つい先日、文部科学省が公立小中学校における児童・生徒の携帯電話の持込を全面禁止にするよう,通達を各都道府県に出した。
何を今更という学校の反応が大半だったそうだ。
というのも既に個別に全面禁止にしている学校が多く、それでも教室において携帯の音が鳴り響いて対応に苦慮してるというのが、学校現場の現状だからだ。
じゃぁ、学校は文科省に何を期待しているんだろう?
学校の規則において、全面禁止という方法にすがりさえすれば管理運営が楽という神話はとっくに崩壊してるんではないだろうか。
確かに全面禁止という風にすれば、実態はともかく規則を破ってる児童・生徒側が悪く何か問題が起きた場合、学校側の責任はないと言い張れるのかも知れない。
でも全面禁止ならそれを徹底してこそ意味があるわけで、禁止という謳い文句さえ上げてあとは玉虫色にして責任逃れでは全く意味が無く、学校や先生も無責任ではなかろうか。
携帯電話全面禁止を支持する方は学校の勉強に携帯は必要ないとか、学校裏サイトやネットイジメなどでイジメが深刻化して自殺者を出すからとか先生側の負担が大きすぎるなどをその主な理由としてあげている。
そのすべてが事実であり、反論するつもりもないけど、だからといって全面禁止にすれば事態が解決するとは到底思えない。
というのも、一億総携帯所有時代を迎えて、既に携帯を持ってる子供が大半である。
学校に持ってこなければ、そういうネットイジメが無くなるという発想は通用しない。
そもそもネットイジメはイジメのツールに過ぎないだろう。
イジメの温床や原因を解決せずに表面的なものだけを排除した所で別な形をとって現れるだけで根本解決にはならない。
そして学校は机上の勉強だけ教えていればいいのか?
そうじゃないだろう。
ネットで無責任な書き込みで人を傷つける大人が大勢いたり、携帯電話のマナーがなってない大人を見るにつけ、携帯電話やPCの使い方を指導するのも立派な教育ではなかろうか。
本来は保護者の範疇だが、集団生活での携帯電話の使用マナーなど学校で教える方が適切な例が多いのではなかろうか。
また、マイナス面ばっかり取り上げて臭いものにフタをするという発想ではなくて、携帯の良さを利用した教育も考えるべきだろう。
テレビの特集で見たが、携帯での生徒への一斉連絡、場合によっては携帯で宿題を出すとか、先生と生徒のメールで一昔前の交換ノートみたいな交流で生徒の本音を引き出して、絆を深めるとか、前向きな利用方法はいくらでもあるのではないか。
こうしたことが先生の負担を増やすというが、それくらいの事は教師の仕事を選んだ以上覚悟すべきではないだろうか。
勉強だけ教えてテストの採点をするだけなら塾の講師と変わらなくなってしまう。
ちなみに我が家では小学校1年生の時から4年の今まで、ずっと娘に携帯を持たせている。
共働きの家庭では、緊急の連絡ツールとしての携帯は絶対に外せない。
これだけ携帯が発達してくると、公衆電話を探すのも一苦労するし、電話のある場所でトラブルが発生するとは限らない。
しかも緊急でなくとも、メールで色々と子供に連絡しておけるし、現在位置を常に親から把握できるのも安心だ。
学校から自宅というルートだけでなく、放課後、学校から直接塾まで通う日もあるので、シフト勤務で不規則な時間帯で働く親としてはとにかく子供の動向が気になってしょうがない。
ウチの小学校でも携帯は無論全面禁止だが、1年生の時から担任の先生に相談し、学校ではマナーモードにして、決してランドセルから取り出さないことを条件に個別対応して頂いている。
そんな家庭の事情のある子供も少なからずいることを鑑みれば、何が何でも禁止という姿勢では到底対応しきれない事は想像に難くない。
学校関係者には全面禁止という謳い文句だけでは、何も解決しないことを改めて強調したい。
むしろ正面からこの問題に向き合って、解決を図る努力をお願いしたいものだ。
ナンにしろ、とにかく教育に関する状況を考えると、こっちが面倒になってきます。
こうやって一律で決めないと大変な事になってしまう親子というのも確かに存在するみたいですよね…風の便りに聞きますが。汗
給食費不払いの親が結局支払っている子の給食内容を逼迫させるのと同じように、基準やモラルについての教育も話し合いも無く気楽に持たせてしまう人のせいで、他の人の安全や利便性まで犠牲になってしまう。
学校ももちろん親子でも、この携帯電話(PCも同様)という道具をどのように使って生きていくかを考えるべきなんでしょうけれどもね。
ツールとしては新しいから、大人も上手く付き合っていく試行錯誤の段階なのかもしれませんしね。難しいですよね、こういう問題は。
難しい問題です。此れだけ携帯が普及した現状では、全面禁止は酷いと思います。
もっとこの様に普及しない時から、携帯使用を禁止するべきです。
今となっては遅すぎます。良い事も悪い事も、両面持ってる機器です。
携帯によって誘拐の犯人が見つかった例も有ります。
PCも同じなんですから、矢張り正しい使い方を子供達に教えるべきでしょうね。
こだわりさんの様に共働きの方は多いでしょう。益々失業者が増え犯罪も多発してくる今、子供との連絡が取れないのは不安でしょうね。
子供に与える機器自体何か特別なものが出来ないのでしょうか・・・此れだけ進んだ世の中ですから・・・
