こだわりの生活

ヒゲオヤジの何でもやってみよう、見てみよう挑戦日記

無言の予約

2008-02-27 17:58:06 | 日常生活

昨晩、夕食時に息子から聞いた話。

「朝、ウザイんだよね。」と息子が唐突に言い出す。

「えっ、何が?」と当然のツッコミを入れる私とカミさん。

Train「通学の電車で顔をすっかり憶えられててさあ、座ってる自分の前に必ず知った顔の人が立つんだよ。」

「変な奴に目つけられてるっていうわけ?、そりゃぁ、ヤベーだろ。」

「違う、違う。そうじゃなくてさぁ、上りの電車だから段々人が乗ってきて混んでくるわけ。それで俺が降りる駅を知ってる人が乗ってきて、さっと自分を発見してピタリ俺の前に立つっていうワケ。」

「あっ、なるほど。確実に直ぐ降りるヤツをキープしておいて、そいつが降りたら、あとは都心まで座っていけるからな。」

そうなのだ、息子の通ってる学校の停車駅から都心まで約50分あり、座っていければ極楽なのだ。

「まだまだパラパラ程度の混みなのに、自分の前にピタリと立たれると、ちょっとウザイんだよね。 しかも乗ってくる時、そのことを知ってる数人で、ちょっとした競争みたいになってるし、マジ、ウザイ。」

「毎日のことだから、そんなことにも気がつくんだね。 電車通学って面白いんだ。」と経験のないカミさんがヘンな事に感心してる。

私は私で、「じゃぁ、フェイントかまして、降りずに都心まで乗っていけば、面白いんじゃない。いつもの駅で降りないって焦るそのサラリーマンの顔を見てみたいよ。」

「そりゃ、面白いけど、ありえなくねぇ?」って息子にあっさりかわされて会話が終了してしまった。

しかし、こんな会話をしながら、私は自分が都心まで毎日地獄の電車通勤していた日々を思い出していた。

今から20年以上も前の話である。

満員電車に毎日40分も揺られる日々は確かに辛かった。

そして、確かに似たようなことをしていた記憶が蘇ってきた。

私が乗車していた駅と時間帯では人が多すぎて、特定の個人を覚えるなんて不可能だったが、座ってる学生を見つけると、なるべくその前に立つようにしていたのは確かだ。

サラリーマンより明らかに乗ってる区間が短い事が多いからだ。

でもハズレもある。

行きの通勤ならまだ元気でそんなにショックではないが、帰宅時にそういう風にスタンバイして待っていても結局自分より遠い下車駅だったりすると、本当にガッカリしたものだ。

電車に乗った瞬間に、座ってる誰が先に降りるか素早く予想して、その人間の前に立つというのもこうなってくるとゲームみたいなモンで、お疲れサラリーマンのひそやかな楽しみだったような気がする。

今では車で通勤していて、遠い日の思い出として笑い話で済ませられるが、当時は結構切実な問題だったのだ。

そういえば、これと似たようなことが満車状態の駐車場にも言えるんじゃなかろうか。

入場制限がかかってる場合は除き、普通に入場できて中で空きスペースを見つけようとする時、出そうな車に目をつけて近くで待機するのが一般的だろう。

でも結構裏切られるんだな、これが。

買物袋提げて車に向かってるからてっきり出庫するだろうと思っていたら、車に買物袋をしまってまた買物?へ出て行ってしまったり、車に人影があるので今度こそと思ったら、車の中で寝て待機してるオヤジだったりして、ガッカリしてしまう。

逆にスタンバイされると早く出ろと急かされてるみたいで、本当にウザイものだ。

駐車場全体の事を考えて、なるべく早く出てあげるようにはしてるが、このまま車の中で寝てやろうかと意地悪したくなってしまうことがよくある。

立場が変わると、感じることが逆になるから面白い。

こうした無言の予約行動は生活の知恵から出たことだが、相手に知らずにプレッシャーをかけることにもなることを改めて気づかされた。

とはいえ、さりげなくして待ってたら、別な誰かに横取りされちゃうからそれはやっぱり勿体ない。(^-^;

どんなささやかな所にも人知れず競争はあるものなんだなって妙に関心すると共に懐かしい過去を思い出した一夜だった。


いまさら、ETC

2008-02-24 00:20:24 | 日常生活

高速道路のゲートを止まらずスイスイ通過できるETC。

高速道路の渋滞緩和と料金徴収員が不要になってコスト削減になるからと道路公団が旗振り役となって導入されてから久しい。

ETC専用ゲートの数や適応できる路線も増えて、利便性もかなり増してるようだ。

高速道路だけでなく一般有料道路でも導入されてるので、利用頻度が高い人ほど有り難味があるみたいだ。

新しモン好きの私としては直ぐに飛びつきたかったのだが、毎日車に乗るものの、なんせ高速は滅多に利用しないので、カミさんに買うだけ無駄であるとの指摘を受けて、ずっと買い控えてきた。

