ドラクエ9☆天使ツアーズ

■DQ9ファンブログ■
オリジナルストーリー4コマ漫画を中心に更新中
時々ドラクエ風味ほかゲームプレイ漫画とかとか

妹、来襲 完

2016年10月31日 | 2部 帰郷の章(ミカ)

ミオ 「ご、ご、ゴメンナサイ、間違ってしまったみたいで」

ヒロ 「いやーあの年頃の女の子に正解なんかないんだよ」

 

 

 

 

 

             

ここはまだ侯爵家敷地内です

馬車を止めたりする駐車場みたいな所(名称がわからない、ごめんなさいよー)

通常、お屋敷の人たちは目的の館の前まで馬車に乗ったままで行けるんですが

ミカがあまり大事にしたくないと思っているので、行きはここ駐車場に降りて歩いてお爺様の館まで

帰りは泊まっていた館から歩いて駐車場まで来て、手配してた馬車に乗り込む予定でした

妹も通常通り館まで馬車を付けるはずだったんですが、偶然、ミカの姿を見つけてここで降りちゃったわけです

でもって妹は勢いのまま乗ってきた馬車を返してしまったので、「館まで歩かせるのもな」って思ったミカが

自分たちのために用意した馬車で送り届けてきます

妹と同乗するのは、ウイやミオと交流して女子慣れしたミカの対女子スキルアップのなせる業ですが

妹を早く遠ざけたい(いつまでもここでぐだぐだされたくない、めんどくさい)ってのと

妹が屋敷であれこれ不満をぶちまけるのを阻止したい(先手を打って侍女たちに口止めしておく)ってとこですかね

 

妹にくっついてるのは彼女付の召使ポジの子です

(ミカにも本来、そういうポジションの子がニ、三人いてもおかしくはないんですけども)

 彼女がぽわーってなってるのは、肖像画でしか見たことない次期後継者様を間近で見ちゃって、

わーほんとにいるんだー動くんだーしゃべるんだー、ってなってる感じです

(わーTVでしか見たことない芸能人まじ見ちゃったー、って感覚に似てるかも) 

ついでに!

馬車係がうるうるしてるのは、うわー俺継承宣言聞いちゃったー、っていう感激です

彼らくらい若い世代はミカが自分たちの主、っていう認識です

(彼が会社社員だとすると、ミカが社長、お爺さんが会長、っていう感覚)

その主が爵位を継承するという宣言をするのは、儀式の時くらいですからね

しかもその儀式も位が高い従者しか間近で見ることはできないっていう、わりと縁のない遠い世界の話なので

妹との会話、っていう軽い状況で聞いた事でも感極まったりしちゃう従者でした 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず兄上様のお気に入りにいちゃもん付けたいだけだから

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妹、来襲7

2016年10月29日 | 2部 帰郷の章(ミカ)

ウイ 「ああ~最後のが余計だよぅ」

ヒロ 「なんで寸止めできないかなあ…」

 

 

 

 

 

 

包み隠せない本音

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コメントにお返事のコーナー

■稲野巧実様

ドラクエミュージアム、図録を見る限りでは東京と大阪とさほど変わりはないみたいですね

開催地のひらパーが京阪グループなので電車も駅も全力でドラクエ招致やったった!って感じのお祭りです♪

ほんと改札はこの駅を毎日利用してる人たちは今レベルどーなってんの?って感じなんでしょう(笑)

あ、年賀状の季節ですね!

くださいください♪

今ドラクエ成分たっぷり補充されてるので楽しく描けそうです( *´艸`)


ドラゴンクエストミュージアム

2016年10月28日 | ■うのじごと■

 

昨日は絶好の遊園地日和だったので行ってきましたよ!

たこやき民ならUSJより断然ひらパーでおま!!の、ひらかたパークに♪

 

あのひらかたパークにドラクエキタ――(゚∀゚)――!!(むせび泣き)

 

 

駅に降り立った時からモンスターたちのお出迎えに舞い踊り

(誰もおらんやんけ!とか言っちゃダメよ?当然人がはけるのを見計らったんだからね?…見計らうまで全然時間かからなかったけど)

改札を通ったらレベルアップのファンファーレがなるのにテンションが上がり

(ローソンのからあげくんスライム味の時は恥ずかしさ満開だったけどこれは全然行けた!何度も通りたくなる嬉しさ!恐るべし遊園地マジック!!)

途中、小学生の遠足にぶち当たり、彼らよりもよっぽど浮かれポンチになってる己を恥じる(*'ω'*)

(なんだよお前らーもっとこう…ひらパーまでスキップしながら行けよー、と最近の小学生のお行儀のよさに己の小学生期の暴動ぶりを恥じる)

 

そんな感じで到着したひらパーは、平日だからもっと閑散としてるかと思ったけど、結構あちこちの小中学校が遠足に来てて賑やかでした

でしたが、私乗り物酔いスキルMaxなので乗り物には一切乗りません!TDLもUSJもバカ高い入園料払ってぶらぶらして帰る程なので!

園内のめちゃめちゃ楽しそうな大歓声を聞きながら、粛々とドラクエミュージアムに入場ですよハイ

 

とは言え、私、写真撮影が致命的なほど苦手なので、ぎりぎり見られる、って写真がほぼないんですが(;'∀')

ゴーレム!

ドラクエビルダーズやってから、「一家に一台!守って安心メルキドゴーレム!」ってくらい私の中で順位をあげたゴーレム

フリービルドでゴーレムがわが街に来た時はもう速攻でお気に入り登録したゴーレム

他にもキングスライムとかスライムタワーとかいたので、ぜひ並んで記念撮影したい所です!

イベント終わって処分するときにオークションとかに出したりしないのかなあ…欲しいなあ…(まず置くとこないけど)

 

そんなでっかいフィギュアの行く末も気になりつつ、ミュージアムの中はもう、のっけからスーパーハイテンション状態

どこもかしこも延々見てられるわー、ってくらい作り込まれててこのクオリティで入場料なんてお安いくらいだぜ、って程でしたが

写真撮影の中でも難問な室内撮影だったんであまりお見せできる写真がありませぬ

是非皆さま「こんだけじゃわかんねーよ!!」と、実際に足を運んでくださいませませ?

天空上

出たあとでマスタードラゴンが飛んでると気づく失態を犯したり…

 

名シーンジオラマ

ジオラマ好きにはたまりませんが、それがドラクエでこの再現度!!

私がドラクエ5で最も号泣したシーンがここ(↑)

ドラクエ5は一生分の号泣を使い果たしたんじゃないかってくらい号泣しましたがこのシーンはマジで

もう死ぬまでの間に現実でこれだけ号泣することはあるまいってくらい号泣したので今でもこみ上げるものあります

 

そんな痛い私の永遠のドラクエNO.1

スマホの待ち受けにするんだー!!と張り切って撮影したものの、アイコンでご尊顔が隠れる悲劇発生

何言ってるんだ、そんなお前ごときのスマホの待ち受けに降臨するほど安っぽい存在じゃねーだろ?ドラクエNO.1はよ?

って涙をふく

(アイコンが縦に並ぶ仕様になるまで秘めておくさ)(…ならないと思うけど)

 

それから、展示物を見るだけじゃなくて参加型のゲームもありました

勿論めっちゃやりましたいい大人が!周りもいい大人だらけだったし!係りの人どう思ってるんだろとか思ったけど!

その中の一つ、ウイたちの関連で、世界樹(↑)

女神の果実、1個だけ実ってます!!

もっと実らせるために、皆ガンガン行かなきゃ!ガンガン!

(あ、でも全部実ったら下からあの人がどっかーん、って蹴散らせに来るしな…それはそれで…まあ…)

 

まあこんな流れで展示物、ゲームコーナー、ドラクエカフェ、物販コーナーっていう盛沢山さでした

オススメは選びきれない程あるんですが

敢えて言わないでおこう、っていうのが一つと

最後のムービー(これ物販でDVDで売ってたら買ったけどな、っていうくらい好き)

自筆原稿の三つが非常に心震えたと申しましょうか

特に自筆なんて、本当に手書きで、筆圧も残ってるくらいの鉛筆書きとかでもう感動なんてものじゃなかったです

これが今の時代では当たり前のパソコンだったりしたらここまで感動はしなかっただろうな、ってくらい必見です

小学生の時とか、休み時間に友達とノートに手作りのゲームをちまちま描いて楽しかった、その他愛ない遊びが

本当に現実になったんだ!っていう、自分たちはかなえられなかったけどかなえた人がいるんだ、っていう感動ですかねー

アナログって本当心に来るよねー

 

っていう心にじんわり沁みたところで物販、物販!

