ほじゃる日記

アラスカ、アンカレッジでの日々の暮らしの記録。

近況報告 嵐の夜とサンクスギビングデー

2019年11月29日 | 日記
日本滞在記の途中ですが、最近の近況報告を。
昨日11月28日(木)はサンクスギビングデー。
で、その前日の夜から当日の朝まで、
アンカレッジでは台風のような風が吹き荒れた。
場所によっては瞬間風速時速112マイルを記録したとか!?
それって時速180キロ?!




木が折れたのか、停電発生。
先日雪がドカッと降った時も停電になったんだよねえ。
仕方ないので、暖かめの格好で早く寝てしまった。

倒壊予防のためにバスケットゴールを倒しておいた。
(これは翌朝撮った写真。)
朝には、雪もすっかり解けてしまった。




さらにびっくりしたのが庭!
トランポリンがあんな所まで吹き飛ばされている!
普段置いてあるのは手前のちょっと草の色が違う所。




木曜日は週1回のゴミの収集日。
普段は前夜のうちに道路にゴミ箱を出しておくのだけど、
吹き飛ばされそうなので、朝出すことに。
それでも、朝出してから1度引っくり返ったので直して、
きちんと回収されるのを見届けるまで、油断できなかった。
友人のanさん宅も同じく木曜が収集日で、やっぱり朝出そうとしたら、
収集車が来たタイミングで目覚めたんだとか。
吹きすさぶ風雨の中「Pleeeese!!!!」と追いすがったけれど、
あえなく置いていかれてしまったそうで。(震…笑…)

さてさて、そんな冬の嵐も朝8時にはおさまり、
サンクスギビングの料理を始めた。
今年はanさん宅にお呼ばれ。




主役はやはりターキー。anさんが焼いてくれた。完璧。




準主役のハム。迫力はターキーに負けず。




そして本日、ブラックフライデー。
大した戦利品もなく、ゆっくりして一日が終わった。
無事な日々に感謝。



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里帰り2019秋 そうだ 京都、行こう⑤北野天満宮

2019年11月27日 | 日本里帰り
11月1日(金)京都滞在2日目。
宿を出てすぐの所にある千本釈迦堂(大報恩寺)



本堂は応仁の乱の戦火も免れた京洛最古の建物。国宝。
前日母を歩かせ過ぎたトラウマで、寄り道はなるべくしない、
と門だけで素通りしちゃったんだけど、やっぱ行っておくんだった。
ブログを書くにあたって調べ物をしている時、見つけた記事↓。
【京さんぽ】「そう京」スタッフが感動した、京都の仏像〔菩薩・羅漢・高僧編〕
如意輪観音菩薩坐像。運慶の弟子定慶作。
ああ、この仏様にお会いしたかった~!
後悔先に立たず。ここでも下調べの大切さを痛感したのだった。
また次にね、って簡単に言えないところに住んでるからなあ。


花街の上七軒を歩く。
午前中で人が全然いない。夜は華やぐのかしら?
花街はやっぱり夜、かもしれないけれど、秋晴れの下も悪くない。




この松、どうなってる?




北野天満宮の東側の鳥居に到着。   




東門 重文。
立派な門なのだけど、入ると本殿の側面なので、
なんとなく裏口入学感が…。




本殿の屋根。 ぐるっと後ろを回って、




西側から拝殿の前へ。




飛梅!大宰府に飛んで行っちゃったのでは?




いやぁ、お参りはやはり正面から順番に、が気持ちいいな。
全部逆行している。こちら三光門。




華やか。




さらに逆行。絵馬所。




こちら宝物殿。
これに合わせてきた訳ではないのだが、ちょうどこの日に、
京都非公開文化財特別公開(11/1~11/10)が始まった。
ここでは、北野天神縁起絵巻承久本(国宝)巻六が公開されている。




雷神様がすっごい迫力。だけどなんだか怖くない。
驚いている人たちの様子もちょっと面白い。
これ↓は看板を撮ったものだけど、本物を迫力が違う!
この時期に来られてすっごくラッキーだった。




燈籠(でよかったかな?)の並ぶ様子が美しい。




どんどん逆行して楼門へ。




撫で牛。境内にいくつかある。
体調の悪いところがあれば、牛のその部分を撫でると治るそうだ。
最初に母は角を撫でていたので「角はないでしょ。」と言ったら、
口に変更していた。
「口が悪い」ってことじゃなくて、口が乾きやすいからだって。
いや、でも私が子供の頃には角があったような…。




一の鳥居。やっと振り出しに戻った。
やっぱり一の鳥居から順番通り行った方がいいな。
(この写真は前日通った時、ヘトヘトの状態で撮ったもの。)




