ドラクエ9☆天使ツアーズ

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時々ドラクエ風味ほかゲームプレイ漫画とかとか

つくってあげたい3

2017年03月25日 | ツアーズ 4コマ劇場

ヒロ 「ああ、そういう事ね…」

 

 

 

 

 

             

ようやくミカの不可解な心理を理解したヒロ

ミカはミカでどうやって壊してしまった責任を取ればいいか解らず困惑

(壊したことに対してヒロが全然怒らないので)

していたものの、自分のせいで壊れたわけじゃないならヒロが怒らないのも納得

(そして責任を取らなくてもいいらしい、と解釈)

そんなやり取り

 

 

 

 

 

 

 

そしてウイは壊しても全然悪びれない

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こわれる

2017年03月21日 | ツアーズ SS

昨夜から降り出した雨が、まだ降り続いている。

今日はお休みだね、とウイが言ったように、船で各自が気ままに過ごす日になった。

昼食の準備も終えて、さて午前は何をして過ごそうか、と自分の部屋に戻った所。

ヒロが戻ってきたのを察知して、ミカが顔を出した。

「ヒロ、すまん。壊れた」

と、そういって差し出してくるものを片手に受け取る。

見れば、昔ヒロがミカの為に自作した剣柄飾りだった。

銅板細工に宝石の加工で崩れ落ちた屑石をちりばめた物が、半分に割れている。

「ああ」

「直るか?」

と聞いてくるミカは真剣そのものだが。

製作者にしてみれば、こんな、旅の合間の暇つぶし程度に作ったちゃっちい物が、今まで欠けたり歪んだりしなかったことの方が不思議だ。

「いや、これは」

と言いかけ、そういえばこれを渡したとき、ミカは、「剣は振り回す。柄に付けると壊れるから、どーしても着けさせたいならこっちにしろ」と、鞄の内袋を絞める金具に付けさせてくれたのだったか。

「直そうと思えば貼り付けることもできるけど、元通りにはならないな」

頑丈にすれば接着面が不細工になるし、それを整えれば耐久性が落ちる。落ちて、結局また同じように割れるだろう。

そう説明すれば、そうなのか、と心なしか消沈したように呟く。

ミカは申し訳なさそうではあるけれど、よくまあ大事にしてくれたものだ、と思う。

「しょうがねえよ、これ作った時は材料もあり合わせだったし、金もかけてねーもん」

今ならもっと材料も良いものを揃えられる。

「ミカが欲しいなら、新しいの作ってやるけど?」

と言えば、いや別に欲しいわけじゃない、と一切の迷いもない答えが返ってくる。

「…そこはさあ、新しいの欲しいなあ、とか言って俺を嬉しがらせるところでしょーよ」

「いや、必要ない物なんだから仕方ないだろ」

まったく、こういう奴だよ、とヒロは手の中にあるそれを、工具箱の中へとしまう。

「どうするんだ、それ」

「まあ何か使えることがあるだろ」

その時までとっておく、と言えばミカは、必要ないなら返せ、と片手を出してくる。

「はあ?何?壊れてんだぞ?どーすんだよ」

「ないと落ち着かないじゃないか」

「ええー、意味わかんねえ」

本当に意味が解らないが、ミカは言い出したら聞かない。仕方なくそれを取り出し、まあ気休め程度だぞ、と言いながら割れたそれを貼り付ける作業に入る。

割れた断面を接着して、まあ補強に周囲をぐるりと固めておくか、と考えながら小机に向かうヒロを見て、ミカも傍にあった椅子を引き寄せる。どうも作業を見る構えだ。

「新しいの作った方が確実なのに」

「新しいのじゃ意味ねーだろ。今まであったものがなくなる、ってのが落ち着かなくて嫌なんだ」

「なんか、それはミカらしくないな」

「どういうことだ?」

軽い言い合い、作業をすすめながらヒロは旅の間に見るミカの行動を思った。

「ミカは物が壊れたらすぐ買い替えるじゃん。服とか、道具とか」

「道具なんか壊れた時点で元の役目をなさないじゃないか。服は着心地が不快そのものだ。それを耐えてまで使う意味がわからない」

「耐えて、っていうか」

そもそもヒロの村では物資そのものが少ないのだ。壊れたからと言って新しいものがすぐ調達できるわけではない。

だから村にいる人間は誰でも、一つの物を長く使う。そればかりか多くの家で共有する。そして手入れを欠かさず、修理して修理して、長く使い続けられる道具はもう代わりが聞かないくらい自分たちの一部になるのだ。