欲しいものは山盛りありましたが、とりあえずこれだけ

図録とブックマーカーとシールでっす

ふーふーしてるドラゴンがしびれるほど可愛い(・∀・)!!

そうそう、冒頭の写真はミュージアム入場でもらえる全部です

(ルーレットで同じシールを二枚もひき、勇者の証では1勇者を3枚も引き当てる運のなさはどうよ!!)

それから

買っちゃったー!!モーモンポンチョ!!!どーすんのよ!?え?普通にきますけど!?って強引に買ってもらった

うん、反省してる

あの時はテンションがおかしかった…

だが言わせてもらおう、ここがUSJとかでのイベントなら買わなかった!財布の口は堅いのだ!(いやその金も俺が渡してる金やけどな、って相棒君は言うが)

ここがひらパーでのイベント、っていうのが重要!

少しでも老舗遊園地ひらパー存続の力になるならモーモンポンチョの一枚や二枚!っていう気になるんですよ!

ビバ地元愛!

てことで許してください(ひたすら懺悔)

 

そんな感じのドラクエで散財な一日

 

で、あーあ終わっちゃったか、って思ったら、出口には、勇者ヨシヒコで実際に使われた、なんだこれクオリティ(誉め言葉)の

モンスターたちが!!(再びテンションMax!なんてドラクエ殺しな演出)

やばい、モーモンポンチョよりよっぽどギガンテス着たい…(でも汗臭そうw)

(個人的には今期のヨシヒコ、メダパニくらってスライムナイトのナイトとスライムに同席しちゃうあれが最高にツボ☆)

 

 

あとは京阪電車がドラクエ電車を走らせてるみたいなので、それに乗るべく、秋のお出かけに行かなくては!!

っていうのが今年の目標ですかねー、ハイ

もう今年もあと二か月かよ!!って思うと、ミカ里帰り編で終わりそうな気もしますが…なんとか…終わらせる…ウン

こうして栄養分もみっちり補給した事ですしね!!

 

 

 

 

 

 

ではでは、明日から4コマにもどりまっす

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妹、来襲5

2016年10月25日 | 2部 帰郷の章(ミカ)

ヒロ 「今は馬車どうでもよくねえ?」

ミカ 「良くねえよ!お前はあれの暴走っぷりを知らないからそんな余裕かましてられんだよ!」

 

 

 

 

 

 

 

             

ミカ(と屋敷の人)だけが知る妹の暴走っぷり

 

■上品で

妹と二人の肖像画を描いてもらっている最中

早々に飽きた妹がミカの飾り剣をぶん回すわ、おしゃぶり投げつけるわ、馬並みにキックくらわしてくるわで

周囲が騒然とする中、もくもくと終了を待つ

赤子をあやせない自分の力不足です

■紳士で

たまに妹と一緒に食事

好き嫌いの多い妹が嫌いな料理を強要されてブチ切れ、ぶん投げた皿と中身をかぶる

熱くはないので大丈夫です

■物静かな

たまには妹と一緒に読書

やはり早々に読書に飽きた妹がミカを使っておふざけの連発

花瓶を頭に乗せちゃっても兄上様ならへっちゃらですのよー

妹が怪我をしないように耐えます

 

そんな感じの兄妹

兄であるミカは後継者教育が始まっているので、妹と仲良く過ごす時間はそうそう取れない中、

やはり兄妹としての時間も作ってあげなくては、という周囲のはからいで何かしら一緒に行動する事はありますが

普段から接触する時間がないうえに、小さい子の相手や遊びにあまり興味がない元々の性格もあって

兄から妹に対しては物凄く距離があります

しかし周囲から常にちやほやされている妹としては、よそよそしい兄に不満で、構ってほしくて、猛烈アタック

余りにも過激な行為に周囲も大慌て

「いくら妹君を可愛がるようにと言われていても、非道な時には怒っていいのですよ」

と母陣営の女性陣に心配されたりするほど、紳士教育の一つ「女性の扱い」を真剣に実行していた

ミカの少年期前半です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何をいいつけられることやら

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妹、来襲1

2016年10月19日 | 2部 帰郷の章(ミカ)

ミカ 「もう締めるって言ってたじゃねーかよ…」

ヒロ 「その手のやつを信用しちゃダメなんだよなー…」

 

 

 

 

 

 

             

もう7年も付き合ってるのにまだそんな認識じゃ甘いよミカちゃん

ってことで、締めの一本行きますヨ

 

とはいうものの

馬車と状況説明漫画に2日間壮絶に戦って屍晒したので、もうテキトーにぶん投げる!!


帰り際に妹と鉢合わせたんだな

 

って解ってください( ノД`)シクシク…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全力で行き違い違ったかったぜ(ああ無情)

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従者たちの苦悩

2016年10月17日 | 2部 帰郷の章(ミカ)

 

 

 

 

 

 

 

             

お屋敷で働く人たちは、主人らの世話が仕事なので仕事に対していちいち感謝を述べられることがありません

しかしウイたちからすれば、自分たちでもできることをやってもらっている、という感覚になるので

いちいち「ありがとう」が口から出てしまいます

最初のうちはミカも「アリガトウは言わなくていい」といちいち注意していたんですが

(屋敷の中にない習慣を持ち込むことで弊害が出るのは予想済み)

注意されてもついうっかり言ってしまうウイたちなので、途中から面倒になって放置してたっていう状況です

 

いちいちいちいちありがとうを言われまくっていた数日間

ウイたちが去って行って、ちょっと心に穴が開いてますが

勿論彼らはプロなので!すぐに平常通りになると思われます

 

絶賛に次ぐ絶賛、の方もまあ同じような感じで

ごくごく当たり前の仕事をしているだけなので、それを褒められたりすることもないのですが

例えば

花を生ける時には花粉をとる、とか、階段で絨毯に足を取られないような措置がしてある、とか

ナフキンの折り方が食事の雰囲気に合わせて毎回違う、とか、部屋の照明も時間によって切り替えられている、とか

重箱の隅をつつくがごとく細かいところまでウイたちが気づいて褒めてくれるので

別にそんな大したことしてないんだけど、と思いつつ、なんだか嬉しい気持ちが抑えられない、っていう感じです

 

っていう4コマを描こうかと思ってたのですが

一番描かねば!と闘志を燃え滾らせていた夜会で情熱が燃え尽きてしまったのでしょうか…

なんか蛇足のような気がしないでもないな、と思ったので文字で補足でっす

 

あと

書き漏らした!!ってしばらく焦っていたものの、どこでフォローしようか悩んでいたら夜会終わっちゃったよ!

っていうのが、シェフの話なんですが

今からさかのぼって入れるのもアレなので、これもここでちょっと補足

 

ウイたちの初めての晩餐でシェフと事前に色々打ち合わせないまま晩餐の用意をさせてしまい、

結果的に色々面倒をかけてしまった事に対して、ミカがシェフに謝りに行きます

(あ、謝ると言えばついでに、ヒロがブーメラン投げた時も庭師に謝りに行ってます)

(ミカは、従者たちの仕事によって侯爵家が維持されている、という様な教育を受けているのでそこはキッチリです)

ついでに、これから滞在中の食事に関しては、簡素なもので良いから、という申し渡しも行います

シェフ

「それが絶対のご命令という事であれば従わざるを得ないのでしょうが

若様がこちらを慮っての事であるならば、その様にお気を遣わせてしまった我らの不十分でございます」

っていう頑固な返事からの

シェフ

「我らは侯爵家という名のもとに食事を提供させていただいてる以上、簡素であれという指示には

従いかねます」

「どのようなお客様も侯爵家としてのご招待を疎かにしていいとは考えられません

必ずや!侯爵家の名のもとに!水準を下げることなく皆様のお口に合う料理をご提供させていただきます!!」

って激しく拒否られて

ウイ 「ミカちゃん家って皆すんごい頑固だね」

ミカ 「…せめて誇り高いと言え…失礼だろ…」

っていうミカ敗北の4コマがありました

 

ミカはウイたちを家に連れてくるにあたって従者たちに

「庶民がくるので」「上流階級なみのもてなしでなくていい」「むしろもてなしとかしないでほしい」

的な話を通してはいたんですが、それらのどれもこれもが、このシェフのように

「とんでもない」「お客様を区別するなどあり得ない」「侯爵家に勤める以上それはできません」

とことごとく拒否られて、「俺の指示が全然通らねえ」って嘆いているのが「ミカの家族に乾杯12」なんですよー

この記事、一年前ですからね…怖いですね…

 

ともかく一年かかって、ようやくミカの家を描き切りました

余りにも長すぎて、正直、何か描き損なっていてももうわかんないや(゜-゜)、って感じですが

ミカの周辺事情は大まかに描けた気がするので、とりあえずいったん、閉めますね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何かおかしかったら突っ込んでください

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コメントにお返事のコーナー

■貴沙羅サン

お久しぶりでありがとうございます!

