乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『パイドン』 31 プラトン著 (シミアスがソクラテスに対し「今私は、恥じることなく質問致しましょう。後になって今言わなかったと自分自身を攻めることがないように。」)

2021-05-20 | 哲学

熊野権現縁起絵巻 和歌山県立博物館蔵

 

 

 

 

『パイドン』 31 プラトン著 (シミアスがソクラテスに対して「今、私は、恥じることなく質問致しましょう。後になって今言わなかったと、自分自身を攻めることがないように。」)

 

 

                    

プラトン著『パイドン』 P.88-92 

(五)間奏曲1。白鳥の歌 

ソクラテスの長い沈黙の後、シミアスとケベスの反論が起こる。

 

シミアス

 よくわかりました、ソクラテス。

 では真実を、お話ししましょう。

 ・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・

 一方ではお答えいただきたいと思いながら、一方ではこんなご不幸な時、・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・

ソクラテス

 静かに笑い、そうしてこう言われました。

ソクラテス

 おやおや、シリアス。

 不幸とみなしてないことを他の人々に説得するのは、きっと難しいだろうね。

 ・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・

 (前回30で書いたように、ソクラテス自身が死を受け入れ恐怖の状態ではないということを言うため、次のように話す。)

 僕は予言の点では。かの 白鳥よりも劣ると考えられているようだ。

 白鳥は、死ななければならないと気づくと、それ以前にも歌っていた歌を、特に力いっぱい、また極めて美しく歌うのである。

 この鳥は、アポロンの使いなのだが、その神に近づくのを喜ぶのである。

 ・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・

シミアス

 よく言ってくださいました。

 ではどう言う点であなたが困難を感じているか、言いましょう。

 ・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・

 明確な知識をこの世で得ることは不可能である。

 ・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・

 事柄の事実がどうであるかを他人から学ぶか、自分自身で発見するか、あるいは、もしこれら二つの方途が不可能であれば、人間の言論のうちからとにかく最善で最も反駁(はんばく)され難いものを自分の身に引き受けて、あたかも筏に乗るようにこの言論の上にのろ危険を冒しつつ人生を渡り切らねばならないのです。

 ・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・

 今、私は、恥じることなく質問致しましょう。

 後になって、今言わなかったと、自分自身を攻めることがないように。

 ソクラテス・・・・・・・・・・・

 (後になって)

 このケベスを相手に考察しても、十分に語られるとは思えないからです。

 (ケベスを下に見ているのではなく、ソクラテスに対しての言っておきたいシミアスの弁論)

 

反駁(はんばく)

 [名](スル)他人の主張や批判に対して論じ返すこと。反論。

 「例をあげて反駁する」

 

                    

『パイドン』魂の不死について

 プラトン著 

 岩田靖夫訳

 岩波文庫 青602-2

 他 Wikipediaなど

                    

『パイドン』 1〜30 プラトン著 (長くなりますので、「1〜30」を一旦まとめてみることにしました。)

『パイドン』 31 プラトン著 (イリアスがソクラテスに対し「今私は、恥じることなく質問致しましょう。後になって今言わなかったと自分自身を攻めることがないように。」)

 

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『パイドン』 1〜30 プラトン著 (長くなりますので、「1〜30」を一旦まとめてみることにしました。)

2021-05-20 | 哲学

siritori 575

そんなことをして遊んでいた時期もあったっけ (.^D^.)

        乱鳥

 

 

 

 

『パイドン』 1〜30 プラトン著 (長くなりますので、「1〜30」を一旦まとめてみることにしました。)

 

 

                    

 

 

『パイドン』魂の不死について

 プラトン著 

 岩田靖夫訳

 岩波文庫 青602-2

 他 Wikipediaなど

 

『パイドン』 1 プラトン著 (言葉memo  『パイドン』/ 「ピタゴラス派哲学者ピロラオス」/ 「ピタゴラス派」)

『パイドン』 2 プラトン著 (『パイドン』の登場人物)

『パイドン』 3 プラトン著 (言葉memo 「想起説」/ 「イデア論」/ 「カタルシス」)

『パイドン』 4 プラトン著 (『パイドン』におけるソクラテス像(超禁欲)と伝わる実像(禁欲主義者及び大酒豪、エロスといった快楽主義者))

『パイドン』 5 プラトン著 (パイドンとソクラテス / シミアスとケベス 対 ソクラテス / ピタゴラス派、ピタゴラス、ピタゴラス学派

『パイドン』 6 プラトン著 (激しい問と答の激突は、この対話篇において、プラトンがいかに歴史的なソクラテスの生きた対話の有様の再現を意図したかを雄弁に物語る。)

