こだわりの生活

ヒゲオヤジの何でもやってみよう、見てみよう挑戦日記

天皇の政治利用

2009-12-18 22:37:53 | ニュース

世論を真っ二つにして論議を呼んだ中国副主席と天皇の会見問題。

容認、反対がほぼ半々くらいだったように記憶するが、急に沈静化したのはそのくらいなら良いとの容認派が増えたからかな。

ただ、マスコミも最初は正しくこれを捉えてなく、天皇との会見要望が1ヶ月切ってるか切ってないかだけを政治利用してると強調していたが、これは論点がズレていると思う。

中国外務省から宮内庁へ天皇への会見申し込みがあったのは11月23日。

1ヶ月を切っての会見のセットアップは慣例に反するから、当然宮内庁は拒絶。

天皇の高齢な点や健康面を気遣っての事だ。

しかし諦められない中国側が日本の政治家へ泣きついたのか、次期国家主席と目される人物へ日本側が配慮したのか分からないが、最終的に媚を売るカタチで政治家が宮内庁へゴリ押しした格好になってる。

ここが政治家が関与して政治に利用したとされる根拠になってる。

それならば、政治家が外交目的で間に入って海外要人と天皇との会見を1ヶ月以上空けさえすればいくらでも要請できるのか?

できるとしたら、既に充分に、政治利用は可能ではないか。

政治利用云々というより、単に手続き上の問題であり、外交上重要な相手国に一定の配慮があっても良いのではという問題提起をしただけではないだろうか。

私は天皇のスケジュールは知らないので、多くは語れないが、どんな国でも分け隔てなく1ヶ月ルールで面会するというのは確かに聞こえはいいが、どう考えても現実的ではないと感じる。

体調を優先させて、プライオリティの低い行事には欠席も場合によっては有りだろう。

どんな場合でも国益が優先されるべきでは。

中国が嫌いな方はなんで、彼らにへつらう必要があるかと怒りを露にするだろう。

私も中国は嫌いだが、そんな個人的感情では国際関係はうまくいかない。

アメリカに次いで、中国の存在は無視できないところまで来てると思う。

誤解を招くと困るので、言っておくが、何でもかんでもへつらえではない。

引ける所は引いて恩を売るのも外交ではないかと考えたい。

尖閣諸島問題やら、過去の戦争にまつわる事など、中国とは引いてはならない問題はいっぱいある。

そして、そもそも天皇の政治利用とはどういう事なのか?

2度と起こしてはならないのは、天皇を絶対君主として、あるいは神として奉り、それを利用して国民をまとめ、ひとつの方向へ導くファシズム的な事であって、平和的な政府の外交へ利用されたからといって、眉を吊り上げて反対するほどのことではないと思う。

特に会見の中味が単に儀礼的な挨拶程度に留まるわけだから当然だろう。

勿論、中味が直接政治や外交に関わることなら大問題だが、それはあり得ないし、絶対にあってはならない。

そう考えてくると、むしろ声高に、人によってはヒステリックに反対を唱えてる人たちの方が私は怖いと感じる。

それは政治家に利用された天皇を危惧するわけで、むしろ天皇を絶対的なものと崇めてるのにそれを汚すように感じた故の感情論に聞こえてしょうがない。

天皇に対して象徴としての位置づけ以上のモノを、今なお抱いてるように見える。

再びそういう人たちによって、天皇が神として祭り上げられる可能性がある事の方がよっぽど恐ろしい。

私自身は国防や外交に関しては中道よりやや右と自負していたが、この問題では完全に左寄りなのかもしれない。

どっちにしても、こうやってカンカンガクガク議論を戦わせることこそが重要であって、そこに真実が見えてくると私は信じたい。


男のサガは身を滅ぼす?!