ホント、子供の時の7年と違って、大人の7年なんて一瞬ですね

とか言いつつミカの話の中では1週間たってないっていうんで、もう時間に関しては何がなんやら解らんです(笑)


竜星紀

2016年10月14日 | ■うのじごと■

世界には天と地があり

天には神を守る竜が棲み、竜の隷属である竜の使いが棲んでいる

天竜には寿命があり500年の命を終えた竜は、地上に降り、地の竜として生まれ変わる

地の竜は地上の命を守り、500年の使命を終えた後、地を自らの棺とし眠りにつく

この世界は竜によって創られている

 

 

■ウレイ編■

はるかはるか上空にあると言われている神の世界

そこでは神を守護する役目をもった天竜と天竜に仕える従者が暮らしているが

ある時、自分の寿命が近いことを神から告げられた1体の天竜は、掟に従って地に降りる準備をするため

気に入っていた一人の従者を呼び出した

呼び出された従者ウレイは、天竜が地竜に生まれ変わる土地を探すために、一人地上へと降りる使命を請け負う

自分が世話をしてきた天竜は風と戯れることが大好きだったので、風が吹く土地にしようと決めたウレイは

空から探し当てた地に降りた

そこは気持ちのいい風が吹く谷

周囲を真っ白な岩壁に囲まれ、陽の動きによってキラキラと輝きを変える所が気に入った

きっと天竜も喜んでくれるだろう

さて、次の使命は、天竜が地竜へ生まれ変わるための守護をこの土地に施すことである

神のいた天上を彩る星灯りの守護を受け取ることのできる7人を探し出し、この土地へと導き、「竜の婚姻」と呼ばれる儀式を行うのだ

天竜の使いウレイの、地上への旅が始まった

 

 

 

■神話編■

地上には、数多の命があふれている

天の神が創り出す善、神の考える善に従って命を吹き込まれたものたちが天から降りてきて地上に溢れる

地の神が創り出す悪、神の考える悪に従って命を吹き込まれた者たちが地の底から生まれ出て地上に溢れる

善と悪が交じりあう場所、それが地上である

その均衡を保つように天の神と地の神はそれぞれに創り出すものを地上へと送り込んでいるが

世界は広いので

その配置加減を間違ったり、匙加減が狂ったりして、必ずしも互いの力が拮抗しているという場所は少ない

天と地の神たちは日々、その力をピタリと同じにするために広い世界の隅々まで目を光らせつつ

目についた綻びに注力しては他所の均衡を疎かにし、疎かで乱れた均衡をやり直そうと崩壊させたりして

永遠に終わりのない世界創造を強いられているものである

 

 

 

■ヒロ編■

ここは辺境の地

植物はろくに育たず、動物たちも寄り付かない

人間を襲う魔物でさえも全くうまみがないと判断するのか避けていく

自然災害すら起こりようのない、まさに不毛の土地である

そんな土地で育ったヒロは、ある日、村の外の世界を知り、自分の村と他の村の違いを知る

自分の住む村には、竜がいないのだ

地竜がいれば土地は豊かな恵みがあり、水竜がいれば生き物が肥える

風竜がいれば多くの交流が活気づき、火竜がいれば命の強さが増す

そんな話を聞き、村に竜を呼べばいいのだ、と思った

自分の村に住んでくれる竜を探しに行こう

その思いを胸に、ヒロは竜を探す旅に出た

 

 

 

■ミカ編■

5つの竜国から成る、連合国があった

そのうちの一つ、レネーゼ竜国の跡継ぎであるミカは、連合に裏切者が出るという予言を聞かされる

連合国は長い歴史の中、時にこうして互いに疑心暗鬼を生じては、分裂解散の危機を乗り越えてきた

だが、その歴史も400年を超える

竜を持つ国が500年を越えて存続してきた例がないのだ

争いか、竜の寿命か、いずれにしても竜は己の終焉を人間に話すことがない

多くの学者がそれを研究しているにもかかわらず、竜の最期を看取ったことのある史実がなかった

そのため、竜は滅ぶとき、契約を結んだ者とその周囲を全て無に返すのだとも言われている

自国の竜が寿命を迎えるのであれば、自分は王になれない最期の跡継ぎとして国を守らなくてはならない

そのためにも、竜に会う必要がある

ミカは誰にも知らせず、一人城を出ることを決意する

 

 

 

■ミオ編■

国を持たない一族がある

どの国にも属さず、決して定住をせず、世界に散っている流浪の一族

個々では、武力や知力をもって各国の権力者に囲われているが、自分たち一族はどこにも属さない

なぜならば、我らは竜人の末裔だからだ

世界の行く末を見届けるための一族であるのだ

そんな言い伝えを守って生きてきた一族であるということ、ミオは幼いころから聞かされて育ってきたが

竜人が一体何であるのかは分からない

特別な力があるわけではない、竜を見たこともさえもない、それでも竜人の末裔らしい

父と旅をしながら、時々、各地で傭兵をしている姉たちと合流する

他の一族の人間と各地の情報を交換したりもするが、果たしてそれがどんな役目なのかは分からない

はるか昔の言い伝えで、父や姉たちも本当のところは解らないという

解らないけれど、ミオがまだ幼い時、ある日突然母と連絡が取れなくなった

その時の事は覚えていない

母の顔も思い出せないくらい昔の話

だけどあの時からずっと、父とこうして二人、母を探す旅をしているミオだ

あの丘を越えれば、大きな街がある

連合国の一つだと父が言っていた

そんな大きな所なら、何か母の手がかりも見つかるかもしれない

 

 

 

 

 

かくして、神の歴史に「愁いの婚礼」と記される竜星紀が幕を開ける

 

 

 

 

 

 

 

             

これが大まかに、ウイを主人公にした竜星紀になります

7人集めるのが、ウイの都合、ってことになりますが

ミカを主人公にして、竜の寿命を延ばすために7人集めるのがミカの都合、みたいな、ミカバージョンもあります

ウイの場合はほのぼの昔はなし風

ミカの場合はドロドロ宮廷風

って感じになりそうです

 

あと、7人のうち、モエギはまあ連合国の一つとしての役割を持たせることができますが

レンリとコーラルに至ってはただの賑やかしでしょーよ、って感じだし

空席の水曜に新キャラを投入するとこから始めないといけないし

細々した設定詰めてないから、ところどころ破たんしてるし、で

ウイたちを完全オリジナルに移行するより、ドラクエ9全然関係なくてスミマセン!!と毎年謝る方が

 

まだしも現実的

 

って思った次第でございます(;'∀')

そういうわけで7周年も全然ドラクエ9関係なく終わってしまうのか、

ちょっとお茶を濁すためにエルシオン学院編を始めるか(もう9割がた作ってたネタ忘れましたが)、

お師匠様探しの旅に出るか(出るかったってゲームのシナリオ的にお師匠様ふっかーつ!って3Pくらいで終わりそう)

開き直ってオリジナル長編ぶっこむか…、

まだ今の時点で見通しもたっていないわけなんですが!

ミカ編終わったら、あとどれくらい作った話が残ってるか、整理したいと思います

 

 

 

 

 

 

 

 

壮大すぎて書ききれる気がしない竜星紀

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7周年!

2016年10月13日 | ■うのじごと■

今頃ですが7周年です!!

いつも遊びに来てくださってる皆々様、有難うございます!!

個人的趣味垂れ流し状態で7年も過ぎるともう何から手をつけたものやら、ってくらい色々とっちらかってますが

そんなこんなにもかかわらず遊びに来てくださって本当に本当にありがとうございます

 

DQ9は7月、ツアーズは8月に7周年を迎えていました

 

いやあ忘れてたわけじゃないんですが、いつこの記事を書こうか迷いに迷っていたらもう10月…

ミカの故郷編が完結してから一区切りとして書いた方が良いだろうと思って溜めに溜めていましたが

 

ちっとも終わらねえぜ!ミカの故郷編!!ぶっちゃけもう飽きてきてるぜ!!!

 

って、私の中の何かが叫び始めているので、ここらでちょっと気分転換に、7周年暴露ネタ

実録!ウイたちが完全オリジナルだったらこうなる!

