本日、宇治市内のお客様のご自宅に出張料理でお伺いいたしました。
お客様は妊婦さんで双子の姉妹のお姉さんでした。
「当日は、父と母の金婚式のお祝いの席なんです。コロナで昨年に何もしてあげられなかったので、辰巳屋さんにお願いしました。」
すぐに下見へ伺い、当日のオペレーションや設え、食材のアレルギー等も確認し準備完了。
キッチンとダイニングが隣り合わせでしたので、今回は配膳係無しで、すべて私一人で行いました。(当日は、隣の広いお部屋にゆったりとお席を作っていただいていたので非常にスムーズに仕事が出来ました。ありがとうございます)
今回は、辰巳屋からお祝いのお花(宇治のお店の宇治の作り手によるお花ギフト)をプレゼントしました。テーブルの真ん中に飾っていただきこちらも嬉しかったです!
いざ料理スタート。
まず娘さんお二人の親を想う気持ちに触れ、感激。
そして、普段はお酒を飲むとほとんど料理を召し上がらないお父様がまさかの完食!
ご家族みんなで驚いておられました。
料理人からすると、こんなに嬉しいことはありません!
本当に、今回こんな機会を頂けて光栄だと実感。
そんな中、食事途中に、お父様が涙を浮かべてらっしゃった情景が忘れられません。
キッチンからわずかに聞こえる家族団らんの楽しそうな会話。
お昼からシャンパンを開けるこの優雅さと満足感(笑)
このご家庭にお伺いする「出張料理」というスタイルの仕事は、本当に人と人の愛情が垣間見れる素晴らしい仕事だと感じました。
料理を通じてこんな体験が出来るというのは、本当にみなさんと共感したいです。
貴重な貴重な体験をありがとうございました。
これからもご家族仲良く過ごしてください。
お姉さま、出産を間近に控えて大変かと思いますがご自愛くださいませ。
本当にありがとうございました。
辰巳屋8代目主人 左 聡一郎