こだわりの生活

ヒゲオヤジの何でもやってみよう、見てみよう挑戦日記

羽田空港ハブ化宣言

2009-10-28 09:03:03 | ニュース

前原国土交通大臣の羽田空港ハブ化発言に衝撃を受けた。

静かにサラッと大胆な発言をしてくれるよね。

冷静に考えてみれば、確かに、彼は間違ってはいないと思う。

利用者からすれば、首都東京に近いところに国内線と国際線が一緒になった空港があった方が良いに決まってるからだ。

それに加えて、成田ではこれ以上の拡張に限界があり、24時間運用もままならない。

だから、国際競争力のある空港という観点からすれば、成田の限界はハッキリしている。

Narita

それでも、こんな重い発表を唐突にすべきじゃないし、成田空港の過去の苦難の歴史はなんだったのか、あまりにも関係者を軽視した発言に怒りを感じる。

翌日にすぐ、ハブ化イコール成田から羽田への国際線をシフトすることではなく、両空港とも発展させて、増大する航空需要を満たすようにさせていくとの補足説明があった。

これにより、不快感を露にしていた森田県知事や小林成田市長らは表面上は納得したものの、やっぱり将来的には成田の衰退は避けられないだろう。

今後、日本の人口が減り続ける中で、航空需要がいつまでも右肩上がりで推移するとも思えない。

日本への乗り入れ希望がある航空会社が数多く待機中とはいえ、メジャーどころではないし、大手がこぞって羽田へ行けば、カスみたいなものだけが、残るのが成田という風にもなりかねない。

何の為の成田闘争だったのか、日本の航空行政は何をしていたのか?

これほど、国民を馬鹿にした話も無い。

これまでの航空政策はビジョンのかけらもなかったのではないか。

行き当たりばったりのパッチワークだらけで、必要の無い空港を日本中に造った挙句の果てに、国際競争力に勝つ空港が東京に近いところにやはり必要だから、羽田を国際化しますでは、成田は何だったのか全く分らなくなる。

Haneda

成田空港建設を計画した頃は、羽田の拡張は技術的に無理という判断があった為とは思うものの、あんなに距離のある場所に国際と国内を完全に分けて専用空港として運用する発想自体が全くズレていたとしか思えない。

不便極まりないし、国際競争力があるはずも無い。

事実、韓国の仁川空港に相当客を奪われている。

大韓航空は日本国内のかなりの数の地方空港から仁川まで路線を確保して、集客したお客を、韓国から世界中へ送り出してるのだ。

地方空港に無理やりJALを就航させて赤字を累積させて疲弊させている陰で、大韓航空にしてやられているわけだ。

ハブとはどういうものかをモロに見せつけられている。

なんとも、皮肉な話だ。

このことが羽田国際化への原動力の背景にあることは間違いが無いが、あまりにも遅い対応といえる。

但し、関西国際空港はそういう構想の下、建設されたわけだが、大失敗に終わってる。

伊丹空港を残しつつ、ハンパなハブ化では利用者の利便性は図れなかったということか。

しかも膨大な建設コストが、各航空会社の着陸料にのしかかりすぎて、安価に利用者に運賃を提供できないのも理由の1つなのかもしれない。

Yanbadam

八ッ場ダムの建設中止もそうだが、たとえその決定に正当性があろうとも、もう少しそれら関係者並びに関係自治体にも配慮すべきだと思うね。

長い闘争の末に現在があるわけだから、それなりの時間を掛けて話し合いをしなければ、物事はスムーズに進まない。

最初に結論をバーンと出しては相手が身構えるだけで、何にも良い事は無い。

交渉のテーブルにすら、つきたくないと感情的になるだけだ。

政権が変わったという印象を前原大臣が国民に与えたいという気持ちはよく分かるが、政府の方向転換で悩み、苦しみ、不安にかられる人もたくさんいるわけで、一定の配慮もして欲しい。