をお届けしたいと思います

完全ネタ記事デスご容赦ください

 

てことで

 

まず、7周年のイラストは、ウイたちが完全オリジナルだったらこうなるの図です

天の神様に「7つの星の守りを集めよ」と命じられたウイが、地上に降りて七曜を探す話になります

日 ヒロ (陽)

月 ミカ (陰)

火 モエギ (戦争をもたらすもの)

水     (翼のある使者)

木 コーラル (快楽をもたらすもの)

金 ミオ (平和をもたらすもの)

土 レンリ (老いをもたらすもの)

水曜が空席なのはちょっと設定を煮詰められていないので、今のところ手を付けてないんですが

上のイラストを描くにあたって、空いたままもなんだし、今、新キャラ考える余裕もないし、ウイでも描いておくか…

っていう適当さで仕上げました

他のキャラの配置も十分に考えてのことではなく、月と太陽が陰陽、他の5曜日はホルストの惑星からのイメージで配置

っていう適当さでしあげました2

この配置は実際、物語として世界を創り上げていく段階でそれぞれの役割とかを考慮して考え直すところなので

今はイラスト描くためだけの配置です

色はただの虹の7色カラーです

(陰陽と5行にすると、黒がかぶるような気がして…あと色彩感覚狂ってるので困った時は虹カラー)

 

 

そんな感じの

お遊びです、本気にしちゃいやよ?ってくらい軽いネタなので、ちょうど暇を持て余して仕方ないんだぜって人は

ウイたちの完全オリジナル世界の設定話(個人的覚書ともいう)ゆるーくお付き合いくださいませませ

 

 

 

 

 

             

ハイ、ウイたちをオリジナルに変換するにあたってまずはタイトル

タイトルは竜星紀でどうでしょうか!

ドラクエ9と星空の守り人をそのまま拝借してるだけでしょうか!(その通り)

ここで凝ったタイトルをひねり出す意味もないので、いい塩梅に雰囲気タイトルにしておきましょうか

 

竜星紀とは…

 

世界には天と地があり

天には神を守る竜が棲み、竜の隷属である竜の使いが棲んでいる

竜には寿命があり500年の命を終えた竜は、地上に降り、地の竜として生まれ変わる

地の竜は地上の命を守り、500年の使命を終えた後、地を自らの棺とし眠りにつく

この世界は竜によって創られている

 

こんなお話です

BGMにはTMネットワークの Dragon The Festival かKOKIAの lifeー命の響ー でお願いします

(お願いされても!)

竜のデザインは西洋風でも東洋風でもいいですどっちも好きです

(節操ないな!)

うーんどちらも捨てがたし!いっそ両者の良いトコどりで、体はすらりと長く翼を広げて滑空する感じ…

あ、これグレイナル様か!納得!!

(何をだよ!)

 

と一人ツッコミもむなしい脳内劇場

それでは、その世界を個々に細かく掘り掘りしていきます

 

地竜は死んで大地を創っていく、って設定なので、

「風火水土」の四元素を取り入れるか、「木火土金水」の5行を取り入れるか悩みどころですが

個人的にどっちもあんまりしっくりこなかったので、もういっそ

大地の種類だけ竜がいる、って事でいいのでは?とも思い始める

火竜は火山に、土竜は鉱山、水竜は湖、砂竜が砂漠、沼竜が沼地、等々等々てな感じに延々と…

延々と作れますね

こうなってくると延々デザインしないといけないので延々作ってるとそのうち後悔の涙で溺れそうですですが

自分で描くこともないので、ドラゴン好きな人は延々空想してお楽しみください♪

 

あー天竜の方はどうしようかな

そもそも地上に降りてきて地上で冒険する話なので、天竜の方はまた後々考えれば良いか

(レッツぶん投げ!)

 

竜の使い

これは、ドラクエ9でいうところの天使ですね

せっかく天使のオリキャラ無駄に作りまくったので、彼らの話もめっちゃ書きたい

(書きたいもの多すぎて全然追いついてねえ!ってのは重々承知の助)

なのでキャラの設定はそのままで、竜の使いという種族に変更

お師匠様はどうしようかな…、アレ私のキャラじゃないっていえば私のじゃないんだよな…(;'∀')

でも元からお師匠様がいないウイはウイって感じじゃないな、と悩んだので

お師匠様は竜の使いじゃなくていっそ天竜でもいいかもしれない

…じゃあほかの竜の使いもみんな竜になっちゃうでしょーよ!!とここでちょっと矛盾が出てきたので

お師匠様問題、ちょっと保留にしておきましょう

 

竜の使いの使命

DQ9の人間を守る天使と違って、天の竜のお世話をするために、天の竜が創った種族です

地上には降りてきません

彼らが地上に降りるのは、天竜の寿命が来た時です

自分の仕えていた天竜が寿命を迎え、地上に降りる時には、まず竜の使いが地上に降りて

他の地竜がいない地を探します

地上の生き物が争っていたり魔物が暴れていたりすると、それも武力で抑え込み平定します

そうして秩序を保ち地を整え、天竜が一度死に地竜に生まれ変わる時にお供します

これを俗に竜の婚姻と言います

言葉で誤魔化しましたが、竜の使いの寿命ってことでいいですかね?

(この辺も煮詰めてないので、レッツぶん投げ!)

 

人間

人間は、基本、竜の住む土地に暮らしています

竜がいないと魔物が暴れていたり、土地が荒れていたりして、結構過酷な状況になるからです

その地で暮らす人間の数も少ないと、竜も「まあ多めに見てやるか」ってほかの動物たちと同じ扱いをしてくれますが

人間は他の動物のように地の自然に従うわけでもなく、自分たちの住みやすいように地形を変えて国を創ったりしますからね

好き勝手土地を切り開いてわがもの顔でいると、「いい加減調子に乗ってんじゃねーぞ!」って竜の逆鱗に触れます

こうなると、竜が攻めてきて国をぶっ壊されたりします

なので

国を治める王、もしくは町長、あるいは村長、もっと規模も小さく班長…、

(どの規模で竜が怒るかはその土地の竜の性格による!短気なのも呑気なのも人間嫌いなのも我関せずなのもいる)

とにかく代表者が竜に挨拶に行き、事前に国を創る旨を報告し、その土地の竜と契約を結びます

これが竜国となります

(王様がいる国=王国、竜がいる国=竜国、竜と王が対等な国=竜王国とかとか)

そんな感じで竜と人間が国を作って暮らしていますが、人間同士が争う事もあれば竜同士が争う事もあります

そうなると戦争です

竜と竜、国と国の戦争になります

負けた竜は土地を追われますが、自分の土地を失って生きていくことはできないので

他の竜の土地を奪い取るか、おとなしく命を落とすか、の二択です

人間の方は勝者の支配下に置かれますが、それが気に入らなければ他の土地に逃亡したり、新たな竜を探しに行ったりできますから

戦争になると竜の方がシビアかも知れません

そういうわけで、基本姿勢では、「仲よくやろうぜ!」っていう感じです

めっちゃ仲良くなると連合国にもなります

攻め込まれないための防衛策として、積極的に連合国を作ったりもします

うまく行くかどうかは竜同士の相性と、王の政の手腕にかかってます

 

 

魔物

魔物は必要でしょう!悪と戦うなら悪の大魔王がいるわけだし、人間と闘うなら大体闇落ちしてる奴を倒すわけだし?

魔物は竜の管轄外ですかね

天と地が竜の管轄なので、その他は魔物の住処、って感じにしておきますか

海…、海どうするかな

まあいいや、竜の管轄外の辺りはちょっと保留、あとで考えます

(スペースなくなってきた!どんどん投げていこうぜ!)

 

 

登場人物

これは、私のオリジナルキャラはそのまんま移行、ってことでいいと思われます

実際ドラクエ全然関係ないじゃん!って状況になってるのが、こやつらのせいでもあるわけだし…

逆に、ドラクエに出てくるキャラは出ません(当たりまえか)

箱舟とか世界樹とかの役割もいらないかな

サンディとかテンチョーとか嫌いではないですが、どうしても、ファンタジーという成分を考えると

ガングロとかギャル語とか電車が邪魔になる(私にはどうやっても調理できない難素材)

ファンタジーにも色々な世界がありますが、私は中世ヨーロッパ的な世界観で繰り広げられるファンタジーが好きらしいぞ!

と気づかされたDQ9とDQ10…

違うな、私は中世ヨーロッパ的な世界観で繰り広げられるドラクエファンタジーが好きらしいぞ!だな

(現代でも、江戸でも戦国でも、別にファンタジーとミックスさせても全然違和感ないもんなペルソナとか大神とか、とかとか)

んー、私の中ではドラクエが現代になるとそれデジモンじゃん、ってなるのかもです(デジモンよく知らないけど(;'∀'))

話が大幅にそれました…

登場人物はそのまま、話の展開上、足りなかったり必要があれば増えます

(こんなにキャラわっさわさいるのに足りないとか…絶望)

 

 

 

 

以上、下準備はこんなところです

色々ぶん投げてる箇所は、実際話を作っていく過程で練りこんだり、統合性がとれなくなってぶっ壊したりするので

まあ、あんなものかと置いておいて

では、実際、簡単に話を想定してみましょう!!

