドロス』プラトン著 3 (パイドロス 「アクノメスの言に従って、大道を闊歩(かっぽ)することにしています。・・・・・・・」)

『パイドロス』プラトン著 4 (パイドロス 「自分を恋しているものより、恋して無い者こそ、むしろ身をまかせるべきであると」ソクラテス「おお、心けだかき男よ!」)

『パイドロス』プラトン著 5 (パイドロス 「われ、汝に誓う」ソクラテス「さらば、調べ高きムッサの神たちよ、いざ、われをみちびきたまえ。」)

『パイドロス』プラトン著 6 (ソクラテスの言葉memo 「ニュンフ」(ギリシア神話:精霊あるいは女神)「ディテュランボス」(古代ギリシアの讃歌の一種))

『パイドロス』プラトン著 7 (ソクラテス P.40-41:安部公房氏の「弱者への愛には、いつも殺意がこめられている」を思い浮かべる。)

『パイドロス』プラトン著 8 (ソクラテス 「よわい同じからざれば、たのしみも同じからず」・・・・・・・・・・飽きが来る)

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『パイドロス』プラトン著 7 (ソクラテス P.40-41:安部公房氏の「弱者への愛には、いつも殺意がこめられている」を思い浮かべる。)

2021-05-07 | 哲学

 

 

 『パイドロス』プラトン著 7 (ソクラテス P.40:安部公房氏の「弱者への愛には、いつも殺意がこめられている」を思い浮かべる。

 

P.40-41 

ソクラテス

 ・・・・・・さて、恋する人間とは・・・・・・

 の部分で、逆に、広義に捉えた場合、安部公房氏の「弱者への愛には、いつも殺意がこめられている」という言葉を思い浮かべてしまうが、私の取り違えだろうか。

『パイドロス』の・・・・・・さて、恋する人間とは・・・・・・

では、自分より弱者とも言えるべき対象に愛を注ぐ傾向を描いているような気がする。

 

  参考

『パイドロス』

 プラトン著 

 藤沢令夫訳

 岩波文庫 青01−5

Wikipedia

 

『パイドロス』プラトン著 1 (ソクラテスがパイドロスと出くわすところから話は始まる。「やあ、パイドロス、どこへ?そしてどこから来たのかね」)

『パイドロス』プラトン著 2 (パイドロス 「ケパロスの息子のリュシアスのところから来ました。・・・・・・・」)

『パイドロス』プラトン著 3 (パイドロス 「アクノメスの言に従って、大道を闊歩(かっぽ)することにしています。・・・・・・・」)

『パイドロス』プラトン著 4 (パイドロス 「自分を恋しているものより、恋して無い者こそ、むしろ身をまかせるべきであると」ソクラテス「おお、心けだかき男よ!」)

『パイドロス』プラトン著 5 (パイドロス 「われ、汝に誓う」ソクラテス「さらば、調べ高きムッサの神たちよ、いざ、われをみちびきたまえ。」)

『パイドロス』プラトン著 6 (ソクラテスの言葉memo 「ニュンフ」(ギリシア神話:精霊あるいは女神)「ディテュランボス」(古代ギリシアの讃歌の一種))

『パイドロス』プラトン著 7 (ソクラテス P.40-41:安部公房氏の「弱者への愛には、いつも殺意がこめられている」を思い浮かべる。)

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『パイドロス』プラトン著 6 (ソクラテスの言葉memo 「ニュンフ」(ギリシア神話:精霊あるいは女神)「ディテュランボス」(古代ギリシアの讃歌の一種))

2021-05-07 | 哲学

東大寺 鏡池

 

 

 

 『パイドロス』プラトン著 6 (ソクラテス言葉memo 「ニュンフ」(ギリシア神話:精霊あるいは女神)「ディテュランボス」(古代ギリシアの讃歌の一種)

 

P.37 言葉memo

ソクラテスの会話の中で

ニュンフ 

 ニュンフ ニュンフェ ニンフ (Nymph)

 ギリシア神話に登場する精霊あるいは女神ニュンペーの英語読み

 ニンフェ(ニュンフェ、Nymphe)は、そのドイツ語読み。

 

