チーママの庭とウサギたち

チーちゃんのママことチーママです。植物とウサギと戯れ、マイペースでハンドメイドをしています。

あんぱんまん

2013-10-16 20:10:35 | 生活
今日のニュースを見ていて、思わずじんわり涙した記事。
やなせたかし氏が、お亡くなりになりました。
もう90を越えていらして、いくつかの病気もお持ちで、視力も衰えていらしたようですが、最後までご活躍だった様子。

三越デパートの包装紙の筆記体文字は、氏の手になるものだと初めて知りました。
三越のデザイナーをしていらしたのですね。

氏の作詞の「てのひらを太陽に すかしてみれば~♪ まっかに流れる僕の血しお~♪
この歌大好き! ミミズだってオケラだって、生きているんだ友達なんだと言うフレーズが好き。

アンパンマンの誕生をこう語っていました。(産経ニュースから)

「正義とはミサイルを放つことではなく、飢える子供たちを助けること」
「本当の正義の味方は、戦うより先に、飢える子供にパンを分け与えて助ける人だろうと。そんなヒーローを作ろうと思った」
ヒーローが自らの顔をちぎって弱者に与えるのは「自分が傷つくことなしに正義を行うことはできない」というやなせさんの考えから。


そしてS48年、アンパンマンが生まれた。最初は批評家たちからは酷評だったとか。
ところが幼稚園では子供たちが奪い合うように読んだ。認めたのは幼児たちというのは、大人の理屈じゃない、心で感じるものがあったからでしょうね。

「被災地の子供から『アンパンマンが助けに来るから地震は怖くない』と手紙がきた。作品づくりの責任を感じたよ」
(昨年の映画)「それゆけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島」のテーマは「復興」だ。天候異変のため、バナナが枯れた島をよみがえらせようと、アンパンマンたちはバナナ島へ向かう。
今作では“敵”である、ばいきんまんも島のために活躍。そこに、作者の思いが込められている。
「一大事に、敵も味方もないでしょ。現在、私たちが住む地球は相当に危なくなっている。そんなときに、戦争で互いを殺し合うのは実に愚劣」
25作目「それいけ!アンパンマン とばせ!希望のハンカチ」のテーマは「希望」。
「みんなで力を合わせた後は、希望、だよね」。


氏の志は、戦争体験の土壌にしっかりとした根をはった木でした。
その木は子供たちに支えられ、その子供たちが成長した大人たちという実になって、親子して笑顔でアンパンマンやバイキンマン(悪役なのに、なぜか人気)やその他大勢のキャラクターを支えた感じがします。
「やなせたかし」と楽しそうなひらがなのサインは、お人柄をそのまま現している気がします。


心からご冥福をお祈りします。(-人-)


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2 コメント

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Unknown (チーママ)
2013-10-17 20:19:41
mamekichiセンセ

>白黒はっきりさせるとか、倍返しだとか、勝ち組・負け組
本当に、生きにくい世の中ですよね。マイノリティーは虐げられ、人々のストレスが「倍返し」する人間に喝采を送る。 下手をすれば「目には目を、歯には歯を」になってしまいます。
盗人にも三分の理とは昔から申しますが、それは悪を許容するのではなく、罪を憎んで人を憎まずという日本人ならではの知恵ではなかったかと思います。 アンパンマンは、そうした人を思いやる暖かい心があったのでしょう。そうした本質的なものに、子供たちは素直に反応したのでしょうねぇ。
お人柄そのままが、キャラクターやお話に現れた。そう思うほどに、惜しい方を亡くしました。
ご本人は達観して、寿命を受け入れていたようですが。 うらやましいですね。
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Unknown (mamekichi)
2013-10-17 08:57:27
やなせたかしさんの「正義」についてのお考えは、兵隊として中国大陸で戦ったご経験が強く反映されているようです。こちらの地方紙にも、チーママさんが書いていらっしゃるエピソードが載っていました。そこには、記者の方がかつてインタビューされた中に、「正義の味方は、格好悪い方が良い」という言葉が印象に残ったという内容がありました。
白黒はっきりさせる戸か、倍返しだとか、勝ち組・負け組だとか、そういう社会は生きにくい社会で、アンパンマンが、ばいきんまんを徹底的にやっつけてしまわないように、また、ばいきんまんと戦いながらも、さらに成長する側面がある、というところに子どもたちだけでなく、大人たちこそ、忘れかけた、見倣うところがあるように思いますね。
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