しかも、この羽田ハブ化はマニフェストに無い項目だし、もっと違うアプローチでの発表でも良かったのでは。

インパクトはあるが、どうにもやり方が稚拙という印象しかない。 (●`ε´●)

私も成田空港に勤める身として、羽田ハブ化は重大関心事。

勤務場所が変わるかどうかを始めとして失職の可能性すらあるからだ。

そして成田という我が町がどういう影響を受けるかまで、心配な事は山ほどある。

そうじゃなくても、航空業界はキビシイ状況が続いている。

最後に本音、あと10年は今のままで、成田空港を残して欲しいよ。

その頃なら、リタイアも有りうるしね。


最近の生活

2009-10-09 08:48:46 | 日常生活

最近、仕事が忙しい。

ちょっと前まで、世界同時不況で貨物が激減して、ヒマこいてたのに、今じゃ溢れかえっている。

世の中はまだ経済が好転してるようには見えないけど、物流最前線では輸出が好調なのだ。

円高なのに不思議だねぇ。

毎日毎日、載せきれない貨物をどうプランするか頭を悩ましている。

自社機でアジアの4都市から来る貨物と成田ローカル貨物が米国行きのスペースを巡ってせめぎ合いをしている。

予約リストの優先順位に基づいてプランすれば良いだけの話だけど、話はそう単純じゃない。

早い話が乗せきれないほどの貨物がブッキングシステムに予約出来ちゃうことが問題なわけで、そのオーバーブッキングの程度がヒドイ。

載せきれない貨物は翌日絶対出さないといけないのに、翌日の予約に入らない。

そうやって雪だるま式に成田で滞留する貨物が膨れ上がる一方だ。

それぞれのステーションの貨物営業は自分とこの分を出せ出せと連日やかましい。

本来は本社あたりで、ほどほどにコントロールすべきなのにねぇ、収拾がつかなくなるまでほうっておいて、ある日突然、予約が全く入らなくなるというハードな調整を設けて溢れ分を出すというような荒っぽいやり方をしている。

この辺は外資航空会社のいい加減な所か、ちょっと納得できないねぇ。

成田の貨物はウチで組み付けしないと飛行機に乗せられないのに、出発2時間を切ってもやってこない。

貨物量が増えたので、貨物取り扱い会社も、トラック手配が間に合わないらしい。

こっちだって、飛行機の出発に間に合わなくなったらシャレにならない。

かといって、切ったら貨物室のスペースに穴があく。

こんなに溢れてるのにそんなことは出来ない。

代わりの貨物を準備して出すか、待つか決断を迫られる。

落とせば、後で営業や荷主さんから、グズグズ言われるし、待てば搭載担当の方からやんやと早くしろと催促されるし、冷や汗タラタラだ。

時間は無情に過ぎていくし、飛行機は待ってくれない。

嫌な汗をかき、言いようの無い、胃が締め付けらる、不安にかられる。

そんな中で1人で4機のプランを担当しているので、1機だけにかまってる場合じゃない。

連日、現場への指示を出す無線でシャウトし、搭載担当の部署との連絡や貨物営業、はたまた貨物取り扱い会社との電話で忙殺される日々なのだ。

それに加えて、データー入力や書類整理も同時進行してるので、時々何が何だか分からなくなる。 (^-^;

ハイテンションで過ごすその時はいいけど、終わるとさすがにグッタリする。

こんな状況なのに、11月からは米系キャリアの他社ハンドリングまでやるよう準備中。

輸出のプロジェクト導入担当責任者としてのプレッシャーが大きい。

日常業務をこなしながら、それを担当するので余計辛い。

もう11月まで、20日あまり、時間が無いぞ。

うぅー、焦るなぁ。

会社の仕事の事なんて、ブログにエントリーしなかったんだけど、さすがに最近不安で、思わず書いちゃいました。

他の記事なんて書くゆとりすらない。

あぁー、何もかも放り出して、釣りに集中してぇー! ←心の叫び