ニュンフ

 ギリシア神話で,山・川・泉・樹木やある特定の場所の精。

 古代ギリシア語ではニュンフェnymphē(普通名詞としては〈花嫁〉〈新婦〉の意)といい,ニンフはその英語形。

 歌と踊りを好む若く美しい女性で,ホメロスの叙事詩ではゼウスの娘とされるが,神と異なって不死ではなく,そのかわりに非常な長命の存在と考えられた。

 

ディテュランボス

 ディテュランボス(古希: Διθύραμβος, dithurambos)

 ディシラム(英: dithyramb)

 ディテュランベ(独: Dithyrambe)

 酒神讃歌(しゅしんさんか)は、古代ギリシアの讃歌の一種。

 

 元々はディオニューソス神を称えるものだった。

 その熱狂的な性格はしばしばアポローン神への讃歌(パイアン)と対比される。

 アリストテレスによると、古代ギリシア劇の起源であるという。

 リチャード・ベントレーはディテュランボスは古いバックス(バッカス)讃歌で相当古いものがあると書いている。

 

ディテュランボスの歴史

 最初のディテュランボスは紀元前7世紀頃のアテナイで作られた。

 もしかすると作ったのはギリシャ人ではなかったのかも知れない。

 瞬く間に他のギリシアの都市国家に広まり、ケオス島のシモーニデース、ピンダロス、バッキュリデースといった詩人たちが歌を作った(このうち、バッキュリデースの歌だけが現存している)。

 後にはディオニューソス以外の神に捧げられることもあったが、ディテュランボスは(伝えられるところでは、アリオンによって)文学的な形式に発展していった。

 

 アリストテレスによれば、それはギリシア悲劇に進化し、しばらくの間、ディテュランボスはギリシア悲劇と並行して発達し続けた。

 原始「悲劇」としてのディテュランボスの最も端的な特徴は、それは既にギリシア悲劇が完成された後に作られたものであるが、バッキュリデースのディテュランボスに見ることができる。

 それは1人の俳優とコロスとの対話から成り、アイスキュロスが2人目の俳優を登場させる以前の悲劇と相通じるものがある。

 紀元前4世紀になると、ディテュランボスはすっかり廃れてしまった。

 しかしディテュランボス合戦は、ギリシアがローマ帝国に滅ぼされるまで続けられた。

 英語で書かれたディテュランボスは少ないが、ジョン・ドライデンの『アレクサンダーの饗宴 Alexander's Feast』(1697年)は有名である。

 なお、形容詞化した「dithyrambic」は、現在でも、熱狂的な話し方や書き方を表す時に用いられる。

 

  参考

『パイドロス』

 プラトン著 

 藤沢令夫訳

 岩波文庫 青01−5

Wikipedia

 

『パイドロス』プラトン著 1 (ソクラテスがパイドロスと出くわすところから話は始まる。「やあ、パイドロス、どこへ?そしてどこから来たのかね」)

『パイドロス』プラトン著 2 (パイドロス 「ケパロスの息子のリュシアスのところから来ました。・・・・・・・」)

『パイドロス』プラトン著 3 (パイドロス 「アクノメスの言に従って、大道を闊歩(かっぽ)することにしています。・・・・・・・」)

『パイドロス』プラトン著 4 (パイドロス 「自分を恋しているものより、恋して無い者こそ、むしろ身をまかせるべきであると」ソクラテス「おお、心けだかき男よ!」)

『パイドロス』プラトン著 5 (パイドロス 「われ、汝に誓う」ソクラテス「さらば、調べ高きムッサの神たちよ、いざ、われをみちびきたまえ。」)

『パイドロス』プラトン著 6 (ソクラテスの言葉memo 「ニュンフ」(ギリシア神話:精霊あるいは女神)「ディテュランボス」(古代ギリシアの讃歌の一種))

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『パイドロス』プラトン著 5 (パイドロス 「われ、汝に誓う」ソクラテス「さらば、調べ高きムッサの神たちよ、いざ、われをみちびきたまえ。」)

2021-05-07 | 哲学

柏餅 味噌餡

 

 

 『パイドロス』プラトン著 5 (パイドロス 「われ、汝に誓う」ソクラテスさらば、調べ高きムッサの神たちよ、いざ、われをみちびきたまえ。

 