『パイドン』 7 プラトン著 (『ゴルギアス』「いかに生きるべきか」「どんなに人が幸福であり、どんなに人が不幸であるかを知ることである。」「正義とは何であるか」)

『パイドン』 8 プラトン著 (ソクラテスの求めていたもの、、、、、プラトンのイデア論が成立する。 / 言葉memo イデア論(初期、中期、後期))

『パイドン』 9 プラトン著 (『パイドン』のソクラテスと歴史的ソクラテスの差異がある(多くの研究者))

『パイドン』 10 プラトン著 (『パイドン』「序曲」 「序曲」では  物語は、エケクラテスとパイドンの会話から始まります。   / 言葉memo 「エケクラテス」)

『パイドン』 11 プラトン著(エケクラテス「裁判は遥か以前に終わったのに、彼が亡くなられたのは随分後なのはどうしてか?」パイドン「アテナイ人の伝説(ミーノータウロスの退治)による」)

『パイドン』 12 プラトン著(エケクラテス「亡くなられた時のことを云々」パイドン「ソクラテスは、態度においても言葉においても幸福そうに見えました。恐れなき高貴な最後であったことでしょう。」)

『パイドン』 13 プラトン著(クリトン「君に毒薬を与える役目の男が、できるだけ話し合いをしないよう、君に告げてく。と、先ほどから僕に言っているんだ。」)

『パイドン』 14 プラトン著(ソクラテス「哲学者は死を恐れない。死とは魂と肉体の分離であり、哲学者は魂そのものになること、すなわち、死ぬことの練習をしているものであるのだから。」)

『パイドン』 15 プラトン著(ソクラテス「肉体は、愛欲、欲望、恐怖、妄想、数々のたわごとで我々を満たし云々。探求の最中で再び肉体に出現し、騒ぎと混乱を引き起こし、我々を脅して正気を失わせる。」)

『パイドン』 16 プラトン著(ソクラテス「ある種の放縦によって節度があるのではないか。快楽によって支配されることを、人々は放銃とよんでいる。」)

『パイドン』 17 プラトン著(ケベスの反論。「魂は肉体から離れると、煙のように消滅するのではないか。」)

『パイドン』 18 プラトン著(ソクラテスの『霊魂不滅の証明』の話は次々と展開していく。シミアス「・・・もう充分に証明されました。」)

『パイドン』 19 プラトン著(話は続く。ケベス 「ですがあなたさえ良ければ我々の話が中断したところへ、もう一度戻りませんか?」S「勿論」K「よく言って下さいました」)

『パイドン』 20 プラトン著(魂とイデアの親近性による証明  合成的なものは解体し、非合成的なものは、解体しない。内体は合成的であるが、魂は非合成的である。)

『パイドン』 21 プラトン著(魂とイデアの親近性による証明 ソクラテス「魂は肉体よりも不可視なものに似ているので喘い、他方肉体は目に見えるものにより似ているのだ。」)

『パイドン』 22 プラトン著(魂とイデアの親近性による証明 ケベス「魂は精神的なもの、肉体は死すべきものに似ています。」)

『パイドン』 23 プラトン著(我々はできるだけ自分自身の魂を肉体との交わりから浄め、魂自信となるように努めなければならない。)

『パイドン』 24 プラトン著(ソクラテス「(魂は)絶えず肉体と共にあり、肉体に習熟したためではないか。」ケベス「全くです。」ソクラテスの『魂』の話は長く続く。)

『パイドン』 25 プラトン著(ソクラテス「本当の哲学者はすべての肉体の欲望を避け、男らしく忍耐し、自分の欲望を委ねることをしないのだ。」ケベス「全くです。」)

『パイドン』 26 プラトン著(S「魂はひどい無知の中で転げ回っている。この牢獄の恐ろしい点は縛られている者自信が縛られている事の最大協力者である様に牢獄が欲望により成立している点」)

『パイドン』 27 プラトン著(ケベス「最大にして究極の悪とは、何でしょうか」S「魂は、肉体と同じ性質を帯び、同じ養分によって育てられることにならざるをえない。」)

『パイドン』 28 プラトン著(S「肉体からの分離に際して魂は引き裂かれ、風によって吹き飛ばされて飛び去ってしまい、もう何もどこにも存在しないのではないかと恐れる事はないのだ。」)