2009-12-16 08:38:56 | ニュース

タイガーウッズの不倫騒動が大きな話題になってる。

Tiger02_2愛人1号から4号まで登場したり、いやそれ以上いるとかいないとか話題に事欠かない。

不倫が良いか悪いかと言えば悪いに決まってるけど、このニュースを見て、思わずニンマリしたオヤジも多いのでは。

タイガーウッズといえども、所詮、人の子、ただのスケベオヤジだったんだみたいな、ちょっと親近感抱いた一面があったように思う。

別にゴルフが紳士のスポーツだからといって、プロゴルファーが聖人君子たる必要はないけど、タイガーウッズは、なんか真面目そうなイメージがあっただけに、正直驚いた。

名乗りを上げてる全ての女性と愛人関係にあったかどうかは別にしても、結構派手に遊んでいたようですな。

奥さんとうまくいってなかったからとされてるらしいけど、なんかこの遊び度はそれを超越していて、まさに英雄色を好むってな感じでやりたい放題だね。

富と名声があって女がいっぱい近寄ってくるから、そうなっちゃうのは男としては無理からぬ話だろうけどね・・・。

でも離婚するにしても、しないにしても彼が失ったものは大きいと思う。

それを最初から覚悟した上なら、いいけど全く考慮してなかったのなら、その思慮の浅さにちょっとがっかりしちゃう。

Tiger 彼は今も尚、世界ランキング1位のプロゴルファーだし、プレーでその超人ぶりを見せてくれさえすれば、何をしてもいいと思うのだが、これだけマスコミに騒がれ、世間を賑わし、家族からの支えが無くなれば、その魅せるゴルフだって出来なくなるのでは。

メンタルなスポーツだけにちょっと心配だ。

自粛とやらで試合すら無期限に出ないといってるようだし、類い稀な才能で人々に素晴しいゴルフを見せるのが自分の使命という自覚があればこんなことでつまづく事はなかったと残念に思う。

プロの世界は年齢という壁があって、どんなに強い選手だって、体力の衰えからその選手としての賞味期限がある。

限られた時間を有効に使うべきなのに、こんな事で時間をロスするなんて、なんかもったいないなぁと感じてしまう。

本人は自分の為だけにゴルフをやってるという感覚なんだろうけど、ここまで大きな存在になってくれば、もはやそれじゃ済まなくなると思うんだけどね・・・、本当に残念だ。

今回の事をバネにして、さらに大きく活躍して欲しいと強く願うばかりだ。

そういえば、テレビでジャンボ尾崎が石川遼に女に気をつけろと冗談めかしてアドバイスしてるシーンを見たが、これは本当にそう思うよ。

確かに長い人生、女に狂うのも1つの人生だけど、それで自分を見失っても困るし、並みの選手ではないことを強く自覚して欲しい。

輝くスター選手を見続けたいというファンの勝手な願いなのは百も承知だけど、男のサガで足元をすくわれないようにして欲しいものだ。


報道のあり方

2009-12-08 08:55:06 | ニュース

鹿児島県の阿久根市長・竹原氏のブログ さるさる日記-住民至上主義が話題を呼んでいる。

氏の記事の中の”高度医療のおかげで以前は自然に淘汰された機能障害を持ったのを生き残らせている。”という部分のみがクローズアップされ、さも障害を持った人は死んだ方がいいと主張してるかのごとく報道され物議をかもしてる。

短絡の極みで、氏の言わんとする部分を理解しようともせず、弱者をいたぶる極悪人間かのような扱いにはビックリした。

決して危険思想を持つ人物ではなく、マクロ的見地で人々の未来を心配してるだけだ。

「生まれる事は喜びで、死は忌むべき事」というのは間違いだ。個人的な欲でデタラメをするのはもっての外だが、センチメンタリズムで社会を作る責任を果たすことはできない。
社会は志を掲げ、意志を持って悲しみを引き受けなければならない。未来を作るために。

医師不足だからといって、医者や医療施設をいたずらに増やせばいいという流れに警鐘をならしてるのだ。

彼の主張の真意は下記の引用部分に集約されると思う。

日本が人口減少で消滅しつつある過程でするべきことは、先ず人口を増やす事であって高度医療で儲ける医者と業界を増やす事ではない。精神的にも健康な子供達が増えれば障害を持った子供達、体の弱った高齢者をより良く支える社会を作ることができる。高度医療にかけるお金の一部で人口を増やす事ができる。先ずは健康な人々が多く居なければ心を支える社会作りもできはしない。社会作りは人工的に意図的にしなければならない。メディア等に煽られての情緒的、成り行き任せであってはいけない。理不尽さを神や悪魔のせいにもできない。社会作りの全てが神の領域に踏み込む技術を獲得した人類の責任だ。

