子供の頃、社会見学が好きだった。
公共施設ならば、ダムや発電所、浄水場、ごみ焼却場などがあり、他には民間の製造工場などがあって、これらの施設を見て回るのは、なんか刺激的で興味深いものがあった。
実は、大人になってからも十分に楽しいものである事を先日痛感した。
むしろ、社会の仕組みが分かってきてる大人のほうがより深く理解できて面白く感じるものだ。
今回、久しぶりに帰省してきた息子が旨い海の幸がいっぱい食べたいというので、そのリクエストに応えるため、銚子へドライブしてきた。
まぁしかし、それだけでは間が持たないので、銚子の醤油工場見学もしてきた。
工場見学には事前予約が必要だが平日なら当日の朝でも十分間に合う。
あくまでも、時間潰しの”ついで”という位置づけだったけれど、これがなかなかどうして結構”イケル”もんだ。
銚子には醤油工場が2社あるが、今回選んだのはヒゲタ醤油ではなく、ヤマサ醤油。
さて、そもそも何で醤油工場が銚子に2社もあるって事が気になるわけで、それは銚子の気候と大いに関係がある。
黒潮と親潮が沖合で交わる銚子は、温暖多湿で夏冬の気温差が少ないという気候。
<wbr></wbr>これは、醤油造りに欠かせない麹菌や酵母など微生物の生育に適してるわけで、2社も設立されたのもそれだけ自然が適してるからなのだ。
こんな、そもそも論だって、子供にはちょっと難しいかもしれない。
私は施設を見て回りながら浮かんでくる疑問を、案内してくれるオネーさんに次から次へとぶつけてしまった。
熱心な客だと歓迎されつつも、しつこいって思われたかもね。 笑
出来立ての生醤油を賞味できたり、おみやげを頂いたり、いい事尽くめだった。
今回の工場見学で私の思い違いが一つはっきりした。
家庭で使ってると醤油の風味が損なわれ、ドロっとした感じになるのは、単に醤油の水分が蒸発してるせいかと思っていたが、勿論そういう一面があるものの、空気に触れた醤油が酸化してしまってるためだったんだね。
家庭で使う醤油の量は大したことなく、いっつもそうなってしまって不満があった。
味も全然落ちてしまって、美味しくないからだ。
そんな中でもらったお土産が、最近CMで宣伝されてる酸化しない入れ物に入ってる醤油パックだった。
いつでも醤油の本来の風味が楽しめるようになってる。
多少割高で、見た目もパッとしないけど、これは欠かせないと思った。
いやぁーこれは良いですよ。
さて、大人の社会見学に欠かせないのが、グルメ。
本来の目的である海産物中心の食事処を目指した。
銚子の漁港市場に直結してる食事処で、”常陸”というお店があり、大変美味しく海産物が堪能できた。
特に金目ダイの煮つけが絶品で一口食べる毎に、”美味しい”を連発したほどだった。
ふとテーブルをみると、なんと地元を代表する醤油が2本並んでいた。
”ヤマサ醤油”と”ヒゲタ醤油”である。
さすが醤油の銚子だって改めて実感したものだ。