P.32-33

パイドロスとソクラテスの会話

パイドロス ・・・・・・・『われ、汝に誓う』・・・・・・・。」

ソクラテス「まいった!ひどい男だ、話好きの男を命令どおりに動かす秘訣を、まんまと発見しおったな・・・・・・・。」

・・・・・・・。

・・・・・・・。

・・・・・・・。

・・・・・・・。

パイドロス ・・・・・・・とにかく話してくださればいいのです。・・・・・・・。」

ソクラテス「『さらば、調べ高きムッサの神たちよ、いざ、われをみちびきたまえ。・・・・・・・。

・・・・・・・。

・・・・・・・われを強いてこの物語をかたらしたまえ。

 

     そして、ソクラテスのお話が始まる。

    「むかしむかし、あるところに・・・・・・・。」

 

  参考

『パイドロス』

 プラトン著 

 藤沢令夫訳

 岩波文庫 青01−5

Wikipedia

 

『パイドロス』プラトン著 1 (ソクラテスがパイドロスと出くわすところから話は始まる。「やあ、パイドロス、どこへ?そしてどこから来たのかね」)

『パイドロス』プラトン著 2 (パイドロス 「ケパロスの息子のリュシアスのところから来ました。・・・・・・・」)

『パイドロス』プラトン著 3 (パイドロス 「アクノメスの言に従って、大道を闊歩(かっぽ)することにしています。・・・・・・・」)

『パイドロス』プラトン著 4 (パイドロス 「自分を恋しているものより、恋して無い者こそ、むしろ身をまかせるべきであると」ソクラテス「おお、心けだかき男よ!」)

『パイドロス』プラトン著 5 (パイドロス 「われ、汝に誓う」ソクラテス「さらば、調べ高きムッサの神たちよ、いざ、われをみちびきたまえ。」)

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『パイドロス』プラトン著 4 (パイドロス 「自分を恋しているものより、恋して無い者こそ、むしろ身をまかせるべきであると」ソクラテス「おお、心けだかき男よ!」)

2021-05-07 | 哲学

 

 『パイドロス』プラトン著 4 (パイドロス 「自分を恋しているものより、恋して無い者こそ、むしろ身をまかせるべきであると」ソクラテス「おお、心けだかき男よ!」

 

P.10

パイドロスとリュスアストの恋(エロースの話の中で)

パイドロス ・・・・・・・自分を恋しているものより、恋して無い者こそ、むしろ身をまかせるべきであると・・・・・・・。」

ソクラテス「おお、心けだかき男よ!・・・・・・・。」

 

 面白すぎるが、本人たちはいたって真面目に哲学を考えているのであろう。

 舞台仕立てにすれば、ここで少し密かな笑い声が起こるであろうと思うのは、私が哲学たるものを知らないせいであろうか。

 

 いちいち止まって書き写していると読み進むことができないので、先を急ごうと思うが、それにしても面白い。

 今回読んでいる『パイドロス』の配役はまだしっかりとしたイメージは湧いてこないが、そのうちに自分の中でどの役者に定まるか、そのことさえも楽しみつつ読んでいる。

 

 

 参考

『パイドロス』

 プラトン著 

 藤沢令夫訳

 岩波文庫 青01−5

Wikipedia

 

『パイドロス』プラトン著 1 (ソクラテスがパイドロスと出くわすところから話は始まる。「やあ、パイドロス、どこへ?そしてどこから来たのかね」)

『パイドロス』プラトン著 2 (パイドロス 「ケパロスの息子のリュシアスのところから来ました。・・・・・・・」)

『パイドロス』プラトン著 3 (パイドロス 「アクノメスの言に従って、大道を闊歩(かっぽ)することにしています。・・・・・・・」)

『パイドロス』プラトン著 4 (パイドロス 「自分を恋しているものより、恋して無い者こそ、むしろ身をまかせるべきであると」ソクラテス「おお、心けだかき男よ!」)

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『パイドロス』プラトン著 3 (パイドロス 「アクノメスの言に従って、大道を闊歩(かっぽ)することにしています。・・・・・・・」)

2021-05-07 | 哲学

万葉植物園 こどもの日

 

 

 『パイドロス』プラトン著 3 (パイドロス 「アクノメスの言に従って、大道を闊歩(かっぽ)することにしています。・・・・・・・」

 