『パイドン』 29 プラトン著(「白鳥の歌」(『パイドン』でソクラテスが「白鳥は普段歌うが、死ぬ前に一番美しく歌う。」と言ったと記録している。) /「間奏曲」とは)

『パイドン』 30 プラトン著(「白鳥の歌」(ソクラテスの長い沈黙は、シミアスとケベスの反論に続く協奏曲的対話と共に、彼らの定義した新しい反論の重さを強調するためのもの。)

 

                    

 

『パイドン』 1〜30 プラトン著 (長くなりますので、「1〜30」を一旦まとめてみることにしました。)

 

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『パイドン』 30 プラトン著(「白鳥の歌」(ソクラテスの長い沈黙は、シミアスとケベスの反論に続く協奏曲的対話と共に、彼らの定義した新しい反論の重さを強調するためのもの。)

2021-05-20 | 哲学

京都

 

 

『パイドン』 30 プラトン著(「白鳥の歌」(ソクラテスの長い沈黙は、シミアスとケベスの反論に続く協奏曲的対話と共に、彼らの定義した新しい反論の重さを強調するためのもの。

 

 

プラトン著『パイドン』 P.88- 

(五)間奏曲1。白鳥の歌  

ソクラテス

 、、、、、、、 

 哲学者の魂ならば、我々がこれまでに述べてきたように考察するであろう。

 一方、哲学が魂を解放するはずであるのに、他方では自ら進んで自分自身の快楽や苦痛にひきわたし、再び自分自身を縛りつけて、機(はた)を反対に司るペレロペイアのように、無益な仕事を再現なく繰り返そうとは思わないだろう。

 、、、、、、、

 シミアスとケベス、何も恐れることはないのだ。

 肉体からの分離に際して、魂はバラバラに引き裂かれ、風によって吹き飛ばされて飛び去ってしまい、もう何もどこにも存在しないのではないか、と恐れることはないのだ。

(五)間奏曲1。白鳥の歌 

 ソクラテスはこう語り終えられると、長い沈黙が続きました。 

 ソクラテスの沈黙とは、珍しい事です^^

 さて、ここからどのような変調が起こるのでしょうか?

 

解説33 P.183

 ここから始まる協奏曲的対話は、シミアスとケベスの反論に続く協奏曲的対話と共に、彼らの定義した新しい反論の重さを強調するためのもの。

   

 芝居で、見てみたい(^^)

 

                    

 

 

『パイドン』魂の不死について

 プラトン著 

 岩田靖夫訳

 岩波文庫 青602-2

 他 Wikipediaなど

 

『パイドン』 1 プラトン著 (言葉memo  『パイドン』/ 「ピタゴラス派哲学者ピロラオス」/ 「ピタゴラス派」)

『パイドン』 2 プラトン著 (『パイドン』の登場人物)

『パイドン』 3 プラトン著 (言葉memo 「想起説」/ 「イデア論」/ 「カタルシス」)

『パイドン』 4 プラトン著 (『パイドン』におけるソクラテス像(超禁欲)と伝わる実像(禁欲主義者及び大酒豪、エロスといった快楽主義者))

『パイドン』 5 プラトン著 (パイドンとソクラテス / シミアスとケベス 対 ソクラテス / ピタゴラス派、ピタゴラス、ピタゴラス学派

『パイドン』 6 プラトン著 (激しい問と答の激突は、この対話篇において、プラトンがいかに歴史的なソクラテスの生きた対話の有様の再現を意図したかを雄弁に物語る。)

『パイドン』 7 プラトン著 (『ゴルギアス』「いかに生きるべきか」「どんなに人が幸福であり、どんなに人が不幸であるかを知ることである。」「正義とは何であるか」)

『パイドン』 8 プラトン著 (ソクラテスの求めていたもの、、、、、プラトンのイデア論が成立する。 / 言葉memo イデア論(初期、中期、後期))

『パイドン』 9 プラトン著 (『パイドン』のソクラテスと歴史的ソクラテスの差異がある(多くの研究者))

『パイドン』 10 プラトン著 (『パイドン』「序曲」 「序曲」では  物語は、エケクラテスとパイドンの会話から始まります。   / 言葉memo 「エケクラテス」)

『パイドン』 11 プラトン著(エケクラテス「裁判は遥か以前に終わったのに、彼が亡くなられたのは随分後なのはどうしてか?」パイドン「アテナイ人の伝説(ミーノータウロスの退治)による」)

