乱鳥の書きなぐり

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『近衞家 王朝のみやび 陽明文庫の名宝2』京都文化博物館(類聚歌合、短冊手鏡、春日権現霊験記絵巻)

2012-08-20 | 和歌、短歌

  

  『近衞家 王朝のみやび 陽明文庫の名宝2』
         京都文化博物館(類聚歌合、短冊手鏡、春日権現霊験記絵巻など)

  



 京都府京都文化博物館 京都市中京区三条高倉



 京都府京都文化博物館公式HPより ▼
 京都市右京区の公益財団法人陽明文庫には、平安時代以来の貴重な歴史資料が数多く収蔵されています。
 陽明文庫は、摂政・関白という朝廷の要職に就いた藤原摂関家の一つ、近衞家の御蔵を継承したもので、そこには平安貴族社会の栄華を極めた藤原道長の自筆の日記『御堂関白記』(国宝)をはじめ、幕末にいたるまでの歴代関白の日記が収蔵されています。他にも、歴代天皇の宸翰や摂関家ゆかりの古文書、政務儀式書や有職故実書、国文学作品や漢籍、古筆名蹟など、王朝文化のあらゆる分野にわたる資料が幅広く収蔵されており、公家資料の一大宝庫となっております。
 今回の展示では、これらの収蔵資料の中から、歴代関白や天皇の和歌懐紙・詠草などを中心に、近衞家に伝わった王朝文化の世界をご紹介いたします。



主な展示品
・国宝 御堂関白記 藤原道長自筆本 平安時代
・国宝 類聚歌合 平安時代
・後鳥羽天皇和歌懐紙「六月」 鎌倉時代
・後土御門天皇和歌詠草「求若菜・杣紅葉・初逢恋」 室町時代
・近衞前久和歌懐紙「十首和歌」 安土桃山時代
・芦葉図 賛:後西天皇筆 画:一乗院真敬法親王筆 江戸時代



    


 わたくしの好きな京都府京都文化博物館で『近衞家 王朝のみやび 陽明文庫の名宝2』を楽しむ。

 現在わたくしが興味のある絵巻物も展示されていた。飛び上がるほどの嬉しさ☆
 書物にて『和歌山県立博物館所蔵 熊野権現縁起絵巻』は楽しませていただいたが、『春日権現霊験記絵巻』はまだなので、本などで機会があれば是非全体を読んで楽しみたい。

 
 春日権現霊験記絵巻 巻第五


 類聚(るいじゅ)歌合が展示されていた

 
 類聚(るいじゅ)歌合 廿巻本歌合 十一巻 小一条太政大臣家歌合
 昨年から古文書教室に通っているが、今回こんなにも美しい文字を読めるという幸せを感じた。
 ずーーーっと見つめていたい☆
 美しすぎる………!
 もう一度見たくなる 類聚(るいじゅ)歌合


 
 短冊手鏡 南北朝~江戸時代
 紙も歌も書もなんて なんてなんて美しいのでしょうか…
 もう一度見たい!
 

 他にも多くの興味のある展示物が多くあった。
 この部屋空間にいると落ち着き、無意識に谷川の流れを聞いている心地よさ。


 最後に,いけばな
         池坊専好立花図 江戸時代
 わたくしは京都未生流を習っていたので、池坊のいけ方とはずいぶん違い、楽しいなと感じた。
 一度上の絵を見よう見まねで、池坊風に花をいけてみたい。









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131: 『絵巻と肖像画』日本美術全集 (10) 鎌倉の絵画 宮次男編集 学研 1999年(1枚)

2012-08-20 | 読書全般(古典など以外の一般書)


131: 『絵巻と肖像画』日本美術全集 (10) 鎌倉の絵画



 225ページ

 学研

 1999/06

 宮次男 編集



 
 白描絵巻
 理趣経 大東急記念文庫
 国宝


 学研の『絵巻と肖像画』日本美術全集 (10) 鎌倉の絵画を読む。

 いろいろな絵巻の紹介が分類して紹介されていたが、これまでにわたしが楽しんだ絵巻物(本)も割合多いことに驚く。

 漠然とただ興味があるというだけで楽しんでいた絵巻物。

 この本でも分類が記述され、再確認した。

 こういった基本的な入門書は時々見る方がいいなと感じる。


 後方の解説は,若干難しい。

 わたしにとってはあまり興味のない肖像画だったが,これまでよりは肖像画や似絵に関心が持てたような気がする。

 似絵では左下右向きの人物が中心で、左向きの人物はその下と行った決まりがあるらしい。

 歌舞伎の間逆か…歌舞伎では番付など「右に出るものはいない」とげんをかつがれ、最右がいいとされる。


 似絵の比較と称して 忠通や順徳院など十六人分、三、四枚の絵が載せられていた。

 いずれを見ても各人に個性が見られ、似絵として成り立っているなと感心した。


 白描絵巻にも興味を持った。

 本書にも載せられている「伊勢物語下絵梵字経」(逸翁美術館)をはじめいろいろな白描絵巻を大和文華館(複数回)や逸翁美術館で拝見させていただいたことがある。

 次にこれらの美術館などを訪れた時にはこれまでよりも深く楽しめそうな気がする。

 




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