ウマさんの気ままな行動日記(その2)

趣味の釣り・日帰り温泉・街道歩き・ウォーキング情報等を発信していきたいと思っています。コメント歓迎します。

この日の主役は筑波山 すそみ歴史懐古コース

2012年01月13日 | ウマさんの「健康ウォーキングの会」
2012年1月13日(金)


毎週金曜に地元土浦周辺を歩く同好会「健康ウォーキング同好会」が主催する、
2012年第2回「すそみ歴史懐古コース」を巡るウォーキングに参加した。

「すそみ歴史懐古コース」とは、「筑波山麓地域づくり団体連絡協議会」が発行する、
”筑波山麓 筑波古道ガイド”を元にアレンジし直したもので、
主に田井・平沢の集落に点在する、寺社を巡るコースである。

この日の集合場所、つくば市北条の「筑波総合体育館」には、17名が集まった。
まずまずの人数だ。
昨年12月から風邪や白内障手術のため、ウォーキングなどの運動を控えていた会長だったが、
約1カ月ぶりに元気な姿を見せた。


早速、いつもと変わらない準備体操の号令を掛けてくれたのは頼もしい限りである。


朝の気温はこの冬の最低を記録したそうだが、雲一つない真っ青な空が気持ち良い。
昼ごろには昨日より気温も上がるそうだから、それに期待しよう。


9時50分、元気よく出発。
会長はしんがりを務める。


後ろに見えるのは筑波山だ。


平沢官衙遺跡を遠くに眺めながら進む。


この日の先頭は、コースを推奨してくれたOさんが務める。


先ず最初に訪れたのは、「初酉神社」(はつとりじんじゃ
参道入口に小さな看板が立てられているだけで、見落とすところだった。
説明板によると、
「初酉神社」は旧漆所村の村社で、旧十一月の初の酉の日に祭礼を行っている、そうだ。


人家の庭に通じるような細い参道を進むと、鳥居があった。


説明板にはさらに、
「はつとり」の名は、姓氏の「服部」(はっとり)に通じる。
伝承にはないが、”初酉”の社号は、機織りに由来すると考えられる、そうだ。
この地一帯には多くの古墳が在り、古くから人々が住んでいたことが明らかで、
古代の人々が機織りをなりわいとしていたことが、そもそもの発祥となったのではないか、
とのことだ。
ここで、一休みし水分を補給。


初酉神社を後にし、筑波山を正面に観ながら進む。


遮るものが何もないので、大きなパノラマを観るような感じである。
この日の主役は、”筑波山”だ。


田井の臼井集落に小さな薬師堂がある。
直ぐ脇にちょっとした銀杏の大木があった。


近所のお婆さんが我々を見つけて、『ぎんなんがあるから持っていきな』と声を掛けてくれた。
せっかくの申し出なので、戴こうといういことに・・・


ところが、何と袋一杯に詰まったぎんなんを一輪車に乗せて持ってきてくれたのだ。
重さは20Kgはあった、と推測している。予想をはるかに超える量である。
薬師堂横の銀杏の木から採れたもので、10袋もあったそうだから、驚きである。


せっかくの好意なので、土産にとみんなで少しづついただくことにした。
こういう時のためかどうかは分からないが、みんなビニール袋を持っているものだ。
思わぬ土産にみんなにっこり。


お婆さんには、お礼にと持ち合わせていたチョコレートと、一人100円づつ集めて渡すことに。
お婆さんは、却って恐縮していたが、何とか受け取って貰った。


この辺りの集落は、お寺のような立派な構えの家が多い。
寺の門のようにも見えるが、個人の家らしい。


田井のいくつかの神社は探し出すことが出来ず、時間がないので、先へ進んだ。
標識・案内などがなかったためでもあるが、事前に下歩きして調べておくべきだった、と悔やまれる。


のんびりとした田園風景の中を進む。
この風景は、古代から変わっていないのであろう。


これ以上は望めない晴天に恵まれ、筑波山が美しい姿を見せてくれたのは、
何よりも最高のプレゼントではないだろうか。


老人保健施設「豊浦」の前を奥に進み、突き当りが、


蚕影神社こかげじんじゃ)の入口になっている。
蚕影神社は、日本の絹の発祥の地といわれる養蚕の神を祀る神社である。


思った以上に長い石の階段が続く。


最後の50段ほどの石段を上ると・・・・


やっと本殿に辿り着いた。
既に2時間以上も歩いた後のため、かなり足に堪えた人も。
石段の数は全部で200段ほどあったそうだ。(会員の一人が実際に数えた)
創建は延長四年(926)で「蚕影山神社」、「蠶影神社」などとも呼ばれている。


本殿横の東屋で一休みだ。


東屋には、参拝記念としてか、たくさんの額が奉納されていた。
地元はもちろん、栃木県や遠くは信州長野のものも見られる。


田井ミュージアム
かつては田井村の役場があったところで、大谷石造りの米蔵をNPO法人の
自然生(じねんじょ)クラブがアートスペースとして活用しており、
石の反響を活かしたシアターとアトリエがあるそうだ。


田井ミュージアムの向かいに和菓子屋がある。


あんドーナツ”が評判の「桜井菓子店」だ。
すぐに売り切れてしまうほどの人気らしい。
たまたま30個ばかり残っていたが、瞬く間に一つ残らず売り切れてしまった。
2個(180円)買い求めた。お昼を過ぎ、お腹も空いていたので一つ口にした。
あんがたっぷりと入っていて軟らかく、ドーナツというより饅頭といった感じ。
なかなか美味しかった。もう一つはかみさんへの土産にしよう。


体調を整えるために普門寺に立ち寄った。


この日最後の休憩だ。


前方に平沢官衙遺跡が見えてきた。
遺跡の後方には、宝筺山(通称小田山)がくっきりと見える。


平沢官衙遺跡をバックに記念撮影


北条大池の回りを通って、ゴールの「筑波体育館」を目指す。


北条大池から見た筑波山も絵になる。


13時35分、筑波体育館に到着。
いつもの整理体操をして・・・
『今日はお疲れさんでしたっ!』


この日は弁当なしだったため、帰りにJA新治の「まほろ庵」に立ち寄って、
蕎麦を食べていくことにした。
店は14時閉店だが、1分前に入り、間一髪セーフである。


この店一番のお奨め「えび天そば」(900円)を注文


『いつ食べても美味いねぇ ここの蕎麦は』
今年も何度か立寄ることになりそうだ。


この日は雲一つない快晴に恵まれ、筑波山の懐に抱かれた寺社巡りを楽しめた。
しかし、探し出せないで参拝できなかった寺社もあり、事前の下見調査不足を反省している。
この日は弁当なしで回ったが、意外に距離があり、予想時間を大幅に超過してしまった。
次の機会があれば、暖かい時期に弁当持参で回りたい、と思っている。
筑波山の雄大な景色を目の前に弁当を広げるのも良いのではないだろうか。

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