 

ってところで、スペースと時間が厳しくなってまいりました

竜星紀のお話は、次回に持ち越しです!!

(まだ続くんかい!)

いやー、なんか空想がそこそこ形見えてきて楽しくなってきましたわ(;'∀')テヘ

 

 

 

 

 

 

              

DQ9ファンブログと銘打っている我がBlogですが、邂逅の章を経て帰郷の章に突入した辺りから

「もうほんとドラクエ9関係ないじゃん!!」と毎年毎年冷や汗ものだったんですが、…もう開き直ってますけど

開き直るまでは「いつDQ9の看板を外そうかな」とひたすらそのタイミングをうかがっておりました

 

看板下ろすんだったら、ウイたちのキャラ設定はそのままに世界を完全オリジナルに移行しないとだめだろ!!

 

ってことで、ひそかにしかし着実に、水面下でオリジナル世界を構築していたことがありました

今はもうなんか、どうしようもない!っていう思いが強いのでどうにもならないと思います

思いますが、老後に暇を持て余して仕方ない余生を送るつもりなのでその時にでも形になればいいかな

などと考えてしまうほどには、捨てきれないオリジナル世界です

 

 

 

 

 

 

 

 

一人遊びは楽し

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ご子息三人衆

2016年10月12日 | ツアーズ小ネタ

この長い長い里帰り編でミカが一気に成長してしまったのが大いなる誤算ですが

ここまで成長したら、そろそろ側近とか従者の設定も考えないとダメかもと思って即興で作った3キャラ

 

はっきり言ってモブキャラです!

 

ミカの従者になってくれそうな背景、を考えただけなのでこの先あんまり関わってきそうもないですが

設定だけ置いておきます

 

 

 

■そばかす君(スワルツ・サリス・オットリー)

従者になってくれそうな背景だけ考えていたらSS1本できちゃったよ!

てことで「月にうさぎが」で地味にメインになってる彼(仕方なく名前をひねり出したけど何の意味もないです適当)

オットリー侯爵が祖父

その正統後継者が父、その次の正統後継者が兄

って事で、後継が順調にいけば彼は家を継ぐことがないので、あまり真剣に将来の事を考えてません

家を継がない子息たちは、城勤めをするとか、独立して自力で就職するとか、他家に婿入りするとか、

色々身の振り方を考えないといけないのですが、彼は母親に溺愛されて育った筋金入りのお坊ちゃまで

このまま父や兄の下で働きながら、居候でもいいなあ、とか思ってるゆるゆるキャラなので

SSでちょこっとミカに刺激された程度で、簡単にぐらついてます

もう少しミカの押しが強かったらあっさり従者になってくれそうなキャラです

(うさぎは十五夜お月さん見て跳ねる、ってことで)

 

 

 

■いやみ君(名無し)

名前まだ考えてないのでアレですが、

現侯爵が祖父、その正統後継者が父、で次の後継者が彼になります

しかし彼は幼いころからの厳しい後継者教育に反発して、家継ぎたくねえええ!!!って思ってます

家は継ぎたくないけど裕福な暮らしを捨てるとか無理!家出とか無理!誰か代わってくれ辛れえ!

ってことで、ミカとはまたちょっとちがうやさぐれ具合

お気に入りの取り巻きを引き連れてしょぼい悪さをしたり、華やかな場でわざと地味な格好をしたり、という

ちっぽけな反抗してます(本格的に反抗すると祖父や父がうるさいのでそこまでやる気はないのがまたやさぐれ倍増)

ミカに対しては鬱憤晴らし、って感じなのでここを何とかすれば、後継者同士、なんとか共闘できそうです

親に隠れて絵を描いてます(←攻め落とすならこれか?な設定)

4コマ絵では、なんかヒロの故郷にいたいじめっ子君とキャラかぶってねえ?こんな顔だった気がするなアイツ…とか思ってたんですが

(まだ確かめてないけど、たぶん、こんなんだったはず)

いざカラー絵にすると、ミオのお姉さんになっちゃったよ!!っつーて一人爆笑したキャラです

もー画力なさすぎて腹筋崩壊するほど辛い(笑)

 

 

 

■ちび君(名無し)

この子も名前がないんですが

現侯爵は父、次の後継者が兄

ですが、ここの家は兄弟が多く、上に兄が3人、下に弟が一人います

兄が皆とびぬけて優秀で、その下にいる彼はごくごく普通、加えて弟がまたもや優等生

兄三人の絞りかす、と言われ、絞りかすが出たおかげで、次の弟はまた出来のいいのがきたな、なんていわれるヒドイ扱いです

なので親兄弟に手助けを期待されてるでもなく、むしろ早く独立して出ていけと言われているので

とにかく自分の身の振り方には神経をとがらせています

何といっても保身に全力!優勢な状況をいち早く読み、強そうな人にはさっさと付く!誰か拾って早く!

(観月の乱の4コマでも一番ふらふらしてるのが彼です)

そんな感じなので一番簡単に従者になってくれそうですが、ミカが信用ならない人物をそうほいほい傍に置くか、っていうと

またいろいろ波乱がありそうな感じで、一番厄介そうでもあります

 

 

 

 

 

ついでに、お貴族様のお名前設定

色々考えて遊んではいたんですが、なにせベースがドラクエ世界なので、そこまでネタを仕込んでも使いこなせないでしょうよ

と途中で気づいたのでネタをこねくり回すのを放棄してます

なので、今はもう単純に

 

ステラ・ミカヅキ・レネーゼ、これがミカの名前です

 

非公式の場合は、ミカヅキ・レネーゼという呼び方をメインにするので、親兄弟親しい人たちはミカヅキと呼びます

公式の場合は、ステラ・レネーゼという呼び方になるので、仕事の同僚や上司などにはステラ殿、と呼ばれます

そして正統後継者である場合は、後継者としての資格という名前も付けられ、侯爵になるとレネーゼ侯爵と呼ばれます

 

この正統後継者としての名前とか、オリジナル世界だったらここまでいける!と思って考えてたミカの侯爵名は

ステラ・クレス・レネーゼ、でした

このクレスという部分がなんと竜語になります

竜語っていうのは竜にだけ発することができる言葉でございます

で今は説明する都合上、竜語=英語、に置き換えて強引に話を進めますと

後継者として認められた人物には竜の加護があり、その証として竜が名前を付けてくれます

ミカの場合はクレッセントムーンという名前をもらっていますが、これは竜にしか発することができないので、

人間がそれを名前として口に出すために、クレス、という名前にするのです

よくある、真の名と通り名、のアレですよ、アレ!

あれと全く同じ意味で竜の付けたのが真の名クレッセントムーン、人が呼ぶときは通り名でクレス、ってね

真の名を呼べるのは竜だけで、その名を竜に付けられた時からミカは竜に支配されているのでした

そして世界は悪の力が強まり竜語をあやつる黒幕とかも出てきたりして危うしミカヅキ!

ミカを助ける愉快な仲間も集合するぜ!竜と力を合わせて黒幕退治に出発だ!!

 

…みたいなオリジナル世界を創っていた途中でふと

 

いや天使ツアーズ、ドラクエ9のファンブログだから

 

と我に返り、そのまま闇に葬り去ったオリジナル世界があります

ミカの名前一つ付けるだけで、これだけ遊べる設定もそうないよな、というのがお貴族様の楽しい所でしたが

4コマでそれやってるとあまりにも装飾過多でお腹いっぱいになるので

今までもこれからも、ミカはミカヅキで統一してあります

 

そもそも最初にミカという名前ありきで、ミカヅキという名前にしたのが

彼は良い所のお坊ちゃまなのでミカヅキという名前をふせてミカと名乗ってる、みたいな感じだったものが

今は、お貴族様の世界では名前を略して呼ぶなんて無礼の極み!!という感じになってます

(月にウサギが、でサリスがめっちゃ驚いてるのがコレ、ミカって略してるここ、さらに“ちゃん”)

 

まあここでは、「そんな下描きもあったんですわ」くらいにとどめておきまして

次回、オリジナル世界をぶっちゃけます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無駄話は無駄であるほど楽しい

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月にうさぎが

2016年10月11日 | ツアーズ SS

スワルツ・サリス・オットリー。

オットリー侯爵の祖父を持ち、次期後継者である父と、その長子である兄に、「お前は侯爵家の一員としての覇気が足りない」と

常日頃から責めたてられながらも、一切口答えせず、道も踏み外さず、心優しく育った21歳の好青年である。

…と、自分では思っている。

観月の夜会に招待され、祖父、父、兄と共にこのレネーゼ侯爵家の敷地内に滞在していたのは二日。

朝食後、先に帰るという祖父たちを見送ったサリスは、同じように今夜の夜会までの滞在を課された他家の子息たちと合流するか否か、

考えあぐねながら美しい庭をうろうろしていたのだが。

なんと不運なことに、レネーゼ侯爵の次期後継者、ミカヅキに遭遇してしまった。

(朝からついてねえ!!)

