ウマさんの気ままな行動日記(その2)

趣味の釣り・日帰り温泉・街道歩き・ウォーキング情報等を発信していきたいと思っています。コメント歓迎します。

巨大な地下空間 首都圏外郭放水路

2012年05月18日 | ウマさんの「健康ウォーキングの会」
2012年5月18日(金)


毎週金曜に地元土浦周辺を歩く「健康ウォーキング同好会」が主催する、
平成24年度第7回(2012年第18回)「首都圏外郭放水路」を見学するウォーキングに参加した。


首都圏外郭放水路(庄和排水機場)の見学は一日3回行われることになっている。
13時からの見学を希望したが、満員のため、15時からの見学となってしまった。
このため集合時刻を1時間ほど遅らせ、東武野田線南桜井駅に集まったのは、11時20分。
参加者は全部で27名、上々の人数である。


適当な空き地がなかったため、準備体操は省略し、11時45分、出発!


南桜井駅前の車があまり通らなさそうな住宅地を抜けて・・・


庄和市民センター辺りを進む。


先ほどまで晴れ間が覗いていた空が黒い雲に覆われ、薄暗くなってきた。
まだ傘を差すほどでもないが、ポツリポツリと雨が降り出してきた。


国道16号線春日部野田BP。
斜め向かいはこれから向おうとする「庄和総合公園」だ。
旧庄和町(現春日部市)のシンボル、どでかい凧が出迎えてくれる。


跨線橋から、大宮方面を見たところ。
国道16号線は交通量が多い。


次第に雨が強くなり、傘が必要な状況になってきた。
これはちょっとやばいっ!


とにかく「庄和総合公園」の中へ入ってみよう。
雨よけ程度はあるだろう。
この頃になると、ほぼ全員が傘を差す状況だ。


公園内を進むと、小さな東屋があったが、とても全員が入りきれる大きさではない。
木の陰でよく分からなかったが、春日部市市役所の庄和総合支所があった。
『雨宿りにちょうど良いかもねっ!』


支所内ロビー
奥は図書館のようだ。


市民課の担当者に訊ねると、雨宿りOK、ホールでの食事もOKとのこと。
『これは助かりますっ!』


試験的に、ロビーに椅子などを設置して、飲食などに利用解放しているところ、であった。


先ずはゆっくりとお茶でも飲んで。


お昼も過ぎたことだし、弁当タイムにしよう。


『良かったわねぇ』
『私たち、ついてるのよねっ!』


弁当を食べ終わる頃には雨も止み、総合公園内を廻ってみることに。


『立派な公園だわねぇ』


公園はなかなか広い。
緑がいっぱいで、きれいに手入れされている。


『散歩にも良い所ねっ!』


『天気も良くなったし、気持ち良いねぇ!』


池もあり、気分が落ち着く。
他にもバーベキュー施設やフィールドアスレチックなどもあるそうだ。


公園を一周し、周辺の神社仏閣を訪問することに。


田植えが終わったばかりの田んぼが広がる。
日差しが強く、日傘を差す人も。


田んぼに囲まれた小さな神社が見える。


上金崎香取神社だ。


お参りして行こう。


地震に備えるためか、神社全体を浮かせて固定し、斜交い(はすかい)で補強している。


上金崎香取神社を後にして、次へ向かった。


道善寺
真言宗 智山派の寺院である。


間の前の赤松の木がもう一つの門をなしているようだ。


本堂に着くと、この寺の住職さんが出迎えてくれた。
大勢でやって来たので、少しばかり気になったのだろう。


『時間が良ければ、本堂内を紹介しましょう』
『これはこれは、どうもどうも』


ということで、本堂の中へ入れてもらった。
外郭放水路見学開始の15時までどうやって時間を過ごすか悩んでいたところだったので、渡りに船である。


住職は熱心に彫刻や天井絵などについて、説明してくれた。


本堂の天井に描かれた絵


天井には、狩野派(名前は忘れてしまった)が描いたと云われる龍(吽うん)の墨絵が。
天井の反対側には対となる(阿)の龍が描かれていた。
約350年ほど前の絵とのこと。