「ああそうやってきたから、お前は器用なんだな、っていうのは解るけどな」

「そうだな、それが出来ないと話にならないからな」

ミカは、こんな風に認めてくれるからいい。壊れたものを修理して使う、そのことを呆れはするけれど、ヒロの意志を尊重してくれるのが解る。

そこが、今までに会った金銭的に裕福な人間との決定的な違いだった。

「商隊とか、冒険者のパーティとかでさ、色んな人間と組んできたけど、大体皆大金が入るとそれを大っぴらに使いたがるのな。消耗品もケチケチせず余らすほど使うし、物も雑に扱って壊して買い足すし、武具だって手入れする手間が面倒だから、って新しいものに買い替えるしな」

俺は下っ端の組みだったから、そういった上の人間を黙ってみてるだけだったけどさ、金銭感覚麻痺すんのかな、というヒロの話をミカはただ黙って聞いている。

ヒロの言いたいことを最後まで聞く構えなのは、もう慣れたことだ。

「俺も有り余るほどの大金が手に入ったらそういう感覚になんのかなって思ってたんだけど、ミカを見て衝撃受けたっていうか」

旅の間、裕福な人間たちの荒い金遣いをこれでもかと見せられたヒロにしてみれば、すごく意外だった事だ。

ミカも例外なく金遣いは荒い。値段も見ずに物を買うし、買ってから求めていた物と違えばさっさと手放す。

だが金と物にたいして執着がないのかと思えば、そうではなかった。

ミカは、物を大事にする。

出会った当初は「下町では荒々しい行動をとらねば」という間違った認識で身の回りの物も敢えて粗雑に扱っていたようだが、「普段通りにした方が良いよ」と言ってやってからは、物音を立てないくらい丁寧に、あるいは慎重に、物を取り扱うようになった。

それまでの行動との相違が興味深く、よくよく見ていれば、人の手の入っていない森や山でもむやみに草地を踏み荒らしたり木々を破壊したりすることも控えているようだった。

そこまでしなくても、と言えば、普段通りだが?と不思議そうにしていたので、本当にミカにとってはそれが当然の行動なのだろう。

武器の手入れもマメにする。粗末な消耗品でも、むやみに寿命を縮めるような使い方はしない。

ヒロの作ったこんな他愛ない物でさえも、今の今まで壊れないように丁寧に扱ってくれていた事からも分かることだ。

「金遣い荒いのに、物に対してはすげえ俺と価値観似てねえ?そこが、なんか不思議でさ」

「そう教育されたからな」

と、ヒロの作業を見守りながらミカが言う。

「教育」

学校かあ、と感心したようにつぶやくと、いや、とミカが続ける。

「家だな。まず、家の教育がある。諸侯階級の子息なら、誰も同じように教育されるだろう。領地の資源には限りがある。今ある物は有限だ。資源も資産も領民も、失えば失うほど限りが見えてくる」

その行く末は、破滅だ。

だから領地を支配する階級の人間は徹底的に教育される。今ある資源は枯渇するものなのだという認識がある。

ミカはその認識がどんな些細な物に対しても働くのだろう。

小瓶一つでも割れないように工夫して持ち歩く。普段から丁寧に取り扱い、それでも割れた場合は、機能が失われたものとして新しい物に買い替える。

「再利用する、という選択はなかったな」

「習わないからか」

「そうだな」

「下町では結構当たり前にやってるぞ。割れたガラス回収とか壊れた金物回収して作り直すんだ」

「古着屋なんてものもあるしな」

実際出てこないとわからないものだ、と言ったミカが、俺がそうした教育をされなかったように、と続ける。

「お前が見てきた裕福な人間とやらは、上の階級が当たり前に受ける教育の機会はなかったんだろう」

教育もなしに、ただ大金を手に入れるということが危ういと解るな、とミカに言われて、ヒロは手を止めた。

仮にそいつらが自分の領地を持つほどになり、あるだけの資源を湯水のように使ってみろ、と言う。

何が起こるか。

「単純な話、自分の領地の資源が枯れればそれを補うために、他の領地を侵略する羽目になる」

「それで戦争するんか」

「戦争など、結局のところ資源と人命の枯渇である。うわべだけを金が巡る品のない行為だ」

「ひ、品…」

「俺の高祖父の言葉だ」

「高祖父?」

「俺の祖父の、祖父に当たる方だな」

「えーと」

ひいひいじいちゃんか、と指折り数えるヒロに、なんだその名称は、とミカは興味津々だ。

立てかけていた石板に簡単な図を描いて、これがひいひいじいちゃん、と示せば、ウン合ってる、と返される。

「俺の家の教育方針は、その方の思想が骨組みになっていると聞いたからな」

当時の残された書付をいくつか読んだ、という。

人と魔物の、あるいは人と人の戦いを『品がない』と評する人物像は、ヒロの今までの経験からは想像できなかった。

「争い嫌いな優雅な人だったんかな?」

「いや、一度戦が始まると先陣切って乗り込んでいくような方らしいな」

「ええー…」

なるほどミカの血の気の多いのは血筋か、と、これは言わぬが花か。

「大将が乗り込んでいった方がさっさとケリが付く、という意図じゃないか」

「ああ、なるほど…」

「周囲にははた迷惑な話だろうけどな」

解るなー俺にはその周囲のはた迷惑さがなー、という感想は黙しておいて、その人物にミカの姿を重ねてしまうのは血の成せる業というよりは、家の教育ということなのだろうな、と理解する。

