こだわりの生活

ヒゲオヤジの何でもやってみよう、見てみよう挑戦日記

結婚とは

2007-10-04 08:05:34 | 日記・エッセイ・コラム

結婚にまつわる話が続いている中、ついでにもう一つ。

結婚というのはアカの他人が一緒になって新しい家庭を作っていくことなのだが、生物学的には異なる遺伝子の組み合わせによって新しい係累を残す為のものだという当たり前の事に気がつかされる。

だから必ず子供を作ろうという話ではない。

作る作らないは各々の夫婦の価値観・人生観によるものであり、なんら強制されるべきものではない。

ただ、結婚する時に相手方の親を含む親戚一同に会った時にそれを強く感じることがあって、明らかに自分の血縁とは違う異種のニオイを感じたからだ。

夫婦は他人だと言われるが、相手方の親戚に囲まれると余計それを意識してしまう。

無論、育ってきた環境が違うから、考え方や価値観などは違っていて当たり前だが、それは遺伝とは直接関係がない。

が、カミさんと驚くほど似ている彼女の肉親や親戚を見ていると、この一族と結婚するんだということをひしひしと感じた。

あたかもカミさんが相手方のDNAの代表選手であるかのような感じがしたのだった。

「じぞうさんのブログ」にも結婚して相手方に挨拶をした際に同様な感想を抱いた事が述べられていて自分の意を強くした。

当時、そこまでは深く考えが及ばず、結婚とは二人だけの問題ではなく、相手方と親戚になることを実感する根拠だと漠然と捉えていた。

それから20年、そのとき感じた事が日々の生活を通じて、大きく増幅されてきた。

見た目の類似点だけでなく、体質やしぐさ、クセにまで及ぶのだ。

あくびの仕方一つをとってもカミさんとその弟がそっくりだったりする。

先ほど関係ないとした価値観なども、場合によってはそういう同じ体質の下で育まれて極めて酷似する事もあり得るだろう。

長い結婚生活を経るとこんな細かい事まで自然と気がつき、場合によっては、とても気になってしまうものもある。

勿論、これはお互い様なので、相手ばかりを責めるわけにはいかない。

夫婦の仲がうまくいかなくなると、こういった事が一々気になって許せなくなるのもよく分るようになった。

嫌いになると相手と同じ空気を吸ってるのも嫌だと、よく言われるが、あながちこれは大げさな表現ではないと実感している。

子供が生まれると、それがもっと顕著になる。

二人の遺伝子が混ざり合って子供が生まれるわけだが、必ずしも50:50の比率ではないにせよ、明らかにそれぞれの遺伝子の特徴を見つける事が出来る。

知らない人が見ても間違いなく同じ家族だと認識してくれるに違いない。

つまり血縁というものを物凄く意識するのは、やはり子供なのである。

我ら夫婦もアカの他人同士だが、お互いのDNAの合作である子供を二人作った事で一族を形成できた気がする。

いつの日か、子供達が結婚する時があれば、一族として相手方の一族に会うことがあるだろう。

どんな遺伝子を持った人達だろうかと、今からとても楽しみになってきた。

もっとも子供達が必ず結婚するとは限らないのだが・・・・。(^-^;


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
一族って本当に驚くほど似ているんですよね。 (みほ定)
2007-10-04 21:51:56
一族って本当に驚くほど似ているんですよね。
しかも当の本人達よりも他人の方が敏感に気付きます。
結婚はお互いを尊敬出来るかどうかが重要だと思いますが、
その中にはそれぞれに連なる人の歴史、
一族の歴史にも尊敬の念を持てるかどうかも含まれているのかもしれませんねぇ。
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>みほ亭さんへ (こだわり倶楽部)
2007-10-05 08:10:32
>みほ亭さんへ
いやでもDNAの絆を意識せざるを得ないのが一族という気がします。
その中で培われる価値観や歴史も重要で、仰るようにそれを尊敬できるかどうかというのも結婚生活では大切なポイントなのは間違いないと思います。
結婚は本人同士だけの問題ではないというのは、そういう部分が含まれている為なんでしょう。
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私とカミさんは基本的にボケキャラで、雰囲気も似... (便利屋)
2007-10-05 18:22:03
私とカミさんは基本的にボケキャラで、雰囲気も似ているとよく言われます
そんな二人から生まれた娘たちはやっぱり全員ボケキャラ
これって何か科学的な参考になりますかね?(^^;

あ!三人娘のうち双子が一組いますけど
一人はトロくてもう一人はセコいです・・・
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僕が漠然と感じたDNAの話をより明確に具体化してく... (じぞう)
2007-10-06 13:13:06
僕が漠然と感じたDNAの話をより明確に具体化してくださってありがとうございます(^^)
生まれてくる子供とは逆の方向に遡って行くと本当にいろんな遺伝を継承しているってことに気がつかされます。
それこそ数世代遡っただけでも数百人になってしまうんですよね。

お互いの一族の「いいとこどり」の子供ができれば良いのですけど(笑)
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女性の立場からですと、やっぱり違う・・というか... ( ジャスミン)
2007-10-07 16:04:38
女性の立場からですと、やっぱり違う・・というか、本当にこだわりさんのおっしゃるように、「異種」の中に嫁いで行く訳ですから、
かなり上手くいっている関係でも、孤独感を感じます。
特に同居したりした場合は尚更です。
ここで旦那が味方についてくれないパターンが多いことが
なが~~い間女性の悲劇の源というか・・・男性にはやっぱりわかりにくい感覚ですよね。

でも、こだわりさんや便利屋さんなら頼りになりそう!

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>便利屋さんへ (こだわり倶楽部)
2007-10-08 20:14:46
>便利屋さんへ
似たもの夫婦ということでしょうか。
そうすると当然子供達はみんな似てくるでしょうから、遺伝的な違いは、あまり見られないのかもしれません。
双子さんで性格が違うというのは二卵性双生児ということなんでしょうね。
回りにいないので、ちょっと想像がつきません。
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>じぞうさんへ (こだわり倶楽部)
2007-10-08 20:28:13
>じぞうさんへ
こちらこそネタを頂戴しました。
カミさんの親戚に会った時に全く同じことを感じたので、思わず記事にしてしまいました。
研究レベルでは遺伝子のいいとこ取りも、やがては可能なんでしょうが、こればっかりは神の領域だという気がします。
本来は遺伝子の多様性を子孫に残し、病気や災害、環境変化で順応できない遺伝子を淘汰する事で生物は進化をしてきたわけなので、この領域に人が踏み込んではならないでしょう。
ただ、個人的には天才的な才能を持ったカップルの結婚を推奨してもっと凄い超人がスポーツや学問の世界に生まれると面白いかなと思います。
でも気をつけないと、これは危険な発想でもありますね。
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>ジャスミンさんへ (こだわり倶楽部)
2007-10-08 21:53:49
>ジャスミンさんへ
女性ならはでの感じ方ですね。
いくら男女平等といっても、まだまだ男性中心社会ですから、当然と言えば当然の感覚だと思います。
しかし、男はなかなか感覚的に分っても実感する所まではいかないので悲劇が繰り返されるのかもしれません。
まあ、私は同居してないのでどちら側でもないですが、新婚時代はともかく、長く夫婦をやってるとつい自分の血縁の方に自然と傾くというのは何となく分る気がします。
それでも、奥さんを孤独な気持ちにしてはいけないですね。
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