曼荼羅
住職さんが中国に行った時に買ってきたものだとか。


本堂の長押(なげし)には龍の彫刻が。


約20分ほど、本堂で寺に伝わる美術品や骨董品について説明を受け、寺を後にした。
そろそろ龍Q館へ向おう。


寺から10分ほど歩くと「庄和排水機場」が見えてきた。


庄和排水機場」(龍Q館)だ。


見学開始まで、まだ少し時間があるので、江戸川の土手に上ってみた。


目の前に江戸川がゆったりと流れている。
地下水路に貯まった水を排水する場所のようだ。


国道16号線


国道16号線下に地下水路を掘削した、シールドマシンのカッタ(面板)の一片


そろそろ中に入ってみよう。
25名以上の団体の場合、規則・制約に関して、誓約書に代表2名のサインを求められ、
全員の氏名を提出することになっている。


15時から見学するのは、我々一行だけである。
全員揃っているので、通常の見学開始時刻より20分ほど早かったが、案内してもらえることになった。
中に案内されて、説明を受ける。
先ずは、関東地方東部の中小河川と地形について、氾濫を起こすと浸水し易い地形ということが紹介される。
綾瀬川、大落古利根川、中川は、江戸川に比べて約10mも低い場所を流れるため、
大雨の場合、水が溜まり易く、浸水被害が多い、ということが案内される。


VTRで、中小河川(大落古利根川、幸松川、倉松川、中川など)に流れ込んだ洪水を取り込むため、
4つの立坑とそれを接続して江戸川の第1立坑まで通水する、全長6.3Kmのトンネルの存在を知る。
立坑は、円筒状になっており、内径30m、深さ70mもあるという。


模型を使って、各中小河川の立坑から水が取水され、地下50mの直径10m超もの巨大な地下トンネルを通水して、
江戸川へ排水する仕組みが紹介される。


「庄和排水機場」の調圧水槽に溜まった水を江戸川に安全に排水する仕組みが紹介される。


ガスタービンで排水量毎秒50㎥の排水ポンプ4台で(計毎秒200㎥)、調圧水槽から水を汲み上げ、
江戸川へ排水する仕組み、などを見学した。
200㎥と云えば、毎秒25mプール一杯分の水を排水することができる、ということになる。


水の流入施設の操作や集中監視をする中央制御室
この制御室は各種のTVドラマや映画などで使われる、とのこと。


見学開始に備えて軽い準備運動だ。
見学するには、屋上や地下に歩いて行かなければならないのだ。
といっても、100段程度の階段なら我々にとっては、どうということはない。


先ずは屋上へ。
きれいに晴れ上がって、眺めが良い。


江戸川方面の眺望。


シールドマシンの外径は12.14mある。


こちらは、埼玉方面。
このグラウンドの地下約22mに巨大な調圧水槽があるのだ。


いったん排水機場管理事務所を出て、地下調圧水槽へ向かう。


ここが、地下調圧水槽への入口である。
全員の点呼をとって中へ入る。
列の前後に係員が付き添う。


降りてきた階段は、全部で116段。
地上6階建のビルくらいの高さがある、とのこと。


巨大な地下空間だ。
”地下のパルテノン神殿”と呼ばれている、そうである。
長さは177m、幅78m、高さは18mの巨大な水槽である。
ポンプ運転を安定して行うためと緊急停止時に発生する急激な水圧の変化の調整を行う役割を持っている。


巨大な柱は全部で59本ある、とのこと。
一つ500tはあるそうだ。
500tが59本という重さが、水槽が地下水から浮き上がらないよう、重しの役目も兼ねている。


『初めて見たけど、凄いわねぇ』
(後で分かったことだが、カメラの設定がずれていた{シャッター速度が遅くなっていた})


第1立杭(各河川が取水した水が地下トンネルを通り、先ずこの立坑に貯まる)
上部内径31.6m、深さ72.1mあるとのこと。
危険だ4ということでロープが張られ、これ以上は近づくことは出来なかった。


思い思いにシャッターを押す。
なかなかこういう機会はない。記念撮影する人も。


見学を終わり、116段の階段を上り、庄和排水機場へ戻る。


龍Q館を後にして、


南桜井駅に向かう。
帰りは江戸川堤防沿いの道でも、と考えていたが、説明員から交通量が多い、と聞かされたため、
来た道を戻ることにした。


「庄和総合公園」付近


国道16号線交差点


南桜井駅が見えてきた。


17時ちょうど、南桜井駅に到着だ。


少し疲れたのか、階段を上る人はいない。
『だって、こっちの方が楽だもん~』


南桜井駅ホームのベンチを占領だ。
『今日はお疲れ様でしたっ!』



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