しかし、変な話だが、ETCカードだけなら、だいぶ前から持っていたのだった。

勿論、カードだけじゃクソの役にも立たず、ETC車載器を別途購入の必要があるのは言うまでもない。

実は、ガソリン給油に使っているカード会社から、発行手数料・年会費無料でETCカードを作りませんか?と言われ、ETC車載器もないのにとりあえず作っとこうかと、カードだけが先にあったというわけだ。

別に持ってるだけなら費用は一切かからなかったので、安易に作ってしまっていた。

このカード、当たり前だがETC以外に全く使い道がなく、危うく持ってることすら忘れてしまう所だった。

幸いに3月の初めにドライブ旅行を計画しているので、いい機会だからと今回ETCをつけることにしたのだ。

一番安い奴を5000円前後で買えたが、車載器に車のデーターを登録しなければならず、この手数料を2600円もカーショップに取られた。←これは知らなかった。

取り付けはアクセサリー電源から電源を取り出して繋ぐだけなので、自分で出来ると思った。

ちなみに取り付け費用はカーショップで4000円、ディーラーなら6000円も掛かる。

楽勝だと思って運転席のダッシュボード下を覗いてビックリ。

昔なら配線やヒューズボックスがむきだしで、電源の取り出しなんて簡単に出来たが、今はプラスティックの整形カバーが複合的に張り合わせてあってそれらを剥がさないと、配線が出来なくなってしまっているからだ。

まあ、とにかくやろうと決めたからには、是が非でも自分で取り付けたかったので、隠しネジを探しながらダッシュボードの整形カバーを外しながらチャレンジしてみた。

まずはヒューズボックス探し。

小物入れを外さないと隠れて見えないようになっている。Dbox

そして、その小物入れの裏側にヒューズの種類と明細が書いてある。

今回、使ってないシガーライターのヒューズ電源から取り出すことにした。

Ldbox

これがヒューズから電源が取り出せる秘密兵器だ。

ヒューズの容量(アンペア)と同じものを買ってくれば、差し替えるだけで簡単に電源が取れるのだ。

Huse

ETC車載器を取り付け、パネルを外してダッシュボードの内部に電線を引き込む。

Wiring_2

ヒューズボックスの位置まで電線を通す為には複合的に噛んでいるパネルを外さないといけない。

どんどん外していく内に、このまま元に戻せなくなったらどうしようと、もの凄い不安に襲われた。

いざとなったら、ディーラーに泣きつこうと覚悟を決めての作業だった。

Uncover 

やっと届かせた電線を結線バンドで結わいてコンパクトにする。

電線が届いた時点でダッシュボードのカバーを直ぐ復旧しておいたのは言うまでもない。

元に戻す方法を忘れたら、ホントにシャレにならないからだ。

Band

後はヒューズを差し替えれば出来上がり。

ヒューズ電源はプラスなのでマイナス側はボディアースとなる。

Husebox

ついに完成!

配線が見えていいのなら、カバーを外す必要は無かった。

逆にもっと配線を隠したいのならダッシュボードに穴をあけなければならなかった。

まあ、素人としては、この程度が無難な仕上がりと言えるだろう。

Etc

不慣れで要領も悪かったが、それでも作業時間は1時間くらいで終了。

昔、カーコンポくらい自分で取り付けていた頃を思い出した楽しい作業だった。

完成すると動作確認したくなるのが人情。

一番短い区間ではあるが用もないのに高速道路まで出かけて確認。

スパッと止まらずにゲートが開くのは実に気持ちのいいものだった。

その実験代に600円、平型ヒューズ電源取り出し部品代に350円、〆て1000円弱。

カーショップにつけてもらうより遥かに安かったし、面白い経験だった。

それにしてもカーショップやディーラーは吹っかけすぎではなかろうか、そんな気がしてならない。


久々のダウン

2008-02-19 09:59:48 | 健康・病気

2001年7月におたふく風邪でダウンして以来なので6年半ぶりだろうか。

人間ドックでの再検で胃腸が引っかかったり、甲状腺に腫瘍が出来たりして検査に通ったりしたが、生活に支障をきたす病気とも言えず、それ以外の病気は皆無で寝込む事など無く極めて健康的に過ごしてきた。

