今回の大震災で日本人の生真面目さや忍耐強さ、こんな大災害に遭ってもパニックにならず社会秩序を保っている姿に世界中から賞賛の声が寄せられた。
同じ日本人として、とても誇りに感じたものだった。
もっともあまり報道されてないが、被災地で人の居ない家屋や銀行での空き巣、放置自動車からの貴重品泥棒などは普通にあったらしい。
犯罪は犯罪だが、むしろこのくらいのことがないと逆に自然じゃないという気がしていた。
だが、つい先だって報道された福島からの避難民に対する嫌がらせ、排斥の動きがあったという報道には怒りを覚えた。
特に、避難民の子供に対するイジメとか福島ナンバーのクルマに”帰れ、来るな”などの落書きがされていた事には怒りを通り越して、同じ日本人として恥ずかしく感じる。
なんと無知で陰湿なんだろう。
放射能が怖いから仕方ないんだという人も居るけど、人と関わって危険なら、そういう避難民を他のエリアに簡単に行かせると思ってるのだろうか。
そして放射線が人に伝染すると本気で信じているのだろうか?
避難エリアから来た人がそもそもそんなに被爆してないわけだし、どういう観点から警戒しているのか全く分からない。
被災地を救おう、っていうのは自分の関わらない遠くの世界だから、応援してるだけで、所詮他人事ってことなのか。
なんかとっても薄っぺらいヒューマニズムだったんだなと実感してる。
勿論、全部が全部ではないのは分かってるけど、とっても残念。
これもやっぱり政府、行政の責任ってことかな。
風評被害に対する対策や情報開示やPRが足りない証拠に違いない。
感情だけが先行してるこんな状況では原発への理解は到底得られそうにないね。