さて、この近くのお豆腐屋さんでランチもつもりだったのだけど、
10時半頃で全然お腹も空いてないので、
ここは思い切って、行くか迷っていた知恩院へ。
宿で直行のバスも聞いておいたから安心だ。
バスに乗りこなせたら京都観光は無敵、と強~く実感した瞬間だった。


北野天満宮



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里帰り2019秋 そうだ 京都、行こう④町屋ゲストハウスに泊まる。

2019年11月26日 | 日本里帰り
今回の京都旅行でもう一つやりたかったことは、
町屋を改装した宿に泊まること。
当初は一人旅の予定だったので、安く上げようと、
ゲストハウスのドミトリーに泊まろうと考えていた。

で、予約したのがこちら。
京都ゲストハウス木音
可愛くて、リーズナブルで、評判もよかったから。

ところが途中から母も同行することになったので、
さすがにドミトリーの2段ベッドには泊められないな、
と個室に変更してもらった。
本当は、年配の母にはバスルームが自室にあるホテルがよかったのかもしれないけど、木音の丁寧に作られたホームページを見ているうちに、
他を探す気になれなくなっちゃったんだよね。
幸いなことに紅葉シーズン前でわりと空いていて、
共用なはずのトイレやシャワーが専用みたいな感じで使えた。
そして、母が自分と同世代の友人とだとなかなかこういう所には泊まれない、と面白がってくれたのでよかった。

こちら外観。朝撮った。(もっと素敵な写真がホームページにたくさん
あるので、そちらを見てね。)




こちら泊まった部屋、四季。
「1階のお部屋ですのでご年配の方にもオススメです。
共用のトイレやシャワールームもお部屋から直接行く事が
できますのでとても便利です。」の言葉通り。
2階への階段がかなり急だったので、ここにしてよかった。






土間を上がったところの共用スペース。
右の引き戸を開けると我々の部屋。
ちなみに本館(木音)の共用スペースには炬燵があり朝食はそこで。
こちらは別館(となり)。




アンティーク?雰囲気が合ってるなあ。






この流しのタイルがすごくかわいい。
うちの洗面所もこんな風にしたい、と思うほど、好みにドストライク。




うめもどきが所々に。
アラスカなら、クラブアップルを乾燥させたらこんな風になるかなぁ。
やってみよう。




朝、出発前。
左側が泊った部屋、奥がトイレやシャワーなど。




そうそう、到着した日早々に母が布団に倒れ込んでしまって、
夕食はどうしたのかというと、
おばんざいとお弁当のお店からテイクアウトしてきた。
宿のホームページでお勧めと紹介されていた、天の雫。
これが逆によかった。好きなおかずを量り売りしてくれるので、
ちょっとずつ色々楽しめて、お部屋でのんびりできたし。
どれも美味しそうで、買う時取り過ぎないようにするのが大変だったよ。
ビールやお茶はコンビニで買って。




翌日の朝食は8時。宿にお願いしておいた。
これがまた美味しい!
そして食後に頼んだドリップコーヒーがすっごく美味!!




歩き過ぎた母の体調を心配していたけれど、十分休息を取り、
美味しいご飯も頂いて、元気に2日目スタート。
心地よいお布団と空間をありがとうございました。


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里帰り2019秋 そうだ 京都、行こう③等持院とその周辺

2019年11月25日 | 日本里帰り
龍安寺の参拝が終わったのが3時半頃。
石庭を見ながらゆっくり座れたので、母も元気回復。
まだまだ歩けると言うので、等持院も行くことに。
きぬかけの路を渡っても、あれ、まだ龍安寺?




少し引いて見て。
この門と、さらに後ろに車が通ってるのがきぬかけの路。
どこまでがお寺の敷地なんだろう。




今回利用したガイドブックがこちら。
『片手で持って歩く地図 京都』(成美堂出版)



等持院と龍安寺を結ぶ散歩道を、本の通りに行くと住宅地の中。
近くに立命館大学があり、所によっては両側に大学の施設があって、
大学構内?と思える場所もあり。
で、気が付いたら等持院に横の方からひょっこり入れた。
えっ、等持院は立命館大学の敷地内なの?と混乱してしまった。

等持院は足利将軍の菩提寺。
現在は修理のため、書院と庭園の見学のみ。
足利の歴代将軍の像を見ることができないし、紅葉にも早かったせいか、
あんまり強い印象が残ってない。
足利尊氏のお墓もなんとなく通り過ぎちゃったし。