画一的な決定でも良いんですが、前向きなものでないとどうしようもないですな。
全面禁止なんてものは後ろ向きの最終兵器みたいなもんだと私は思います。
それはKozouさんが仰るとおり国としての教育の明確なビジョンが無いせいだと思います。
ゆとり教育なんてものが大失敗したのも良い例です。
それと時代に対応してないですな。
私の勝手な理屈ですが、教師はやっぱり学校の勉強以外にも一人一人の生徒に対応すべきでしょう。
それがイヤなら塾の講師になってと言いたいです。
>教育に関する状況を考えると、こっちが面倒になってきます。
本当にそう思います。
学校にはこれまでも、これからも何にも期待できないことだけははっきりしてます。 (^-^;
確かに難しいです。
理不尽で非常識な親、モンスターペアレントと呼ばれてるそうですが、そういう人たちに屈していてはダメだと思います。
国や文科省もしっかりしたビジョンを持ってれば、それに沿ったバックアップも出来るんでしょうけど、見て見ぬふりに近い放置プレイですな。
本来は現実を見据えた上でそれに対応すべき方法を取るべきで、もはや携帯を全面禁止なんてものは非現実すぎると思います。
逃げてるとしか見えないです。
面倒だから、責任を取るのがイヤだからと逃げてるのは、教師失格だと私は思います。
それが彼らの仕事なわけで、それをしないのなら給料・税金泥棒ですよ。
懸命に前向きに取り組んで上手くいかないのなら、まだ分るけどそういう段階にすら行ってないと思います。
いくらでも出来ますよ。
現在使われてる携帯でもネット閲覧や投稿を規制するよう出来るし、親や本人に指導できるはずです。
必ず、学校ではマナーモードにして、メールはおろか電話も使わせないようにして、放課後は必要に応じてメールや電話をしてもいいくらいの規則を設けたり、徹底させたりするのはそんなに難しいことではないはずだと思います。
あとはマナーに関しての教育をしっかり行えば理想的です。
あるけど勝手に使わせない、という教育が本来は出来るはずです。
それを徹底させるのが面倒だから、全面禁止では教師失格だと言わざるを得ないですね。
もっと時代に対応して欲しいと思います。
高校へ上がり自分で稼げるまでは娘たちに携帯を持たせませんでした。
便利なツールがあると、緊急時に自分で判断し自分で闘うことをしなくなると考えたからです。
でも学校や国が一律に禁止するってのはいただけませんね。
しかしこれも親が使用することのマナーを躾けなかった結果なんでしょうか。
過渡期にはこういった混乱が起こりがちですね。
それはそれで良い考え方だと思います。 (^-^
しかし、とんでもない犯罪に幼い自分の娘が巻き込まれる可能性がある限り、自宅にいない両親にとって携帯は娘の安全確認の大切なツールでありお守りのようなものです。
たとえあっても役に立たないかもしれませんが、それでも万が一に備える親心を理解下さい。 笑
携帯の使用を許すにしても、何でもありではないはずでキチンとマナーのしつけも含めてどう使うかの教育がなされないと意味はないです。
その辺の対応が面倒だから、安易に全面禁止に行きがちな学校の現場の現実が浮き彫りにされているようです。
おそらく何年たっても携帯は全面禁止というくくりから解放されることはないのでは?
そんな気がします。
それから、学校の連絡を携帯にされても困るんですが・・(笑)
(携帯の可能性の話だとは思いますが)
実は、高校のPTAの集まりのときに、高校からの連絡の用紙を親に渡さない子供が多いという話になり、それでは”学校からの連絡をメールで送ってはどうか”という提案をしたんですが、
全ての家庭でパソコンなり携帯をもっている訳ではないだろうという事と、そして”子供から親に連絡用紙を手渡す・・そこから親子の会話も始まるんじゃないか”と言う人がいて、妙に納得してしまいました。
携帯のマナーは、学校もあまりあてにならないようなので、家庭でするしかないんじゃないでしょうか?まあ、こちらの田舎のほうではネットでのイジメとかまったく聞かないんですが。
それはズバリ担任の先生によると思いますよ。
頭の固い人なら全面禁止というおふれを盾に取って絶対に認めない人もいるでしょう。
だからこそ一律、全面禁止という安易な取り決めはして欲しくないんですよ。
携帯電話の利用法についてはあくまで私の個人的見解に基づく、ただの例なのでご了承下さい。
また学校からの連絡用という意味でなく、先生と生徒との連絡という意味でした。
かならずしも保護者を介さずとも生徒と先生の間で親交を深めるようなやりとりが出来るはずだと思うのですが・・・。
携帯を持ってない人もいるし、これもまた一律で決められることではなく、各学校、クラスの現実に照らし合わせて出来ることをやっていけばいいという意味でした。
個別の事例や状況に合わせてやっていくほかなく、それが面倒だから全面禁止ではやっぱり安易すぎるとしか思えないです。
又携帯のマナーに付いては逆に厳しく学校で躾けるべきだと思いますけどねぇ。
今の学校はモンスターペアレントが怖いのか、とにかく事なかれ主義の塊みたいな所が多すぎる気がしてなりません。
いい事はいい、悪い事は悪いという簡単なことをキチッと教えていくべきではないでしょうか。