私も全く同様に感じていた。

地球上の全ての生物は沢山の子を産み、勝ち抜いてきた遺伝子が次世代の種を残し、発展・繁栄してきた。

人間とて例外ではなかろう。

どんなに医療や遺伝子工学が発達しようとも、少子では人類はドンドン先細りで弱くなってしまい、やがては絶滅するというのもあながちSFの世界の話ではないと思う。

地球温暖化を阻止するのも大事だけど、少子対策も重要だと思う。

人類は神ではないし、神になってもイケないと思うのだ。

とはいえ、その記述だけを取り上げれば、実際に障害や病気を持つ家族のいる家庭の苦しみや悲しみを逆なでしてるとの指摘は否定できない。

だからこそ、部分的なところだけを大きくして、センセーショナルに取り上げるべきものじゃないと強く思う。

見ようと思わなければ目にしないブログの記事を、テレビというメディアに取り上げるのなら、もう少しそういった点の配慮があってしかるべきだろう。

竹原市長に暗に謝罪まで強いるような報道のあり方に、大いなる疑問を持たざるを得なかった。

竹原氏が真っ向から医療のあり方や、人々の未来の方向性を論じてる中で、あまりに短絡的で軽率な報道だったとしか思えない。

一連の放送禁止用語的な、一方的にこれを差別発言的なものと見なし、これを攻撃し、封鎖するというやりかたは著しく公平性に欠けると感じる。

勿論、私はマスコミをマスゴミなどと思わないし、色んな報道があってしかるべきだし、それは受取る側が取捨選択すべきだと思うが、果たして何人の人が氏のブログまで見に行って彼の真意を汲み取ろうとするだろうか。

その上での判断を下すのなら一向に構わないが、殆どの人が流された報道をあるがままに受け取り、この市長は悪人という印象を持つだけだろう。

やっぱり、公平性を持って取材を完全にした上で報道してもらいたいねぇ、これは初めからセンセーショナルに竹原氏を責める方向性で企画を立てたとしか思えない報道だったのが残念でならない。


皮肉な解決策

2009-12-01 10:07:09 | 日常生活

ここ数日でようやく出口が見えてきた。

新事業を継続していく上で人が足らないという事実は変わらなかったが、やっとその部分の増員を会社側が認めたからだ。

但し、それは偶然に先輩社員が辞意を表明したからで、そうでなければ、事態の改善は無かっただろう。

定年をあと3年後に控えたベテラン社員1名分の人件費が派遣を2名雇えるという事実が予算的に行き詰った状況を打破した格好だ。

もっとも、その方はクビになるわけでも、肩叩きにあったわけでもない。

家庭の事情で落ち込むようなことがあって、多少仕事への情熱を失いかけたところに、今回の他社便ハンドリングの煩雑さが、その気持ちを後押ししちゃったようだ。

子供も巣立ち、家のローンも完済していれば、会社にしがみつく理由もないということなのだろう。

30年以上に亘ってきた慣れた仕事以外に新しい仕事を覚え、それに振り回されるぐらいなら、辞めちゃえって切れる気持ちも分かる気がする。

とはいえ、お世話になった先輩が辞める事で、自分としても、全く出口の見えなかったものが、解決できてホッとしたというのも事実なのだ。

やっぱりこれは、皮肉な解決策だと言うほかない。

会社としてはもう正社員なんて殆ど要らないと思ってるわけで、自主的に社員が辞めるなんて、まさに会社の思う壺だったわけだ。

とにかくコスト削減、品質はそれなりというのが、会社の掲げる理想で、社員が辞めるのを期待してるような状態だ。

まぁ、組合があるから露骨なリストラや配置転換などで嫌がらせをしてこないのがせめてもの救いだ。

だけど、組合も形骸化し、ただの御用組合になってる今、今後の展開は全く読めない。

団塊世代の先輩社員が次々と辞めていくなかで、我が部署は私より年長者は27名中わずか4名しかいない。

自分がそういう決断を迫られる日が来るのもそう遠くない。

辞意を表明した社員の方の長年の功績をねぎらいつつ、居なくなる寂しさもこみ上げてくる。

だけど、このタイミングで辞められる事に感謝もしているのも本当だ。

とっても複雑な思いで、今月いっぱい一緒に仕事をしながら、彼を見送る事になるのだろう。 

どうしても、10数年後の自分の姿を重ね合わせて見てしまってとても切ない。