上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

【熊本市庁舎整備】・・・「有識者会議」はストップして、新型コロナ対策に全力集中を!

2021-06-08 17:30:46 | 熊本市政
新型コロナ禍、市長の凍結発言で、熊本市議会の市庁舎整備についての議論も中断しています。
ところが、3月議会で市長は「有識者会議」設置の予算を提案し、いよいよ有識者会議がスタートしました。
6月2日、コロナ禍で、オンラインでの第1回目開催となりました。

「有識者会議」の議論がスタート
検討は名実ともにストップして、コロナ対策に専念を!

「凍結」とは相いれない、全面的に建て替えを議論する会議は「中断」すべきです
「諮問事項」として、①防災、②財政への影響、③資産マネジメント、④まちづくりの4つの観点からの在り方が諮問されました。
これまでの審議について、市執行部の報告があり、それを受け、今後の審議に向けての意見交換がありました。
第1回目の確認として、
①「耐震性能」に係る分科会を設置する(委員長:山田哲氏)
②「建築基準法にとどまらず、防災拠点としての機能維持を目指す」ということで、検討をすすめていく
という2点が決められました。
諮問内容からもわかるように、今後の審議は、新型コロナで凍結しているはずの庁舎整備問題を全面的に検証していく内容です。
コロナ禍で、市庁舎整備の検討は凍結している訳ですから、上記のような全面的な検証は今すべきではありません。
新型コロナが、収まり、時期を見て、議会の特別委員会開催と合わせ、検討すすすめていくべきです。
その場合、地域住民や地元の専門家の意見も十分に聞く場を設けていくべきです。
そのこと抜きに、市民不在ですすめるべきではありません。

なぜ、地元の専門家・有識者を入れないのでしょうか?
委嘱された委員は、東京大学関係者を中心に7人。しかし、熊本市内の専門家・有識者は一人もいません。熊本市の大事業を県外へ丸投げです。
【委員】 7人  <会長>平田直氏   <副会長>岸井隆幸氏
① 平田直(地震:国立研究開発法人防災科学技術研究所参与、東京大学名誉教授)
② 加藤孝明(地域防災・都市防災:東京大学生産技術研究所教授)
③ 山田哲(建築・耐震性能:東京大学大学院工学系研究科教授)
④ 根本祐二(資産マネジメント:東洋大学経済学研究科教授)
⑤ 小西砂千夫(財政:関西学院大学大学院経済学研究科・人間福祉学部教授)
⑥ 岸井隆幸(まちづくり:
一般財団法人計量計画研究所代表理事・日本大学理工学部特任教授)
⑦ 出口敦(まちづくり:東京大学大学院新領域創成科学研究科教授)

結論ありきの会議のすすめ方は問題です
会議では、それぞれの委員から専門領域の論点等について、意見が述べられました。
 ところが、会議の最後に「まとめ」として提案された「2つの決定」の一つ、「建築基準法にとどまらず、防災拠点としての機能維持を目指す」という点は、今後の調査・検討を踏まえて確認されるべき点です。検討の前からこれでは、結論ありきになってしまいます。そもそもコロナで凍結した議論、有識者会議も審議はストップすべきです。
コメント
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