日本滞在記は全然終わってないけれど、ちょっと休憩。
日本に行く前の最大の出来事、ほじゃるの高校の卒業式のことを書いていなかったので、大学の新生活が始まる前に記録しておこうと思う。私自身の気持ちの区切り、切り替えのために、かな。
アンカレッジ学区の高校の卒業式は、各学校でではなくアラスカ大学の体育館で行われる。5月の第3週、毎日午後の部、夜の部で、それぞれの高校の卒業式があった。ほじゃるの高校は火曜日の午後の部、すっきりと晴れたとても気持ちのよい日だった。
卒業生は、学校へ行くのは前の週までだったので、家から会場へ。
家の前で記念写真を何枚か撮った。
前のサインは学校から配られたもの。真ん中に名前を書いて家の前に立てておく。ご近所にうちの子は高校卒業しました!と知らしめるわけだ。
黒いガウンと四角い帽子は購入し、スクールカラーのオレンジ色の布とタッセル(帽子から下がったひものような房)は学校から支給、そのほかケープやらコードやらは様々な活動の証。
混むことを心配して早目に行ったらまだガラガラだった。
幼馴染のMiちゃんが駆けつけてくれた。
こちらが会場のアラスカ大学体育館、アラスカエアラインセンターだ。
入り口でほじゃると別れる。卒業生たちは入場のため、左側の方に集合。
青い制服で行進しているのは JROTC (Junior Reserve Officers' Training Corps 幼年予備役将校訓練課程) の人たち。JROTCは全米の高校にあり、軍がスポンサーの連邦政府のプログラム。選択授業の一つである。毎朝ほじゃる学校へを送っていくと、彼らが国旗を掲揚していたなあ。
さて、保護者や来客は正面入り口からセキュリティーを通って。入場料はかからないけれど、チケットはある。予め学校で生徒に必要枚数が配られていた。(卒業生1人につき10枚まで。)
因みに、事前にこんな案内が送られてきたよ。持ち物は1人1つで透明なバッグ、あるいは小さいクラッチバッグ、ジップロック、座布団はOK。空のプラスチックボトルはOK。中に給水所がある。でもガラス瓶はダメ。
ダメなタイプのバッグは下の絵の通り。アルコールや武器、花火厳禁は当然だが、レーザーポインター、ノイズメーカー(何かしら音を出す物)、自撮り棒含め棒一般、外からの飲食物も禁止。
中に入って廊下で待っている間、ガラス越しに会場をのぞいてみる。
ややしばらくして入場。正面に向かって右側の中ほどに陣取る。
卒業生の席はスクールカラーのオレンジと黒。他の学校の違う色も見てみたいなあ。
卒業生入場まで、上の大きなスクリーンに高校生活のいろいろな場面が写し出された。
卒業生席後方は、在校生のオーケストラとバンドの席。
ほじゃるは毎年オーケストラのメンバーとして来ていたんだよな。今回は見送られる方。
そのオーケストラ、バンド席の後方両側から卒業生が入場。400人くらいいるので時間がかかるけど、ほじゃるはまだか?とか知っている子を探したりして結構楽しい。
全員入場した後、国歌斉唱。旗を掲げているのが先ほどのJROTCメンバー。写真右下にはコーラスメンバー。
校長や学区長、主席の生徒の挨拶など続く。夫は知らぬ間にあちこち移動して、いろんな角度から写真を撮っていた。
いよいよ卒業証書授与。星のところに少しずつ並び、名前を呼ばれたらステージで証書をもらう。そうそう、名前を正しく発音してもらうため、小さな紙きれに正しいスペルではなく正しく聞こえるように名前を書いて、名前を呼ぶ人に渡すんだって。さすがは様々な人種の住む国。
その後いったんステージ右端で、プロによる個人記念写真撮影。
そして黄色い矢印のような経路で、周りに立っている先生、職員、スタッフと握手やらハグやらハイタッチなどして一周まわってから自分の席に戻る。
因みに名前を呼ばれる時、音楽関係をやってた生徒にはオーケストラとバンドが音を鳴らしてくれる。F(ファ)の音らしい。ちょっと賑やか。
こちらはステージ側から。周りの人多いなあ!
全員終わって席に戻ったら閉会の辞。
校長先生の言葉で、みんな一斉に右に垂らしていた帽子のタッセルを左へ移す。そしてCongratulations! 帽子を高く放り投げて……感極まる瞬間だった。タッセルの右から左への移動は、人生のあるステージから新たなステージへ、という象徴なんだって。
その後は整列するでもなくみんな適当に外に出る。卒業生退場とかないのがアメリカらしい。
外に出たら、あっちこっちで記念撮影。
仲のよい Eちゃんと。首からかけているレイはキャンディー入り。Miちゃんが作ってくれた。
Jくんはライフラリーもオーケストラのヴィオラも一緒だった。
彼が持っているのは1ドル札の花束!首のレイもお札でできてる!
親戚一同がお祝いにやってくる子も多々いる中、親戚がこちらにいない我々には日本人の友人が親戚みたいなもの。
Hさん、anさん、Miちゃんが来てくれてうれしかった!Yさんもね。
ということで、今から3か月以上も前のことだけど、書けてよかった!
今週末、ほじゃる、大学へ旅立ちます。