はるか格上の君と対峙するのには欠かせない拠り所である、数の優勢、がない孤立無援状態。

しかし気づかなかった振りも出来ない至近距離では歩み寄るしかない。

相手の許しを窺う絶妙の位置まで歩を進め、なるべく穏やかに、年長者の余裕を持って、にこやかに挨拶をする。

「これはこれは、おはようございますね、ミカヅキ殿」

「ああ、…貴公も」

ミカヅキは昨夜の豪奢な夜会とは違い、気取りのない楽な服装で、何をするでもなくベンチに座って庭を見ていた、という感じだ。

そういえば、こんな無防備な彼は初めて見るな、と思った瞬間、ここはレネーゼ侯爵家の方々の住居区域なのか、と青ざめる。

「あ!ま、まさか、ご住居に迷い込んでしまったのでしょうか、あの、お庭を散策させていただいていただけなのですが!」

と、思わず自分の来た道を振り返り、自分が滞在している屋敷はあれだよな、と確認するサリスに。

いや、とミカヅキの冷静な声が重なる。

「貴公の誤りではない、ここは居住区ではないので、ご案じめされるな」

居住区ではない、と言われ、やっぱりそうだよな、という安堵感と、じゃあなんでこの人ここにいるんだ、という疑問が浮かぶ。

客人が居住区に立ち入らないのと同じように、屋敷の人間も客人がいる時はそこに無闇に立ち入らないのが礼儀だ。

これはサリスたちが仲間内で内密にミカヅキを揶揄するような「自由奔放」という域を超えているのではないか。

ならばここは年長者として、皮肉の一つでもって、それを窘めるべきかとサリスは頭を悩ませる。

次期後継者である彼の軌道を修正するのも周囲の子息の務めである、とは、日ごろ父や兄に口うるさく言われていることの一つだ。

「ああ、そうでしたか、いやあ、こちらのお庭は広くて勝手がつかめないのはミカヅキ殿も同じですか」

言いながら、これ皮肉になってるか?と内心で苦悩する。

言葉の裏でミカヅキの行動を窘め、彼自身が間違っている事に気づいて改めて貰わなければ、自分の皮肉はただの挑発だ。

(それはヤバイ!!)

いつもは他の仲間に任せっぱなしで良いので、こういった事は苦手分野だな、とサリスが勝手に窮地に陥る羽目になっている。

「いや、えっと、今のはですね、このお庭でミカヅキ殿と邂逅した事に始まって、えーと」

自分の放った嫌味を自分で相手に解説し始めるこの道化ぶりはどうだ!

そんな絶望的な状況を救ったのは、意外にも目の前にいるミカヅキだった。

「いや、貴公の言う事は解る。尤もだ」

余計な気を負わせたようだから言うのだが、という前置きで、ミカヅキが自分の背後へと目をやる。

「あちらの館、あれに、昨晩紹介した冒険者の三名を滞在させている」

と言って、今は自分もそこに身を置いているので、ついその延長のような形でここまで出てきてしまったのだ、と説明する。

「なので無作法はこちらだ、以後気を付ける」

「えっ、ええ、はいっ、いやハイとか言っちゃっ…、ああいやその、え?そこに身を置いてる?!」

なんか調子狂うな。

自分の知っているミカヅキはこんな人間だったかな、と思い、じゃあどんな人間だったのかと考えても、そうそう言葉は出てこない。

学生時代も近衛時代でも、サリスと在籍がかぶっていたのはほんの半年ほどの時期だけだ。

ただ自分は、次期後継者、という彼を遠くの囲いから眺め、周囲から漏れて伝わる問題行動らしきものを聞いて、勝手に人物像を描いていただけだ。

だからその人物像と、実際に対面してのミカヅキとの実態が、うまく重なり合わないのは当然の事じゃないのか。

それはミカヅキにとって、ひどく迷惑な話だろうな、と感じた時。

どうでもいいが、というミカヅキの声に、サリスは自然俯いていた顔を上げる。

「そういう態度はやめるんじゃなかったか」

その言葉がどういう意味か、少し考えているところへ続けられる声には、わずかに感情のようなものが乗っていた。

「お前らがそう言ったんだぞ」

目の前の貴公子が、ありえないほど乱雑な言葉遣いをする。

その耳と目から与えられる衝撃は並大抵の破壊力ではない。

「あっ、ああ、そう、そうでした、…いや、そうだった…、うん!そうだったよねえ!!」

半ばやけくそのように、後継者に対する礼節をかなぐり捨て、年下の友人を相手にするような気安さに態度を変更させたが。

不自然すぎて逆効果じゃないか、と笑顔がこわばるのが自分でもわかった。

それを一瞥したミカヅキは、邪魔をした、と言いベンチから立ち上がる様子を見せた。

(彼を行かせてはいけない)

咄嗟に、そんな思いがよぎったのは、ミカヅキが見せたわずかな感情の変化。

そういう態度はやめるんじゃなかったか、という声音には、確かに、わずかながら不愉快そうな響きがあったのだ。

それが、サリスの返した態度によって、跡形もなく消え去った。感情を全て切り捨て、何事もなかったかのように、立ち去ろうとする。

(それは、失望じゃないか)