まあ、この間鼻かぜくらい引くことがあっても、熱を出すことも無く寝込む事も無かった。

しかし、今回は強烈な胃腸炎を患って、ついにダウンしてしまった。

どうやらウィルス性のものらしく4日間苦しんだ。

それでも最初の3日くらいは頑張って会社へ行っていたのだが、もうどうにもキツくて、とうとう休んじゃった。

それなりに健康を気遣っていて、病気もしなかったので、かなり自分の身体に自信過剰だったのかもしれない。

今回の胃腸炎は手洗い・うがいを励行してれば防げたハズだと思うとチョッと残念だ。

とにかく胃がムカムカして、腸は食べ物を通過させるだけで水分の吸収すら出来ない有様だった。

無理して食べてもモドすし、下痢で水のようになって出るだけ。

一日くらいなら耐えられえるけど、それが2日、3日と続くと本当に辛い。

立ってるのもシンドイし、何も食べられない状態が続いた。

昨日遅ればせながらやっと医者へ行き、点滴してもらい、薬をもらった。

胃のムカつきを抑え、取れてない栄養補給を行う点滴はとてもよい処置だった。

薬もよく効いて気分はかなり良くなってきた。

菌とウィルスとは別物で菌なら抗生剤で殺せるが、ウィルスには効かないそうだ。

風邪と同じで対処療法しかないようだ。

腸の方は相変わらずだが、胃のムカつきはずいぶん良くなったので、何か食べたくなってきた。

この4日で体重が2Kg減ってそれはそれで喜ばしいが、体調が戻ればすぐ体重も戻っちゃうからあんまし意味ないね。

やっぱり健康が一番だ。 - 6年ぶりにそう実感した。


ガッカリだよ!

2008-02-13 12:06:34 | 社会・経済

別館閉鎖後、初の社会ネタとなる。

毒入り餃子も何かしら書きたかったが、様子を見てるうちに怒りのエネルギーが消えちゃった。(^-^;

冷凍餃子に対する娘の反応が面白かったのでそれをネタに「娘の危機管理」というエントリーは書いたけどね・・・。

今日、書きたいのはガソリンの暫定税率の継続問題。

これって、とっても残念なやりとりが国会の与野党間で続いていて、ほんとにガッカリしている。

誰も本質を議論していない!

この問題、暫定税率をやめるか、継続かだけの審議で本当にいいのだろうか。

道路を作る為の財源として「道路特定財源」があり、その中に「揮発油税」があって、ガソリンにかかる税金はまさしくこれであって、本来の税率は1リットルにつき24.3円。

それが30数年前にこれじゃ足りないといって道路整備を急務なものとして緊急措置が取られた。

それが暫定税率であり本来の税率に上乗せされた。

その税率は同額であり、本来の税率と合わせると48.6円となり倍額となった。

税収は2兆8千億円(平成19年度)ですよ。

暫定税率がなくなっても本来の税収で半分の1兆4千億円はあるし、それ以外にも自動車重量税で5千5百億円、など多数の税収対象項目があってその合計は4兆2千億円もあるんですよ。Σ( ̄ロ ̄lll)

国や地方への税収配分などの違いはあるものの、暫定税率が無くなるイコール道路が作れなくなるというのは真っ赤なウソであることを先ず理解していただきたい。

その一方でこの30数年道路を作り続けてきて、今のペースのままで本当にいいのかというのがこの暫定税率の継続性を審議する最初のポイントだ。

確実にその税金が余っているのは明白だろう。

過去の年金と同じことで、最初に財源ありきではお役所は使いきることしか考えない。

道路を作る優先順位があったところで余るほどあれば結局全部作っちゃうし、カラオケやマッサージチェアも買うだろう。

但し、これらは百万円単位の話であって今問題にしてる暫定税率は数兆円単位、まったく噛み合う話ではない。

民主党が追求していたが、隠れて既に一般財源化してるという追求の証拠にはなるが、暫定税率廃止への理由づけとしては明らかに材料不足。

自民党は道路族擁護のために暫定税率がなくなると道路が作れなくなるの一点張り。

民主党もガソリン代値下げになるという観点で暫定税率廃止を訴えるだけで、本気で取り組んでるとは到底思えない。

単なる選挙対策だろうと勘ぐられてもしょうがない。

極めつけが福田首相の言葉に代表されてる。

曰く、「今までずっとやってきたわけだから、別に変えなくていいんじゃないの。」

ふざけるな!