池にアメンボがいっぱい。




茶室の美しい佇まい。ザ・日本な感じ。




池の向こうにちょっと顔を出しているのは大学か。




お寺を出ると、日本映画の父「マキノ省三先生像」。
後ろが等持院墓地で、この方のお墓もあるそうだ。




さらに住宅地を抜けると、あれ、ここに山門?
この土地の入り組んだ感じ、
寺院も住宅も学校も共存しているようで興味深かった。




さて、この後は大失敗です。
今思うと等持院南町のバス停まで行って、
千本今出川の宿近くまでバスで行く、というのが正解だったかな。
だけど、北野白梅町方面に歩いてしまって、
ここまで来たらあとちょっとかも、と最後まで歩いてしまったのだ。
年の割に健脚な母もさすがに疲れて、5時前には宿に着いたのだけど、
部屋に入ったらすぐに布団を引いて寝てしまった。
このまま起き上がれなかったらどうしよう、とマジで心配してしまった。
ちなみに母の万歩計は1万7千歩以上。
う~、歩かせ過ぎてしまった…。

二条城のプロジェクションマッピングとかちらっと考えていたんだけど、
話になりません。


しかし、歩いたおかげで出会えた面白い光景もあった。
ものすごい数の自転車が通り過ぎていく。
みんな学生の様だ。(みんな立命館の子かな…。)
しかも数十メートルおきに警備員が立っている。
マラソン大会でもあるような感じだ。
おもわず一人の警備員のおじさんに、何か特別なことがあるのか、
聞いてしまった。
ところが、下校時間だから警備している、とのこと。
ほ~!確かにビュンビュン飛ばして続けざまに来る自転車は危ない。
でも、こんなに警備員を誰が雇ってるの?大学?市?ボランティア?
学生はみな同じ場所を目指しているの?特定の駅?などなど、
新たな疑問がどんどん浮かんできてしまう。
しかし、お仕事の邪魔になってもいけないから退散した。
(どなたかご存知の方いらしたら、教えてください!)




こんな素敵な風景にも出会えたり。




等持院ホームページ


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里帰り2019秋 そうだ 京都、行こう②龍安寺

2019年11月24日 | 日本里帰り
仁和寺の参拝のあと、きぬかけの路を歩いて龍安寺へ。




緩やかなアップダウンがあったけれど、それ程きつくない。




竹林がいい感じ。




歩くこと15分弱で、きぬかけの路から左折して参道に入る。




山門。手前左側に拝観受付がある。




参道を上る。もみじが紅葉したらどんなにきれいだろう!
そしてどんなに人がいることだろう!




左手には鏡容池。




庫裡(禅宗寺院の玄関)への石段。
両側の竹でできた龍安寺垣がいいアクセントに。




庫裡の入口でチケットを渡し、靴を脱いで建物内へ。
いよいよ方丈、そして石庭だ。
世界遺産だとか、世界的な有名なロックガーデンだとか、なんやかや、
先入観無しに見たい、なるべくまっさらな気持ちで見ようと望んだ。






ああ、よくわからないけどすごくいい。石も、油土塀も。
私、この場所がすご~く好きだ、と思った。泣きそうになった。




庭だけ写すとわからないけれど、実際は縁側にこんなにたくさんの人が。
修学旅行生が石の数を一生懸命数えてたり、
英語だのフランス語だの何語かわからない言葉が聞こえてきたり。




龍安寺の石庭は多くの謎があると言う。
作者がわからない、庭石の後ろに刻まれた刻印は誰なのか、
どの角度から見ても15個ある石すべてを一度に見ることができない、
その石たちが象徴しているものは何なのか、などなど。
でもそれらの謎は私にはどうでもいいように感じてしまった。

むしろ私にとっての謎は、
この庭はどうしてここまで心を打つんだろう、ということ。
考えながら見たけれど、その場ではわからなかった。
もう一つの謎は、どうやってこの美しさを保つんだろう、
お手入れはどうしているんだろう、ということ。
(この謎に関しては、ネットに答えが少しだけあった。)

龍安寺ホームページの「石庭の謎」の「遠近の謎」の項が面白かった。
一見水平に見える石庭も実は排水を考えて一方が低くなっているとか、
土塀も奥が低くなって遠近法を利用してより奥行きが感じられるとか、
とにかく高度な設計手法なのだそうだ。
土塀の謎」の項も興味深い。
油土塀、いい仕事してるね!って思ったり。


方丈の裏手にある有名なつくばい。
「吾唯足るを知る」。そうありたい。




靴を履いて外へ。庫裡の天井の梁が不思議な感じ。




外側から勅使門越しに方丈を。




苔の美しい庭。




手入れの行き届いた境内。
鏡容池をぐるっと一周して龍安寺を後にした。






調べてみると、龍安寺の石庭に関する本は結構出てるのですね。
本を読んでいつか再訪したいです。
大雲山龍安寺ホームページはこちら。



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