記録だけ 2009年度 88冊目
『ペルシア見聞記』
J・シャルダン著
岡田直次 訳注
1997年8月11日 初版
平凡社
東洋文庫 621
342ページ ?円
本日 東洋文庫の『ペルシア見聞記』を読了。東洋文庫はつい最近では『薔薇園 イラン中世の教養物語』『ペルシア民俗誌』に続いて三冊目。
18Cのペルシャの生活を細やかに記され、今の生活と比べて考えると楽しい。
イスラム教では酒は禁止だが、18C当時も葡萄酒は作られ、影で飲まれていた。イランはブドウがうまく、上質の酒が造れたとのこと。宗教上は禁止だが慣習として飲まれていた飲酒が公になり、現在の形で禁止されたのは30年くらい前。現在の情報もちまたの噂では聞くが確証はないので、ここでは控えておこう(笑み)
以前は朝はコーヒーとパンくらいの簡単な食事だったと言う。
『うん?嘘でしょう?』
と疑いながら読む。私の見たイランの朝は
ナン
チャイ
砂糖
ゆで卵
キュウリ
トマト
チーズ
蜂蜜
という朝食がオーソドックだった。またホテル従業員の朝食は、
ナン
チャイ
砂糖
蜂蜜
というものが多かった。道ばたの独身タクシー運転手らは、
ナン
チャイ
(砂糖)
でどう考えてもコーヒーではない。ちなみにコーヒーは一ヶ月間イランに滞在しても数度飲むか飲まないかであった。
『しかし日本で言えば江戸中期。生活も変化しているのか?』
と思い直し、家族に問うてみる。曰く、
「イランでは、元はコーヒーを飲まれていた。チャイは19Cにはいって、インドからインド人が持ち込んだとのこと(要約)云々・・・(説明は続く/苦笑)。」
そうか!『ペルシア見聞記』は正しいのかと、納得する。家族加えて、
「今のイランと比較しながら読むといいよ。」
・・・『わかってるわい!わたしゃ、今のイランも知らないんじゃ!』
と、内心 彼をしかる。
果物(数、品種多し/質良し)、メロン、ナツメ、絨毯、氷(自然野中での作り方には感動)、鳥、家(住居→金儲けを考えない等)、宝石、小刀(『短剣の薔薇』という部分に飾り宝石)、磁器(シナとの比較/品質の良さ)、パン、他多くのことが心に残っている。たいへん興味深い面白い本に喜びを感じた。
『ペルシア見聞記』
J・シャルダン著
岡田直次 訳注
1997年8月11日 初版
平凡社
東洋文庫 621
342ページ ?円
本日 東洋文庫の『ペルシア見聞記』を読了。東洋文庫はつい最近では『薔薇園 イラン中世の教養物語』『ペルシア民俗誌』に続いて三冊目。
18Cのペルシャの生活を細やかに記され、今の生活と比べて考えると楽しい。
イスラム教では酒は禁止だが、18C当時も葡萄酒は作られ、影で飲まれていた。イランはブドウがうまく、上質の酒が造れたとのこと。宗教上は禁止だが慣習として飲まれていた飲酒が公になり、現在の形で禁止されたのは30年くらい前。現在の情報もちまたの噂では聞くが確証はないので、ここでは控えておこう(笑み)
以前は朝はコーヒーとパンくらいの簡単な食事だったと言う。
『うん?嘘でしょう?』
と疑いながら読む。私の見たイランの朝は
ナン
チャイ
砂糖
ゆで卵
キュウリ
トマト
チーズ
蜂蜜
という朝食がオーソドックだった。またホテル従業員の朝食は、
ナン
チャイ
砂糖
蜂蜜
というものが多かった。道ばたの独身タクシー運転手らは、
ナン
チャイ
(砂糖)
でどう考えてもコーヒーではない。ちなみにコーヒーは一ヶ月間イランに滞在しても数度飲むか飲まないかであった。
『しかし日本で言えば江戸中期。生活も変化しているのか?』
と思い直し、家族に問うてみる。曰く、
「イランでは、元はコーヒーを飲まれていた。チャイは19Cにはいって、インドからインド人が持ち込んだとのこと(要約)云々・・・(説明は続く/苦笑)。」
そうか!『ペルシア見聞記』は正しいのかと、納得する。家族加えて、
「今のイランと比較しながら読むといいよ。」
・・・『わかってるわい!わたしゃ、今のイランも知らないんじゃ!』
と、内心 彼をしかる。
果物(数、品種多し/質良し)、メロン、ナツメ、絨毯、氷(自然野中での作り方には感動)、鳥、家(住居→金儲けを考えない等)、宝石、小刀(『短剣の薔薇』という部分に飾り宝石)、磁器(シナとの比較/品質の良さ)、パン、他多くのことが心に残っている。たいへん興味深い面白い本に喜びを感じた。