「教育っていうのが受け継がれていくって感じなー、いいよな、俺の村とは違うよなやっぱ」

高度な教育が当たり前に行われる社会、例えば学術、例えば道徳、そういった指標を基に歴とした人間が出来上がる。

国が定めた「我が国の国民はこうあるべき」という理念があり、知的水準、文化水準などがおのずと浸透していくのだろう。

そんな感想をもらせば、お前の村だって教育は受け継がれているじゃないか、とミカがヒロの手元を指し示す。

壊れたものを、修繕して使う当たり前の感覚。

「これ、教育か?」

「立派な教育だろ。俺には施されなかった分野だ」

「必要に迫られてるだけなんだけどな」

「必要に迫られて、他の領地を侵略する選択よりよほど品位がある」

彼の方ならそういうだろう、と先の高祖父の言葉を借りてミカがヒロの村を称える。

「お前が大金を手に入れた多くの輩のようにならなかったのは、品位という教育の賜物だ」

それは教え育んでくれた村に感謝していい、と言ったミカは。

「俺はミカに影響されたと思ってたけどな」

「それならそれでも良い」

「良いんかい」

「俺はお前がそうやって細々手直ししているのを目にする事ができた、って話だ」

ヒロとの会話の中で何かに気づいたように、ああ、と一人納得している。

「なんだ?」

「それが壊れた時に」

と、ヒロの手元を指す。

「直さないといけない、と思ったのも、それを作ったのがお前だからで」

他愛ない、おもちゃのような剣の柄飾り。

「直らないとしても手放せないと思ったのは、それが作られていく作業を見ていたからだな」

物は壊れる。

壊れるけれど、壊れない物もあり。

乞われる物もあるのだ。

「なるほど、確かにそれは、あんまりミカらしくないな」

先ほどと同じセリフを、今度は誇らしい気持ちで口にするヒロに。

今度はミカも、どういうことだ、とは言わずにただ頷いた。

「そうだな」

接着面を整え、銅板の四辺を細い銅板の切れ端で挟み込むようにして補強する。

見た目がひどく違うようにはなったが、頑丈そうで良い、とミカが納得した時。

「ヒロー、鎖のとこ壊れちゃったー、直してー!」

と、ウイがペンダントを片手に部屋に駆け込んでくる。

ヒロとミカ、同時に振り返れば、それはやはりヒロが制作してウイに贈ったものだった。

「しょーがねーなー」

というヒロと。

「なんだ、寿命かよ」

というミカの声が重なった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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自由へ

