街で見かける幼子に自分の子供達の小さかった頃の姿をダブらせて見ることがある。
他人様なので顔が似てるということではなく、小さい子供特有の動きにハッとさせられることがあるのだ。
かわいい仕草や歩き方など、成長してしまった子供達には、もはやない動きだ。
長男は高2で、もうオッサン化してるし、長女も小4で最近グッとオネーさんぽくなってきた。
3~5歳くらいの小さい女の子を見ると、昔の娘がそのままそこにいる気がして、〇〇ちゃーんと自分の娘の名前を思わず呼びたくなっちゃう。
勿論、冗談だけど小さい声でホントに呼んでしまったこともあって、カミさんに”そんなわけないでしょう!”って突っ込まれてしまった事もある。
今の成長した子供達とは別に頭の中には小さかった頃の子供達のかわいい姿がそのまま焼きついていて、今の子供達とは繋がってない。
小さい頃は本当に可愛かったね。
日々成長して現在に至ったわけだけど、不思議だねぇ、別物なんだな、これが。
このことに限って言えば、子供は成長しないまま思い出の中に生きているって感じだ。
こういう感情って、やっぱり実際に子育てした経験がないとピンと来ないのかもしれない。
自分の子供達が小さかった頃、年配の方が私の子供達の仕草を目を細めて見守るような事があったり、声をかけて頂いたりしたけど、今になってみると、とってもよく分る。
今では自分でも知らない内にそんな目で人様の子供のかわいい仕草を見てるわけだし、思い出の中の自分の子供の姿にダブらせて見てるわけだから、納得できる。
それともう1つ、かって実家にいる時、中学くらいの頃、オヤジが遠くを見る目で、”こんなに小さかったのに、こんなにデカクなりやがって”としみじみ語ることがあったけど、その心情がホントによく分るようになった。
当時はウザイと思っていただけなんだけどね。
なんて事ない、同じ思いで自分の子供達を見てしまってる自分に気づいて苦笑してしまう。
こんな思いをしながら、一方で子供はドンドン成長していく。
ゆっくり成長してるはずなんだけど、あっという間だったね。
これじゃ、娘を嫁に出す時は多分泣いちゃうだろうな。
色んな思いがいっぺんに思い出されて、成長して嫁に行く娘と重なる。
あんなに小さかった娘がこんなに大きくなってと思うとなんとも言えず切なくなるのだろう。
そんな日がいつか来るんだろうね・・・・。