P.9

パイドロス アクノメスの言に従って、大道を闊歩(かっぽ)することにしています。・・・・・・・」

 

 パイドロスが歩いていたのは、大通りで、城壁の外をめざしていたところだった。

 大通りを歩いていたのは、理由があるので、かれは高名な医者であるアクメノスの言にしたがって、養生のためには大通りを闊歩するのが望ましいと信じているのである。

 養生術についてのギリシャ人の関心は、フーコーが指摘した通り、非常に深いものであって、かれらは常に漫然と生きているよりは、意識的に自分の心身に心をとめていたのである。

 

 参考

『パイドロス』

 プラトン著 

 藤沢令夫訳

 岩波文庫 青01−5

Wikipedia

 

『パイドロス』プラトン著 1 (ソクラテスがパイドロスと出くわすところから話は始まる。「やあ、パイドロス、どこへ?そしてどこから来たのかね」)

『パイドロス』プラトン著 2 (パイドロス 「ケパロスの息子のリュシアスのところから来ました。・・・・・・・」)

『パイドロス』プラトン著 3 (パイドロス 「アクノメスの言に従って、大道を闊歩(かっぽ)することにしています。・・・・・・・」)

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『パイドロス』プラトン著 2 (パイドロス 「ケパロスの息子のリュシアスのところから来ました。・・・・・・・」)

2021-05-07 | 哲学

 

 『パイドロス』プラトン著 2 (パイドロス 「ケパロスの息子のリュシアスのところから来ました。・・・・・・・」

 

P.9

ソクラテス「やあ、パイドロス、どこへ?そしてどこから来たのかね」

パイドロス ケパロスの息子のリュシアスのところから来ました。・・・・・・・」

 

ケパロス

 ケパロス(古希: Κέφαλος, Cephalus)

 ギリシア神話の人物。

 ポーキス王デーイオーンの息子で、プロクリスの夫である。

 暁の女神エーオースに愛され、息子のパエトーン(太陽神ヘーリオスの息子とは別人)を産んだ。

 オウィディウスの変身物語では、エーオースに唆され妻のプロクリスの貞操を疑い試した結果、プロクリスは家を出て狩猟生活を送った。

 その後和解したが、誤ってプロクリスを槍で貫いて殺した。

 

変身物語』における、自らの悲しみを語るケパロス

 オウィディウスが『変身物語』で伝えるケパロスとプロクリスのエピソードをご紹介します(引用は中村善也訳)。

 導入部:「ポコスが目に留めたのは、ケパロスが見知らぬ木からつくられた槍を手にしていることだった。

 その穂先は金でできている。

 しばらくの語らいのあと、話の途中でポコスはいった。

「わたしは、森や狩猟が大好きなのですが、あなたがお持ちの槍が何の木でできているのか、さきほどから不審に思っていました。」(中略)

 たずねられたことにケパロスは答えたが、どんな代償によってそれを得たのかということだけは、語るのをはばかった。

 口をつぐんだが、亡き妻(プロクリス)をおもう悲しみにたえかねて、涙ながらにふたたび口を開いた。

「ポコスどの、誰にも信じてはいただけまいが、この槍がわたしの涙を誘うのです。そして、わたしがこれからも生きながらえるさだめなら、いつまでもそうであるでしょう。この槍が、愛する妻とわたしとを滅ぼしたのです。こんな贈り物は、はじめからなかったほうがどんなによかったか!」

 

リュシアス

 リュシアス(古希: Λυσίας, Lysias, 紀元前445年頃 - 紀元前380年)

 古代ギリシアの弁論作者(ロゴグラフォス)で、アッティカ十大雄弁家の一人。

 アテナイで活躍した。

 

リュシアス

 アテナイの在留外国人であるメトイコイの家庭に生まれる。

 父のケファロスはシケリア出身で、ペリクレスに説明されてアテナイに移住した。

 家庭は裕福でリュシアスには2人の兄弟がおり、高い教育を受けて育った。

 南イタリアに建設された植民都市トゥリオイに移住して弁論術を教えるが、ペロポネソス戦争(紀元前431年 - 紀元前404年)でアテナイのシケリア遠征が失敗するとトゥリオイは情勢不安定となる。