2017年03月17日 | ツアーズ SS

「おー、このメインマストに俺たちの紋章がくるのかー」

良く晴れた日。

乾いた風を受けて、大きく帆を広げた。その白に、つい先ほど自分たちで考えた紋章を思い、重ねて想像してみる。

冒険者クランとしての名称と紋章を自分たちの手で作りあげた。その興奮に一息入れるように、船内から甲板に出た4人は、それぞれに言葉を胸に溜めて帆を見上げていたが。

「…めっちゃ金かかりそうだな…」

というヒロの一言には、万感の思いもあとかたなく霧散してしまうというもの。

この先のなりゆきへの希望や不安、未知なる前途への覚悟、挑みかかる果てしなさ。

途方もないそれらに知らず力んでいた事に気づかされ、何かから解放されるように全員が笑った。

「その分、稼げばいいだけだろ」

「うん、そだな」

そう言いながら広げた帆をたたむヒロを手伝うために、ミカも寄ってくる。

ウイとミオは、どうやって帆を作るのか、どう紋章を入れるのか、そんな話を楽しそうに始めている。

「紋章か。実際どうなんだろ?描く?貼り付ける?縫うとか?」

そう訊ねるヒロに、ミカも首を傾げた。

俺もよく知らん、と言い。

「うちの工房で請け負ってくれるかどうかも解らんからな」

話はつけてみるが無理だった場合は、他に工房を探すしかないな、と言う。

「その場合、お前が調べて交渉しろよな」

「よっし、任せろ」

色々形になるって楽しいな、と無邪気に笑うヒロに、ミカはややあきれ顔を見せる。

まったく、と吐き出した一言はため息交じりだ。

なんだ?と、帆をたたむ手を止めればミカも同じように手を止めた。

「お前らが公に組織を作りたいとか、言い出すとは思わなかったな」

風がやみ、波も静かな甲板で、ミカの声が通る。

なぜ今、そうしたいのか、という話し合いは十分にした。

それをする意義も、それによってもたらされる損害も、議論として出し尽くしたつもりだ。

だから、ヒロもただミカの言葉に同意する。

「俺もだ」

冒険者の酒場で仲間を募り、4人というパーティを組んで世界を巡る。

それは何にも属さず、いつでも個に戻れるという形態だ。自由であるという事は、何も持たないという事だ。

それを敢えて組織という枠組みの中に納め、閉じ込めてしまう事。

反対はしない、というミカが、どこか腑に落ちない様子なのは、おそらくその部分だろうと思う。

「俺は貴族社会という組織から抜け出てて、お前たちに会った。そのことで、自由さを自分なりに学んできて、お前たちには、貴族社会のしがらみを持たせず自由にさせておくべきだ、と、…そう答えを出したのがつい先日だからな」

もうどう考えていいのか解らん、と、愚痴だか恨み言だか良く解らない声音で呟く。

ミカが、こんな風に弱音を吐いてくるようになった。それは最近では珍しいことでもない、と気づいて、ヒロはミカからミオに視線を移した。

旅の間にミカは変わったのだ。

そうしてミオも。

帆を順に指さし、ウイと楽しそうにおしゃべりを続けているミオを見て、先ほどまで彼女の熱弁に全員で耳を傾けていたことを思い出す。

集団組織を作る、という提案に一番積極的だったのは、意外にもミオだった。

集団組織って第二の家族みたいでいいですね、と嬉しそうに言うのだ。ヒロ君の家族に会ってからずっとそういうのがいいな、って思ってました、と。

村にいた頃は人と関わるのが怖くて集団の中に入る事さえも拒んでいた自分が少し成長できたみたいだから、と、組織の立ち上げに前向きに賛成したミオは。

名称を作るなら「地上の守り人」というそのものを使わず、天使という名前を残したいと言い、敢えて使命を伏せることで人々の信頼を得たいと言った。

誰もが聞き入る中、彼女が熱く語る言葉には、彼女が生まれ育った村を背景に、人に誇れる生きざまを全うしようという女性たちの姿が見える。

ヒロもそうだ。ミオの村の、名乗りを上げて挑む、そんな力強い様子を見たからこそ。

ミカのいる場所へ、その高見へ、向き合ってみようと思ったのだ。

ミカが、「お前たちに会うために抜け出てきた」という場所。

本来なら、おそらくは一生関わるはずのない世界。

ミカがこちら側へ来てくれたからこそ、交わるはずのない道が交わった。

それを、是とするか非とするか、自分たちはまだ判断する立場にない。

なぜなら、自分たちは、ミカのいるその場所へ立つことさえも出来ていないのだ。

「だから、組織を作る」

貴族社会と並び立つには、個では弱い。組織という箱があっても、到底及ばないものであることは、あの日の夜会で身に染みている。だが。

それだからこそ、光を見た。

「ミカが酒場で下町の言葉やふるまいを覚えたみたいに、今度は俺たちがそれをやるんだ」

組織を立ち上げる第一の意義をそう説明した時、一瞬に見せたミカの不安そうな瞳の色は忘れられない。

貴族界において、何をするにしてもヒロたちを守れるかどうかを考えなくてはならない立場。

この先も幾度となく、ミカにそんな負担を強いるのかと思えば、尚更、このままで良いとは思えなかった。

「ミカが、俺たちを守るためには俺たちを自由にさせておく必要がある、って言ったんだぞ」

ミカの言う、ヒロたちを貴族界での道具にしないために、どの家からの接触も公にする、という主張と。

ヒロが言う、狭い世界の陰謀に巻き込まれないように、組織として世界中に名を知らしめる、という提案。

この事は、並び立つ。ミカが行う庇護と自分たちで行う自衛は、互いに作用しあう。そんなヒロの説明に、ウイやミオはもちろん、ミカも納得して、この冒険者集団という組織の立ち上げに同意をしたのだ。