『パイドン』 12 プラトン著(エケクラテス「亡くなられた時のことを云々」パイドン「ソクラテスは、態度においても言葉においても幸福そうに見えました。恐れなき高貴な最後であったことでしょう。」)

『パイドン』 13 プラトン著(クリトン「君に毒薬を与える役目の男が、できるだけ話し合いをしないよう、君に告げてく。と、先ほどから僕に言っているんだ。」)

『パイドン』 14 プラトン著(ソクラテス「哲学者は死を恐れない。死とは魂と肉体の分離であり、哲学者は魂そのものになること、すなわち、死ぬことの練習をしているものであるのだから。」)

『パイドン』 15 プラトン著(ソクラテス「肉体は、愛欲、欲望、恐怖、妄想、数々のたわごとで我々を満たし云々。探求の最中で再び肉体に出現し、騒ぎと混乱を引き起こし、我々を脅して正気を失わせる。」)

『パイドン』 16 プラトン著(ソクラテス「ある種の放縦によって節度があるのではないか。快楽によって支配されることを、人々は放銃とよんでいる。」)

『パイドン』 17 プラトン著(ケベスの反論。「魂は肉体から離れると、煙のように消滅するのではないか。」)

『パイドン』 18 プラトン著(ソクラテスの『霊魂不滅の証明』の話は次々と展開していく。シミアス「・・・もう充分に証明されました。」)

『パイドン』 19 プラトン著(話は続く。ケベス 「ですがあなたさえ良ければ我々の話が中断したところへ、もう一度戻りませんか?」S「勿論」K「よく言って下さいました」)

『パイドン』 20 プラトン著(魂とイデアの親近性による証明  合成的なものは解体し、非合成的なものは、解体しない。内体は合成的であるが、魂は非合成的である。)

『パイドン』 21 プラトン著(魂とイデアの親近性による証明 ソクラテス「魂は肉体よりも不可視なものに似ているので喘い、他方肉体は目に見えるものにより似ているのだ。」)

『パイドン』 22 プラトン著(魂とイデアの親近性による証明 ケベス「魂は精神的なもの、肉体は死すべきものに似ています。」)

『パイドン』 23 プラトン著(我々はできるだけ自分自身の魂を肉体との交わりから浄め、魂自信となるように努めなければならない。)

『パイドン』 24 プラトン著(ソクラテス「(魂は)絶えず肉体と共にあり、肉体に習熟したためではないか。」ケベス「全くです。」ソクラテスの『魂』の話は長く続く。)

『パイドン』 25 プラトン著(ソクラテス「本当の哲学者はすべての肉体の欲望を避け、男らしく忍耐し、自分の欲望を委ねることをしないのだ。」ケベス「全くです。」)

『パイドン』 26 プラトン著(S「魂はひどい無知の中で転げ回っている。この牢獄の恐ろしい点は縛られている者自信が縛られている事の最大協力者である様に牢獄が欲望により成立している点」)

『パイドン』 27 プラトン著(ケベス「最大にして究極の悪とは、何でしょうか」S「魂は、肉体と同じ性質を帯び、同じ養分によって育てられることにならざるをえない。」)

『パイドン』 28 プラトン著(S「肉体からの分離に際して魂は引き裂かれ、風によって吹き飛ばされて飛び去ってしまい、もう何もどこにも存在しないのではないかと恐れる事はないのだ。」)

『パイドン』 29 プラトン著(「白鳥の歌」(『パイドン』でソクラテスが「白鳥は普段歌うが、死ぬ前に一番美しく歌う。」と言ったと記録している。) /「間奏曲」とは)

『パイドン』 30 プラトン著(「白鳥の歌」(ソクラテスの長い沈黙は、シミアスとケベスの反論に続く協奏曲的対話と共に、彼らの定義した新しい反論の重さを強調するためのもの。)

 

 

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『パイドン』 29 プラトン著(「白鳥の歌」(『パイドン』でソクラテスが「白鳥は普段歌うが、死ぬ前に一番美しく歌う。」と言ったと記録している。) /「間奏曲」)

2021-05-20 | 哲学

八幡神社 絵馬 (奈良県 三郷町セヤ西)

 

 

『パイドン』 29 プラトン著(「白鳥の歌」(『パイドン』でソクラテスが「白鳥は普段歌うが、死ぬ前に一番美しく歌う。」と言ったと記録している。) /「間奏曲」)

 

 

プラトン著『パイドン』 P.88- 

(五)間奏曲1。白鳥の歌  

 