ミカヅキは何かを期待し、自分はそれを裏切ってしまった。

今までとは違う。違う何かが彼を動かそうとしている。この失望を何事もなかったかのように終わらせてしまっては、もう二度と。

二度とは彼のあんな不愉快そうな声は聞くことができないだろうと、思ったのだ。

「待って!聞きたいことがあったんだ!」

精一杯、今の自分にできることで彼を引き留める。

何か策があるわけでもないのに無謀な事をしている、と思っても、これだけは失敗するわけにはいかない。

オットリー侯爵家の一員としての、責務だ。

「何か?」

と言い、ミカヅキはベンチの装飾に手をかけたまま、振り向いてくれた。

引き留めることができた安堵と、これから踏み込んでいくことの苛烈さに、サリスは膝が震えるのを感じていながら、

目をさまよわせる。

ミカヅキの背後、その少し上に、館の美しい屋根飾りが見える。それを見ながら、無意識に昨夜の夜会を思い出していた。

「あの、旅のお仲間、いや、冒険者の、彼らは」

どんな人間なのか。ミカヅキにとって、どんな意味を持つのか。考えようとして果たせず、引き留めるための口実とはいえ

聞きたいことは、そんな事じゃないと思った。

「君の、旅の供に、どうして…俺たちは選ばれなかったのか、どうしてあの3人は選ばれたのか、知りたくて」

従者としても、側近としても、取り巻きにさえもなれなかった自分たちと、彼らとの違いは何だ。

そんなことが頭をよぎり、見栄も対面も投げ捨て、そんなことを口走っていた。

やってしまったものは仕方がない。

口にしてしまえば、後はただミカヅキの返答を待つばかりだが、その時間は実に居心地が悪い間でしかなく。

しかしそんなサリスに気を配るでもなく、実に長い間、一人考えこむように腕を組んでいたミカヅキが、やっと口を開いた。

「あいつらが酒場にいて、お前らは酒場にいなかったから、…かな」

という答えが返ってきた時には、あんだけ考えといてそれかい!!と、二の句が継げない。

思わず大口をあけて呆気に取られているそれそのものの反応を返しているサリスだが、それを見たミカヅキは珍しく、

きまり悪そうに視線をさまよわせた。

「…いや、そもそも旅に出ている経緯が尋常じゃないくらい入り組んでいるので…他に…答えようが…」

「はあ…」

もっと簡単に答えられる質問にしてくれ、と言われ、今日の朝食は何でしたか、とか聞けばいいのかな、と思うサリスである。

が。

ああそうか、と独り言ちたミカヅキが、サリスを見る。

「おそらく数日後には、また旅に出ることになるが」

「えっ、それは、どこに」

「どこだろうな、当て所もなく出ていくんだ」

その言いざまには、またもや返す言葉がない。

何を思ってミカヅキがそれを口にし、自分に何を教えようとしているのかがまるで読めないからだ。

それだけ、自分と彼との距離は遠い。

「その旅に、どうしてお前らではなくあいつらを連れていくのか、という事なら答えられるな」

遠い場所にいるミカヅキが、遠い場所の話をする。

目的も、行程も、不確かな旅で、どれだけの物資が必要で、どのくらいの武力が試されるのかもわからない旅だ、と言い。

それに対する準備が想像つくか?と問うてくる。

準備など従者に任せればいい。物資も、武力も、不足ならばその都度補えばいい。支援など実に容易い。

それは当たり前の事だが、と前おいて、あいつらな、と背後の館を見る。

「何も持って行かねーんだよ」

「え?」

「自分の手で持てるもの以外、何も持たないんだ」

その身軽さに慣れてしまった、とミカヅキはサリスに視線を戻す。

「え、っと」

「…いや、これは俺の個人的な感覚だな、そこを理解してもらおうとは思ってない」

ただ、それと同じ事で、と続けられた話は、まさに自分たちの問題を突いていた。

「お前らと旅に出て、何かあった場合、お前らは俺を守ろうとするだろ。何を置いてもまず、俺の無事を優先するよな」

「それは、勿論…」

自分たちはそう訓練されている。何よりもまず、主となる人物を守ることが第一だ。

だがこれは訓練ではない。実戦で、少人数で魔物に対峙した時、その場の状況に合わせて臨機応変に動けなければ意味がない。

ミカヅキは、「供は全員を無事生還させたい。その為には、必ず俺の作戦の通りに動いてもらわなくてはならない」と言った。

「俺の命令は絶対だ、そういわれて従えるか?」

「とっ、当然ッ、ミカヅキ殿の命令であるなら、誰もがそれを乱すことなく完遂しますよ!」

忠誠心の話かと思った。確かに自分たちとミカヅキとの間には不穏なものはある。だがそれを実戦へ持ち込むほど、愚かではない。

その最低限の信頼関係さえ築けていないと、ミカヅキは思っているのか、と耳を疑ったのだが。

そうだな、それが平常時の言葉なら信じられるんだけどな、とミカヅキはわずかに眉をひそめたように見えた。

「極限状態で、お前たちはきっと俺の言葉より、家の言葉を優先させる。それは、俺の格がそうさせるんだ」

お前たちはそう教育されているんだろう、と言われて、息をのんだ。

「究極、死地の話だ。強敵を前にわずかでも生き残る可能性に欠けて各自に逃走を命じても、お前たちがどう動くのかが読めない」

逃走中に主が負傷でもしようものなら、なぜ身を投げ出してでも守らないのかと責める「家」があるからだ。

作戦とは言え、主を残して敗走すれば「家」に泥を塗ったと責め立てる「社会」があるからだ。

「極限状態で、その責から逃れることができるのか、極限だからこそ逃れられないのか、俺には読めないんだ」

そんなどちらに転ぶか解らない賭けを、命をやり取りする現場でうまく手懐けられるほど力があるわけじゃない。

「俺がもっと自分の武力に自信があれば、お前らがどんな行動をとろうと守れるんだろうけどな」

と言って、かすかに自嘲のようなものをにじませ。

「だから、俺がお前たちを守るには、初めから連れて行かない、という選択になる」

その告白。

だからなのか、という思いがサリスの胸を貫く。

旅の話じゃない。

(ああ、だから!だからこの人は従者も側近も、取り巻きさえもつけず、たった一人という状況を貫くのか!)

それは余りにも危うすぎる。

侯爵家の跡取りとしての身でありながら、従者を持つ事を恐れるほど心が弱いというのであれば、許されない危うさだ。

従者を持ち、自身と従者を秤にかけ、従者を切り捨てられず、己を投げ出すこともできない弱さか。

だからと言って、ミカヅキ当人に、そうなのか?と問う事は出来ない。

ミカヅキという薄氷に踏み込むような真似は、恐ろしくて、とても自分一人で抱え込める事ではないと思った。

レネーゼ侯爵が愚かなほど孫に甘い、という周囲の見解も、ミカヅキの抱えるこの弱さが根底にあるのであれば。

祖父である侯爵でさえも手を出しあぐねる問題だ。

それを、どうして。

「…どうして、自分に話してくれるんですか」

サリスは余りの衝撃に、ついそんな事を口走っていた。

今まで儀礼的に顔を合わせ、必要最低限の飾り言葉だけで、互いに存在しているという認識だけを持つ関係。

それは、諸侯の子息たちすべてがそうである現状。それをどうして。

「どうして、って、…お前が聞いたからだろ」

呆れたようなミカヅキの声音、それはサリスが受けた衝撃を、欠片も感じていないように軽い。

その軽さに救われたように、殊更、サリスは大袈裟に手を振った。

「あっ、ああ、そうか、そーいや俺が聞いたんでしたね!あ、いや、聞いたんだったな!」

なぜ自分たちを連れて行かないのか、なぜ彼らは連れて行けるのか、確かにサリスの問いに正確に答えてくれたわけだ。

それはそれで意外だが。

「ああ、その、君の命令を、彼らなら、どんな理不尽な命令でも絶対に従うって、信頼か」

「なんで俺が理不尽な命令を出すんだよ」

理不尽なら理不尽だとちゃんと反発されるわ、と再び、呆れられ。

そうか俺たちはちゃんと反発することもしないんだな、とふと思った。

「戦法でそれが必要なら、俺を盾にもする。俺を囮にして逃げることも迷わない。あいつらには、何のしがらみもない」

その場の状況を理解し何を優先させるか、という段階で、ミカヅキという存在が枷になることがない。

「優先するものが一致するから、俺もそれを踏まえて動くことができる」

そういう事だ、と言って。

「まあ、結局は俺の力のなさが一番の原因になるな」

と、サリスたち子息側に供を任せない問題があるわけじゃない、と言ったミカヅキは。

率直に尋ねれば、率直に答えてくれるんだな、と思った。

だから、尋ねる。

「じゃあ、俺たちは、ずっと必要とされないのかな」

それを口にした途端、寂寥感に襲われる。

ミカヅキに必要とされない自分たちにか、供を必要とすることができないミカヅキに対してなのかは分からない。

解らないけれど、それはひどく寂しいことのように思えたサリスだったが。

「どうして、そう思うのかが解らないんだが」

 「え、だって…、俺たちの関係は、そう変わらないって、話じゃ」

もう何度、彼の言葉に振り回されたことだろう。

そうだ、彼との会話はいつもこうだった。

互いにまるで思惑の違う言葉だけが行き交って、会話の趣旨さえも何だったか解らなくなる始末。

それこそが互いの距離だったのに、今、こんなにも近い場所にミカヅキがいるという実感は、その会話にある。

ミカヅキが、その真意を、率直に問えばどこまでも話してくれる。

「俺は今、対外交で学ばせてもらっているのだと思う」

昨夜には上の方々にもそう説明したがあまり信じて貰えていないようだったな、と言って、小さく笑う。

「それは、上の方々は」

「いや、いい。好都合だ。何か事を起こすと思われているなら、起こしてみるのもいいかと思ったところだ」

そんな、穏やかでない笑みで、サリスの防衛範囲まで、あっさりと侵入してきて。

「より多くの家と交流しろって、言ったよな?」

その侵入を、自分は、あっさりと許したりしている。

「そりゃ、言うよ、俺たちだけ親密に交流してるなんて、他所の家から思われるのは必須なんだし…」

そんな簡単な事も解らないはずもないだろう、という言外の含みまでちゃんと読み取ってミカヅキはサリスと向き合う。

「ああ、だから。交流するための夜会を解放してやるよ」

向き合う笑みは凄みを増す。

「これからは、旅が一つ終わる毎に、夜会を開く。お前たち、これに集まってくれるんだよな?」

よもや俺に恥をかかせはしないよな?という、脅迫に近い。

近いが、おいそれと承諾できる話ではない。

旅の間で見聞きした事、各地の情勢、国外でしか得られない経験すべてを公開するというのだ。

「えっ、だって、旅、旅は、アルコーネ公のご意思なんじゃ…そんな事勝手に俺たちに話して大丈夫なのか?!」

「さあどうだろうな」

と、ミカヅキが嘯く。

昨夜から今朝まで、一体どれだけの彼の一挙一動に翻弄されている事だろう。

もう何度心中で発した「こんな人だったのか」という詠嘆は、恐れと期待。確かに、期待があった。

「公には自由にしていいと言われているが、それをお前たちにも保証するものではないな」

「だったら!」

まず先に公に確認を、というサリスの警告は押しとどめられる。

「俺の自由でお前たちを守れるか否か、という話だ。賭けじゃない。俺の、格だ」

ここでサリスたちを守れない様では、自分の持つ格とはただの冠だという事になる。

そんな飾りに何の疑問もなく頭を下げていて良いのか、というそれは、サリスを陥落させようとするミカヅキの。

(いや、はったりじゃない、自信だ)

