晴耕雨読を綴る。

3.11から考え方を変えた。液状化と直下型地震に脅える日々。自然の驚異を感じながらも、共生と調和を求めていく!

蓮池薫さんの「半島へふたたび」を読んだ。

2009-11-13 09:49:13 | 日記
 拉致が無かったらどんな人生を送ることになっていただろうか?当時中央大学へ進学できたことは、それなりの才能を持っていた方に違いない。ある日突然彼女(現奥さん)と誘拐され北へ連れられてしまった。以後24年の間、北による洗脳教育をされ、日本語の翻訳を仕事としていたと記されていた。現地で結婚されお子さんにも恵まれたが拉致につぎ親子離れ離れの苦悩の生活にも陥れられていた。帰国当時のあのやせ方は、尋常の食生活ではなかったことがしのばれていた。

 今は柏崎国際大学で韓国語講師としてまた韓国語の翻訳家として地位を築き上げられている。お見事というか天晴れというか賞賛の言葉が浮かんでこない。  

 本の中で韓国作家孔枝泳(コジヨン)女史の死刑囚とのノンフィクション作「私たちの幸せな時間」の中の一説が紹介されていた。   

 人間として一番大きい罪は?そして一番大きな罰は?との問いかけがあった。勿論一番大きな罪は人の命を奪うこと、人の自由を奪うこととあった。

 全く連日の事件をみるたびに、ややもするとあまりにも軽視されてしまった大事な倫理観、社会通念が消えうせてしまったような気がしてならない。そもそも韓国ではクリスチャンが多いと聞く。彼女は立派な死刑廃止論者でもある。  

 まずは、一読を!


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