白鳥の歌(はくちょうのうた)

 白鳥の歌(はくちょうのうた)あるいはスワンソング(英語: swan song)は、人が亡くなる直前に人生で最高の作品を残すこと、またその作品を表す言葉である。

白鳥の歌(はくちょうのうた)

 ヨーロッパの伝承で、白鳥は死ぬ時に美しい声で鳴くと言われている。

「白鳥の歌」とはつまり「瀕死の白鳥の歌」であり、人が亡くなる直前に人生で最高の作品を残すことを例えで指している。

 紀元前5世紀から3世紀にこうした伝承が生まれたと言われていて、ヨーロッパで繰り返し使われてきた表現である。

白鳥の歌(はくちょうのうた)の起源

 ギリシャ神話では、白鳥はアポロに捧げられた聖なる鳥である。

 調和と美しさの象徴と見なされ、その限られた能力にもかかわらず、歌う鳥としての地位に挙げられてきた。

 イソップの「ガチョウと白鳥」の寓話には、白鳥の歌の伝説が組み込まれている。

 ガチョウの代わりに誤って捕まえられたが、その歌によって分かったとき、その命は救われた。続いて、アイスキュロスの『アガメムノン』(紀元前458年、1444–5節)に次の引用がある。

 その劇では、クリュタイムネーストラーは死んだカサンドラを「最後の最後の嘆きを歌った」白鳥に例える。

 

 プラトンの『パイドン』(84d)では、ソクラテスが「白鳥は普段歌うが、死ぬ前に一番美しく歌う。」と言ったと記録している。

 さらに、アリストテレスは『動物誌』(615b)で、白鳥が「音楽的であり、主に死の接近で歌う」と述べた。

 紀元前3世紀までに、こうした信念はことわざになった。

 オウィディウスはこれに「ピークスとカネーンスの物語」(『変身物語』、第XIV巻:320–396)で言及している。

 

「彼女は、白鳥が歌っているように、悲しみと調和して、涙を流しながら、悲しみの言葉を涙で流した、あたかも白鳥が死に瀕して自分の弔いの歌を歌うように。」

 白鳥はまた、詩人のウェルギリウスとマルティアリスの作品で歌う鳥として説明されている。

 

 

間奏曲

 間奏曲(かんそうきょく)は、間に演奏する経過的な楽曲(普通は器楽曲)の総称。

 インテルメッツォ(独: Intermezzo)、インテルメッゾ(伊: intermezzo)と呼ばれるものにほぼ相当する。

 ただし、インテルルディウム(羅: interludium)、インタールード(英: interlude)に相当するものを間奏曲と呼ぶこともある。

 また、アントラクト(仏: entr'acte)、アクトチューン(英: act-tune)、ツヴィッシェンアクト(ツヴィッシェナクト、独: Zwischenakt)は、インテルメッゾに含まれる概念である。

 本項では、インテルメッツォと呼ばれる間奏曲について記す。

 なお、幕間劇のことをインテルメッツォと呼ぶことがあるが、これは間奏曲でないのでここでは言及しない。

 また、間奏とは、ひとつの楽曲の中で、声楽曲ならば声楽を伴わない器楽部分、器楽曲ならば主奏者(独奏者)が休止する部分のことである。

 

                    

 

 

『パイドン』魂の不死について

 プラトン著 

 岩田靖夫訳

 岩波文庫 青602-2

 他 Wikipediaなど

 

『パイドン』 1 プラトン著 (言葉memo  『パイドン』/ 「ピタゴラス派哲学者ピロラオス」/ 「ピタゴラス派」)

『パイドン』 2 プラトン著 (『パイドン』の登場人物)

『パイドン』 3 プラトン著 (言葉memo 「想起説」/ 「イデア論」/ 「カタルシス」)

『パイドン』 4 プラトン著 (『パイドン』におけるソクラテス像(超禁欲)と伝わる実像(禁欲主義者及び大酒豪、エロスといった快楽主義者))

『パイドン』 5 プラトン著 (パイドンとソクラテス / シミアスとケベス 対 ソクラテス / ピタゴラス派、ピタゴラス、ピタゴラス学派

『パイドン』 6 プラトン著 (激しい問と答の激突は、この対話篇において、プラトンがいかに歴史的なソクラテスの生きた対話の有様の再現を意図したかを雄弁に物語る。)

『パイドン』 7 プラトン著 (『ゴルギアス』「いかに生きるべきか」「どんなに人が幸福であり、どんなに人が不幸であるかを知ることである。」「正義とは何であるか」)

