マツリゴトのあと

2016年07月26日 | おとうちゃん

 

 

父が家に戻る

葬儀屋さんの指導で

神棚に半紙が貼られ

仏壇の扉が閉められた

 

父専用の祭壇が設けられた

 

お通夜で

坊主から、戒名をつけられ、仏弟子 僧都にされた

 

火葬場で、四十九日法要の予約を強引にされ

石屋さんも指定された

 

父の同級生に石屋さんがいて

母が頑張って、指定業者を拒否した

 

 

実家に行くたび、母が嘆いていた

お花が減って

「おとうちゃんの場所がどんどん小さくなる」

 

法要の日

ブリザードフラワーの仏用 花かごを持って行った

 

 

 

家を出る前

母は父の遺骨に 孫を読んだ

 

「おじぃちゃんのお母さんは、小学2年で亡くなった。妹もいたけど、若い時に亡くなってしまった

 おじいちゃんの子供時代はさびしかったけど、今はこんなにたくさん家族がいる。」

 

 

結婚してよかった、離婚しなくてよかった

息子ができてよかった

 

と、心の底から思った

 

坊主の長い話と、お経が終わり

父の肉体が確かに存在していたことを証明する 遺骨が地下に入った

 

これからは、位牌というものと、思い出だけが、父の存在の証となる

寂しい

 

実家に戻り

神棚の白い紙が はがされ、仏壇の戸を開け

位牌が納められた

 

坊主の呪文で 父は ご先祖様になった

 

 

 

東日本大震災の時、本堂が半壊し、立て直しになった

寄付と言いながら、料金表があった

 

実家のお墓は二 マス分あるので

基本料金30 × 2

院号一人につき プラス10

 

 

祖父は 養子だったので 曾祖父に 院号をつけた

父は縁の薄かった 自分の父に 院号をつけた

 

父は80 寄付していた

法要の前、坊主はここを強調した

寄進者名簿  大きな看板の 上のほうに 父の名前があった

 

告別式のあとくらいから

弟は 坊主から プレッシャーをかけられていた

「先代さんと同じお付き合いを・・・・」

 

 

新盆も訪問する 日時が指定された

例年、坊主の都合で、お経をあげにくる年があったり、なかったり

 

指定されたら 5万

 

施餓鬼法要もするように言われた  5万

 

 

弟はだいぶ参っていた

父のときは、なんとかできそうだが

母のときは無理かもしれない

 

自分がなんとかしても

息子には・・・・・

 

 

弟のラインでは

坊主と金  という言葉が 何度も入る

実際の支払いは、母がしているが

今後のことを思うと、気がめいるようだ

 

 

マツリゴトは ひとまず 落ち着いた

 

母が寂しそうなので

「坊主のいうことは、業務上の絵空事で、おとうちゃんの 心はここにいるよ。成仏なんかしてないよ。

 見えないけど、ここで、今まで通り暮らしているよ」

 

少し、母が笑顔になった

 

ゴーダマ・シッタルダ は あの世のことなんて語っていない

前世の行いが悪いと、不幸に生まれる

不平等な世界で、幸せになるにはどうしたらよいのかを考えた、カースト制の国の王子さま

 

 

父は仏弟子になることを望んでいたので、あれでいい

母は父のところに行きたいというので、同じでいい

 

私は、私の信条に従い

実家のそこかしこに 父の存在をかんじ、思い出して 泣く

夜中に思い出してなく

夢で会って、朝泣く

マツリゴトが終わって

 

 

あの 坊主  一度蹴とばしてやりたい

いつか必ず、蹴とばす

 

本堂再建の前に 跡取り 小坊主用の 家を建てている

あれだけ集めれば、何件も家は建つ

 

 

 

 

 

 

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12 コメント

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世間体 (しゃちくん)
2016-07-26 17:59:22
院号を付けた以上は戒名の格の高さに恥じぬような法要をしなければ笑われるって言うけど、親戚以外に気にする人なんていないよね?

来年は一周忌法要、再来年は三回忌法要。しばらく休みがあって6年目に七回忌法要がありうちは来年です。

院号は5万円に対してうちの父は居士(こじ)が戒名に付くから法要時のお布施は3万円です。
法要の内容に違いは無いみたい。
返信する
すっごく (koumama)
2016-07-26 18:17:40
わかるんだよ。
うちも檀家で
お寺さんとの縁が切れない。
一人っ子の私は さみしさを感じる前にお金を集めることに必死だった
戒名 院号つけたんだね うちも父と母の前まで院がついてたんだ。どうしようか悩んだけど
いろいろ考えて二人にはつけなかった。でもそれを申し出るのにも勇気がいりました。

お経料 とか塔婆とか
春と秋のお彼岸 新盆 49日も1周忌も
お坊さんにさしあげる(っていいたくない(笑))お金は
母の時から換算したらめちゃ かかってる
があこちゃんのお父さんと同じで
お寺を立て替えるのに寄付があって うちのお父ちゃんも50万も寄付してて 後で私も知って なんで~!!!って怒った(怒ったらいけないの?(笑))けど
そのあと
新しく建ったお寺さん 高齢者がお参りするっていうのにエレベーターもなく。。むかついた。
父が最後のころ 車いすだったからね
いろいろ。。お寺さんには私も 思いがあります。
あーーここで吐き出しちゃったよ。ごめんね
返信する
しゃちくんへ (があこ)
2016-07-27 07:59:41
じいさんとひいじいさんは、院居士でしたが
父は 信士にしました
「普通で50」と言われました←信士50は高くない?