「別にさー、俺たち、お貴族様と仲良くしたいわけじゃねーけど」

「お貴族様が仲良くしたい、っていうならウイたち拒む理由はないもんね」

仲良くしてあげてもいいんだよ?というウイの言葉に、ミカは笑った。

ミカが笑ってくれるなら、どんな風にだってやりようはあるのだと思った。

自分たちが自由であるなら、ミカも自由に行き来ができるようにあるべきだ。そのための、高み。高みを望む、自由。

「自由ってさ」

帆をたたみ、先にロープをしっかりと結び終えたミカが、ヒロの言葉に振り向く。

お喋りを止め、こちらを見ていたウイとミオも、耳を傾ける。

「何も持たない事を言うんじゃないと思うんだよな」

それは?と、ミカが目線で問うてくる。それを受けて、ロープを結ぶ手を動かしたまま、ヒロは答えた。

「貴族とのしがらみを持たない、貴族界とつながらない、って、一見自由そうに聞こえるんだけど」

それって、と結びを確認して、ヒロはミカを見た。

「俺たちはしがらみを持たないぜ、っていう制約に縛られてるよな」

ある意味全然自由じゃなくね?、と言えば、ミカが固まった。

解りやすい。

ミカは今まさに、目から鱗、のそれそのものの反応をして見せた。

だから、言ってやる。

「色んなしがらみを受け入れたり拒否したり、つながりを結んだりほどいたり、そういうのを自分たちの意志でできる事を自由っていうんじゃねーかな」

「あっ」

「ああ!」

「あー、なるほど」

三者三様の感嘆が重なる。

「そういう意味では、ウイたちはまだ自由に選んだりできないもんね」

「まーな、お呼びじゃねーからな」

「それが出来るようになるために、組織としての地位を高めるって事ですね!」

「そーそー、そういうことだから」

な?と、まだその場で固まっているミカの様子を見て、その衝撃を受けた度合いに笑ってしまう。

「ミカが出した答えは、間違ってねーし、俺たちがこれからやろうとしてることも、ミカの答えと同じってことじゃん」

その方向が正しいかどうかはまだわからない。

高みの景色はまだここから臨むことができない。

その景色を見、その地に足をつけ、間違っていたとわかれば引き返す、あるいは別の高みを目指す。

「それも、自由な」

「ああ、うん…」

ミカが、青天の霹靂、から脱却するするように、わざと咳ばらいを一つ。

そして、まったく、と傍のマストに寄りかかって頭を抱えて見せる。

「まだまだ学ぶこと多すぎて、お前らから離れられる気がしねえ」

強がりか、負け惜しみか、ミカにとっての捨て台詞は、自分たちにとって誉め殺しだ。

旅の間に幾度となく繰り返されてきたやり取り。唐突な誉め言葉に照れ笑いで破顔一笑する3人の様子を見て、一瞬、怪訝そうに顔をしかめるミカも苦笑する。

それは、自然にはにかむような笑顔になった。

 

 

自由とは責任が伴う、だからそれを背負う自身があればいい。一人で重ければ二人で、二人で重ければ三人で、…そうやってより多くの自由を分け与えるための冒険者クランだ。

10年、20年、先の未来で自分たちはより多くの責任を背負って、それを自分に誇れるようになろう。

誇れるだけの、強さを求めて。

大きく帆を広げ、そこに紋章を掲げ。

進んでいくのだ。

 

自由へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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紋章いろいろ

2017年03月15日 | ツアーズ小ネタ

そんなこんなで、天使ツアーズできました!

ウイがリーダー、ミカがサブリーダー、ヒロは会計、ミオが書記

(っていうと、生徒会か自治会か、って感じの役割ですが…)

今までウイ一人がやってた役割をそれぞれに割り振って、

より精度の高い組織運営を目指してやっていく感じです

(貴族側には、ミカの入隊、サブリーダーであるという情報は伏せておきます)

 

あとは、賑やかしでレンとコーラルが入隊するかな?

ヒロの弟セイも成長したらそのうち、入隊するかもしれないですね

(脳内設定では彼の成長が学生時代で止まっているので、どう転ぶかは謎です)

ミオの姉たち、長女は自分のコミュニティーがあるし

双子の姉はまず長女の傘下だし、ということでこの3人の入隊はありません

 

20年、30年先を見据えたウイたちの冒険者クラン、ということで

 

天使ツアーズの紋章は、世界樹と天使の翼です

天使の翼と光の輪は、もちろん守護天使たちの象徴ですが

世界樹は、女神セレシアから「地上の守り人」としての役目をいただいたことの象徴です

 

今は4人しかいないので、ワッペンと旗を作るくらいでいいか、っていう控えめな判断ですが

そのうち大きい組織になったら、制服作ったり隊員証つくったりするんでしょうか

ヒロたちのようにグッズ展開したりはしないですけども!夢が広がります

 

で、紋章繋がりで

 

ミカの家の紋章、家紋は月です

月は三日月型

 

家紋にしてはあまりにもシンプルなため、当初は、三日月型をミカ個人の紋章にして

家紋は、はっではでにバーンと竜とかがいいかな、とも考えていたんですが

私にそんな素敵なデザインセンスがあるわけでもなし

 

ミカ個人の紋が三日月だと、じいちゃんは朔日だし母ちゃんは晦日だし妹は十六夜だし

なんかややこしくね?!