『パイドン』 8 プラトン著 (ソクラテスの求めていたもの、、、、、プラトンのイデア論が成立する。 / 言葉memo イデア論(初期、中期、後期))

『パイドン』 9 プラトン著 (『パイドン』のソクラテスと歴史的ソクラテスの差異がある(多くの研究者))

『パイドン』 10 プラトン著 (『パイドン』「序曲」 「序曲」では  物語は、エケクラテスとパイドンの会話から始まります。   / 言葉memo 「エケクラテス」)

『パイドン』 11 プラトン著(エケクラテス「裁判は遥か以前に終わったのに、彼が亡くなられたのは随分後なのはどうしてか?」パイドン「アテナイ人の伝説(ミーノータウロスの退治)による」)

『パイドン』 12 プラトン著(エケクラテス「亡くなられた時のことを云々」パイドン「ソクラテスは、態度においても言葉においても幸福そうに見えました。恐れなき高貴な最後であったことでしょう。」)

『パイドン』 13 プラトン著(クリトン「君に毒薬を与える役目の男が、できるだけ話し合いをしないよう、君に告げてく。と、先ほどから僕に言っているんだ。」)

『パイドン』 14 プラトン著(ソクラテス「哲学者は死を恐れない。死とは魂と肉体の分離であり、哲学者は魂そのものになること、すなわち、死ぬことの練習をしているものであるのだから。」)

『パイドン』 15 プラトン著(ソクラテス「肉体は、愛欲、欲望、恐怖、妄想、数々のたわごとで我々を満たし云々。探求の最中で再び肉体に出現し、騒ぎと混乱を引き起こし、我々を脅して正気を失わせる。」)

『パイドン』 16 プラトン著(ソクラテス「ある種の放縦によって節度があるのではないか。快楽によって支配されることを、人々は放銃とよんでいる。」)

『パイドン』 17 プラトン著(ケベスの反論。「魂は肉体から離れると、煙のように消滅するのではないか。」)

『パイドン』 18 プラトン著(ソクラテスの『霊魂不滅の証明』の話は次々と展開していく。シミアス「・・・もう充分に証明されました。」)

『パイドン』 19 プラトン著(話は続く。ケベス 「ですがあなたさえ良ければ我々の話が中断したところへ、もう一度戻りませんか?」S「勿論」K「よく言って下さいました」)

『パイドン』 20 プラトン著(魂とイデアの親近性による証明  合成的なものは解体し、非合成的なものは、解体しない。内体は合成的であるが、魂は非合成的である。)

『パイドン』 21 プラトン著(魂とイデアの親近性による証明 ソクラテス「魂は肉体よりも不可視なものに似ているので喘い、他方肉体は目に見えるものにより似ているのだ。」)

『パイドン』 22 プラトン著(魂とイデアの親近性による証明 ケベス「魂は精神的なもの、肉体は死すべきものに似ています。」)

『パイドン』 23 プラトン著(我々はできるだけ自分自身の魂を肉体との交わりから浄め、魂自信となるように努めなければならない。)

『パイドン』 24 プラトン著(ソクラテス「(魂は)絶えず肉体と共にあり、肉体に習熟したためではないか。」ケベス「全くです。」ソクラテスの『魂』の話は長く続く。)

『パイドン』 25 プラトン著(ソクラテス「本当の哲学者はすべての肉体の欲望を避け、男らしく忍耐し、自分の欲望を委ねることをしないのだ。」ケベス「全くです。」)

『パイドン』 26 プラトン著(S「魂はひどい無知の中で転げ回っている。この牢獄の恐ろしい点は縛られている者自信が縛られている事の最大協力者である様に牢獄が欲望により成立している点」)

『パイドン』 27 プラトン著(ケベス「最大にして究極の悪とは、何でしょうか」S「魂は、肉体と同じ性質を帯び、同じ養分によって育てられることにならざるをえない。」)

『パイドン』 28 プラトン著(S「肉体からの分離に際して魂は引き裂かれ、風によって吹き飛ばされて飛び去ってしまい、もう何もどこにも存在しないのではないかと恐れる事はないのだ。」)

『パイドン』 29 プラトン著(「白鳥の歌」(『パイドン』でソクラテスが「白鳥は普段歌うが、死ぬ前に一番美しく歌う。」と言ったと記録している。) /「間奏曲」とは)

 

 

