日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

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池川友一を育てたもの④~教師を志した学生時代

2010-01-07 | ごあいさつ・告知・紹介

 一生ものの学びと仲間を手に入れた学生時代

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 ↑大学のパンフに紹介されたときの写真

 和光大学では学校の先生をめざして、教育学を専攻しました。教師を志そうと思った一番のきっかけは、中学校・高校時代の社会科の先生の授業がおもしろかったということです

 以前にも紹介しましたが、「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、ゆかいなことをいっそうゆかいに」──この井上ひさしさんの言葉を、教育の現場で実践をしたいと思い、勉強をしてきました。

 大学時代の恩師でもある、梅原利夫教授(和光大学現代人間学部学部長)が、11月28日「池川友一 囲むつどい」で、「池川友一を育てた2006年」というテーマで、当時の様子を4つのエピソードにまとめてお話ししてくださった内容を紹介します。

●池川友一を育てた4つのエピソード

◇教育実習──「つくる会」教科書での実習という体験
 一つは、彼の希望である教師になりたいという願いをもって、教育実習に出かけて、私が指導をさせていただきました。場所は杉並区の中学校でした。杉並区の中学校というのは、その年の1年生からあの「つくる会」教科書を採択した地域でした。過去の侵略戦争を美化し、歴史の真実というものを曇らせる、そういう由々しき教科書が1年生から導入された時期でした。
 彼は、教育実習に出かけて2年生と3年生も教えていました。1年生以外は、それまでの「つくる会」教科書ではない教科書を使っていました。その両方の教科書で、教育実習に挑戦していました。私は、どんな状況のもとでも自分なりの頭でとらえ、授業をつくってくという、彼の柔軟な発想に非常に心を打たれました。そして、困難ないまの現実をきりひらいていく教師になってほしいし、また教師になれる青年だと私は確信して、教育実習の指導を終えたことを覚えています。

◇沖縄学習旅行──体験していない沖縄戦をどう受けとめ伝えていくのかという研究
 二つめは、私の教育学ゼミナールは、その年は和光鶴川小学校の沖縄学習を研究テーマにしていました。和光鶴川小学校では、6年生が1年間かけて沖縄について、自然、社会、歴史、戦争、現代──こういうものを学びあうんですね。その学びあっている小学生の学びを、私たちはいっしょに参加させていただきながら研究をしていくゼミでした。みなさんには写真を回しますが、10月に和光鶴川小学校の子どもたちとともに私たちも沖縄に行きました。写真は、「集団死」を強制された渡嘉敷島の学習を終えて、その緊張の糸がほぐれたときのものです。背景は、戦争の時に「集団死」が強要された場所です。実は、その沖縄の学習した論文集をきょう持ってきましたので、これもお回しします。
 私が強調したいのは、池川さんの論文に注目してほしいのです。池川さんの論文は「体験していない沖縄戦をどう自分のものにきざみこんで、伝えていくのか」というテーマです。和光の小学生たちが、ひめゆりの生き残りの方の証言を聞いて、「みなさん、あとはお願いします。みなさんに託しましたよ」と言われて、小学校6年生がその言葉を胸に刻んで帰ってくるのです。
 池川さんは、そのことに学びながら、「そのことは小学校6年生だけのことではない、自分もそうなんだ。自分が体験していないことは幸せなことだけれど、同時に体験された方の切実な声をどのように自分のものとし受けとめ、伝えていくのか」──そういう仕事が、小学校6年生にあると同時に自分にもあるのではないか、という風に感じられたそうです。彼が戦争に反対し、暴力に反対し、差別に反対するということはそのような体験をしなかったかもしれないけれど、その体験を自分のからだに刻みこんで、自分の言葉としてそれを許さないという課題意識に貫かれていたんだと思います。池川さんのその発想というものの柔軟さ、その課題意識を沖縄からもち帰り、自分の研究につないで探究的な論文を書いたことを私は感動をもって見つめていました。

◇卒業論文──子ども会少年団の実践と探求
 三つめには、和光大学は卒業するためには卒業論文を書かなければなりません。池川さんの卒業論文は「子ども集団におけるリーダーの役割と育成」というテーマでした。さきほど申しましたように、子ども集団の中で彼自身が育ち、そしてリーダーとなっていった「子ども会少年団」の姿があると思います。それを通じて、子どもたちに自主的に自分たちの力で、自分たちの課題を解決していく、これを自治の力といいますが、その自治の力を育てるために子ども集団のなかにリーダーをどう育てるのか。そのリーダーというのは、自分自身にも悩みを持ち、仲間のトラブルや喜び、悲しみをいっしょにとらえながら、なおかつリーダーとして子どもたちを育成したらいいのかという、まさに教育の課題、教育的働きかけという大事な局面の課題について、卒業論文で彼は自論をまとめました。

◇教育基本法改悪反対のたたかい──自分たちは無力でないという確信
 四つめに、2006年という年はどういう年であったかということであります。教育にかかわる私たちにとっては、教育基本法の改悪という課題が差し迫った問題としてありました。5月に国会に上程され、12月15日に強行採決されるまで、私自身一人の研究者として教育基本法改悪を許さない論陣をはり、研究者として多くの仲間と国会に行き、このたたかいに参加しました。池川さんは、青年の立場から実行委員会をつくり、そのリーダーとしてたたかいに参加されていました。いまから回しますある月刊雑誌には、この教育基本法改悪反対のたたかいに青年として参加した記事が載っているのです。
 そのなかで、彼は大事なことを言っています。「法案は通ってしまったけれども、しかし自分たちの力は無力なのではなく確実に世論を動かす重要な力になった。そういう確信が自分のなかに残った」というまとめをされています。私は一人の青年が、このようなたたかいのなかで、大きな飛躍、育ちをしたということを確認することができました。

 いままでお話ししてきた2006年という1年間だけを見ても、4つのエピソードが思い出されますが、その一つひとつは、実は彼の当初の希望である教師として必要な力量をはぐくんできたという風にいうことができると思います。しかし、もう少し大きな目で見ると、それは彼が今後やろうとしている市議会議員としての仕事にも大きな力として発揮されていくだろうと、私には思えます。

 (つづく)

┏┓池川友一(日本共産党 市議会議員予定候補)
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1 コメント

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「つながるブロク」読みました。日々新しい発見と... (梅原利夫)
2010-02-02 09:37:50
「つながるブロク」読みました。日々新しい発見と、成長の跡を読み取ることができました。31日夜の同総会は盛り上がりましたが、それだけでは勝利できません。気を引き締めて、友一の分身になって動いてくださる人々をいかに生み出していくのか、これ「本当の教育」の課題です。毎日大変でしょうが、日々得がたい体験をしているのですね。お元気で。2.2
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