て思ったので、名前が月齢家族なわけだしもう家紋が月でいいや、ってなりました

(この時点で妹の名前はまだイザヨイかキボウか迷ってました)

(妹登場の時点で、どっちも妹のイメージに合わなくて投げ捨てました)

 

月の家紋はレネーゼ侯爵家の持ち物すべてに使われます

個人の物ではなく、侯爵家の物として当主が代々受け継いでいく物です

それとは別に、個人の紋もあります

当主以外の血族、それぞれが生まれた時に名前とともに授けられる紋です

 

じいちゃんは、月に稲妻

爺ちゃんが現当主である今、この紋章を使うことはないですが、

代替わりしたらまた自分の持ち物に使ったりします

 

ミカが、月に竜(竜の牙か、爪のデザイン)

ミカが当主を継ぐまでは、この紋章を自分の持ち物全てに使います

ミカの服で、背中側、四角いタグが付いているのはこの紋章が入っているからです

 

それから、家族

父や、義父はレネーゼの血統ではないのでまた別の紋を持ちます(未設定です)

母や妹、女性陣は家を継ぐことができないので月のデザインを使うことはできません

目立たないようにつつましく、単体で、母は竜胆、妹は星

 

ミカの紋が月に竜なのは、お母さんの紋である竜胆から竜を継いでます

紋を決めたのはお爺ちゃんですが、生まれた時のミカは正統後継者ではなかったので、

まあお前たちの子である証に、ってことで軽く、母寄りの紋章にしてあります

正統後継者だった場合は、お爺ちゃんの稲妻からの流れで夜光稲妻とか嵐稲妻とか

そっち方面の紋になってたかもしれません

 

それから妹の紋、星、を決めたのはミカにとって義父であるレグルス伯爵です

兄と妹でありながら父が違うのではつながりが弱いのでは、と思ったレグルスが

月に寄せて星を選びました

「星なんか可愛くない!私も母様みたいに花系が良かった!」って妹は不満です

親の心、子知らずです

あとレグルスが妹の名前も付けています

これも紋章と同じ理由で、ミカの名前に寄せて名付けた、という設定がありました

 

ステラ・ミカヅキ・レネーゼ

アテラ・ミソカヅキ・レネーゼ

 

これが二人の、一番最初に考えていた名前です

久しぶりに発掘してきたわけですが…

うん、なんかこう…、色々と月齢縛りで名前を考えていくのが苦しくなってきて

ぶん投げたな

っていう感想しかないです

もっとちゃんと始めにいろいろと考えて名前は設定しないと後々首絞めますね

(特にミカの周囲の人物名、やたらめったら「○○ス」っていう名前が多くて、笑う)

(いや、日本でいうところの女の子に使う「子」と同じだと思えばまだ…うん…)

 

以上、ミカの家の紋章の設定でした

 

私、家紋に限らず、模様とか意匠とかモチーフデザイン眺めるのが大好きでして!

(町中にある橋の手すりとか公園のベンチとか建物のタイルとか柱とかめっちゃ見る)

(ゲームでもゲーム内の窓枠とか壁紙とか階段とかそんなのばっかり見てにやつく)

好きすぎて家紋の本とか刺繍デザインとか北欧模様とかの本買っちゃうくらいですが

それを活かして自分でどうこうできるわけでもないんですが!!

 

こんな風に、色々紋章とか考えてるとウイたち個人個人にも考えたくなるし

そうすると自分の紋章も作ってみようかなとかウキウキするしで

誰か私にデザインセンスを下さい

って思っているところでございます

 

この、デザインセンスをください!っていうので、紋章繋がりのネタが一つ

 

ネタを作ったのは、ヒロが3人にバレンタインデーのお返しを自作した頃

これまたふっるいネタなんですが

時系列的にどこにねじ込んでいいのか悩みに悩みまくって放置してたものです

次、それに着手したいと…思います…

(うまくやれるかどうか、不安しかない)

 

あ、その前に軽くSSいっときましょうかね

 

いやー、また私生活の方が煮詰まってきて、こっちに脳みそ割く余裕がないので

ちょっと色々ごたごたするかもですが

なるべく良い軌道に乗せたいところです

 

 

 

 

 

 

 

なんかパニくってんだな、と冷ややか~にお願いします

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天使ツアーズできました3

2017年03月14日 | 天使ツアーズの章

 

 

 

 

 

 

 

スミマセン

先日アップした「天使ツアーズできました」の1話を

3話に伸ばしました

あの後、SSで補足すればいいか、と思ってたんですけど長文読まない派の方にも

SS読まない派の方にも不十分かなと考えたので

とりあえず(;'∀')

 

 

 

 

 

 

 

ウン、自己満足です

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天使ツアーズできました2

2017年03月13日 | 天使ツアーズの章

 

 

 

 

 

 

 

             

という事情を経て、冒険者集団「天使ツアーズ」の名前が誕生したのです

 

えっ?今ごろ?!