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『パイドン』 28 プラトン著(S「肉体からの分離に際して魂は引き裂かれ、風によって吹き飛ばされて飛び去ってしまい、もう何もどこにも存在しないのではないかと恐れる事はないのだ。」)

2021-05-20 | 哲学

東大寺

 

 

 

『パイドン』 28 プラトン著(S「肉体からの分離に際して魂は引き裂かれ、風によって吹き飛ばされて飛び去ってしまい、もう何もどこにも存在しないのではないかと恐れる事はないのだ。」

 

 

プラトン著『パイドン』 P.86-88 

(四)魂とイデアの親近性による証明   (要約)

 B 我々はできるだけ自分自身の魂を肉体との交わりから浄め、魂自身となるように努めなければならない。

 

ソクラテス

 、、、、、、、

 、、、、、、、

 学びを愛すると呼ばれるに値する人々は端正な勇敢なのだ。

 多くの日呼びよがいうような事柄ではない、

 それとも君(ケベス)はそう思うかね?

ケベス

 私はけしてそんな事柄のためではないと思います。

ソクラテス

 、、、、、、、

 、、、、、、、 

 哲学者の魂ならば、我々がこれまでに述べてきたように考察するであろう。

 一方、哲学が魂を解放するはずであるのに、他方では自ら進んで自分自身の快楽や苦痛にひきわたし、再び自分自身を縛りつけて、機(はた)を反対に司るペレロペイアのように、無益な仕事を再現なく繰り返そうとは思わないだろう。

 、、、、、、、

 、、、、、、、 

 、、、、、、、

ソクラテス

 シミアスとケベス、何も恐れることはないのだ。

 肉体からの分離に際して、魂はバラバラに引き裂かれ、風によって吹き飛ばされて飛び去ってしまい、もう何もどこにも存在しないのではないか、と恐れることはないのだ。

 

 

ペレロペイア  (以前にも調べたが、もう一度^^)

 ギリシア神話の英雄オデュッセウスの妻。

 ペネロペともいう。

 スパルタ王ティンダレオスの娘ヘレネ(実の父はゼウス)の従姉妹(いとこ)にあたり、西洋文学の伝統のなかでは貞女の代名詞とされる。

 オデュッセウスは、ギリシア中からヘレネの求婚者が集まって収拾もつかなかったとき、ヘレネとメネラオスの結婚を円満に実現させ、その功によりペネロペイアとの結婚を許される。

 2人の間にはテレマコスが生まれる。

 ペネロペイアは、オデュッセウスが出征してからトロヤが陥落するまでの10年間、さらに彼がトロヤからの帰国途上で海上を漂泊する10年もの間、イタカ島で夫の留守を守った。

 そして近隣から彼女に再婚を求めて若い求婚者どもが押し寄せ、日夜宴会を開いて家産を食いつぶすのにも耐え、夫の帰国を確信していた。

 ことに、舅(しゅうと)の経帷子(きょうかたびら)を織り終えるまでは再婚できないとして、昼間に織ったものを夜中にこっそりとほどいては、長年にわたり求婚者たちの要求をそらしていたというエピソードは有名である。

 しかしその策略も見破られ、ついに彼女は、オデュッセウスが家に残した強弓を引きえた者と再婚すると宣言し、弓競技を催すが、ちょうどそのときオデュッセウスが帰還して、無法な求婚者どもを射殺す。  

 これがホメロスの『オデュッセイア』に歌われたペネロペイア像であるが、後代には、ペネロペイアはすべての求婚者と交わったとする奇妙な伝承もつくられている。 [中務哲郎](ニッポニア)

 

                    

 

 

『パイドン』魂の不死について

 プラトン著 

 岩田靖夫訳

 岩波文庫 青602-2

 他 Wikipediaなど

 

『パイドン』 1 プラトン著 (言葉memo  『パイドン』/ 「ピタゴラス派哲学者ピロラオス」/ 「ピタゴラス派」)

『パイドン』 2 プラトン著 (『パイドン』の登場人物)

『パイドン』 3 プラトン著 (言葉memo 「想起説」/ 「イデア論」/ 「カタルシス」)

『パイドン』 4 プラトン著 (『パイドン』におけるソクラテス像(超禁欲)と伝わる実像(禁欲主義者及び大酒豪、エロスといった快楽主義者))

『パイドン』 5 プラトン著 (パイドンとソクラテス / シミアスとケベス 対 ソクラテス / ピタゴラス派、ピタゴラス、ピタゴラス学派

『パイドン』 6 プラトン著 (激しい問と答の激突は、この対話篇において、プラトンがいかに歴史的なソクラテスの生きた対話の有様の再現を意図したかを雄弁に物語る。)