それが一国の首相の言葉か。

審議した結果ならそれでも良い。

国民に分るような審議もせずにそのまま継続が一番だなんてどの口が言うんだろうか。

無駄な道路に使われてる実態や道路整備の優先順位やら調べて本当に必要な税収がどのくらいか議論して欲しいのに、こんな程度の議論しかやってない。

国民が白けるのも無理はない。

その辺の金額が概略でもつかめてりゃ、場合によっては暫定税率の税率を変えることで決着するんじゃないの?

継続か廃止かの議論でなくて、今の半分で良いとかの結論もアリじゃないのかということだ。

個人的には道路なんて充分作っているから、本当に必要な所だけ作ればいいし、作った分の補修費が大事なだけで、予算的には少し足りないくらいにしておくのが丁度いいのではと思っている。

本当に必要なら、その予算取りのために、自治体も建設の為の汗をかくべきだろう。

住民への説明、一般財源からの道路への転用努力などすべき事はいっぱい有るはずだ。

是非、有意義で実のある議論を国会でやって欲しいものだ。

無益な国会ショーはもうゴメンだ。


保育園さまさま

2008-02-09 22:48:53 | 日常生活

節分も終わって、今年もあっという間に2月ですよ。

寒い寒いと言ってるが、その内暖かくなってすぐに夏がやってくる。

歳を取ると時間が経つのが速いですな、ホントそう実感する。

そういえば今年も豆まきはしなかったな。

何もない部屋にマメを撒くなら掃除も楽だけど、ソファーやら何やらある所でマメなんか撒く気がしないもの。

掃除が楽なように、小袋入りにしたり、落花生か何かの違うマメで代用する手もあるみたいだが、それでは感じが出ないし、そうまでしてやるイベントとも思えない。

サザエさんのように実際に撒いてる家庭が多いんだろうか。

いつも疑問に思っている。

そもそも、こういう季節を彩る行事が私は苦手だ。

息子も娘もいるけれど、雛祭りや端午の節句も皆無だったし、七夕も無ければ正月行事もないといった有様だ。

おせち料理だけは頑張って続けてきたが、来年はやめちゃおうかなとも思っている。

自分の生活のリズムやサイクルと古き日本の伝統、どちらを優先するべきなのか。

時々考えてしまう。

私やカミさんだけならやめちゃって何ら差し支えないが、子供達がそういった日本の習慣を知らずに育つのは親としても心苦しい。

伝えるべきを伝えるのが親の義務かなとも思うからだ。

子供がそういう事を知らずに成長して、世間で常識知らずの人間と思われてもどうかなと思う親心も一応あって、ずっと葛藤してきてはいたのだ。

これじゃマズイんだろうけど、結局ズルズルとこれで来てしまった。

さすがにクリスマスはツリーを飾って、ケーキ食べてプレゼントを仕込むという事はやってたが、昨年、小学校3年の娘にサンタがいないとバレてからはプレゼントは一緒にトイザラスへ買物へ行くようになった。

「夢がないねー」と突っ込まれそうだが、サンタの存在がバレちゃった今、家族全員がそれぞれのプレゼントを考えてツリーの下に置くみたいなアメリカの習慣を真似する気にもなれない。

自分が欲しいプレゼントを予算の範囲内で直接買ってもらう方がよっぽど嬉しいので、自然にこうなっちゃったのだ。

ひとえに土日・祭日も無く、いわんや盆も正月も関係なく働いてきた航空会社の仕事のせいにしたいのだが、違ういい訳もある。

二人の子供を預けた保育園で、こうした行事はきっちりとやってくれてたので、あえて家で同じ事をやらなくてもいいだろうという甘えもあったのだ。

夫婦で働く家庭を応援してくれる保育園のありがたさは身に染みている。

保育園無しでは今日の”こだわり家”は無かっただろう。

そうした家庭の事情も考えてきちんと季節の行事をやってくれていたんだろうと想像に難くない。

まさに保育園さまさまである。

今年の春、いよいよその保育園との縁も切れてしまう。

娘はとっくに卒園しているのだが、学童保育ということで継続して放課後お世話になっていた。

その期限は小学校3年生までとなっていて、4年生となる今年は行きたくても、もう通うことはできない。

4月の新学期から文字通り、”かぎっ子”になってしまう娘。

学校で部活も始まって、帰宅も遅くなるだろうし、習い事もあるので両親のどちらかの帰宅まで一人でいる時間もそんなにないだろうと楽観しているものの、日によっては午後8時まで一人ということもあり得る。

チョッと心配だ。