 

ってなるよね?そりゃなりますよね(;'∀')

だから、この話描く必要なかったな…、って思ったんですよね

まあ、それにハッキリと気づいたの天使ツアーズ5、だったんですけどね

(判断が遅い!!)

 

あと、なんか嫌な予感したので過去の話あさってみたら

ベクセリアに入る直前で「天使アツアーズにお任せあれ!」ってセリフ

言っちゃってるんですよ

 

なんかもう色々年月が経ちまくってて、今では自分で自分の思考回路が

どうなっていたのか、さっぱり分からないぜ!状態なのですが

 

一応、ヒロたちが「ウイは守護天使である」という認識をもったのは、

天使界とかに行って天使を見てそういうの全部実在してたー!って実感してから

という設定が基本です

 

天使界に行く→ボス倒す→世界崩壊の危機が去る→ウイが地上に降りる

ここでヒロたちは、自分たちがウイにできることはないかな?

って話し合いをした結果

人間の記憶から失われてしまった守護天使という存在を守っていきたいと思い

それを残せるように、冒険者集団「天使ツアーズ」を結成します

地上の守り人、という名前を使わず、あえて名前に「天使」を使って、

紋章に光輪と羽根をモチーフにしてるのもその為だけです

 

私たちが今生きている現代において、各地で伝えられている神話の数々

実はもしかしたら、実際その時代には神々がいて奇跡と思われることも真実起こったことで、

それを後世に伝えなくてはって思う人たちがいて、それらが残されているのかもしれない

神とか奇跡とか現代では「あり得ない」って思われている現実と

ウイたちの世界で人間たちが守護天使の記憶を失ってしまった事がリンクして

なんとなく、そんな風になりました

 

私は日本昔話を見て育ってきたので、あれは昔話じゃない本当だ!って思ってしまいます

(ほかの国の神々については、うん架空話だな、って思ってしまいます)

本気でそう思ってるのか?!と、うそ発見器にかけられたら怪しい気もしますが

(ただの日本昔話脳?といえばそれまで)

少なくとも11月に何か神頼みをしなきゃいけないことがあった時は

「あ、今うちの近所の神様出雲で会議だわ」とか即座に思っちゃうくらいには本気です

盆踊りや除夜の鐘がうるさいと近所からクレームがきて取りやめになったとかいう

嘘か本当か解らないニュースを耳にするたび、

かつて妖や物の怪たちから闇を奪い、身の回りから彼らを追い出した人間たちが

今度は神様仏様を追い出そうとしているのか怖い、とか真剣に考えちゃうくらいには

割とマジです

 

話がそれました

えーとつまり?

ウイが守護天使から地上の守り人になったことで

今までのようにウイが3人の助力を得て冒険をするのではなく

4人が対等の立場で、冒険者集団という組織を設立しましたよ、て事で、

名称と紋章が誕生した理由、その設定を4コマ化しただけの話なので

起承転結つれえええええ!!でした(;'∀')

(途中何度も挫折しかけるも…なんとか…何の落ちもないまま終わる…)

 

その名称が「天使ツアーズ」であり、ブログでも使ってたあの紋章です

 

ヒロたちが考えた名称ってことで、ミカがだっせえええ!って絶叫してますが

(あれは私の切実な本音)

ミカは自分ではそういう文才というかセンスがないのでヒロたちに一任してました

代替案をあげることができないので、ダサい、と文句を言うこともしない構えです

 

あと紋章は、この後ラフ案をミオのお父さんに見せたり、専門の意見を聞いたりして

ミカの工房でガッツリ作ることになりそうですね

その紋章を掲げて

ここから、「天使ツアーズ」という冠を掲げての新たな旅が始まります

ウイたちの「ふりだしもどる」じゃないですが、今までと変わらず

のらりくらりしたぬるい話ばかりですけども(;'∀')

 

てことで

 

天使ツアーズの章、という新たなカテゴリーを作りました

これは、邂逅の章が3つ、帰郷の章が3つに分かれたように

章の中で、お師匠様話、従者の話、兄弟の話、みたいな感じで、話ごとに分かれます

 

話数が多くなってきて何がなんだか、ブログも私の頭の中もとっちらかっております

見に来てくださってる方には、

「こんな散らかった部屋で申し訳ありませんが」と言いつつ、ぬるーいお茶を出す

そんなズボラップリ炸裂ブログで参ります

 

 

 

 

 

 

 

 

テキトーにつけたブログの名称、だっせええええ鮮度が全然落ちない

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天使ツアーズ5

2017年03月09日 | 天使ツアーズの章

ウイ 「あれっ?」

 

 

 

 

 

 

            

世界を駆け巡って天と地を救うという使命を成し遂げて成長したはずなのに

やることは、個人単位でも組織単位でも何も変わってない、という現実

 

この話、ノリと進みが遅いのは、私生活が忙しいからでもなんでもなく

 

うん、描く必要なかったなこの話

 

って思ってるからです(;'∀')

思ってるものの描き始めちゃったんだから仕方ない!