 反アテナイの勢力によってリュシアスたちは追放され、アテナイへ戻った。

 アテナイに戻ったのちはペイライエウスで楯の製作所を経営しつつ、弁論作者として活動を始める。

 しかしペロポネソス戦争の敗北によって成立した寡頭政の三十人政権によって財産を没収され、兄弟たちは逮捕されてリュシアスは亡命する。

 アテナイで民主派と寡頭派の内戦が始まると、リュシアスは民主派に傭兵を送って資金援助も行い、内戦が終結して和解交渉が始まった頃にアテナイに戻った。

 三十人政権に没収された財産は戻って来なかったが、リュシアスはアテナイで生活を続けることを選び、再び弁論作者として活躍した。

参考

『パイドロス』

 プラトン著 

 藤沢令夫訳

 岩波文庫 青01−5

Wikipedia

 

『パイドロス』プラトン著 1 (ソクラテスがパイドロスと出くわすところから話は始まる。「やあ、パイドロス、どこへ?そしてどこから来たのかね」)

『パイドロス』プラトン著 2 (パイドロス 「ケパロスの息子のリュシアスのところから来ました。・・・・・・・」)

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納富 信留先生の『ヨーロッパ哲学の伝統はプラトン哲学の脚注だ』を見る。

2021-05-07 | 哲学

万葉植物園 こどもの日

 

『ヨーロッパ哲学の伝統はプラトン哲学の脚注だ|納富信留』2021年

 

『ヨーロッパ哲学の伝統はプラトン哲学の脚注だ|納富信留』(10分程度)をメモを取りながら見た。

 10分に濃縮されているが、もう少し長く聴きたいなと感じた。

 少し短いが、続きがみたければ、「テンミニッツTV - 1話10分で学ぶ大人の教養講座」(有料)で見ることができるらしい。

「1話10分で学ぶ大人の教養講座」はタイトルのごとく10分間という短さだし、主婦の私としてはもう少しまとめた時間でお聞きしたいので、契約するには悩むところだが、納富信留先生のお話は為になると感じる。

 

 

 気になった部分の一部だけをメモしてみた。

    

 一般的に哲学は論述形式

 プラトンは、対話式

 

 プラトンの表し方

 文学的で臨場感をもたせて描かれる。

   直接対話篇(戯曲型)

   関節対話篇(ほうこう形式 ソクラテスの一人称)

 

 全てプラトンが書いたものは三十数作品で、いくつかは弟子たちの偽作ではないかと言われている。

 

 

納富 信留

 納富 信留(のうとみ のぶる、1965年3月15日- )

 日本の哲学者、西洋古典学者。

 東京大学大学院人文社会系研究科教授、元国際プラトン学会会長。

 日本学術会議会員。

 専門は西洋古代哲学、西洋古典学。

 

単著

『ソフィストと哲学者の間-プラトン『ソフィスト』を読む』名古屋大学出版会、2002年。

『プラトン 哲学者とは何か』日本放送出版協会〈シリーズ・哲学のエッセンス〉、2002年。

『哲学者の誕生-ソクラテスをめぐる人々』筑摩書房〈ちくま新書〉、2005年。

『哲学の誕生』 筑摩書房〈ちくま学芸文庫〉、2017年。

『ソフィストとは誰か?』人文書院、2006年。ちくま学芸文庫、2015年。 

『プラトン - 理想国の現在』慶應義塾大学出版会、2012年。

『プラトン『饗宴』- 愛することが哲学だ』NHK出版〈100分de名著〉、2013年6月。

『プラトンとの哲学 - 対話篇をよむ』岩波書店〈岩波新書〉、2015年。

『プラトン哲学への旅 - エロースとは何者か』NHK出版〈NHK出版新書〉、2019年10月。

『対話の技法』 笠間書院、2020年11月。 『ギリシア哲学史』 筑摩書房、2021年3月。

訳書

 プラトン『ソクラテスの弁明』光文社古典新訳文庫、2012年9月。

 アリストテレス『全集 3 ソフィスト的論駁について』岩波書店、2014年7月。

 プラトン『パイドン』光文社古典新訳文庫、2019年5月。

 

 私は岩波文庫で読んだが、光文社古典新訳文庫の『ソクラテスの弁明』は、納富 信留先生が訳されていたらしい。

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