ほじゃる、サイエンス・フェアに挑戦するのは今年で3回目。
去年までは2月の提出だったけれど、今年から春休み後の提出となり、名前もサイエンス・シェアに。
春休みにじっくり取り組めるという利点が逆に、春休みくらい何もせずにゆっくりした~いという思いに負けて、
全然やる気がしなかった。
ていうか、これ親のプロジェクトじゃなくて、子供がやるものなんだけどね。
でも、学校からはガイドラインのプリント(親向け)が1枚来たっきりで、やりたい人はやって、という感じで。
やはり低学年のうちは、親の指導が必要だと思う。
(こういうことは学校が教えてくれるんじゃないんですかー?と叫びたいのを抑えつつ…、いや、叫んでた。)
さて、なかなかこちらの気持ちが固まらないまま、ほじゃるがやりたいと言い出したのが、
紫キャベツを使った実験。
紫キャベツから煮出した液は、リトマス試験紙と同じように酸性アルカリ性の指示薬になるのだ。
この液に、酢やレモン汁、洗剤などの液体を注ぐと、その性質によりさまざまな色に変化する。
ほじゃるは、科学の本に出ていた色とりどりの液体の写真に心ときめき、ぜひこれをやりたいという。
う~ん、いいんだけど、問題はどうやってまとめるかだよねぇ。
そもそもサイエンス・プロジェクトというのは、
まず疑問を掲げ、仮説を立て、実験の材料や手順、結果を示し、最後に分析をする。
これをボードにまとめて発表する、という過程を学ぶもの。
仮に、なぜ紫キャベツの色が変わるのか?という疑問を掲げたとしても、
答えが難しすぎて、ほじゃるに説明するどころか、私自身理解できない。
だいたい普段、酸性だ、アルカリ性だとわかったつもりでいるけれど、
化学的に説明せよとなると、塩基やらなんやらさっぱりわからないじゃあないかっ!
そこで、酸性アルカリ性が何かということはさておき、
「紫キャベツは指示薬になるのか?」という“疑問”をスタート地点に据えた。
まあ、答えは「なる」ってわかってるんだけど。
小3レベルにはこのくらいでいいだろう、と自らに言い聞かせ、
いや、そこで妥協せず追及することが優秀な子に育てるポイントかも、なんて思いもちらつきつつ、
でも、親が凡人だから仕方ない!と開き直って、実験開始!
まず、紫キャベツ(Red Cabbage)を刻む。
これを水と一緒に煮る。
冷ましてから、葉と液を分ける。おおお、紫~!
これを白い器に入れ、混ぜる液体も準備。
左からレモン汁、酢、水道水、塩水、石けん水、重曹を入れた水。
酢やレモン汁はこんなに鮮やかに変化!これは酸性。
(左が酢と混ぜ合わせたもの。右は紫キャベツだけ。)
水道水や塩水は中性なので変化せず。
残念だったのはアルカリ性の石けん水や、重曹水の色の変化がぱっとしなかったこと。
でもまあ、青緑っぽくなった。
時間があったらもっといろいろ試せたのだけど、まあぎりぎりに始めたので仕方ない。
これをボードにまとめた。
今回は実験は手伝うけれど、ボード作りは手伝わないよと宣言していたので、
ほじゃる、一人で頑張りました。
いやぁ、私も発見がいくつか。
以前、友人が女子会サラダと称してきれいなピンク色のサラダを作ってくれた。
材料は紫キャベツとビーツとキヌアなど。あの鮮やかな色はビーツからきているのかと思ってたのだけど、
あれは紫キャベツがドレッシングの酢と反応してピンクになったんだ!
目からウロコです。
あと、リトマス試験紙のリトマスって、実はリトマス苔(コケ)という地衣類なんだって。
コケだったのかー、リトマス!