とりあえず落ちまでは描くか…、っていう苦悩の作業を御見守りください

 

なんでこんな間抜けな事態に陥っているかというと

 

第二部が、クリア後の話で完全オリジナルで進めることができる、っていう

「やっと自由に描けるわあああ」という解放感のせいですかね(;'∀')

 

DQ9クリア後のウイは、ゲームの主人公だからシナリオがなくても一応

立ち位置とか目的とかはっきりしてるんですが(徹頭徹尾、お師匠様探す!ですけど)

完全オリジナルであるなら、三人の立ち位置を明確にしておく必要があるなあ、

って思ったんですよね

 

ヒロミオミカが、このパーティをどう思ってるのか、自分の力でどうしたいのか、

っていうその辺り

 

その辺りを描くための「天使ツアーズ」っていうエピソードでした

本当は第二部の序章として考えていたネタなのですが、それを今まで後回しにしたのは

クリア後にいきなり3人が気持ちを切り替えられるか?という点に悩みまして…

 

まず、自分に向き合うために「邂逅編」を描いて

次に、仲間に向き合うために「帰郷編」を描いておく必要がある

それから、改めてパーティという組織に向き合うために「天使ツアーズ」を描く

 

っていう三段階戦法を狙ってたんですが、正直、邂逅編と帰郷編が

こんなに時間かかるとは思わなかった!!

(はめはずしすぎやねん自分!という自己ツッコミで猛省)

というのが1点

もう1点は邂逅編と帰郷編以前に作ってた話だから(クリア後の勢いのみの話だから)

いまいち三人に感情移入できないわー

というのが1点

あと、これSSにしようと思ってたから各自の感情のみ垂れ流しで筋がないんだよね

というのが1点

 

どれをとっても痛い

 

ここまで痛いならもう痛いついでに、書き上げるわ!!という自棄気味で

強引に推し進めている「天使ツアーズ」の話ですが

実はもう一点やらかしてるんですが…

それは次の回で暴露しましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

たぶん、解ってる人はこの辺で色々「うん知ってた」って思ってると思う

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天使ツアーズ4

2017年03月06日 | 天使ツアーズの章

ウイ 「えー赤はミカちゃんに譲ってあげるのに」

ミカ 「いらねえよ」

 

 

 

 

 

 

             

武闘家装備が青だからって理由で、ヒイロは青担当って言っちゃってるけど

戦隊モノで青は大体クール担当だよね

うちのクール担当はミカだけど、でもミカがアオレンジャーってのもなんかしっくりこないね?

(そもそもミカがクールか?っていうところから物言いが…)

それから、リーダーは赤、ってことなら、ウイはアカレンジャーになるんだけど

ウイが赤、っていうのもなんか違和感あるんだけど困ったなコレ

あと、最近お決まりの、数か月遅れて追加されるゴールド系はお師匠様でいいのかな

いや彼は司令官ポジかな?

などとくだらない事を考えながら、日曜朝のキュウレンジャーを見るおっきいお友達だ

(おかげさまで最近たまたまきゅーきゅーエンディングがヘビーローテンション)

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと疎外感で拗ねてるの?

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天使御一行様

 

愁(ウレイ)
…愛称はウイ

天界から落っこちた、元ウォルロ村の守護天使。
旅の目的は、天界の救出でも女神の果実集めでもなく
ただひたすら!お師匠様探し!

魔法使い
得意技は
バックダンサー呼び

 

緋色(ヒイロ)
…愛称はヒロ

身一つで放浪する、善人の皮を2枚かぶった金の亡者。
究極に節約し、どんな小銭も見逃さない筋金入りの貧乏。
旅の目的は、腕試しでも名声上げでもなく、金稼ぎ。

武闘家
得意技は
ゴッドスマッシュ

 

三日月
(ミカヅキ)
…愛称はミカ

金持ちの道楽で、優雅に各地を放浪するおぼっちゃま。
各方面で人間関係を破綻させる俺様ぶりに半勘当状態。
旅の目的は、冒険でも宝の地図でもなく、人格修行。

戦士
得意技は
ギガスラッシュ

 

美桜(ミオウ)
…愛称はミオ

冒険者とは最も遠い生態でありながら、無謀に放浪。
臆病・内向・繊細、の3拍子揃った取扱注意物件。
旅の目的は、観光でも自分探しでもなく、まず世間慣れ。

僧侶
得意技は
オオカミアタック