『パイドン』 7 プラトン著 (『ゴルギアス』「いかに生きるべきか」「どんなに人が幸福であり、どんなに人が不幸であるかを知ることである。」「正義とは何であるか」)

『パイドン』 8 プラトン著 (ソクラテスの求めていたもの、、、、、プラトンのイデア論が成立する。 / 言葉memo イデア論(初期、中期、後期))

『パイドン』 9 プラトン著 (『パイドン』のソクラテスと歴史的ソクラテスの差異がある(多くの研究者))

『パイドン』 10 プラトン著 (『パイドン』「序曲」 「序曲」では  物語は、エケクラテスとパイドンの会話から始まります。   / 言葉memo 「エケクラテス」)

『パイドン』 11 プラトン著(エケクラテス「裁判は遥か以前に終わったのに、彼が亡くなられたのは随分後なのはどうしてか?」パイドン「アテナイ人の伝説(ミーノータウロスの退治)による」)

『パイドン』 12 プラトン著(エケクラテス「亡くなられた時のことを云々」パイドン「ソクラテスは、態度においても言葉においても幸福そうに見えました。恐れなき高貴な最後であったことでしょう。」)

『パイドン』 13 プラトン著(クリトン「君に毒薬を与える役目の男が、できるだけ話し合いをしないよう、君に告げてく。と、先ほどから僕に言っているんだ。」)

『パイドン』 14 プラトン著(ソクラテス「哲学者は死を恐れない。死とは魂と肉体の分離であり、哲学者は魂そのものになること、すなわち、死ぬことの練習をしているものであるのだから。」)

『パイドン』 15 プラトン著(ソクラテス「肉体は、愛欲、欲望、恐怖、妄想、数々のたわごとで我々を満たし云々。探求の最中で再び肉体に出現し、騒ぎと混乱を引き起こし、我々を脅して正気を失わせる。」)

『パイドン』 16 プラトン著(ソクラテス「ある種の放縦によって節度があるのではないか。快楽によって支配されることを、人々は放銃とよんでいる。」)

『パイドン』 17 プラトン著(ケベスの反論。「魂は肉体から離れると、煙のように消滅するのではないか。」)

『パイドン』 18 プラトン著(ソクラテスの『霊魂不滅の証明』の話は次々と展開していく。シミアス「・・・もう充分に証明されました。」)

『パイドン』 19 プラトン著(話は続く。ケベス 「ですがあなたさえ良ければ我々の話が中断したところへ、もう一度戻りませんか?」S「勿論」K「よく言って下さいました」)

『パイドン』 20 プラトン著(魂とイデアの親近性による証明  合成的なものは解体し、非合成的なものは、解体しない。内体は合成的であるが、魂は非合成的である。)

『パイドン』 21 プラトン著(魂とイデアの親近性による証明 ソクラテス「魂は肉体よりも不可視なものに似ているので喘い、他方肉体は目に見えるものにより似ているのだ。」)

『パイドン』 22 プラトン著(魂とイデアの親近性による証明 ケベス「魂は精神的なもの、肉体は死すべきものに似ています。」)

『パイドン』 23 プラトン著(我々はできるだけ自分自身の魂を肉体との交わりから浄め、魂自信となるように努めなければならない。)

『パイドン』 24 プラトン著(ソクラテス「(魂は)絶えず肉体と共にあり、肉体に習熟したためではないか。」ケベス「全くです。」ソクラテスの『魂』の話は長く続く。)

『パイドン』 25 プラトン著(ソクラテス「本当の哲学者はすべての肉体の欲望を避け、男らしく忍耐し、自分の欲望を委ねることをしないのだ。」ケベス「全くです。」)

『パイドン』 26 プラトン著(S「魂はひどい無知の中で転げ回っている。この牢獄の恐ろしい点は縛られている者自信が縛られている事の最大協力者である様に牢獄が欲望により成立している点」)

『パイドン』 27 プラトン著(ケベス「最大にして究極の悪とは、何でしょうか」S「魂は、肉体と同じ性質を帯び、同じ養分によって育てられることにならざるをえない。」)

『パイドン』 28 プラトン著(S「肉体からの分離に際して魂は引き裂かれ、風によって吹き飛ばされて飛び去ってしまい、もう何もどこにも存在しないのではないかと恐れる事はないのだ。」)

 

 

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