マツリゴトが終わるとと、次は ○○で5万
次は○○で5万 
と、予約を取ってくるので
さすがの母も
「お坊さんのおねだり」と言い出してため息をつき始めました

うちは、ずっと5万ですね
真言宗は高いと、お嫁さんが驚いてました

父には見栄を張る親戚がいないし
お食事内容に、母はこだわりました

坊さんとは、関わりたくないです

返信する
koumamaさんへ (があこ)
2016-07-27 08:12:16
ぎゃ~ koumamaさんも怒っていたのですね
ごめんなさい。意外でした
お寺さんと、良いお付き合いをしていると思い込んでしまいました

今さっき、窯に入れられ、家族が号泣しているのを無視して
待合所で、手帳をだして、四十九日法要の日付を決め
石屋さんをしてきて

お盆は特別に訪問してやると、電話があり
お彼岸に施餓鬼をする
塔婆が少ないと、故人が寂しい と・・・・
お布施は、寄付だから、税金かからないんだよ


人が死んだら、ボーナスでる
みたいな感じで、次々くる

私は嫁に出た部外者だから、口出せなかったけど
喪主のkoumamaさんは、大変だった

実家の祭祀権を お兄さんに引き受けてもらえないと
kou君が、二つのお墓の、守をすることになるよね

どこかで、こういうこともきちんとしないといけないね

弟も息子のことを心配し始めた

そそ、小坊主の家はとても立派で
お嫁さんは 「おうちカフェ」やってて
まぢ、むかついた


返信する
今の仏教界は (りょう)
2016-07-27 16:33:00
お疲れさまでした。

佐賀の主人の実家は
昔からの農家で、代々お寺さんとの
付き合いがあり、何回忌とかいうのも
決まった通りに行われます。

そういう「ちゃんとした」環境で育ったダンナが
ああなったことで、私はますます
そういう形式的なことには意味を感じることが
できなくなりました。

それに死んだ後まで格差社会というのは
本当にかんべんしてほしいですね。
そんなことをしてて、お坊さんたちは
極楽に行けるんでしょうか(笑)
返信する
こんにちは (あんず)
2016-07-27 17:36:42
お寺と縁を切りたいです。
悩ましい。。。。。
返信する
坊さんは (あんじー)
2016-07-28 01:09:12
質素、倹約、お釈迦様の教えを守っていればいいと思うの。
お経詠んでる坊さんに心がなかったら、心からお経を詠む親族に負けると思うだなぁ。そっちのほうがよほど、供養になるような。
あまりお金お金となると、アコギな商売だなぁと思わざるを得ない。坊主やって金稼いでんじゃねーよ。
ブッダに謝れって思うのです。
返信する
りょうさんへ (があこ)
2016-07-28 08:28:48
江戸末期からj始まった廃仏毀釈運動で、
お寺は生き残りをかけて、葬式仏教を始め
慌てた、神道が結婚式を始めたそうです

それほど昔のことではなく
なんだかんだと、識字率の低い時代に浸透したようです

農村部ではコミュニティの中心として、読み書きができる坊主は、知恵者として尊敬されていたようですが
うちの坊主は、もう脅迫に近いです

お宝を持っている寺は、拝観料で稼ぎ
持っていない寺は、葬式で稼ぐ

この経済活動はこれしかないように感じます
震災時に、被災地を巡礼したお坊さんたちもたくさんいたようですが、こちらのほうが例外ですね

都会では、偽坊主(外国人含む)が街角で、経らしきものを読み、
1日で、2万くらい稼ぎます

坊主コスプレしただけで、稼げる

実家の坊主は、15分で 5万です

父はお安いほうの「信士」でしたが、それでも50万


支払うほうが、しっかりした姿勢を持たないと
いくらでも持っていかれます

父、母の時代で終わりにしたいです
返信する
あんずさんへ (があこ)
2016-07-28 08:34:12
旦那の実家は公園墓地で、お寺さんが2件入っています
こだわりの宗派がある場合は、自分で呼びますが
ない場合は、公園墓地の事務所に電話をすれば
大概のことはお安く事がすみます

旦那寺は本当に高い
特に真言宗は高いそうです
坊主も、本山への上納金が多額だそうです

義妹さんの実家は、真言宗から
比較的安い、浄土真宗にお墓ごと、引っ越したそうです

お墓の引っ越しって、それでも、数百万かかります
返信する
あんじ~さんへ (があこ)
2016-07-28 08:43:42
バブル崩壊した後、職を失った男性の中で
3か月ほど修行して坊さんになったひとがいると聞いています
お寺がなくても、お経が読めれば 葬式で生活できる
もちろん、感動的なパフォーマンスができる人が稼げます

山奥に行くと、ひたすら修行をして、清貧を貫く坊さんもいるのですが(禅宗系が多い)

ブッダそのものは、あの世の存在や、魂の存在には
言及していません

葬式の形は、100年くらいの歴史しかありません
さらに、教義を都合よく捻じ曲げ、法事の数を増やしていきます
「じぃさん、ばあさん クレクレ」弱みに付け込むので
たちが悪い

もちろん、信仰していて、お布施は当たり前のことだと
考える人を否定する気もありませんが

私は個人的に もう 関わりたくないと思います



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