これが格の違いか、と膝を折ってしまいそうになる。

ミカヅキの持つ、正統後継者という冠は、飾りではない。それをサリスたちに見せつける。

サリスたちの忠誠心をこそ飾りだと刺し、そんな飾りの態度ではなく、心から従えと言っているのだと解った。

「どうして、…そこまでして、俺たちに情報を公開する必要が?」

「お前が、自分たちに価値がないように思っているらしいからな」

「価値…」

「俺が国を空けるという事は、国外の情報を得る代わりに国内の情報は手に入らないという事だ」

今は現候主の威光がある。だが自分が後継となるには、足りない。祖父の意向をそのまま継ぐだけでは、足りないのだ。

「だからお前たちのように若い地盤の情報が欲しい。俺の外の情報と、お前たちの中の情報、どちらも重要だと思っている」

それを成すための夜会だ、と言われ、ようやくミカヅキの覚悟を知れた。

夜会を開き、そこに人を招いて、国外の情報と引き換えに国内の情報を寄越せと言う。

彼が命を賭して世界から得た情報と、サリスたちがのうのうとただ日々を送るだけの情報に、同等の価値があると言うのだ。

「それが俺たちの、価値」

「そうだ」

今までほとんど同世代との交流を断ってきた彼の変革。

そこに至るまでの経緯は解らないが、学ばせてもらっているという言葉は、周囲を欺くためのものではない。

ミカヅキは自分で立とうとしている。

それは、後継者としての試練だ。

サリスと同年代の彼は、自分の父親ほどの年代の後継者と並ばなければならない。

家を継ぐこともないサリスとは、圧倒的に覚悟が違う。

その彼に求められるという事。

必要とされるという事が、主従関係であると、やっと解った。

「どうして、俺なんですか」

自分もいつか誰かの下に従事すると思ってはいたが、くいっぱぐれないなら誰でもいいや、などと考えていた程度なのに。

「またどうして、か」

何度発したかわからな問いに、ミカヅキが辛抱強く付き合てくれるのも不思議だが。

「お前が、円滑に、率直に、親交を深めたい、って言った初めての人間だからだな」

その言葉には、心が震えた。

昨夜の夜会で、サリスなりに勇気を振り絞って言った言葉だ。

皮肉で場を盛り上げようとするいつも通りの仲間の言葉だったが、それを否定するのには勇気がいった。

彼らとの親交も、ミカヅキとの親交も、どちらにもヒビを入れるわけにはいかない、と双方からの圧力に屈しながらも、張り上げた言葉。

(それを認められた)

その事実は、サリスの心に沁みる。

(この人にだけは、認められた)

昨夜の事を思えば、朝から仲間の元に合流するのにも足が重く、ただ庭をふらつくだけで時間を稼いでいた心に、沁みた。

一人に認めてもらえるだけで、こんなにも感じ入るのか、と思っている矢先に。

ミカヅキの第二波は容赦がなかった。

「だからだな、今の話をお前からアイツラに事前に周知徹底しておいてくれると助かる」

「ええ?!俺?!なんで俺?!」

「だってお前、円滑に親交深めたいんだろ?俺の言う事、あいつらあんまり率直に聞いてくれそうもないしな」

お前のいう事なら聞くんだろ?と、悪びれもなく言われて、いやいやいやいや無理無理無理無理!と絶叫する。心の中で。

頼んだからな、と大真面目に言われるそれが、なんと罪深いことか。

「いや、ちょっとそれは」

と、サリスが一歩踏み出したのと、「ちょいやー!!」という絶叫がその場に響いたのが、同時だった。

敵襲か?!とサリスが身構える間もなく、ミカヅキの影は飛び退り、その場に少女が降ってきた。

「朝ゴハーンの使者参るー!!」

「はあ?!」

今までミカヅキがいた場所に華麗に着地し、なにやら奇妙なポーズを決めた少女の口から出た言葉もだが、何がなにやら、

状況が全く把握できない、と固まっているサリスをみて。

得意満面だった少女が、「あ」と言った。

そして、隣に立つミカヅキの渋面を見て、もう一度、「あ」と言った彼女は、素早く居住まいを正し。

「これはこれは、オットリー侯爵家のスワルツ様、美しい朝でございますわね御機嫌いかが?」

と、ドレスを着ているときのように優雅なしぐさで挨拶をして見せた。

名前は確か。

「遅いわ、ボケ」

「あーやっちゃったー!ミカちゃん一人だってヒロが言ってたからー」

「それにしたって普通に来いよ普通に!」

「ミカちゃんを盛り上げようと思ったんだよ!」

「いらんわ!」

軽く小突くミカヅキにその場で逃げ回る少女。

そんなやり取りに再び固まる。

「ミカ…ちゃん…」

ミカちゃん?ミカちゃんって言ったぞ、この子。愛玩動物を呼ぶときみたいに。ミカちゃん、って!!

という衝撃を、目の前のミカヅキも察知したのだろう。気まずそうに、サリスを見る。

「あ、あー、いや、うん、今のは、あれだ、えー、と、内密に、内密に頼む」

「な、内密、に」

「うん、それな」

「あ、はい、それですね、ふ、二人の秘密、ということで」

「ウイもいるよ?」

「あ、ああ、はい、じゃあ三人の秘密ということで」

「うん」

「し…、しかと承りました」

そんな場の空気を全く意に介していないように、ミカヅキの腕にまとわりついた少女が彼を見上げ。

「朝ごはんの用意できたから、ミカちゃん呼びに来たの。今日はねーなんとお庭に用意してもらっちゃったよ」

そう言いながら、サリスにも笑顔を見せる。

「スワルツ様も一緒にいかがでしょう」

「えっ、俺?!」

「うんうん」

ミカヅキを見れば、宜しければお招きするが、と言うので、思わず辞退していた。

「いえ!私はもう済ませてしまいましたので!ご遠慮申し上げます!」

「…そうか」

そう言ったミカヅキの真意は読めなかったが、なんとなく辞退してしまったのは、二人の仲睦まじい様子を目にしたからだ。

昨夜のような儀礼的な関係でないことは一目でわかる。

多分、他の二人も同様に。

それを、内密に、とミカヅキは言っているのではないか、と思うのは気の回し過ぎか。

「あ、では、私はこれにて失礼させていただきます」

「ああ」

そう言ったミカヅキが、じゃあ今夜7時、と念を押すのに、笑顔がひきつるサリスであったが。

その場を立ち去る二人を何気なく見送って、ミカヅキの背中につい、声をかけていた。

「ミカヅキ殿!」

何事か、と二人に振り向かれて、今言うようなことでもないような、と後悔したものの仕方がない。

「あの、室内では解らないと思いますが、外の明るい陽射しだと、その衣装は少々薄いかと」

外に出られるなら何か羽織られた方が、と言えば、ミカヅキと少女が驚いたように顔を見合わせている。

少女は解っていない様だったが、ミカヅキには理解してもらえたようだ。

「うん、そうしよう。気付かなかった、有難う」

「ああ、いえ」

今度こそ、去っていく二人を見る。

そうだ、こんなささやかな注意に皮肉も嫌味も、込める必要はないのだ。

率直に言えば、彼なら、ちゃんと礼まで述べてくれるじゃないか。その方がよほど、心がある。

(だけど、あいつらどうかなあ…)

と、サリスも館の方へ踵を返しながら、7時までに皆を説得する任務に頭を悩ませていると。

「ええー!!たったそれだけの事なのー?!」

と、少女の叫び声が聞こえ、ミカヅキの声が重なった。

「声がでけえよ!!」

あなたもでかいですよ…、と思わず背後を振り向けば、遠くなった二人がじゃれているように見える。

「ミカちゃんの背中なんかどうでもいいよ!」

「俺だってどうでもいいわ!」

なんてやりあっている声が遠くなって。

はしたない、と思うよりも、仲が良いんだな、と、思えば、率直な親交の深い深いところまで行きつけば、自分もああなるのだろうか、と考える。

いつか、近い将来。

(いやないない、ないな。あれはない)

そう軽く頭を振って、サリスは皆の説得を企てることに神経を集中させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サリーちゃんとか呼ばれちゃうのよ

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